灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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さてベレトス参戦しました。
私の使用キャラ全員と方向性が違うので使いたいけど使える気がしない。ぐぬぬ…

あまり動きが遅いパワーファイターを使ったことがないんですよね。まあ、剣以外の武器の元々の所有者が女ゴリラ、男ゴリラ、テクニカルゴリラだから仕方なし。あれ、なんでクロードまでゴリラって言われてるの…?

せっかくなのでこのまま風花雪月未プレイ勢置いてけぼりのDLCの話でもしちゃいましょう。未プレイって方は前書きを飛ばすか精神と時の部屋でプレイしてからお読みください。ネタバレはしないけど…




アビスルート選抜の要素を軽く考えてきました。
級長ゴリラ達は当然なので省くとしてまずはリンハルト。理由無しに本人が進んで関わるとは思えないので最初はなし崩しだったけどアビスに紋章関係の何かがあったのでしょう。籠手の新しい英雄の遺産は確認されている上に、周回特典には所持者がまだいない紋章の付与アイテムがある。製作側としては魔道に精通した者が多いとされるアドラステアから一人魔道士が欲しかったのだと思います。私的には回復役は二人ほど欲しいのですが果たして新キャラの中に信仰持ちはいるのでしょうか…

次にアッシュ。選抜メンバーの中で唯一の平民で紋章無しです。名前の由来の灰色と学級名灰狼の学級とかぶっているのが気になります。そういえばベレトスも灰色の悪魔とか異名がありましたね。単純に固有スキルで目をつけられた可能性も…? 選択制ではなく公式から選抜されたのですから級長以外の彼らにもスポットが当たって欲しいですね。

最後はヒルダちゃん。彼らの中では一番わからないです。斧キャラはエガちゃんが既にいますし、女性が欲しかったとしてもヒルダちゃんである必要はなし。他の金鹿女子が魔法系二人にクロードと被る弓使いなので消去法で選ばれたんでしょうか。シナリオ的にはムービーにもある通り導入を任され、仕方ないと言いながらついてってくれそう。ならせめてお兄さんの情報を頂戴… できればクロード母とカスパル父の情報も(ヨクバリス)


私最初はifの泡沫の記憶編のようにステータスすら固定されたコンテンツなのかと思いましたが二部でアビスキャラも使えるようになるらしいので少なくとも個別指導など兵種の選択はできるかもしれません。つまり二部で成長した姿も…!


四十話 偽りはない

リュウを解放したファイター達は、更なる未探索の場所へ動く。

まずは付近に緑のスイッチがあった森だ。街へ進むために、森の周りを通ったが、森の内部は未探索だった。

 

再び森を周り大体の面積を測ったが、それなりに深い森のようだ。

迷うことを考えたら全員固まって動いた方がいいのだが、時間がかかる上にトロトロ動くのが耐えられない者もいる。それでまた一悶着起きるぐらいならば適当に数人のグループに分かれて探索をした方がいい、と判断した。

 

 

「ん〜、空気が美味しいですね〜!」

 

「シティの街並みもグッドだが、たまにはフォレストも悪くないな〜!」

 

「魔なる者が生み出した、という前提がなければよかったのだが…」

 

「あー、確かに…」

 

 

バス事故の現場に立ち合ったしずえ、ソード、シモン、フォックスの四人は共に森の中を歩いていた。

 

 

「ぐずくずはしてはいられない。まだ半分も見つけられていないのだからな。」

 

「わあー、ストイックですね!」

 

「結構探してると思うが… そうか、まだ半分もいないのか…」

 

「そうかー、まだアイツラもいないもんなー。」

 

「…オレ的には早くソード達のストッパーの方が来てほしいんだが…」

 

「ハハハ! オレは誰でもウェルカムさ!」

 

 

笑い飛ばす。そんな中、一人のファイターを見つけた。

 

 

「あっ! いました! どなたでしょう?」

 

「フーム… わかんにゃい!」

 

「少なくともオレ達の世界の出身ではないようだが…」

 

「どこでも関係ない。救い出してしまえば問題などないからな。」

 

「おお… リアリー、クール!」

 

「本当にカッコいい、か?」

 

「イェス!」

 

 

鞭を両手で引っ張る。退魔の鞭は今日も的確に相手を打ち抜くだろう。

 

 

「(…もう遅れは取らぬ!)」

 

 

キーラに討たれ、キーラの手の者としてこの鞭を振るったのは彼にとって屈辱の極みであった。

それが帳消しになる、とまではいかないが、せめて償えるほどになるまでに人の役に立たなければ気が済まない。

筋肉がしっかりつき、がっちりとした左手がファイターに触れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このステージは『コンゴジャングル』だ。木々が鬱蒼と生い茂り、夕日を遮る。葉の隙間から差し込むオレンジ色が唯一の光源だ。ここもまた、『終点』化されているのだが。

 

 

「………」

 

 

彼は誰でも結局は助けるのだから誰が相手でも問題はない、と言っていた。この言葉に偽りはない。だからこそ、そこにいるドンキーコングにも変わった反応は見せなかった。この状況になってから、スピリットはともかく、ファイターとの対戦は初めてだったが、それでも動揺している姿はなかった。

 

 

「…」

 

 

無言で聖水やナイフをいつでも取りだせるように、手で確認する。互いに腹の探り合いから始まった。

 

 

『…』

 

 

双方すぐには動かない。静かに、しかし着実に距離を詰めていく。

 

 

「ハッ!」

 

 

シモンが先に動く。炎で敵を浄化する『聖水』を投げる。火柱が上がるが、ドンキーコングはジャンプしてかわす。大きく重めの体とはいえ、彼はジャングルで生きてきた。咄嗟の跳躍力は馬鹿にならない。

 

 

『…!』

 

 

飛び上がったまま、握り込んだ両の手でシモンを叩きつけようとする。その前に、ドンキーコングの真下を潜り抜けたシモンはすれ違い様にヴァンパイアキラーをぶつけた。鋭い先がドンキーコングの胸部に吸い込まれる。

 

 

『…っ』

 

「まだだ!」

 

 

地面を叩く形となったドンキーコングへ、更なる追撃が迫る。振り返ったシモンは鞭を振り回しながらの攻撃に移った。

ここはシールドで防がれる。防がれたことを認識すると、すぐに後ろへ跳び引いて鞭を戻す。

 

引き際に投げた『クロス』もそのまま防がれた。予想通りであったが。戻ってきた武器をキャッチする。

 

 

『…!』

 

「(仕掛けてくるか!)」

 

 

相手だって攻撃されっぱなしではない。乱雑に回転しながら殴る攻撃、『スピニングコング』に巻き込もうとしてくる。

 

 

「ならばっ!」

 

 

小振りの斧を投げる。投擲用のサイズだが、普通の斧程度には重い。それでもシモンは軽く投げられる。

 

 

『…』

 

 

だが、ドンキーコングはまるで意思を持ったこまのようにするりするりと移動してかわしている。

 

 

「これは!? ッ!」

 

 

突っ込んでくるというならば、やむを得ない。小振りのナイフを取り出す。最悪痛み分け、出来れば回避に動こうと、刃を握りしめて待機する。

 

 

『…!』

 

「がっ…!」

 

 

だが、ドンキーコングは『スピニングコング』での攻撃で決めず、中断して地面を打ちつけてくる。ドンキーコングの腕力で地鳴らしを行えば、それは立派な攻撃と言えるほどの威力を持つ。

浮遊感。着地をすればすぐ揺れる。そんな中でまともな反撃はできない。

 

 

「(まずは抜けなければ…!)」

 

 

とはいえ、終点の地形となっているこのフィールドでは自分の力しか頼れない。

 

 

「なら…!」

 

 

ドンキーコングの足に向けて、ヴァンパイアキラーを放つ。これは攻撃ではない。無防備だった左足を見事絡めることに成功した。

 

 

『ッ!?』

 

 

咄嗟の反応が出来なかった。攻撃をくらって跳ね上がるシモンの体に引っ張られ、派手にすっ転んだ。

 

 

「…くっ… (安くはなかったが… これで大きな隙ができた!)」

 

 

無理矢理にでもすぐ起き上がろうとするが、足を鞭で引っ張り、妨害する。

 

『クロス』を投げ、ダメージを稼ぐ。メイン武器の鞭は敵の行動を縛るのに使用しているため、攻撃には使えない。

 

 

「ハッ!」

 

 

だが、ダメージを与える方法が武器である必要はない。魔物達に負けない肉体で『スライディング』を仕掛け、蹴り込んだ。

 

 

『…ッ』

 

 

吹っ飛ぼうと体が動くも、巻きつく鞭がそうさせてはくれず、反対方向に戻っていく。さらに巻きついた鞭の先の棘鉄球が食い込み、ダメージを加速させる。

 

 

『…ッ!!』

 

「!」

 

 

相手もやられっぱなしではない。空中にいるまま、鞭を両手で掴み引っ張り上げる。その手応えに遅れをとり、二度目の着地のミスを生み出すことは出来なかった。お互いにヴァンパイアキラーを引っ張り合い、真正面からの力比べが始まった。

 

 

「…くっ…!」

 

 

シモンが引っ張られている。力ではドンキーコングに分があるようだ。別に意地を張る必要はない。どの道拘束したままでは最後の一撃にぶっ飛ばすことが出来ないのだ。

とはいえ、鞭が掴まれているこの状態では自由に動かすことはできない。力勝負でなくともその手は離してもらわないと困る。少しでも時間が出来れば、ヴァンパイアキラーはシモンの思う通りに動かすことができるだろう。

 

 

「(ならば!)」

 

 

シモンがドンキーコングへ飛び出す。対称的に均衡していた力の片方が唐突に消えてしまえばもう片方はどうなるか。

 

 

『ッ!』

 

 

自分の力と同じ分だけ、大きくバランスを崩した。掴んでいた両手に向かってシモンの蹴りが炸裂する。手が左へ動き、鞭が投げ出された。

 

 

「よし!」

 

 

鞭先の棘鉄球がシモンへ戻っていく。これでメインの武器が使用可能となった。

 

 

『…ッ!!』

 

 

ドンキーコングは張り手で反撃をするも、シモンは身を引き、攻撃は空を切る。

 

 

「…!」

 

 

そして、静かに放った鞭が鋭くドンキーコングを討った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィギュアが倒れた音を聞いて、しずえとフォックスがこちらを向いた。近くのスピリットと戦っていたソードもちょうど戻ってきたようだ。

 

 

「おかえりなさい! シモンさん!」

 

「ああ。今帰った。」

 

「こっちもナイスゲームだったぜ!」

 

「…遊びじゃないぞ。」

 

「エヘヘ」

 

「エヘヘじゃないだろ… ま、取り敢えず」

 

 

フォックスの手が黄金色の台座に触れた。同じ色の光が発生して、しずえとソードはわーわー、言いながら目を覆った。

 

 

「ウー…」

 

「おい、ドンキー。目は覚めたか?」

 

「ここ、どこ?」

 

 

瞳を開いて、寝る体勢から立ち上がる。

 

 

「ウホッ! みんな、何してるの?」

 

「キーラに囚われ、各地に散らばったファイターの解放に動いている。」

 

「バリアはまだあるけど、ナウはモア探索してるんだ!」

 

「モア…?」

 

「もっと深く探索してるんだよ。」

 

「なるほど!」

 

 

ソードのよくわからない説明をフォックスが補足して理解した。説明役には向かない男だ。

 

 

「ん〜、取り敢えず他のみなさんと合流しませんか?」

 

「一人見つかったし… 他のグループは既に戻っているかもしれないからな。」

 

「ウホッ! 他のみんなもいるの?」

 

「ああ。まだ全員ではないがな。」

 

「よしっ! オレ、みんなのところに行く!」

 

 

先に走り出すドンキーコング。しかし、そこは集合場所と真逆の方向だ。

 

 

「ウエイト! みんなはこっちだぞ!」

 

 

そうやってソードが指すのも違う場所だった。

 

 

「いや、お前も違う!」

 

「こっちですよ、ドンキーさーん! ソードさーん!」

 

 

両手を振って一人と一匹を呼び止めようとする。そんな彼らをため息をつきながらも、シモンは満更でもない顔で見ていた。

少なくとも一人で悪魔城へ乗り込む戦いよりずっと楽しげなものであった。




しずえ「ソードさんってもしかして乗り物が好きなのですか?」

ソード「ワイ?」

しずえ「バスに乗り込もうとしてたのでお好きなのだと思ったんですが…」

ソード「別にそういう訳じゃないよ? ただ興味が湧くからね! そうだ、今度アーウィンにもライドさせてくれ!」

フォックス「誰がさせるか!」


シモン「次回、『兄弟か双子か恋人か』。」


ドンキー「じゃあ、趣味とかある?」

ソード「んむむ… ガーデニング!」

シモン「意外すぎる…」

ソード「依頼にあったフラワーを渡してバッジ貰ったり…」

フォックス「思った以上に普通に暮らしてるぞ…」
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