灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

41 / 135
ゲームがいしゃのみなさんはさいふをいじめるのがすき(遺言)


ゲームフリークさん!? ゼノブレリメイクとかスクランブルとか待機してるって知ってます!? まだドラクエ10の新パケも買えてないのだけど!?
ポケモン追加とか買うしかないなのですが!?


三十七話 一長一短、どっちもどっち

「へー、ボクが寝てる間にそんなことがあったんだ!」

 

「ここにいる全員寝てる間に何か起こった人だけどな!」

 

「むしろ、起きてたのカービィだけだよ。あのカービィだけだよ。」

 

 

ヨッシーを解放し、別れていたファイターが合流した。ヨッシーへの説明に定期的に茶々を入れる他ファイター達。マルス達のグループと違って人の言葉を話せる者が多い分、こういうやかましさがあるのだ。特に英傑。

 

 

「なるほどなるほどー。じゃあキーラよりもみんなを助ける方が大事だね!」

 

「正直手下をけしかける他、何もしてこないのが不気味ではあるが…」

 

「それは前に話してたな。結局あのビームには準備とパワーが必要という考えがでていた。」

 

「あー。そうか。そうかもしれねえな。」

 

 

今はその準備をしている状態なのかもしれない。

 

 

「…んっ? だが、最初逃げ切ったのはカービィだけだろ? あんなものまた用意しなくても一人ならどうにかできたんじゃないか?」

 

「…最悪カービィをフィギュアにするだけでも、キーラ的にはよかった筈だ。」

 

「(キーラは何かと戦おうとしている? 俺たち以外の何と…?)」

 

「何よくわからないこと話してるの? そろそろ次行こうよ。」

 

「まっ、今わからないならそれでもいいか。そもそもの情報が少ないしな。」

 

 

スネークは思考を諦める。それは今じゃなくても構わない。ゆっくり考えをまとめていけばいい。

 

先行したむらびとがリボンで出来たような穴に飛び込む。マルス達と比べてここの辺りがスムーズだ。警戒はスネークかオリマーがしてくれるだろう。

 

 

 

 

「よっ…と。ここは?」

 

 

滑り台のように滑っていくと、森森したところへやってきた。小川が流れていた。あの激しい滝とも言える川はここに繋がっているのかもしれない。だが、地形的に難しいか? いや、キーラの造る世界に常識を求めてはいけないかもしれない。

 

 

「どう繋がってるんだろ…「「やっはー!」」「ちょっと待ってリンク!」「ヨッシー!?」…おろ?」

 

 

背後から声が反響して聞こえてくる。先に言っておくが、むらびとは滑り切って立ち上がっただけで動いていない。マルス達と似た展開が始まるようだ。

 

 

「あっやべっ! 避けろぉ!」

 

「あっ!」

 

「うわああ!?」

 

 

ようやくリンクとヨッシーが状況を理解できたが、時既に遅し。慌ててむらびとが駆け出そうとするが、二人の体が激突する。むらびとが倒れ込む。

 

 

「いてて… むらびとさん! 大丈夫!?」

 

「お…りて…」

 

「あっ、悪りぃ!」

 

 

半分乗っている形となってしまった二人に降りるように促す。酷い怪我はしないのがファイターとしての力の一つだが、完全ではないとはいえ、二人の体重が子供に降りかかってしまった。

 

むらびとの位置を動かした後、リンクが促して他ファイターも合流する。むらびとはWii Fit トレーナーが見ており、リンクとヨッシーは正座して二人のプリンセスのお説教を受けていた。

 

 

「キミ、一体いくつなんだい? 呆れてものも言えないよ。普通はヨッシーを咎める立場なんだよ?」

 

「あなたを助けてくれたのは他でもないむらびとなのよ? ですのにこの仕打ちはなんです?」

 

「だって動いてないって」

 

「思わなかったんだよ…」

 

「「言い訳無用!」」

 

「「…はい」」

 

 

弁解すら被るこの状況。

 

 

「むらびとさん大丈夫ですか?」

 

「んー、平気。痛かったのはその時だけだし。それに…」

 

「それに…?」

 

「プラスかマイナスかで言えばプラスだし。」

 

 

懐から取り出したのは袋型の財布。だが、使い古されたそれは明らかにむらびとの物ではない。

 

 

「す、スリましたね!?」

 

「えっ? はっ? い、いつの間に!?」

 

 

そう、のしかかった時か動かした時か不明だが、いつの間にかリンクの財布を掠め取っていたらしい。

 

 

「転んでも… いや、転ばされてもただでは起きない男…」

 

「無料じゃないからね! ただじゃないね!」

 

「本当にたくましいな、あの小僧…」

 

 

別に泥棒したい訳じゃない、と医療費として半分ほどむらびとの財布に入った後、リンクの財布は持ち主に返された。財布が軽くなったのと足の痺れのダブルパンチにより、がっくりと項垂れるリンク。だが、後者は自業自得だ。前者もある意味自業自得だった。

 

 

 

 

「全く… いつまで現実逃避してるのさ。」

 

「あははは…」

 

 

むらびとによる被害者が増えてしまった現状。もう下手なことは出来ないだろう。

そんな中、順調にスピリットを解放していくファイター達。それでもまだ、リンクは完全に上の空だ。

 

 

「次ね。誰が行きます?」

 

 

リンクはダメだ。最早叩いても治らないアナログテレビ以下だろう。ピーチは実は先程行っている。

 

 

「それじゃあボクが行こうかな。…まあ、リンクは暫くほかっておこう。どうせすぐ忘れる。」

 

 

牧童出身でありながら、静かな気品を感じる勇者とは大違いだ。勇者ではあるのだろうが、シークのいる世界の勇者とはやはり性格が大違いだった。時代が違うからこうなのか。

 

ため息をつきながらその、スピリットに触れる。戦いの場へと向かう道だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ウーフーアイランド』。様々なフィットネスが楽しめ、島全体が一種のレジャー施設のようになっている島である。Wii Fit トレーナーが目を輝かせていた。

大乱闘のステージにおいては、移り変わっていく足場で様々な場所を巡っていくステージとなっている。

 

 

「っ! (シモンのボディが三人か。正直、誰かと一緒に戦う方が良かったな。)」

 

 

茶髪となったシモンの体一人に、銀髪に近い髪のシモンのボディが二人分。

 

そもそも、シークは多人数と同時に戦うのが苦手だ。スピードはあるが、パワーの足りていないシークは全員をぶっ飛ばす前にダメージが蓄積される危険がある。せめて誰かのサポートにつけれていれば楽にいけたか。

とはいえ、これは結果論。シークにとっての有利点は相手が復帰力の小さいシモンのボディだったこと。そしてこのステージがどんどん場所を移り変わっていくステージだということだ。

 

一長一短、どっちもどっち。ここは自分の有利点を生かそう。持ち前のスピードで動きながら復帰を妨害し、自分が致命傷をくらう前に早期撃破を狙う。シークの戦いの方針は決まった。

 

 

 

今は器状になっている大きな足場に、真ん中についている小さな足場。スタンダートなフィールドだ。

 

 

『『…』』

 

「…!」

 

 

二人の敵が、全く同じタイミングで斧を放り投げる。まるではじめから決めていたかのようにピッタリだ。

 

 

『…』

 

 

もう一人も遅れて斧を放り投げる。薄い足場ならば貫通する斧。上の小さな足場に乗っていたら大打撃だっただろう。

 

 

「(なるほどね…)」

 

 

スピリットとの戦いではそのスピリットの特性が影響される。どうやら元の世界では斧を武器として使っていたらしい。

 

シークは走り出す。

華奢な体躯に目にも止まらぬスピード。さらに風の抵抗を極限まで減らしたシーカー族の服。

斧ではられた弾幕を潜り抜け、一撃を与えるため、それらがフルパワーで襲いかかる。

 

 

『…っ!』

 

『…!』

 

「ハッ! (移り変わる!)」

 

 

一閃された敵のうち一人が反撃として『聖水』を投擲するも、軽くかわす。足場が動きだし、フィールドが変わっていく。

 

 

「海!」

 

 

海上を走るクルーザーの上が戦場となるこのフィールド。復帰させるのとは少し趣旨が違うが、落とせばいい分こちらも楽だ。ただこちらも海に落ちたら、クルーザーにはたどり着けないだろう。深追いは禁物である。

 

 

「やあっ!」

 

『…っ!?』

 

 

一人だけに狙いを絞り、宙にいた相手を外へ向けて蹴りだす。二段蹴りに飛ばされるがジャンプを駆使してクルーザーへ戻ろうとする。

 

 

「!」

 

 

だが、シークはそれを見逃さない。戻ろうとする相手を『跳魚』で押し出した。着水し、流されて赤い光となって消えた。

 

 

「よし、まず一人!」

 

 

クルーザーに着地しながら心の中でガッツポーズをする。だが言い換えればまだ一人だ。

 

 

「…! あぐっ…!?」

 

『…』『…』

 

 

背後から斧が迫る。背中にヒットした。相手だってファイターの体を使っているのは事実なのだ。それも、多くの戦いを潜り抜けてきたファイターの。

 

 

「っ!…やあっ!」

 

 

瞬間移動のように見せて移動する『浮身』の技で相手の目を眩ませ、一気に距離を詰め、斬りつける。

一人、茶髪の敵は反射的に張られたシールドに阻まれたものの、もう一人はクルーザーから追い出すことができた。そしてこのタイミングでフィールドの変化が発生する。

 

 

「(運が向いた!)」

 

 

浮かび上がっていく新たな足場に届かず、追い出された一人はそのまま置いてかれてしまった。新たなフィールドは大きな足場の端に小さな足場が浮いているシンプルなもの。

 

 

「これで後一人…」

 

『…』

 

 

クナイを構え直す。一対一ならば状況は悪くない。

 

 

『…!』

 

「またそれかっ!」

 

 

敵が選んだ行動は斧の投擲。ここまでくると、戦いの素人ではなく、何かのこだわりか一番信頼している武器が斧なのかと思ってしまう。だが、それは今は関係ないこと。

 

 

「!」

 

 

ダッシュの勢いを伴った鋭い蹴りが真っ直ぐ腹部に命中する。その勢いのままに吹き飛ばされ、落下。但しまだ浅く、復帰も難しくない距離だ。

 

 

『…っ!!』

 

 

一つの望みにかけて、精一杯手を伸ばす。だが、シークだってそれを黙って見ているだけな訳がない。

 

 

『…ッ!?』

 

 

崖側に配置された『炸裂丸』。そう。手が届いたところで、爆発に巻き込まれる。こんなところで妨害されては復帰できない。

 

爆発が後押しして、敵は奈落に落とされる。同時にフィールドは島全体を俯瞰できる位置へ動いていた。




リンク「俺のお財布… スッカスカ…」

フィットレ「リ、リンクさん…」

シーク「半分は入ってるでしょ。はあ… しかしルピーを一体何に使うの? キミの世界じゃ使えないでしょ?」

むらびと「飾る。」

リ フィ シ「「「(飾る!?)」」」


むらびと「次回、『飛べる限界はある』。」


むらびと「インテリアとして売り払うよ。」

シーク「お金すらも売る気なんだ…」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。