灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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冠の雪原、配信開始!

相棒がリストラされていた多くの実況者様が生き生きしていらっしゃる! 私の好みのポケモンは殆ど初めからいたのでDLCを気負い過ぎずに待てました。

強いて言うなら初色違いのパチリス連れて行きたかったです。
ダイパリメイクを気長に待たなければ。



七十六話 これが奴の真の姿だ

 

異様なほどに白い肌。長く鋭い歯。美しい銀の長髪に血のような赤い目。伝承や御伽噺に存在するような吸血鬼。

目の前のそれと違いはなかった。しかし、ダーズの支配下にある冷たい瞳。人を家畜以前に単なる障害物程度にしか認識していなかった。

 

 

「なんでコイツが…!?」

 

「ダーズが復活させたか、復活していた時代から連れてきたのか… いずれにせよ討たねばなるまい。」

 

「まあ、そういうことだよね!」

 

 

蘇った仇敵の存在に一瞬面食らったものの、一瞬のうちにヴァンパイアキラーを構える。ドラキュラが立ち上がり戦闘体勢になるのを見て、シュルクがモナドを開いた。それに倣い、他のファイターも戦闘体勢を取った。

 

 

「よっしゃ、先手必勝! ゼニガメ、『みずスクリュー』!」

 

「ゼニガー!」

 

「…! 待て!」

 

 

シモンの静止も届かず、水流を纏って飛び蹴りを放つ。まっすぐドラキュラの足元へ。

 

 

「…ガッ!?」

 

「何っ!?」

 

 

間違いなくドラキュラの足元に当たった筈なのに手応え一つなく、ゼニガメはドラキュラをすり抜けた。まるで霧にたいあたりを仕掛けたように何にも当たることがなかった。

 

 

「危ない!」

 

「ゼニッ…!」

 

 

『モナドアーツ』でスピードを上げ、ゼニガメとドラキュラの間に入り込む。

 

 

『……!』

 

「んぐっ…!」

 

 

三叉に分かれた炎の弾が襲いかかる。モナドを用いて炎を防ぐが、勢いまでは抑えられない。が、ゼニガメが後ろにいるのでかわすことも出来なかった。

 

 

「こっちだ! この世界はお前のいるべき世界ではない!」

 

 

頭を打ち抜いた、覚えのある刺激にそちらを見る。リヒターの真剣な顔。憎きベルモンドの血筋。邪魔をしてきたシュルクよりもそちらへ視線を動かした。

 

 

「ドラキュラは実体が薄い。頭の方にしか攻撃が効かないんだ。」

 

「先に言って欲しかったな…」

 

「すまない…」

 

 

逸っていたのか、らしくないミスだった。オリマーの言う通りで謝るしかなかった。

 

 

「ゼニガメ! 頭を狙うんだ! 『たきのぼり』!」

 

「『バックスラッシュ』!」

 

 

それならばと、頭を狙って背後から奇襲する。リヒターが図らずもヘイトを勝ってくれたのだ。それを活かさない理由はない。

二つの攻撃はそれなりにダメージを与えた。

斬りつけたシュルクと頂まで登ったゼニガメが見上げたのは、向きはそのままに冷たい眼差しでこちらを見る吸血鬼。

 

 

『─!』

 

「…う、わあ!」

 

「ニー!!」

 

「ゼニガメ!」

 

 

心配するレッドの声が上がった。前後構わず全方位に暗黒魔法の球を放つ。攻撃終わりの隙を突かれた攻撃を後方の二人は避けることができなかった。

 

 

「うわおああ! 心配してる暇ない!?」

 

「…っ!」

 

 

前方の四人にも攻撃は届いており、特に本人は戦えないレッドは避けるのに必死で指示を飛ばすこともできない。

 

 

「レッド! 私の後ろに回れ!」

 

「助かるゥ! ゼニガメ、戻れ!」

 

「…ッ!? ニィガ」

 

 

ぶっ飛んだゼニガメが何かを抗議するような声が突然途切れ、モンスターボールに収まる。

シールドを張ったシモンの後ろに隠れたレッドの元へ戻っていった。このまま遠くにいても的確な指示が出せないという判断だ。

 

 

「うおおりゃああっ!」

 

 

耐えようとする他ファイターに対して、リヒターだけは魔法を受けながらも攻撃することを選択した。鞭でなぎ払い、ドラキュラの首を力強く打ちつける。

魔なるものに対する特効は手痛く、ドラキュラは仰け反り、息をつくように肩を上下に動かしている。厄介な魔法攻撃も止められた。

 

 

「力押し!? でも、助かったよ!」

 

 

赤ピクミンを投げ、長い髪に貼り付ける。ペチペチと音は軽いが、赤ピクミンの力と炎で気づけば大きなダメージを負っているだろう。そして、ピクミンに気を取られていれば─

 

 

「フシギソウ! 『つるのむち』!」

 

「フッシー!」

 

「滅せよ!」

 

 

二番手にモンスターボールから登場したフシギソウがドラキュラを縛りつけ、動けなくなった相手にシモンが『クロス』をぶつける。

 

 

「よし、離すなよフシギソウ!」

 

「ンンシィ…!」

 

「ピクミン 、戻ってくれ! 二人共チャンスだ!」

 

 

四足に足の爪。全身に力を入れて耐えるフシギソウを労い、オリマーがはりついていた赤ピクミンを戻した。

 

 

「ゆけっ!」

「食らえっ!」

 

 

二人のベルモンドが放つ刺鉄球は同時にドラキュラの頭部へ向かい、打ち抜く…筈だった。

 

 

「フシッ…!?」

 

「なっ…!?」

 

 

力強く縛り上げていた感覚が唐突に消え去ったのをフシギソウは感じた。驚愕に開いた眼には赤黒い蝙蝠が無数に飛び立っているのが入った。それはこちらに向かってくる。

 

 

「ソウ…!」

 

「わあああぁ…!?」

 

「うぐぐ…!」

 

「あああ…!」

 

「みんな!!」

 

 

フシギソウ、レッド、シモン、オリマーが無数の影の群れに巻き込まれ、全身に細かい傷がついていく。シュルクの心配する声が飛ぶが、あんな数の敵だけをどうにかする方法をシュルクは持たなかった。だけどせめて、彼らを救わなければ。

 

 

「モナド…シールド! やめろぉ!」

 

 

走りながらモナドを解放する。

蝙蝠の群れから手を突っ込み、オリマーとレッドを無理やり引っこ抜き、両手でフシギソウを拾い上げて後方へ飛ばした。最後にシモンを、というところで蝙蝠が収束し、元の姿を取り戻す。

 

 

「大丈夫か!?」

 

「ああ… 問題ないッ!」

 

「数で勝っていてもこれか…!やりがいがある…!」

 

 

リヒターが交戦的な笑みを浮かべて、先祖の目の前に立つ宿敵を睨みつける。

 

 

『…』

 

「…っ この圧…!」

 

「…ッ!」

 

 

鋭く、冷たく刺さる視線。それに耐えれずオリマーは身を竦めてしまう。レッドも巨大なプレッシャーに後退りしそうになったが、こんじょうとまけんきで無理やり耐えていた。

そんな視界に突如として光が入ってくる。

 

 

「いけぇぇ!」

 

『…!』

 

「! 『チャージショット』!? ロックマン!」

 

 

左腕のバスターを掲げて乱入してきたのは青きメタルヒーロー ロックマン。

突然の乱入者にドラキュラは再び蝙蝠になり、部屋の奥に陣取る。

 

 

「読み通りだ…! 『トロン』!!」

 

 

更にその背後から黒いローブの軍師が雷の魔道書を持って参戦する。まっすぐな光線のような最上級の雷魔法は戦場となっている部屋を横断し、既に戦っていたファイターの隙間を通っていく。元の姿に戻った直後のドラキュラを綺麗に撃ち抜き致命的な一撃となった。

いや、そこに来ると予測していたからこそ、元に戻る前に発動できた。だからクリティカルになった。

 

 

「皆さん、無事ですか!?」

 

「レッド…!」

 

 

他に登場したのはルキナ、ネス、リュカ、トゥーンリンク、むらびとだ。

大きな戦力の登場にファイター達は気勢を取り戻す。

 

 

「ならば… ルキナとトゥーンで前線を張ってくれ! 他は… シュルクを引かせてくれ、ダメージを受け過ぎている」

 

「なっ… まだ僕は!」

 

「無理しすぎだ。ここは引いて欲しい…」

 

「それなら… 僕からも頼む。この流れを奪われたくはないんだ。」

 

 

アーツの効果時間が切れ、無視できていた痛みが襲ってくる。この戦いでゼニガメを庇い、暗黒魔法を間近で受け、蝙蝠の群れからオリマー達を助けている。

せっかく勢いを手に入れたというのに誰かが敗れればまた失うかもしれない。軍勢での戦いでは勢いも重要なことをルフレはよく知っていた。

 

 

「…わかった。迷惑かけてごめん…」

 

「こちらこそ。もっと早く来れればよかった。」

 

「シュルク、こっち!」

 

 

振り向く余裕もないが、謝罪の意は示す。申し訳ないと思っているのは事実なのだ。

シュルクはネスの呼ぶ声に従い、小走りで階段を降りていく。

 

 

「フシギソウ、戻れ! 行けー! エース、リザードン!」

 

「グウワオ!」

 

 

レッドも少々無理させたフシギソウを戻し、リザードンをくりだした。短く咆哮するかえんポケモン。

 

 

『…!』

 

「わ! 火柱だ!」

 

 

ドラキュラの正面からファイター達に向かって上がる火柱。天井まで届く程の高さにトゥーンリンクがビクッ、と体を硬らせた。

 

 

「待ってください、それだけじゃないです! 注意を!」

 

 

近くにいたルキナだからこそわかったもう一つの攻撃への予備動作。危険予知に似た、心臓を握り潰されようとされているような感覚。絶望の未来を生き抜いた彼女にはそれが備わっていた。

 

 

『…!』

 

「魔法まで…!」

 

 

先程のそれより巨大な暗黒魔法が火柱の隙間を縫うように飛んでくる。火柱で視界が塞がり、回避すらも制限されている。シールドだって長くもつ訳ではないのだ。

オリマーが愕然とする。同時に二つの攻撃を行う器用さ。今までの敵とは明らかに違う挙動だった。

 

 

「いたっ… っ! これは迷惑料ね!」

 

 

魔法の一つにぶつかったむらびとは少し憤り、別の攻撃をしまってドラキュラの方へ投げた。

 

 

『…ッ…!』

 

「今だ! 『フレアドライブ』!」

 

「グオオ!」

 

 

自分の攻撃はさぞかし痛かったのか、それともむらびとの非常識な戦い方に面食らったのか膝をついた。

 

 

「くらえ!」

 

 

後隙を気にしない渾身の一撃。

 

リヒターの操るヴァンパイアキラーが鋭く強かに。そして突き刺さるようにドラキュラの頭蓋を直撃した。

燃えるように体が散っていく。

 

 

「おっしゃ!」

 

「いや、まだだ!」

 

 

思わずガッツポーズをとったレッドにシモンが待ったをかける。

崩れた体に質量が戻る。増えていく。悪魔でも人と同じ形を取っていた怪物が、明らかに人を超えた怪物になっていく。

緑の毒々しい体躯に二本の大きな角。鋭い爪に赤い異形の翼。

 

 

「なに…これ…?」

 

「これが奴の真の姿だ…!」

 

 

震えて出てきたリュカの問いにシモンが答える。グッとヴァンパイアキラーを握る手に力が入った。





リドリー「ケッ、なにチンタラしてるんだか。サムスとつるんでる訳だし、それなりにつえーんだろうに。」

デデデ「カービィは留守番か? は? 疲労で…? おいおい、オレさまとカービィがいれば一瞬だろうに!」

クッパ「ガハハハ! ワガハイが来るまで待っていろ、ドラキュラ! で、マリオはどこだ?」

ブラピ「既に五十近くいる訳だし、多少出番なくてもいいだろ… オレ達はまだ寝てるんじゃないか?」


リドリー「次回、『同じ筈だ』ッ!」


リドリー「コイツらと仲良くなんてごめんだぜ〜? オレはダーズの奴を倒すだけだ。他がどうなろうが知ったことじゃないな〜」

デデデ「働かざるもの食うべからずだぜ!」

クッパ「ワリオでさえ、一緒にはいると言うのにおまえときたら…」

ブラピ「ニートか」

リドリー「食っちまうぞ!」
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