灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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前回マイクラ参戦について色々前書きに書き殴りました。
でもなんか引っかかってたんですよね。他にもっと書こうと思ってたことあったような… と。


アカシアの感想だー!? あんなエモい映像を忘れられるなんてマイクラの印象やばすぎるだろ!?

ということで映像中瞬きしなかったんじゃないかと思うほどにヤバかった。公式Twitterもオタク丸出しのツイートしてたよ…
トウヤくんがめちゃくちゃカッコ良かったです! BWは赤緑の次に優遇されてるイメージががががが
曲もしっかりどハマりしました。流石TOAのカルマ歌った人!(情報原が別ゲー)



七十四話 救うための剣

 

剣先が震える。しっかりと持っている筈の剣は今までの誰を目の前にするよりも震えている。

駄目だ、せめて楽に終わらせると言ったのに。こんな剣では余計に苦しませてしまう。

 

鼻の奥がつんとする。泣く権利なんて自分にはなかった。泣きたいのは自分が今剣を向けている想い人だろうに。

見捨ててしまった人々への罪悪感と責任感。それを考えればこんなこと考えることもおこがましい筈だ。それでも思ってしまった。

 

─どうか、死にたくないと言って欲しい。

 

こんな悲劇の運命に囚われないで。

世界を救うためだったとしても自らを投げ出さないで。

 

せめて抵抗してくれれば、考える前に終わらせてあげられるかもしれない。後からどれほど後悔しても遅いのだから。

 

でも、彼はそんな一概の望みも裏切って。私に向かって、優しそうに笑って答えるのだ──

 

 

「………… ああ、わかった。」

 

 

 

 

大人数であちこち探し、集まったのは砲弾二球。しかし、古びた塔の中に蔓延る影はその倍いた。回る巨大な歯車もあって渡るのは無謀だった。

 

 

「一匹一弾計算では足りないか… 大砲の射線は変えられるか…」

 

「むぅ…」

 

 

逸る気持ちを抑えてルキナは目の前の影を排除する方法を考える。早く向こう側にいるあの人を助けたい。その焦りが思考を遮っている。

オリマーの横でうんうんと唸っていると、梯子からシュルクとガンナ、付き添いのカービィが降りてきた。

 

 

「お待たせ、とりあえず手の届く範囲の大砲はしっかり作動するよ。」

 

「あー、しっかしな、やっぱ正攻法じゃ無理っぽい。」

 

「ありがとう二人とも。しかしどうするか…」

 

 

更に唸る。大砲の向きを変えてまとめて撃破するのは少し無理がある配置だ。

 

 

「正攻法じゃ、って言っただろ? あのレバーも面白く動いてくれたし。つー訳で砲弾とカービィ借りてくなー」

 

「ぷぃ!?」

 

「えっ!? ちょ、」

 

 

了承は聞かずに三球を持って梯子を降りていく。不安はあるが他に案もない。一度任せてみるかとため息をついた。

 

 

「しかし、あのレバーが何を…!?」

 

 

ゴゴゴと何かが軋む音が階下から聞こえてきて、本能的にそこを見る。びゅんと下から上がってくる砲弾は歯車を破壊し塔を揺らす。

 

 

「「うわあああ!?」」

「キャァァー!?」

 

 

立っていられず座り込み、揺れに備える三人。

揺れが収まってようやく異変の場所を見るとそこには、破壊された歯車が散らばりその動きを止めていた。邪魔な影の魔物も崩壊に巻き込まれた模様。

 

 

「な、なんて力任せな…」

 

「…ルフレさん!」

 

 

呆然としていた三人の中ではルキナが一番復帰が早かった。破壊された歯車を足場にファイターに近づく。

 

 

「急かすなよ、王女サマ。邪魔な最後の一体も軽く倒す。カービィ、あっちの塔まで飛んでレバー切り替えてこい。」

 

「うぃ」

 

 

カービィをワリオがいた塔まで飛ばし、レバーを動かす。すると通行の邪魔だと横にしていた巨大なバーが縦になった。ガンナが放った砲弾がバーで跳ね返り、最後の影を倒す。

 

 

「反射した…」

 

「まあ、こんなもんだろ。裏方ばっかりで飽きたからスピリットの方は私がいただく。」

 

 

ハッ、と我に帰る。少し古めの梯子を上がり、彼の元へ辿り着く。

 

 

「…ルフレさん」

 

 

聖痕を目蓋の奥に閉まって。何かを思うように。祈るように彼に触れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの絶望の未来で、記憶を失ってなかったであろうルフレは自身の運命を知っていたのだろうか。それとも何も知らずに朽ちていったのだろうか。

その時間軸の彼のことをほとんど思い出せないルキナには答えのでない問いかけだった。思い出せるのは人伝いで聞いた彼の才能や父との絆。

 

でも、その全てが間違いなく本物で、最後の瞬間まで彼はクロムを裏切ってなんかいなかった。不本意のまま、半身を殺し人を殺し世界を殺し。

その時代の彼を救うには、ギムレーごと滅ぼすしかなかった。

何かが違って自身がギムレーを滅ぼすことができたとしても、彼自身が器として覚醒した時点でこの結末にしか辿り着けなかったのだろう。

 

 

「でも… でも今のあなたは違います。まだ間に合う。救えます。」

 

『…』

 

 

ギムレーの血の色とも違う、ほのかな闇を宿した目は手遅れにはならない。させない。

一度こことそっくりな『闘技場』で戦った時には湧き上がらなかった感情。救恤の意思。

まだ、手は届く。ここが『終点』にはさせない。

 

裏剣を構えなおし、その黒いローブへ向ける。

あの時のような震えはない。迷いも、ない。

 

 

「これは… あの時とは違う、救うための剣です!!」

 

『…!』

 

 

まっすぐ素早い刺突がルフレのローブを掠めた。素早くファルシオンを引いて青銅の剣の攻撃を防ぐ。

相手がルフレなのだから、すぐ引いてくる。男女の力量の差を差し引いても、イーリスの国宝と使いやすさを重視した市販の剣では質が桁違いだから。

 

 

『──!』

 

「くっ…」

 

 

左手の魔道書で風を呼び起こす。人一人も吹き飛ばす力を持つ『エルウインド』は緊急時の退避にも使えた。場所がよければ目眩しも行える。風に耐えるように左腕を構えた。

 

 

『─ッ!』

 

「…!」

 

 

突如腕に走る痺れ。雷の魔道書を使用したのだろう。この隙をみすみす逃す訳にはいかない。剣に影響はない。だから構えたのは左腕だけにしたのだ。

 

 

「私は、負けません!」

 

 

体を屈めながら駆け出した。被弾面積を減らしながら接近する。『ギガファイアー』であがる火柱を無視して突進する。

もちろん熱さはあったが、それよりもルフレが手に届かない所へいってしまうのが辛かった。彼は優しいから、また必要があれば自分を贄に捧げてしまう。もう二度とあんな想いはしたくなかった。

 

 

「えぇい!」

 

『…ッ!』

 

 

青銅の剣を構えようとする右手を柄で弾き、『マーベラスコンビネーション』で激しく斬りつけ刺した。愛した顔が歪んだような気がした。

 

 

「まだッ!」

 

『…!』

 

 

更なる剣技へ移ろうとしたファルシオンが止まる。抑えられたのはサンダーソード。剣でありながら所有者の魔力を纏う雷撃の刃。

 

 

『──!』

 

「きゃああ…!」

 

 

刀身をいなしてルキナの体を一閃、斬りつける。彼の剣は素早さこそないが的確にダメージを負わせる剣。彼は稀代の軍師であり優秀な魔道士でもある。その魔力が宿る刃は決して軽くない。

 

 

「うっ… ッ! くっ…」

 

『…』

 

 

尻餅をついたルキナへ襲いかかるサンダーソード。剣の質で優っていても、それ以外の条件が悪すぎる。ファルシオンは折れそうもないが、ルキナ自身が保たない。

 

 

「はぁ!」

 

 

サンダーソードを受け流し、体を横へ回転させて苦し紛れに剣を振るう。首元へ動いた剣は、彼が顔を上げ後ろへ体を引くことで何かを裂くことはなかった。

 

立て膝から立ち上がり、剣先を向ける。

ルフレの軍師の才能は一対一にも応用が効く。相手がどう動くのかという予測が上手いのだ。

ルキナは、読み合いについて特筆する程得意ではない。そんな中で彼女は兎に角相手に距離をつくらせないと考えた。

剣一本のルキナは遠くを攻撃する術をもたないため、遠距離に行ったら好き放題に攻撃される。それを回避するために剣が届く間合いを取り続ける。

 

 

「(単純ですが… 手が読めない以上自分の得意な距離を押しつけるしかない!)」

 

 

バチン、カキンと、剣がぶつかる音と電撃が弾ける音が響く。隙ができたと打ち込めば、逆に頬に薄い傷をつけられた。

 

 

『…!!』

 

「っ! まずい!」

 

 

回避のために体を竦めた一瞬をついて、バックステップで距離を取られた。サンダーソードを辺りに浮遊させ、左手に持つは黄色の魔道書。

 

 

「っ!」

 

『──!』

 

 

それを確認した途端、ルキナは走り出す。ルフレが得意な雷の魔法。ここで決めることも視野に入れてのことだろう。肉薄したルキナに向けて詠唱されたるは『ギガサンダー』。

 

 

「うおお!」

 

『ッ!?』

 

 

詠唱されて間もないからできたこと。電撃の塊を捉え、ファルシオンを振るって無理やり霧散させたのだ。

そのままの勢いで振られた剣をなんとかルフレは鍔迫り合いで凌ごうとする。だが、力を入れる隙もなかった剣が耐えられる訳もなかった。振り上げたファルシオンがサンダーソードを弾く。

 

 

「─ッ、ルフレ、さん!!」

 

 

飛び上がり、剣ごと体を回転させ、落下して振り下ろした。体重と速度が加わり強力な威力を持つ父親譲りの技飛流斬。悲痛な思いと共にルフレの体はぶっ飛んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──レさん、ルフレさん!」

 

「んっ… くぅ…」

 

 

壁にもたれかかっていたルフレの目が覚める。肩を揺すって起こした恋人は二度寝を許さない雰囲気でこちらを見ていた。まだ少し視界がぼやけている。でもその長い青は間違えようのないもので。

 

 

「ルキ、ナ…? ここは… 僕達はどうなった…?」

 

「ルフレ、さん… う、ううっ…」

 

「ルキナ…!?」

 

 

青い瞳からぽろぽろと涙が零れ落ちる。ルフレはそんなただならぬ様子に驚いたものの、すぐに微笑んでルキナを優しく抱き寄せた。

 

 

「大丈夫、僕はここにいるよ。苦労、かけちゃったみたいだ。…痛くなかったかい?」

 

「いえ、いえ、そんなことは… 私…」

 

 

終わらせてくると頭を撫でて、二度と戻らなかった人がいた。でも、もう違う。

父は死ななかった。彼は戻ってきてくれた。

その事実を噛み締めるだけで、ルキナは非常に満ち足りた気分になれるのだ。それで充分だった。

 





ピット「ラスボス系主人公三銃士を連れてきたよ!」

レッド マリオ「「ラスボス系主人公三銃士!?」」

ピット「絶望をもたらす邪竜ギムレーの器! ルフレ!」

ルフレ「いや、ピット!? ギムレーは僕じゃなくて違う時間軸の僕だからね!?」

ピット「巨神界の命全部自分の物! シュルク!」

シュルク「ラスボスは僕じゃなくてザンザだよ!」

ピット「ミキサー壊してのびて、乗っ取られてまたのびた! 3号!」

3号「あたしラスボスじゃないし!」

レッド「突っ込むとこそこ!?」


ピット「次回! 『純粋な対抗心』!」


マリオ「では3号にかわる三銃士は…あっ」

レッド「お、俺! ラスボスじゃなくて裏ボス!」
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