灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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書きだめの方はだいぶ進んでいますが、書いてて思うのはワンパターンになっているな、ということ。
七十を越すファイターとの戦いを書き、テンポを速くするため面白い戦いのスピリット戦と会話回などを省き、その上で日常編の作れないストーリー設定だとこうなることは当然でしたね…
じゃあ増やせばいいじゃん、となりますが第二部に早く行きたいので…


私は、原作で助けられた側が助けたりとか、そういうの物を書きたい!
第一部はそれが少ないのです…


くっそどうでもいいですが、灯火の星むずかしいスキルツリー縛りを始めました。初回で自滅されて勝った相手がまた自滅してて草。何故か灯火の星こういうの多いです。




三十四話 精一杯の力と思いを

トンネルを抜け全員が降車する。

先程いた街より大きく、噴水を中心に円状に建物の並ぶ街並みだった。しかし、そこに行くには目の前のバリケードをどうにかしなければならない。

 

 

「ぐぬぬっ…! なんだこいつはッ! びくともせんぞ…!」

 

「やはり力技では難しいか…」

 

「なんだ、マルス! ワガハイに不可能はない!こんなもの…ッ!」

 

「あ、いや、そういう意味じゃなくて… 参ったな。全然聞いてくれない。」

 

 

バリケードはびくともしない。これはクッパの力不足などではなく、無理矢理こじ開けることなどできないように出来ているのだろう。

 

 

「頭脳派のあたしたちは確実に行こっ! 多分あの子を助ければここも開くよ!」

 

『今までも似たようなことはあった。単純な話ではあるが、恐らくここも同じように開くのだろう。』

 

 

ただ、クッパを除いたここのファイター達を簡単に頭脳派と分別するのは無理があるだろう。マルスやルカリオなどは問題ないが、言い出しっぺのインクリングが真っ先に疑問視されそうだ。

だからといって彼女が肉体派という訳でもないのだが。

 

 

「あ、あの」

 

「んー? どうかしたの?」

 

「今までのこと、聞きました。みなさん、助けてもらって、あ、ありがとうございます。」

 

「ノー問題! そんなことでわざわざお礼言ってたら最終的に礼の飛び交う一団になるよ!」

 

 

サムズアップするピット。未だに礼のない者もいるのに、直接助けてくれたピットだけでなく、全体に礼を言うなんてよくできた子だ。

 

 

「えっと、戦って勝てばいいんですよね?」

 

『その通りだが… 向かう気か?』

 

 

一人のファイターに手を向ける。リュカからこんなことを言うのは意外だった。乱闘が苦手とよく言っているのに。

 

 

「いいのかい?」

 

「はい、大丈夫です。」

 

 

パックマンがリュカを気遣って、自分が行こうか、という問いかけをジェスチャーで聞いてくる。それにリュカは首を振って答えた。音のない会話だが、PSIを持つ彼にはその真意が理解できる。

 

 

「確かにあんまり好きじゃないですけど、置いてけぼりは嫌だし… 助けなきゃいけないですから。」

 

「うん、ぼくも行くよ! ネスやトゥーンも助けなきゃ! 全員でまた遊ぶんだ!」

 

「うん!」

 

「話は纏まったか?」

 

 

キャプテン・ファルコンが微笑みながら声を発する。彼はそのヒーローのような外見から、子供たちからの人気が高い。

 

 

「ぼくとロックマンで一緒に戦います。少し待っててください。」

 

『ああ、その間に我々は…』

 

「ひらけゴマだー!」

 

『…彼を止めておくとしよう。』

 

 

未だにバリケードと戦っていたクッパ。人とは違う手で頭を抱えて呆れるルカリオ。ついに蹴り始めた音を背景に、共にフィールドにワープするため、それに手を触れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眼下に広がるのは村の風景。彼らの友達の一人、むらびとが村長を務めている『すま村』だった。いつかここで遊ぼう、と軽く誘われたことがあったか。決して愛村心などからでた言葉ではなく、あくまで遊び場所の候補として挙げただけらしいが。

『終点』と同じ形のフィールドとなっているが、元々フィールドの形に特徴らしい特徴はなかったりするので、あまり変化したように見られない。

 

しゃらと、鈴の音が聞こえる。二人とも見つめ合うが、この音はどちらが出したものでもない。

 

 

「わー! しずえさんだ!」

 

 

すま村の秘書を務めるシーズー犬の住人しずえ。むらびとがしずえさん、と呼んでいるため、さんも含めて愛称として広まっていたりしている。(金銭関係を除いて)難しい事が嫌いなむらびとは、一人の村民として普通に暮らしたいそうなのだが、彼女がいるので中々サボることができないらしい。たまに愚痴られている。

 

でも、彼女は秘書の仕事に熱心なだけで、悪意から行動している訳ではないし、疲れた様子を人に見せずいつも笑顔で接してくれている。

だからこそ、感情を剥奪された今のしずえは驚きのものであった。それこそ、リュカが驚き、かたまってしまう程に。

 

 

『…!』

 

「…わっ!」

 

 

走って勢いをつけて、壺を投げてくる。まだ動けない後輩リュカを先輩ロックマンがカバー。『メタルブレード』を投擲し、リュカに届く前に砕いた。

 

 

「あっ…! ご、ごめん!」

 

「大丈夫大丈夫! 気にしないで!」

 

 

即座に謝るが、ロックマンはそもそも気にしていない。それでも反射的に謝罪の言葉が出てくるあたり、リュカ少年の人柄の良さがわかる。

 

 

「たあっ!」『…っ!』

 

「いっ!」

 

『…きゃ…!』

 

 

空中ではロックマンの『フレイムソード』と、思った以上に近距離で撃つことになったしずえのパチンコの弾がぶつかっていた。両者はお互いの邪魔をすることなく、敵とみなした相手にぶつかった。

 

 

「『PKサンダー』!」

 

 

電撃の塊を相手に飛ばす。この序盤の状況では一回の攻撃で何度もヒットさせることができる追撃が最適解だと思ったのだ。電撃がしずえに迫る。

 

 

「…っ!」

 

 

サンダーはしずえに当たらず、唐突に進行方向が変化してしまった。彼女は回避などしていない。電撃の操作を誤ってしまったのだ。

 

 

「あっ…」

 

「やあ!」

 

 

炎の剣による吹っ飛びの勢いのままに宙を飛ぶしずえに『チャージビーム』を撃ち込む。遠距離の攻撃ながら、強烈な攻撃力をも秘めた攻撃だ。

 

 

「よし!」

 

『…!』

 

「(きてる! 今度こそ!)」

 

 

無意識に震えていた手を無理矢理抑え込み、相手の次の動きを予測するため、しずえの一挙一足に全神経を注ぐ。

 

 

『…!』

 

「(寄ってくる、こっちに! じゃあ、『ヒモヘビ』で…!)」

 

 

伸ばした赤蛇の口は空を切る。畏縮して腰が引けた状態では、いつものようなリーチはなかったのだ。

 

 

「…えっ!?」

 

「リュカ!」

 

 

自分でも驚く不調をカバーすべく、飛び込んで『クラッカー』を引いてきたしずえとリュカの間に入るロックマン。後ろにリュカがいるがために回避することも出来ず、かといってシールドを展開する暇もなかった。

しずえのスマッシュ攻撃がもろにロックマンに入ってしまい、地面に倒れ込む。

 

 

「うわっ!」

 

「あっ! や、やああ!」

 

『…』

 

 

力任せに振るった『ぼうっきれ』はしずえに当たらず。逆に力み過ぎて体まで持っていかれてしまい、大きな隙を晒してしまった。

 

 

『…!』

 

「わわっ、いい…っ!」

 

 

同じく『クラッカー』でロックマンの隣まで飛ばされるリュカ。

 

 

「…っ! よし!」

 

 

立ち上がり、こちらの身を案じながらも『リーフシールド』を展開し、戦いに走るロックマン。

リュカはその後ろ姿を悲痛な思いで見ていた。

 

 

「(どうしても、戦わずに助ける方法がないかな、って思っちゃうや…)」

 

 

たとえ何に隔たれようとも、きっと声は届くと信じている。あの時、母の声は確かに兄に届いた。父の愛も、己の温もりも。だから今だって、夢を見てもいいだろう?

 

 

「…………」

 

 

別に勝つことで助けられると知っているのだ。拒む必要はない。そんなものはわかっているし、ロックマンやみんなの言葉を信用していない訳じゃない。

それでも本人の手が届かない領域に、害意のない相手との戦いを拒む自分がいる。

 

 

「えいっ! おっと、たあ!」

 

 

飛ばした『リーフシールド』を跳んでかわしたしずえに向けて上昇する竜巻を発生させる。相手は竜巻に巻き込まれたが、返しの『下カブ』でステージに叩きつけられた。

 

 

「いっ…!」

 

「あっ…」

 

 

戦い、勝って、解放する。それができるのならば、今自分が戦いを拒んでいる感情は単なるエゴではないのか。足踏みしている間にも、一緒に来てくれたロックマンは傷ついている。それは、タブーの事件での相方の姿を彷彿とされた。

 

 

「(戦う勇気… だよね、レッド?)」

 

 

恐怖を打ち払え。優しさを言い訳にして仲間が傷つくならば、それはただの自分勝手なのだから。

あの時とは違う。戦う意思は自分にもある。足は動く。涙は出ていない─

 

 

「避けてよ、ロックマン!」

 

「はい?」

 

 

電撃の念を飛ばし、しずえのいる真逆の位置から、自分自身にぶつける。

 

 

「うわああああ!」

 

「うわああああ!?」

 

『…っ!?』

 

 

『PKサンダー』の力を纏った自分がしずえにぶつかる。ロックマンは間一髪に飛び退き、ギリギリ回避に成功した。

 

 

「っ!」

 

 

飛ばされたしずえが重力のままに落ちていく姿を見る。一足先に足をつけていたリュカは、落下地点を予測し、一足早く動いた。

 

目の前には、あの島で抜いていったハリ。勿論実際にはそんなものはない。でも、心にあるそれは、あの時と同じほんものだ。

 

 

「たああっ!」

 

『…っ!』

 

 

精一杯の力と思いを込めて、目の前のハリを引き抜いた。




インクリング「へえ〜、ロックマン料理出来るだね〜。んー、うまうま〜」

ロックマン「元は家庭用ロボットだからね。」

ピット「おかわりー!」

ロックマン「全部平らげてからだよー!」

カービィ「おかわりー!」

ロックマン「お皿5枚も持ってこなーい!」


ロックマン「次回、『思いもつかない』!」


シモン「肉はないか… 少し壁を壊してくる。」

ロックマン「壁にお肉はありませーん!」

ルカリオ『デザートのチョコレートは…』

ロックマン「チョコレートはデザートに入りませーん!」

マルス「そこはツッコミどころじゃありませーん…」
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