灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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ポケモンスナップ新作発売日決定おめでとおおおお
あのあの、株ポケさん
森については心配してないんですが、深海のフィールドはありますか?(ランターン好き)

後なんか最近頭のネジ抜けてるのが話にも影響してる気がします。
ていうか色々忙しいですタスケテ



八十七話 暴論で根拠のない信念

 

正解のスピリットを倒して繋がった光の架け橋を渡り、ファイター達は先に進む。誘導されているかのような気はしなくもないが、進む方法がないのだから仕方ない。警戒は続けながら、敢えて進んでいくのだ。

 

 

細い道に辿り着く。二人は横に立てれないほどの小さな舗装された街道だった。

 

 

「うわあ! 狭いー!」

 

「バカ押すな、これが限界だ!」

 

「うわ、臭! ニンニク臭!」

 

「臭くないだろ! いい匂いと呼べ!」

 

「デデデ、横幅取りすぎだろー!」

 

「オレさまにケチつける気かー!?」

 

「前が見えない背が足りないー!」

 

 

渡ると言っても、光の架け橋は否が応でも滑る。強制的に前へ前へと滑り、ドンドンつっかえるのだ。

ちなみに一部のファイターは進んでもない。こんなお間抜けな目には死んでも合わない。

 

 

「マルスー! 先の敵をなんとかしてー!」

 

「後ろの方の人は一旦戻って! 話し合ってる暇ないか…!」

 

 

道の先を塞いでいたのはアイク。姿形は実際には見えないが、頭の中にはありありと浮かんでくる。

幸運にも先頭の方にいたマルスは、後ろを抑えながらも彼を捉えることができた。その分後ろから迫る圧力に対応しなくてはいけなかったが。

最後尾あたりは戻ることを提案する。ルフレ達が合流して来たら、また被害が増えることになる。だから誰かにバックして欲しいと言っているのだが、この喧騒の中で届くのだろうか。手前の者には届いているはずなので伝言ゲームの要領で伝わることを信じよう。

 

 

「とにかく…! 乱闘を始めないと…!」

 

 

先にも進めない。少し後ろにいたマリオに許可を得たことだし、急いで手を伸ばしてそれに触れた。一度大乱闘が始まれば、触れた相手を垣根なしにワープさせることはないだろうという判断だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『終点』化した『闘技場』で二つの剣が交差する。

 

片や、神龍ナーガの牙で作られた刃、アリティアの始祖アンリが使用した剣、神剣ファルシオン。

片や、英雄オルティナが愛用したとされる双剣の片割れ、ベグニオンの至宝、ラグネル。

 

 

腕力の差に弾き飛ばされ、屈みながら土埃を上げて着地する。剣を水平に傾け、相手の肩へ剣先を突きつける。

ラグネルは長く重いから、どうしても防御へ回るのに時間がかかる。問題は攻撃の後だ。

すぐに剣を引き、シールドを貼る。横に払われた剣がシールドを削り、防いだというのに大きく仰け反った。

 

 

片や、暗黒戦争、英雄戦争と二つの戦乱を終結に導いた郡の英雄、マルス。

片や、ベオグ、ラグズの和を取り持ち、正の女神アスタルテを討つ蒼炎の勇者、アイク。

 

 

だが、この場では肩書きも経歴も意味を成さない。数多の敵兵を屠った老兵も穢れぬ手を持つ新兵も、刃が心の臓を貫けば死ぬ。戦士として立った以上万物の区別もなく、戦うしかないのだ。

 

 

だが、そんな事はわかりきっていた。死んだ者は生き返らないように、この世界の理として決して抗えぬものなのだ。

 

 

だからこそ戦う。失ったものを取り戻すために。大切なものを守り抜くために。誰かに報いるために。

 

 

偽の陽光が刃に反射しキラリと光る。素早く突きを連続で繰り出す。速さで勝負すれば攻撃は当たる。数で勝負すればいくつかは当たる。明確な有効打にはなれない。

 

後に最強の英雄と評されることもあるアイクに、個人で立ち向かうには少し武が悪かった。それでも勝機が無いわけではない。激情家な面が消えたのもそうだが、最強と評されたのはこの時代のアイクではないからだ。

少し変わった呼び方をされているため、アイク自身は自分が呼ばれたのが三回目だということを知らない。

いずれわかることだから、とマルスは自分からは言わないことに決めた。彼がわかる頃には自分がわからなくなっているだろうが。

 

 

「…うッ!」

『…!』

 

 

互いの剣が振るわれ、互いに邪魔せずに相手の肉体へぶつかる。マルスの一撃は鋭く、アイクの一撃は重い。単純な一々交換とは言えまい。

痛みを我慢して首筋付近へと振るった刃は最小限に身を引くことでかわされた。一度大きく距離を取る。

 

 

「やっぱり… 強い…!」

 

 

時代が違うと言っても強いことに変わりはない。それもそうだ。傭兵として生きてきたのだから、命の危険があった回数なんて自分と比ではない筈だ。

 

 

「それなら…! 防御に専念しよう。負けなければいつか勝てる!」

 

 

根性や言葉だけで全ての戦いが回避できて、誰もが平和に過ごせる世界だったらよかった。

願うだけで全ての悲しみが消えて、誰も殺す必要も奪う必要もない世界だったらよかった。

 

それが最善だと望んでおきながら、不可能なことだと割り切っていた。

 

 

「それしか敵うものがないのなら…! みっともなくとも気力に縋る! 僕は負けない! 操られている君に負けるはずがない!」

 

『…!』

 

 

暴論で根拠のない信念。誰かを説得させるにはあまりにも物足りないもの。それでも何かが響いたようだ。

 

 

頭の霞を振り払うかのように、大きい動きで放たれた一振りは屈んで避ける。その隙をついての足元への剣撃は跳んでかわされた。

 

 

「…のッ!」

 

『っ』

 

 

低い体勢からの決死のタックル。だが、慣れぬ荒々しい体術への躊躇いと体格の差が原因で押し返されてしまった。

 

 

「…ぁッ…!」

 

 

腹部へ横一線に斬られ、意味を為さない声が洩れる。足の踏ん張りが効かず力強い一撃に吹き飛ばされた。崖を捉え、左手を伸ばして落ちる寸前で留まる。

 

 

「…うくっ…!」

 

 

ファルシオンを握った右手を上げ、先程斬られた腹に力を入れてステージへ復帰した。

 

 

「(思い出せ! 彼の戦い方を! 正面からも後ろからも見ていた筈だ!)」

 

 

亜空軍との戦いで共に戦っていた三つの刃。その二つがマルスとアイクだった。

半月を描くように斬りあげるラグネルを横から逸らす。神剣を押しつけて逸らした軌道は空中へ。

 

 

「はぁ!」

 

『…!?』

 

 

支えていた左手を離し、まっすぐ上から剣を降り下ろした。額から鼻先へ斬りつける。『カウンター』だ。一番鋭い剣先がぶつかり、はじめてアイクの体勢が揺らいだ。

 

その機を逃さず、ラグネルを握った右手へ突き攻撃を繰り出した。一瞬力が緩んだのを見て別の技へ移る。

 

 

「(『マーベラスコンビネーション』!)」

 

 

速さ、流麗さ、鋭さ。その全てを生かした連続攻撃。突きと剣撃の合わせ技。だが、

 

 

『…ッ』

 

「(最後は防がれた…!)」

 

 

最初は肉に当たった感触があったが、後の方は金属音が鳴った。防御が間に合ったということか。

 

 

『…!』

 

「(剣を投げ…ッ!)」

 

 

放るために斬り上げられたラグネルが防御の姿勢を取れないマルスを傷つけた。小傷の一つもつかないファルシオンを得物として使っていても支えがなければ容易に押し負ける。ファルシオンを押し退け、マルスへ浅くないダメージを与えた。

 

 

「(剣を離した… 違う! これは…!)」

 

 

『天空』だ。アイクの得意技。剣を上空へ放り投げ、空中で取り、重力と共に斬りつける。

回るラグネルも跳ぶアイクも何故か遅く動いているように見える。

 

 

「(避け… いや!)」

 

 

次に行動を読めるのはいつになるかはわからない。ならばここで決着をつける。柄に左手をかけて刀身を上げる。

 

 

「(タイミングを見誤るな…)」

 

 

この技は何度も見た。亜空軍に与えた最初の一矢。それがはじめ。そこから大乱闘で。鍛錬の末に行き着く果ても。

 

 

「ここだっ!」

 

『…ッ!』

 

 

突き上げるように一突き。振り下ろされる剣の間を縫うようにまっすぐにアイクへ突き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい… 大丈夫か」

 

「うん… だい、じょうぶ。」

 

 

嘘だ。無愛想だけど仲間想いの彼だから。気を使わせないように見栄を張った。気づいていたとしてもそうしたかった。

 

 

「…俺がやったんだな」

 

「気にすることじゃないよ…」

 

 

否定は出来なかった。自分が傷ついているのは事実だ。アイクは複雑な顔をしている。それが彼の心境をそのまま表していた。

 

 

「そうだとしても俺は自分が許せない。勝手に気にする。」

 

 

マルスに手を差し出し、立ち上がらせる。少しふらつくが、探索に問題はなさそうだ。

 

 

「…ところで他のやつらはどうしてこの辺で寝転がってるんだ?」

 

「気にすることじゃないから…」

 





マルス「…うん。カムイのはまだマシ。ルフレと比べるなら。」

カムイ「そうなんだ…」

ルフレ「中々上手くいかないね…」

マルス「クリス以外にこの味を生み出せる人がいるなんて思わなかった。まさしく鋼の味…」

カムイ「リンクやピーチに聞いてやったんだけどなあ…」

ルフレ「レシピ通りにやったはずなのに…」

マルス「確かにその二人は料理するの代名詞だけど、片やなんでも食材にしてなんでも鍋で作る人、片や調理工程が合ってれば食材が洗剤だろうと見た目だけは料理として成立する人だからね?」

ルフレ「調理の域を飛び越えている…」


カムイ「次回、『三つの刃。最後の一本』」


カムイ「それでもカービィに負けるのは納得いかない…」

マルス「食材も調理工程もすっ飛ばしてるからね…」
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