灯火の星 〜The One Story of Ours〜 作:蘭沙
〜青獅子ルートが終わり、金鹿ルート突入〜
どういうことだイグナーツ…
お前レベル15なのに力一回しか上がってねえぞ…
皆さんはしっかり吟味しましょうね!
「えっと…」
「これは… なんというか…」
溶岩の量、足場の細かな模様に至るまで完璧にクッパ城を模倣された贋物がここにあった。
「これ、キーラがやったのかな…」
「十中八九そうだろうね…」
思わずため息が出るマリオ。宿敵の居城にそっくりな建物を制圧するとなるのは少し頭を悩ませてしまう。
「急げー!」
「ぽよ〜!」
「あっ、インクリングさん! カービィさん!」
「げっ! もう来た!?」
「…それどういう意味だい?」
「え、あ、いや、そんな深い意味はないのよ!? ここにいるのピーチじゃないかってスネークが言ったからマリオが来る前に助けとこうと思って…」
「ぷっ!」
「あっ! 全部言っちゃった!」
ヘマやらかしたインクリングに話すのをやめるよう、カービィが声を上げるが、時すでに遅し。目の前の仲間達はしっかりと聞いている。
「う、うん… えと…ありがとう?」
「あー! その微妙なフォローっぽいのが悲しい!」
「嘘つけないんだな!」
「キャプテン・ファルコン久しぶり! 今の忘れて!」
言葉の展開が早い。
マリオがごほん、と咳払いをして会話を止める。
「その気持ちは嬉しいけど、ボクも決めなきゃいけない時には決めるよ! ピーチ姫はボクが助けるものさ!」
「おお! かっこいいー!」
「よし! インクリング、案内して!」
「合点承知! さ、さ、おいで!」
解かれていると思わし仕掛けを抜け、ブロックの橋を渡り歩く。
「…いた。」
心の奥から湧き上がる不思議な感覚が教えてくれる。目の前のファイターは間違いなく自分の恋人だ。おしとやかと思いきや、行動力もあるピンク色のお姫様。
「あ、やっぱ合ってたんだ。」
「そうか、それでは編成を…」
「ダメー!」
キャプテン・ファルコンの側頭部を襲うスプラローラー。
「ぶへっ!?」
「ダメダメ! 恋人は自分で助けたいもんでしょ! 手出したらブルーファルコンをあたし色に染め上げてやるー!」
「わ、わかったって、オレが悪かった。」
キャプテン・ファルコンを脅す。彼女にとって人の恋愛というのは、お節介上等、邪魔する奴は許さないという価値観らしい。
「インクは時間で消えるから、あまり脅しにはならないと思うけど…」
「シーク、言わないでおこうよ…」
「恐らく完全な見落としですね。」
キャプテン・ファルコンに未だにあれこれ言っているインクリング、彼女の頭に乗ってハテナマークをつけているカービィ。まだ彼には恋のあれこれはわからないらしい。そして微笑ましく談笑を続ける三人。思わずマリオにも笑みがこぼれた。でもそれでいい。彼女が帰ってきた時に暗い雰囲気だと彼女が気にする。
「じゃあ、頑張ってくるよ!」
「いってらっしゃい!」
「先に合流しておくよ!」
「OK!」
暗闇の空間の中。ここにいる彼女に会うために、助けるために。マリオは一人、飛び出した。
ここはどこだっただろうか。確か、『マリオUワールド』。それもクッパ城の中だ。二つの足場は回転で動いており、ちょっとでも足を踏み外すと、底も見えない闇に真っ逆さまだ。
既に戦闘は始まっている。空中を浮遊しながらカブを投げてきた。
『…!』
「ハア!」
手に炎の力を宿らせて、受け流した。カブは火をつけたまま底に落ちていく。逆側の手で『ファイアボール』を繰り出す。火の玉をピーチはするりとかわしていく。
「…インクリングにあんなこと言ったけど… やっぱり直接殴るのは躊躇しちゃうや…」
いつもの大乱闘ならばそんなことはないのに。彼女が被害者に過ぎないという認識の所為なのか。
「この世界で…」
故郷の世界と同じように救えたことはなかった。クッパとの間に色々と小競り合いはあったが、この世界ではどちらかというと自分を倒すことに専念していた気がする。
だからなのか? この世界では自分で助けられたことはなかった。亜空軍の時だって自分のいないところでフィギュア化されて、クッパに連れられて助けたのはスネーク達。先を越されたと悔しく思っているわけではないのだが、この世界では自分一人で助けられていない。
だからこそ、今回は一人で助けると思っていたのだ。だが、それがこのざまだ。ここで勝たなければ、攻撃しなければいけないのにどうしても戸惑ってしまう。
「…あっ!」
『…!』
実際には一瞬だけ。思考の海から強制的に浮上させられる。頭につけてあるクラウンで殴る『クラウンナックル』の攻撃をしてきた。飛ばされたが、靴底でブレーキをかける。
「…ううん、止まってちゃだめだ。後でめいいっぱい謝ろう。いっつもボクが助けてるけど、ボクだって何度も助けられたんだ。」
時には囚われた自分を救うため、時には隣に並んだ仲間として。いつも助けているのに、今だけ助けられないではいけないから。
「はあっ!」
『…!?』
今までの遠距離からの攻撃から一変。一気に距離を詰めてきたことに完全に反応が遅れた。スライディングで浮かせて、一回転しての蹴り。さらに引き時に『ファイアボール』で牽制するも、これはシールドで防がれた。
『…!』
「ほっ! やっ!」
『ピーチボンバー』をその場でひらりとかわし、炎を纏った掌底で攻撃しようとするが、そこにいたのは彼女の従者であるキノピオ。
「うわっ!?」
顔を中心に胞子がかかり、視界が塞がれる。それを横目に、ピーチは下に重なろうとする足場を捨てて、上の足場に乗り換えた。
「うう… 目が… !?」
目の周りの胞子を払い、なんとか状況が把握できるようになるも、その状況は後少しで足場が完全に重なり、自らは落ちる一歩前といった所だった。
「うわっ、危ない!?」
慌ててもう一つの足場に乗り換えようとする。ただそれを見逃すほど相手は柔ではない。それをマリオは一番知っている。
『…!』
再びの『ピーチボンバー』。とはいえ、もう二回目になる攻撃だ。
「やあっ!」
『スーパーマント』で僅かなダメージを与えつつも、ピーチの進行方向を真逆にする。足場へと向かっていった。着地隙に火の玉を二つ当て、少しでも多くダメージを稼ぐ。
「…っと」
『…っ』
足場に着地し、どたぐつが少し鈍い音を立てた。相手のピーチがこちらを睨んでいるのは現実か錯覚か。そこまではわからない。わからなくても勝つだけなのだ。
『…』
「…」
徐々に距離を詰めていく両者。急ぐことはせずにゆっくりと歩く。
『…!』
先に動いたのはピーチ。ダッシュからの『レディープッシュ』。突進しながら攻撃する。
「よっと、やっ!」
その場でかわし、すぐ後方にいる相手に『スマッシュヘッドバット』を繰り出す。体を後ろに逸らして、強烈な頭突きの攻撃だ。
『…あっ…!』
もろに食らった。ピーチの体が浮き上がっていく。
『…っ!!』
但しそれでも戦いだけを命令された以上、折れることは出来ないのだ。ピーチやデイジーの十八番である空中浮遊。魔法のように、重力に逆らい浮遊する。マリオの真下に行き、四段蹴りで踏みつける。
「いっつ…」
腕で防いでも、腕にダメージは入る。それでも好機を逃さぬように、体へのダメージを防いだ。
「…たあっ!」
『…!?』
ジャンプし、再びの回転蹴り。ここで先程と違うのは、まだ終わりではないということ。
ざざっと靴と足場が擦れ、少し砂埃が舞う。狙うは遥か上。
「とりゃああ!」
『…まっ…!』
『スーパージャンプパンチ』で追撃した。ピーチも蹴りで対抗しようとするが、華奢な足では限界がある。防げず、フィールド外へ押し込まれていった。
「ふわあぁ… あら? ここは?」
「あり? 寝てた?」
右手を口に寄せて欠伸をして起床したピーチに少し呆然とした。
「ん〜… なんだかとっても長く寝ていた気がするわ…」
「あはは… 痛い思いさせちゃってごめんね。」
差し出されたマリオの手を取り、立ち上がるピーチ姫。
「痛い思い? 少し記憶が曖昧ね… さっきまで何していたのかしら…」
「…まあ、覚えてないならそれでもいいや。また冒険の旅に出るよ。」
「あら? それ本当なの? 次どこに行けばいいの?」
「多分あそこかな? ほかのみんなも待ってるよ。」
「はい、わかったわ。」
手を繋ぎながら、駆け出す二人。ピンクのスカートを少したくし上げながらのピーチ。少し遅めに走り、後ろを気遣いながらエスコートするマリオ。宿敵は目の前だ。
ロックマン「こっちの三体目はルカリオ!」
ルカリオ『………』
オリマー「悪いがこっちはバシャーモだ!」
ロックマン「嘘!? でもメガ進化しても、こっちの方が早い筈! メガ進化してインファイト!」
オリマー「残念、まもるだ!」
ロックマン「うげ、でももう一度… あっ、かそく…」
ルカリオ『………』
オリマー「上を取ってフレアドライブ!」
ロックマン「ぎゃー! 負けたー!」
ルカリオ『わざとなのか!?』
ルカリオ『次回、『たいりくポケモン』。』
ロックマン「待ち時間なんだしゲームしてもいいでしょ?」
ルカリオ『そこではない!』