灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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皆さま、お聞きください。
この作者はまたやらかしました。当日に予約投稿すればいいか思考をやめない猿以下の知能。いや、ポケモンがね、楽しかったので…
でも、そのおかげで厳選が進んだよ!(白目)


そして安定の題名クオリティ。本文中から取ったせいでこの有様。ちょっと気取った方がタイトルに困らないと気づいたのは未来のお話なので暫く激ダサタイトルが続きます。


三章 ほのかな鼓動を打つ
三十話 怒りのままに


クッパを救出し、外にいたオリマー、ルカリオ、ロックマンと合流したファイター達。

再びキーラの結界が薄くなったのを確認すると、作戦の続きを切り出す。

 

 

「…それじゃあ、西方面の探索に行くのは僕、カービィ、インクリング、ピチュー、クッパ、ルカリオ、キャプテン・ファルコン、ロックマン、パックマン。他、周囲の探索はマリオ、オリマー、リンク、シーク、ピーチ姫、トレさん、スネーク、むらびと。この分担で構わないかな?」

 

 

人数も増えてきたので、二手に別れようという作戦だった。手を出せないのか、単純に放っているのか不明だが、己の護りが段々と崩壊しているのにも関わらず、キーラが直接何かしてくる様子はない。

二手に別れる策が現実的になる程の人数はいるので、実行することになったのだ。

 

 

「はい、問題ないです!」

 

「おおありだ! ワガハイとピーチ姫を同じグループに入れろ!」

 

「理由が私的なので却下〜♪」

 

「ピーチュー♪」

 

「ぐぬぬ… きさまら!」

 

 

クッパはインクリングとピチューを追いかけるが、彼は鈍重なため、彼女達に追いつかない。そんな光景をマルスは苦笑いで見ていた。

 

 

「あはは…」

 

「では、何かあったらここに戻ってこよう。」

 

「了解。それじゃ、行こうか。」

 

「マルス! せめてこのガキ共と一緒にするのはやめろ!」

 

「却下〜♪」

 

 

インクリングにおちょくられるクッパが怒りのままに先行する形でファイターの半分が進む。

 

 

 

 

 

 

「ガアアアアアアアアアアァ!」

 

 

一回吠える。それに答える者はなく、ただシュールに咆哮が響き渡っただけだった。

 

 

「少し落ち着こうか… こっちの方角はまだ行ってなかったかな? 地形的に言えばトレさん達が居た街の北辺りか…」

 

 

辺りを見渡しながら頭の中で地図を描く。

 

 

「まるす〜!」

 

「んっ? どうしたの、カービィ?」

 

「ぽよ!」

 

 

ハートの形をした湖の真ん中。かかった橋の先には赤いボタンがあった。今までも見つけたそのボタンの意味は不明だが、今まで緑、青のボタンを押している。

 

 

「ぱーゅ! ぽよよ!」

 

『三つ目でキリがいいからそろそろ何か起こりそう、か… そうかもしれん。』

 

「あ、ルカリオ、テレパシーで会話出来るんだった。…そういえばさ、えっと…歩道であれが誰かわからない?」

 

 

インクリングが指差すのはそのボタンをまるで護衛するかのように存在している一人のファイターだった。

 

 

『歩道ではない、波導だ。無理だな。キーラの力が強いのか、誰かまでは感知出来ない。』

 

「んー、そっか、残念。」

 

 

がっくりと肩を落とすインクリング。

 

 

「ふん、あれが捕まったファイターか! 弱っちい奴め!」

 

「おいおい、キミもそうだろ?」

 

「黙れ! だが、ちょうどいい。ワガハイのストレス発散に付き合ってもらおう!」

 

 

そういうと、クッパはファイターに向けて駆けていった。

 

 

「ちょっと待って… ってもう行っちゃった。」

 

 

ため息を吐く。幸先が別の意味で不安だ、とぼやきながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『惑星コーデリア』。ライラット系の大半の人口がこの惑星に集中しており、ライラット系の首都として発展している。普段はグレートフォックスの上に乗って大乱闘をするのだが、その機体は影も形も無い。かわりに『終点』の形の足場があるだけだ。

 

 

『…』

 

「フンッ」

 

 

コーデリア軍の主戦力として戦う、スターフォックスのリーダー、フォックス・マクラウドがクッパの目の前に立つ。

だが、それだけだ。相手を対策した戦法を取らねばとは思うが、基本相手が誰であってもクッパは関係ない。怒りをぶつけられる者であれば誰でもよかった。鼻を鳴らし、戦闘態勢を取る。

 

 

『…!』

 

 

フォックスが走り出す。ファイターの中でも、とても速い方に位置するフォックスの走りに、逆に下から数えた方が早いクッパが相手になる訳がない。その辺りはわかっているため、動かず迎撃の構えを取る。怒りに任せて切り裂きたいのは事実だが、負けたらさらに怒りが増量するだけだ。

 

 

「ムッ…」

 

 

走る体勢に、とある技の構えが加わったのをクッパは見逃さなかった。一時的に急加速する技、『フォックスイリュージョン』。

 

 

「ハアッ!」

 

 

シールドで阻まれ、急停止した相手に爪の攻撃をくらわせた。

 

 

『…!』

 

 

体勢を整える傍ら、すぐに後ろに下がると『ブラスター』を取り出す。背後から受けてしまえば気づかない程の低威力の攻撃ではあるのだが、連射力がとても高く、気づかぬうちに大きなダメージを与えられる。

 

 

「フンッ、そんな小細工通じるか!」

 

 

フォックス目掛けて、『クッパブレス』で攻撃する。放たれる火の息をかわすために飛び上がるフォックス。

 

 

『…っ!』

 

「…? 後ろか!」

 

 

流石のスピードだ。一瞬後ろに回ったことに気づかなかった。その一瞬が命取り。

 

 

「グオッ…!」

 

 

背後からの百烈キック。目にも止まらぬキックの連続を受ける。フィニッシュに、より一層の力が加わった蹴りを放ち、クッパを地に落とす。

 

 

「ぐっ…」

 

『…!』

 

 

フォックスの攻撃はまだ続く。

ダッシュで更に勢いをつけ、跳び蹴りを放った。

 

 

「ぐう…!」

 

 

回る視界の中で、再び『フォックスイリュージョン』の構えを見切った。

 

 

「馬鹿の一つ覚えか!」

 

 

シールドを張れる体勢ではないものの、身を翻してかわすことは十分出来る。体を捻って回避する。フォックスは通り過ぎていった。

 

 

「フンッ」

 

『っ…』

 

 

ドンッという重い音とスタッという軽い音。対照的な足音が同時に鳴る。

お互いに体の向きを変え、再び対峙する。

 

 

『…ハッ!』

 

 

再び先に駆け出したのはフォックスだった。

クッパはフォックスに足の速さで敵わないが、フォックスもまた、クッパにパワーで劣っている。少量のダメージから逆転される可能性があるのだ。クッパの重量もあって、積極的に挑んで、ダメージレースで勝利、ぶっ飛ばされる前にぶっ飛ばさなければならない。

フォックスから始まる攻防は、お互いの利害の一致で行われている。

 

 

ダッシュで近づくフォックスに拳をぶつけようとする。フォックスは走りながらも身を屈んで回避した。そして無防備になった腹部に彼の鋭い蹴りが襲う─

 

 

「グオ! チッ…」

 

 

思わず、後ろへ下がってしまう。

近距離戦はクッパに分があるかもしれないが、こう懐に入られてしまっては寧ろこっちが不利だった。反射的に吐いた火でフォックスはまた下がっていく。そして三度対峙する状況ができてしまった。

 

 

「(こ、い、つ…!!)」

 

 

理性的に抑えていた怒りが遂に頂点に到達した。

 

 

「もうやめだやめ! このまま引き裂いてくれるわっ!」

 

 

のしのし、と重厚な足音を鳴らし、爪を煌めかせ、先に仕掛けんと走り出す。ほぼ同じに相手も走り出す。

 

速度ではやはりクッパでは勝てない。本格的な攻防が始まる地点は、クッパの方が崖に近い位置となる。場所取りはフォックスに白星が上がる。

 

 

「くらえっ!」

 

 

脚部に思い切り力を込める。隙が大きい以外はパワーもリーチも強い『メガトンドロップキック』の動きだ。

 

 

『………っ!』

 

 

対するフォックスは炎を身に纏って突撃する『ファイアフォックス』を繰り出す。技が直接激突した。

 

 

「ぐう…」

 

『っ!』

 

 

勝者はクッパだった。技を繰り出す本人も、技のパワーもクッパが勝っていた。くらった技のダメージまで消えている訳ではなかったのだが、それはお互い様だ。

 

 

「なっ!?」

 

 

強力な攻撃に当たり、勢いも相殺できずにフォックスはぶっ飛んでいった。最後の一撃に競り勝ったと言えば、良い勝負だったと言えるのだが、一方的に倒したかったクッパにとっては後味の悪い乱闘になってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「離せっ! もう一回やらせろ!」

 

「あーん、もう落ち着けってばー!」

 

「ピチュッチュー!」

 

「なんなんだ、一体…」

 

「あはは… 気にしなくていいよ…」

 

 

再戦を強引に申し込もうとするクッパとそれを止める他ファイター。そんな光景を呆れた顔で見つめるフォックスと最近苦笑いが増えたマルス。

 

戻ってきた時、まだフィギュアだったフォックス相手に関節技を決めようとしていたクッパを必死にとめ、引き離してフォックスを元に戻したのだ。

 

 

「再戦ならキーラを倒してからにしような!」

 

『妬みで動いてもどうしようもないぞ。』

 

「黙れ!」

 

 

一歩踏み出した時の衝撃で、パックマンが倒れ、その体型のままに転がる。シュールに転がってきたパックマンを思わずフォックスは目で追っていた。

 

 

「あ、そうだ。カービィ、奥のボタンを頼むよ。」

 

「はあい!」

 

「あ、ぼくも押したい!」

 

「ぽよ、ぽよゆい!」

 

『ならば同時に、だそうだ。』

 

 

ロックマンとカービィは同時に赤のボタンを押す。だが、何も起こらない。

 

 

「えー、結局何も起こらないのー?」

 

「ぷー!」

 

「んー… 全く意味がないとは思えないんだけど…」

 

「まだ行ってない場所に何か変化があったんじゃないか?」

 

「うん、そうかもしれない。とりあえず探索を続けよう。フォックス、立てるかい?」

 

「ああ、問題ないぞ。」

 

 

マルスの手を取って立ち上がる。

 

 

「ふん、ようやく立てるようになったか。さあ、再戦だ!」

 

「………」

 

「だからまだ好きに乱闘出来ないって…」

 

「黙れ、小娘!」

 

「えっと… とりあえずクッパを鎮めてからね…」

 

「…ああ。」

 

 

クッパの怒りはまだ続きそうだ。




ロックマン「なんでフォックスはこんなファンシーな場所にいたの?」

カービィ「はーと?」

フォックス「いや、オレに言われても…」

インクリング「ほらほら! 彼女さんと来いってことだよ、恋だけに! キャー!」

フォックス「!?!?」

ロックマン「ほら『ク』から始まり?」

フォックス「やめろやめろ」

インクリング「『ル』で終わる?」

フォックス「聞きたくない!」


フォックス「じ、次回! 『光の神殿』!」


カービィ「…くるーる?」

三人「「「…………………」」」

フォックス「…もっとやめてくれ、カービィ…」

カービィ「ぽよ?」
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