灯火の星 〜The One Story of Ours〜 作:蘭沙
ゑ? スティーブ参戦…!?
格は充分だけどモーションの少なさとか諸々の理由で、ないと思ってた枠なんですけど…!? えとあの、何かのコラ画像か何かっスかね…!? えっ、真実? そうですかはい
しかしまあ、プログラム辛そうですね、ブロックもおけるのか…
頭バグってるせいか、強いのか弱いのか全く想像つかないのは初めてですわ… クモの声でやっとわかって驚き以前に笑いしか出ませんでした
参戦の衝撃高くて、言い忘れかけてたですけど今話で軽く説明したいことがありまして。
ここでの捏造設定として亜空の使者の裏設定と作者の考えた灯火の星の設定とが軽く繋がっているところがありまして。
当初は「あれ、いいんじゃね? こんな発想できた俺SUGEEE!」とか思っていたのですが、今見直すと「あれ、これ無理やりじゃね?」と思いました。今話でこれを説明したのはその設定の影響が出ているからなのです。今は何処とは言いませんが。
という訳で後々その設定が本格的に出てきた時は「強引じゃねえか!」などの意見は心の内に止めていただくと幸いです。うっかりコメントに書いた暁にはガードブレイクしたプリンの如く、作者がどこかにぶっ飛びます。
「──ッ!」
それは予感。その感覚を感じたのは、偶然と呼ばれるよりも必然と言われた方が納得がいった。まるで自分の中の一部が抑えられているようなそんな感覚。
地下から上がって二階のフロア。ここに来るまでは全く感じなかった束縛感に似た何かが心の奥から湧き上がってきた。
「…上?」
目に見えるのは石の天井だけだ。しかしその向こう側を、厳密には向こう側にいるそれをピットは正確に感じ取ったのだ。
「暖炉…!」
大理石だろうか。白い石材の暖炉。使われているはずがないのに使われているかの如く煤が残っている。
ただ偶然目についた訳ではない─と、どこかで確信があった。
パックマンがじっ、と暖炉の中を見つめているのにWii Fit トレーナーはようやく気づいた。
「どうしたんですか? パックマンさん。」
パックマンが両手で暖炉周りの床を指差す。そこには溢れた煤が散らばっていたが、何か擦れたような跡がある。それは暖炉の中に続いていた。
「まさか、誰かが先に入ってしまった…!? ど、ど、どうしましょう、私この中登れるでしょうか…!?」
狭い空間の行き来に彼女は自信がなかった。縋り付くような目線をパックマンに向けるが、彼もがっくりと肩を落とす。そこへ来たのはとある二人組だった。
「あれー? トレさんだー!」
「あれー? パックマンもいるー!」
「「二人ともどうしたのー?」」
「ポポさんにナナさん、どうやら暖炉の中を誰かが登ってしまったようで…」
「なるほどー」
「そういうことかー」
アイスクライマーの二人は顔を合わせてうなづいた。
「「ぼくたちに任せてー!」」
「救世主…! よろしくお願いします!」
パックマンも大きく首を縦に動かした。
ポポが先に暖炉へ入り手足を使って登っていく。それにナナも続いた。
彼らの本業とはベクトルが違ったが、鍛えた手足と小さな体はスルスルと登っていった。
壁に穴が開いて、自然光が漏れているのを見て、二人は屋上のような場所へたどり着いた。妖しい夜空の下に。
「着いたねっ!」
「サンタクロースみたいで楽しかったよっ!」
「「ねー!」」
顔を傾け合わせ、ニコッと笑う。暖炉登りは割と嫌いではないようだ。
「終わりッ!」
「「うわわわー!? ビックリー!」」
「うわっ!」
前方のオーブが消えて、天使が戻ってくる。突然に目の前で変化があったので、アイスクライマーも驚いた。その驚いたのに揃っている声でピットもまた驚く。
「「脅かさないでよっ、ビックリしたなー!!」」
「えっ、あっ、えっとゴメン!」
二人揃えば声量も大きくなる。ピットは思わず二人へ顔を動かした。白い衣や翼に目立つ黒い煤を指摘され、すぐ適当にはたき落とす。
─ピットが先のファイター戦に意識がいっていたこと。
─アイスクライマーがピットの帰還に驚いてしまったこと。
それが重なり、ピットは先ほどまで戦っていた相手、テレサの違和感をすっかり忘れてしまった。
「そうだ、ブラピ! ボクは大丈夫だから先行ってて!」
「「せっかく来たのにぃー!」」
会話もそこそこに、続けて奥のファイターに挑む。正直彼ら二人に構う余裕はなかった。
フィールドだけではない。
遥か下の手が届かぬ場所でも戦争が起きていた。神々が起こした噂の元に人の醜い戦いが始まっている。槍が投げられ砲弾が大地に落ちて爆発する。
そこへ初期化爆弾を落としたから『初期化爆弾の森』。しかし、『終点』化のルールではその余波はこちらにまで及ばない。人の戦いはどこまでいっても人との戦いで、勝者も敗者も平等に出さず、全てを殺すのは自然王。
そんなものは並び立つ二人にはどうでもいいことだった。失われる命すら偽物なのだ。生き物でなく、ただの背景。本物だとしたら敬愛するパルテナの意に従ってピットは動いていたのかもしれない。
「とぉ!」
『…!』
互いに体が射抜かれる。回避を捨てて射撃しているのだから当然と言えば当然だ。
「んっ、はあ!」
一矢をかわし、神弓を分離させてクロス状に斬り裂く。真ん中にシルバーリップを挟ませることでブラックピットは同時の攻撃を防いでいた。
『…』
そのまま敵の武器を軸に弓を回転させる。下からの刃を認識したピットはバックステップで距離をとった。
今パルテナによる支援はない。情報を教えてもらうこともなく、奇跡の援護もない。正真正銘の一対一。そのルールでの勝率は本当に五分五分といったところか。
「ブラピ、ボクが1でキミが5。この数わかるか!?」
『剛腕ダッシュアッパー』の打撃と『衛星ガーディアンズ』の防壁が拮抗しあう。ガリガリという音が聞こえてピットが根性で盾を破った。しかし、衛星本体がブラックピットを守って本人には被害がいかなかった。
「互いにっ、助けた、数ッ!」
バラバラに三本、『パルテナの神弓』で矢を放つ。神の祝福を受けた神器の矢は敵とみなした存在を追尾する。別々の軌跡を描いて一点に収束する。
『…ッ』
衛星は先程壊れたのでしばらく使えない。かわすかシールドで耐えるかだが─ピットなら回避を選択するだろう。同じ思考をとると…予想してもう一本矢を放つ。
『ッ!』
「─っ!」
回避隙に射られた一本がブラックピットの胴を撃った。それを合図にピットは駆け出し、接近戦を仕掛ける。相手もそれに応じるかのように銀の弓を分離させる。
「うおおおぉぉぉ…!」
『───!』
分離させた二対の刃が互いに攻撃を防ぎ、その守備を貫くように力を込める。
正面から睨み付ける相手の目は、自分と真逆の色ではない。闇の眷属の証たる薄い紫。
「たった一回だよ…! まだキミに全然返せちゃいないぞ…!」
ギリィと刃がずれる。
ナチュレに二度目の飛翔の奇跡を要求して、翼が焼き落ちて軽くなっていくのを感じながら。落ちていくブラックピットを掴んだところまでしかピットは覚えていない。気づいたらあの泉にいたのだ。その間の事を知ったのはパルテナから全てを聞いた時。
「借りだって…!? 違う! 借りがあるのはこっちの方だっ!!」
『ッ!?』
ブラックピットと同質の思い。これだけは傀儡には真似させない。できない。実力が互角でもこの思想で僅かながらに競り勝った。短刀だからこそできる素早い剣技がブラックピットを斬り裂く。衝撃に飛ばされ、大地を踏んで勢いを殺した。
「… !いっつ…」
『…』
だが、あくまでもこの場で僅かに上回っただけだ。実力差がほとんどないという事実は変わっていない。紫の矢がピットに当たり、興奮していた頭が冷えた。
「当たるかっ…!」
二本目三本目と追撃にかかる攻撃は回避した。誘導性の低い弾はギリギリまで引きつけた方がいい。
「…護れ!」
『…!』
回避の隙をついて迫ったブラックピットが薙いだ神弓を光の盾で受け止めた。
両方の衛星に力を込めて、強度のアップと同時にブラックピットを押し出して体勢を崩させた。転ばぬようにと無意識に体が動き、結果前方からの攻撃に無防備になってしまった。
「つああっ!」
『─ッ!』
懐に入り込んで斬りかかる。分離させる時間も惜しく一本の剣のように腹を斬りつけた。
防御に動けず、手酷いダメージに。少しできた距離の向こうで、ブラックピットが膝をつく。
「よっしゃ…あっ…!」
ガッツポーズをとっていたピットもまた崩れる。翼の付け根辺りからくる痛み。さっきの刹那に彼方もまた攻撃を選択していたのだ。持っていた弓を突き刺して。
攻撃していたピットも無防備であったことは間違いなかったから。防壁の類も丸ごと貫くつもりではいたが、防御ですらないものは対処できなかった。
「んむー… 転んでもただでは起きないって…?負けられないって…? そんなのこっちだって…!」
『……』
互いに神弓を杖代わりに立ち上がる。遠距離からチクチクとはいかない。
例えるなら夕方河原で行う喧嘩のような。
男と男の殴り合いのような。
「うおおおおおぉ!」
『──────!』
回避も防御も捨てて、あらん限りの力を込めて振るった双方の刃は互いに干渉することなく裂くべき体躯に迫っていく───
目をパチクリと動かす。闇色の空。背中から伝わる石造りの床の冷たさ。
「あれ…?」
背中に痛みはなかった。体は嘘のように軽く、自分はフィギュアになっていたのだと自覚した。
「えっ! ボク負けたの!?」
「わあぁ!?」
突然発した大声と突然飛び起きたピットにナナが驚いた。
まさかこんなところで負けてしまうなんて。あろうことかその相手が… と思考の海に潜ったピットをポポが止めた。
「ううん…」
声の方向を探るために反射的に後ろを見た。
「「引き分けだと思うー」」
「うるせぇ…」
流れるように視線が下へ動いた。
そこに横たわっていたのは自分と瓜二つのしかめっ面。ブラックピットが耳を塞いで横になっていた。その目は正気の色を取り戻している。
「ブラピだ! いつものブラピだ!」
「だああー! ブラピって呼ぶんじゃねえ!」
「「ブラピー!」」
「おまえらがブラピブラピって呼ぶから他の奴らにも移ったんだよ!」
「それボクのせい!?」
「あったりまえだ!」
ぎゃあぎゃあと響く喧嘩の声。収まるにはもう少し時間がかかりそうだ。
ブラピ「おまえが1でオレが5…」
ピット「1は21章のやつで5は9章、20章、21章、22章、23章でね!」
ブラピ「…パンドーラのヤツは?」
ピット「あれは互いのやりたいことが一致しただけだからノーカンノーカン!」
フォックス「…なあ、そうめ…ファルコ」
ファルコ「オイ、何言おうとした今」
フォックス「メタとパロディが合わさると一周回って本編の解説やりだすんだな…」
ファルコ「それコイツらだけだろ」
ブラピ「次回、『救うための剣』」
ファルコ「オレたちだって割とギリギリなところ攻めてるじゃねェか」
フォックス「スリッピーがな…」