灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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島評価がようやく星5になりました。鈴蘭はもっと欲しい。
マイデザインにもようやく手をつけてます。レンガブロックとかハテナブロックとかゼル伝のマークとか… 需要あります?


後ガンナちゃんの設定おいときますねー
・射撃Miiファイター
名前はガンナ。姿技はデフォルト。口が悪い上に怖いもの知らず。短気だが、中途半端は嫌い。機械に詳しく、自分の武器の制作や、ジェット機の運転も出来る。


五十二話 “また”なんだよ

「ふ〜ん… おまえらもとっ捕まってた訳なのか。」

 

「ああ、だからあまり深刻に考える必要はないぞ。それと… そろそろ離さないか。」

 

「か…顔がぁ〜…」

 

「なんで、俺まで…」

 

 

左手はソードの顔面を鷲掴みにし、右は肩に担ぐ形でリンクの首が締められている。視界は上下逆のまま、首から上がガンナの肩に寄りかかる形で担がれていて、体が進行方向と逆の後方を向いている。要は非常にきつい体勢で連行されているのだ。

 

 

「人の顔みるなり叫びだしてさ、おもしれぇこと言う口だなって思ったんだよ。あっ、こいつ喧嘩売ってるなって思ったねぇー。」

 

「はあ… そうか… もう十分だから離してやってくれ。」

 

「んー。まいいか、同じこと言うばかりで飽きるし。」

 

 

そういった途端、乱暴に二人を放り投げた。砂浜の砂が巻き上がる。

 

 

「「ぐべっ!?」」

 

「あわわ、ソードさん、リンクさん、大丈夫ですか?」

 

「オレのフェイス、指の形にへこんでないよねっ!?」

 

「絶対首、長くなった〜………」

 

 

それぞれ顔、首と心配な部位を触りまくる。特に何もなさそうだが、跡ぐらいは残っているかもしれない。

 

 

「とりあえず… ここは森…なのか…? 周りを見るには林の大きさにすら達していないように感じるが…」

 

「入るしかねえだろ。」

 

 

 

 

一応の道を通ると広い広い丘に出てきた。周りを囲うようにして生えている木もここは浸食しておらず、きりたった崖や、どこから流れているのかもわからない川など謎が多い。

地形を頭に入れるために、ふと周りを見渡すと、さっきまで生えていたはずの木々が見当たらない。いつのまにか違う場所に移動してしまったらしい。

 

だがそれよりも、ファイター達の目を引いたのは一体のドラゴンだった。赤と黒の鱗を纏い、大きな翼を持つ龍。今この世界に生身でいるのはファイターとキーラのみのはず。異質な存在にオリマーの警戒度は急上昇した。

 

 

「あれは一体…」

 

「お、恐ろしいです…」

 

「ああ、味方には見えない。だから…」

 

「叩きのめせばいいんだなっ!」

 

「ガンナ!」

 

 

キャノンを構える。彼女の短絡的な思考にそろそろ頭痛がしてきた。

 

 

「違う! まず気づかれないように気をつけながら他のスピリットを助けていくんだ。ファイターの誰かもあそこにいるみたいだからな。」

 

「はあ? 結局どっちもぶっ潰すんだからどっちが先でも一緒だろ? 」

 

 

東側には多くのスピリットがいる。ドラゴンのいる西側も別にいない訳ではないのだが、丘の天辺には誰かファイターがいることも確認できた。見るからにあのドラゴンは強敵だ。戦力は多い方がいい。

 

 

「…あー、やっぱり戦うつもりではあったんだ…」

 

「たりめーだろ、一から百までぶっ潰す。」

 

「んっ? それならあのドラゴン後にしても良くないか?」

 

 

全てと戦うというのならばリンクの言う通りどちらが先でも問題はないのだ。

 

 

「私は好物を先に食べる派なんだよ。」

 

「ソード、お守りを頼んだ。」

 

「イエッサー!」

 

「あ、おいこら! ソードてめえ!」

 

「はーい、オレと一緒にスマッシュしようぜ〜」

 

「こんのエセ外国人があぁぁ…!!」

 

 

子供じみた理由であった。これで通る訳がない。

ガンナは羽交い締めにされたままに近くの戦いに連れてかれていく。連行返しだ。

 

 

「ふう… 問題児が増えた… さて、他は三人で…」

 

「あー、そのことなんだけど」

 

「なんだ? リンク。」

 

「俺あっちいくから後よろしく!」

 

「あっち?」

 

 

リンクが指を指した先は崖の上だった。勿論登っていく道もあるのだが、他のスピリットが道を塞ぐように待ち構えている。

 

 

「それは構わないが、道が塞がれていて…」

 

「あー大丈夫。登るから」

 

「ですが、その登る道が塞がれているので…」

 

「だから道じゃなくて崖を。」

 

「えっ?」「はい?」

 

 

そう言うと崖の岩肌に手をかけて登り始めた。

 

 

「えっ〜〜〜!?」

 

「ちょ、まっリンク!?」

 

「危ないですよ〜!」

 

「だいじょぶ! 経験はあるし、もう待たせていられないしね!」

 

「待たせていられない…?」

 

 

もう静止は届かない。対話しながらも登り続け、既に中間ぐらいに差し掛かっている。もう止められないだろう。そう薄々感じながら、思わず反復した言葉の真意を図っていた。待たせていられないというのはファイターのことなのか。

 

 

 

 

「よっと…」

 

 

手をかけて登りきった。辺りは少しぼこぼこした大地であの謎の龍の姿もある。だが、今はそんなことどうでもいい。

 

 

「さてと」

 

 

普通なら橋の先に待ち構える形だったろう位置にいるスピリットを見て、そして奥にいるファイターに目をやる。もう何者なのか気がついている。ファイターも。スピリットも。

 

 

「…マジゴメン! ちょ〜っとだけ待っててくれ!」

 

 

ファイターに向けて手を合わせて謝罪しながらも、足はスピリットの方へ向かっている。

体も向き直り、手を伸ばせば彼女に届くだろうという場所で、一回足を止め、服のシワを伸ばし髪を留める位置がズレていないか確認する。

 

 

「よしっ、今…参ります。」

 

 

手は真っ直ぐそれに触れる。恐らくこの想いは百年前と何も変わっていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記憶のない自分にとって、始まりというのはそのまま『始まりの塔』を指す。だからこんな名前がついているのか、はたまた全くの偶然なのかわからない。

 

 

「邪魔だァ!」

 

 

ピンク色のインクリングのボディを、『キルソード』を手に持つゼロスーツサムスのボディをまとめて叩き斬る。

 

自分との思い出も忘れ、能力すらも弱体化したというのに、それでもリンクを信じて百年も戦い続けてくれた彼女が待っているのだ。また、待たせてしまっているのだ。

 

 

「キーラのやつ…っ! ゼルダ様まで、巻き込みやがって!」

 

 

巨大なドンキーコングのボディが振り下ろす巨塔をマスターソードで受け流し、体ごと振りかぶって斬りつける。空中から襲ってきたファルコのボディには下を潜り抜けて背中に矢を射った。

 

いつも以上に口が汚くなっているのを自覚しながらも、戦う手は止めない。

 

 

「ちっ…」

 

 

後方にファルコの姿をした敵が、前方にはその他の三体がそびえ立つ。数では圧倒的に不利であったが、微塵も負ける気がしなかった。これは本当に根拠のない自信そのもので。

 

 

「待ってくれているんだよ! 一回、百年も待たせちまったのに、“また”なんだよ! 邪魔するなよ! 退けよ!」

 

『…!』

 

 

その覇気は普通の存在ならば圧倒されるものであったが、意思を持たぬ傀儡どもにはそれすらも感じられないのだ。何かを合図にしたのか四人が一斉に動きだす。

 

 

「このっ…!」

 

『…ッ!』

 

 

跳び蹴りでインクリングのボディを飛ばす。後方に飛ばされた敵の一人は力なく倒れ、消えていった。

 

 

『!』

 

『…っ!』

 

「…!」

 

 

左手の盾でファルコの姿の蹴りを防ぎ、右手のマスターソードで『キルソード』の一振りを防ぐ。

 

 

「らああぁぁっ!」

 

『『…っ!?』』

 

 

勢いの止まった二人を『回転斬り』でまとめて弾き飛ばした。彼ら二人も消えていく。

 

 

「っ、つあぁ!」

 

『…っ!』

 

 

残る一人もタックルで体勢を崩させ、懐目掛けて振った剣がとどめを刺す。

 

 

「………」

 

 

四人の敵勢力が消えて、自分だけが残される。だが、まだ剣を下さなかった。

 

 

『…』

 

「ゼルダ様!」

 

 

現れたのは異なる時間の姫の姿をした本人。そして─

 

 

『…』

 

「……やっぱ出てくるか」

 

 

彼女の護衛として、自分役が出てきた。服が違うだけの、鏡を見ているようで同じと認めたくない存在。

眉間にシワを寄せて目の前を睨むと、左のハイリアの盾を放り捨てた。必要に感じなかった。

 

 

「…はあっ!」

 

『…!』

 

 

二つのマスターソードがぶつかり合う。相手の斬撃を受け流し、隙を見つけたと振るったところで防がれる。自分の肉体から生まれた存在なのだろう。剣技だけ言えば互角の腕だ。

 

 

『…!』

 

「っ!」

 

『…!』

 

 

援護に放たれた『ディンの炎』の爆発を後ろに跳んでかわす。反撃とばかりに自分の姿をした相手に向けて足を踏み込んで振りかぶる。

相手もそのまま振り下ろす位置に剣を動かし、リンクの急所を狙う─

 

 

「…らあ!」

 

『…!?』

 

 

腹部を斬り裂くリンクの攻撃の方が僅かに早かった。自らの首の近くで、崩れる音が聞こえる。

 

 

「あと少し!」

 

『…っ!』

 

 

召喚したファントムを一太刀に斬り捨てる。完全に具現できなかったので耐久も相応に脆い。

 

 

「ゼルダ、様!」

 

『…!?』

 

 

敵に向かって走り出したリンクに対して閃光の魔法を撃ちだすも、避けることなくそのまま向かってくる。戦いを強制されている御身を思えば攻撃など痛いうちに入らない。

 

 

「たぁ!」

 

『…っ!』

 

 

フリーの左手で腰の留め具を掴み、剣も捨てた右手で宙へ、外へ投げ飛ばす。

 

 

「っ! 申し訳、ありません!」

 

 

一言誠意を見せて謝る。流石にこの行動はとどめにはならなかった。自らも空中へ飛び込む。

 

 

「…たっ…っ!」

 

『…!?』

 

 

かなり無理なことであったが、無意識下でも出来るだけ痛い想いはしたくなかった。

まともに戦っていれば楽に決めれたかもしれなかったのに。彼女は聡明であられるのだから理解してくださるとは予想がついた。それでもこの戦法をとったのはただの自分勝手だ。

ただ一撃、彼女を蹴り落としただけでも起きた、心が抉れたような胸の痛みを無理矢理意識から外した。





マリオ「さあ、リンクとゼルダの運命やいかに!?」

マルス「…僕たちどこからこんなこと話しているんだろう…」

マリオ「メタ発言はキミには早い。後、もっと素直になって、ガチャから出てきて!」

マルス「ヒーローズやってるんだ…」

マリオ「最近はじめたんだ! 任天堂ソシャゲの課金の星! 後、キミと蒼炎アイクと男カムイとベレスだけだから!」

マルス「揃えたいんだ…」


マリオ「次回! 『同じ名を冠する者』!」


マリオ「…って作者が言ってた。」

マルス「君の話じゃなかったんだ!?」
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