灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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ポケモン界に衝撃のニュースが飛び込む…!?
レートで上位ポケモンが禁止される…!?
今までスペシャルルールで厨ポケが使えないといったことはありましたがそれはあくまで外伝ルールだったんですよね。このルールが続くのだったら彼らの出番はフリーのみになってしまう…!?

遊戯王みたいな規制の仕方をポケモンがしてくるのは衝撃的でした。ただでさえリストラで一騒動あったので尚更。まあ、本編で使えない訳でもないのでまた話が違うのですが。
フェスの話題も虫取り大会の話題も全てぶっ飛ばした…!




六十七話 打ち倒すだけだ

 

「暗い…」

 

「うん、ここは夜だからな… それよりここって…」

 

「ああ… 細かい構造は違うがまるでドラキュラ城そのものだ…!」

 

 

シモンが苦虫を噛み潰したような顔をする。シモンは実物を見たことがあり、他の一同は実物をモチーフにしたステージを知っているのでわかったのだ。

外は意味不明な地形で建物らしいものもなかったのである意味で油断していたのかもしれない。

 

 

「ダーズもそうだが、ここにもし親玉が潜んでいるのならばベルモンドの一族として見逃す訳にはいかないな。」

 

 

静かに燃える闘志を隠し、石畳の路を進む。

城の門番として立ち塞がるは一つのスピリット。

 

 

「ヒギャアアアデタアアアア!」

 

「悲鳴上げながら楽しそうにしてんじゃねえよっ!」

 

 

笑顔で叫んだソードの頭をガンナがアームキャノンでぶん殴る。大きなたんこぶをつくりながらも彼はこんな状況を楽しんでいるように見える。

 

 

「だい、だい、だいじょぶだいじょぶ、シオンタウンに比べれば全然…」

 

「おっ、小僧の肩に乗ってる白い手はなんだ?」

 

「ギャーーーー!?」

 

「レッド、そんなのいないよ…!」

 

 

スネークが入れた茶々にレッドが怖がり過ぎて逆に冷静になったリュカ。入り口前なのに既に阿鼻叫喚である。

 

 

「リンクわかる? あれはボク達の世界の魔物だよね?」

 

「そーらしいね。生憎心当たりはないけど。」

 

 

そう答えるリンクはシーカーストーンでウツシエを撮っていたりと彼は彼で楽しんでいた。

 

 

「どこの者だろうが、私は魔なる者に加減はしない。悪しき者を打ち倒すだけだ。」

 

「ヒュー! カッケェ流石ベルモンド! そうだ一枚撮っとくか…」

 

 

褒めてくれるのは純粋に嬉しかったが、後半は答える必要性を感じなかったので無視した。勝手に撮る分には構わなかったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『戦場』と化した『ハイラル城』に並び立つ黒いミュウツーの姿をした者たち。そこへ並ぶのはヴァンパイアハンター シモン・ベルモンド。

 

 

「ふんっ!」

 

『…』

 

『…っ』

 

 

四匹全員まとめて『クロス』でなぎ払おうとする。確かにヒットしたのは見えたのだが、応えた様子はなかった。そして歩みを始める相手の足はいつものミュウツーよりずっと遅い。

 

 

「(鈍足で… 鈍感か。なるほど…)」

 

 

ゾンビに似た敵リーデット。いつかのハイラル城を闊歩していた魔物。このような相手の戦いは経験がある。痛みに鈍い奴らは多少の攻撃ならば耐えて反撃ができる。近距離戦を得意とするファイターでは苦戦を強いられるだろう。

 

 

「はあっ!」

 

 

だが、シモンならその問題は解決できる。

ヴァンパイアキラーの先が先頭にいた敵一匹の横っ面を打ち抜き、帰り際にもう一匹をなぎ払った。

中距離メインのシモンの戦法では反撃できるような間合いに入らせないのだ。敵が四匹いる以上完璧にとはいかないのかもしれないが、被弾回数が減るのは確かだ。

 

 

『…!』

 

『…』

 

 

とはいえ此奴らは本当の姿ではなく、最強の遺伝子の肉体を使っている。数に任せた『シャドーボール』が弾丸のように襲いかかった。

 

 

「むっ…」

 

 

鞭を回転させて敵弾を弾きながら横移動で逃れようとする。空いている片手で『聖水』を取り出し敵が密集している場所へ投げ込んだ。落下し割れたビンから炎が噴き上がる。

 

 

『…っ!』

 

 

被害の少なかった一匹が『かなしばり』を撃つも、届かない。たやすくヴァンパイアキラーに沈む。

 

 

「…! くるかっ!」

 

『……!!』

 

 

その他の三匹がタイミングを合わせて襲いかかる。一人は上の足場を利用して、他は分かれて両サイドから念力を手に纏わせる。

 

 

「…!」

 

 

カッコがつかない戦いでも勝つ。それは両方で共通していたことだった。

上空から襲ってくる敵には『斧』を投げ、地上の敵には片方だけに対して『スライディング』をかけて強引に窮地を潜り抜けた。

 

 

「…っ!」

 

『!!』

 

 

だが一人、波状攻撃に加わらなかった結果、動きを予測される形で回り込まれてしまった。スピリットの性質を真似ているからか割としょっちゅう使ってくる『かなしばり』をくらってしまう。体が限界以上に緊張し、まるで体が動かない。

 

 

「ぐぅ… ううう…!」

 

『…!!』

 

 

そんな状態で背後の攻撃を避けれるわけもなく、『サイコキネシス』で捕らえられ、大量の『シャドーボール』と共に空へ放り投げられた。

 

 

「…ッ!」

 

 

投げ出され、ようやく体が動くようになった。追い討ちの弾丸は弾き、急降下の『ジャンプキック』で敵を蹴りながら着地する。

 

 

「散れ!」

 

『…!?』

 

 

浮き上がった敵一匹に鋭い鞭先がぶつかる。踏ん張りの効かない空中で強力な一撃をくらってしまったならもはや耐えられない。異質な青空へ消えていく。

 

 

「まずは一つ…」

 

 

仲間を潰されたと認識した他の敵が襲いかかる。『テレポート』で近づいてきた敵にはしなる鞭で吹き飛ばし、足場を渡ってきた敵は『聖水』の火で足止めして体術で後ろへとばす。

 

 

「ふんっ…!」

 

 

二匹と距離をつくったおかげでもう一匹への道がまっすぐ空いた。また鋭い鞭捌きで最初の一匹の後を追わせた。

 

 

「後はお前たちで最後だ!」

 

『…』

 

『……っ』

 

 

両脇を固めるようにサイドから攻めてくる。焦っているのか、単なる攻撃本能しかないのか。

 

 

「…!」

 

『『…!?』』

 

 

ギリギリまでおびき寄せ、前方へ飛び出す。シモンを見失ったしもべは互いにぶつかり合って目を回した。

 

 

「甘いっ!」

 

 

足を狙った攻撃は二匹まとめて叩き飛ばした。

悪魔城へ乗り込むヴァンパイアハンターは止まらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城内に入ったファイターはエントランスのような場所に着く。玄関を抜ければエントランスなのはさほどおかしいことではないのだが、絨毯や壁がボロボロなのが異彩を放っていた。

 

 

「何かが先の道を塞いでいますね…」

 

『なにー? これなにー?』

 

「えっ、えっーと… なんなんでしょう?」

 

 

螺旋階段に立ち塞がる黒い影。スピリットともファイターとも違う何か。Wii Fit トレーナーに聞いたところでわからない。

 

 

「なんでも構わん! オレさまの道を塞ぐな!」

 

 

振り下ろした木槌は影に当たることなく素通りした。錯覚なのだが、デデデにはその影が自分を笑っているように見えてしまい、一人でいきり立つ。

 

 

「ぐうおおー! オレさまは大王だぞ! そこをどけー!」

 

 

乱暴に振り回すハンマーは当たらず、それでもデデデの体は通さない。

 

 

「ハンマーは当たらないのになんで体は通さないのさ!! これはご都合主義ってやつか!?」

 

「ピットさん、落ち着いてください…」

 

 

ルキナが止めるが、いくら叫んだところで状況は変わらない。大人しく別の方法を考えるしかなさそうだ。

 

 

「みんなー! ちょっとこっちー!」

 

「シュルク」

 

 

階段の上からシュルクの呼ぶ声がする。上へ上がると、ガンナが何かの鉄塊を弄っていた。

 

 

「これは?」

 

「たいほー!」

 

「うん、これ使えないかなって思ってガンナと直してたんだ。」

 

 

カービィの言葉を肯定するシュルク。このピンク玉の興味は大砲へ向けられていた。

 

 

「タイホウ?」

 

「それってなんですか?」

 

「うーんと、ざっくり言えば鉄の玉を撃ち出す武器だね。火薬へ火を回して生まれた衝撃で弾丸を撃つんだ。」

 

 

マルスの世界ではそこまで文化が発達していなかった。ルキナの時代ですらそこまで行っていないのだ。

 

 

「そーいやさ、ルキナあの黒茨のこと知ってんだっけ?」

 

「黒いば…? ダーズのことでしょうか? 知っているというか頭に流れ込んできたというか…」

 

「まーどっちでもいいわ。うっわ思い出したらムカついてきた。私の獲物を途中から… 羽野郎には逃げられるし。チッ」

 

 

ガンナの完璧な舌打ち。

背後でソードを差し出そうとするリンクに抵抗するソードのぎゃあぎゃあと喚く声が聞こえる。それがよりいっそうガンナを苛立たせ、血管が爆発寸前になる。

 

 

「ぽ〜?」

 

 

大砲を挟んで向かい側のカービィからは無言で導火線を見つめるガンナの顔がバッチリ見えた。

 

そして彼女はそのまま。

 

なんの躊躇もなく導火線に火をつけた。

 

 

狙うは謎の黒い影。デデデ達が未だそこにいるにもかかわらずだ。

 

 

「ぐおおっ!? なんじゃこりゃー!?」

「きゃあああ!?」

『わー!』

 

 

他のファイターは彼らの悲鳴と大砲から出てくる煙でようやく事の次第を把握できた。というかガンナの動きが自然すぎて止める声も上げられなかった。

 

 

「ふうー、ちょっとスッキリしたわ。オケオケ。」

 

 

なにもオケオケじゃないが。

カービィもカービィだ。必死こいて助けたデデデが爆散しているがそれでいいのか。

 

 

「…んだよ、進むんじゃねーの?」

 

「あ、ああ…」

 

 

なんとか応えられたのは誰だったのか。

思考が固まってそれを理解することも出来なかった。





デデデ「とーおーせ! オレさまを誰だと思っている!?」

ピット「ペンギン!」

デデデ「な〜んだとっ!?」

フィットレ「でもこのままじゃあ通れませんね…」


フィットレ「次回、『泥臭い勝利をもぎとれ』です!」


ピット「ハンマーは通す、ゴルドーも通す、デデデは通さない。」

デデデ「キマリ扱いかぁー!?」
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