灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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リアルが少し忙しくて意欲はあっても執筆時間がなかなか取れない…
もう少し余裕を持たせたいんですけどね…
ゲームも出来てないです…



八十九話 だが安心しろ

 

ふう、と張り詰めていた息を吐いた。

一つの戦いが終わり、また一人自らの意識を取り戻したはず。頬の汚れを手で拭いながらカムイは他が待機しているだろう場所へ顔を向けた。

 

 

「道を塞いでたスピリットは倒したよ。次は…」

 

 

「「じゃーんけーんポンッ!!!」」

 

「ルイージなのになんでモテモテなのかな?」

 

 

山のように積み重なっていたファイターはとっくに崩れており、輪のように散らばっていた中央には、デイジーとデデデがジャンケンしていた。ちゃっかりマリオが審判の立ち位置に立っている。ぼそっと辛辣な言葉を吐きながら。

 

 

ピーチを味方につけたデイジーと、ネスを味方につけたデデデ。二人は共に同じくチョキを出している。

 

 

「これは… どうなってるの?」

 

「カムイ、お疲れ。さっきまで口での勝負が続いていたんだけど、もっと平和的に解決しようってなって」

 

 

ルフレが少し遠い目をしながら答えている。

ネス、ピーチは最前線で声援を送っており、ワリオとむらびとは遂に賭けを始めた。ルキナもまたいつの間にか熱くなっていて、どんどん近くに寄っていっている。気づいているのかいないのか。

 

 

「それでジャンケン…?」

 

「三十回は数えたんだけどね…」

 

「さっきから決着がついてないの!」

 

 

デイジー寄り派のヨッシーが応えた。

流石にたかがジャンケンとはいえ、ここまで長く続くと人を熱くさせるものらしい。

 

 

「というか、なんでレッドのポケモンまで喧嘩してるの!? 狭いよ!」

 

「見てたら白熱しちまったらしい!」

 

 

ゼニガメとリザードンの叩きあいが他所で始まっていた。止めようとしているフシギソウとカムイの疑問に大声で答えたレッドが間で揉みくちゃにされている。

 

 

「あ! こら、やめろ!」

 

 

痺れを切らしたゼニガメが遂に口からみずてっぽうを飛ばした。レッドの静止も間に合わず、撃たれた水は首を動かしてかわしたリザードンを通り抜ける。

 

 

「ルキナ!」

 

「ん? どうしたんですか、ルフレさ…きゃあ!」

 

 

仕留められなかったげきりゅうは綺麗にルキナの顔へ命中した。危機を伝えるための呼びかけが裏目に働いて顔から真っ正面にかかってしまう。

 

 

「ふえ… なんですかこれ、濡れていて…」

 

 

状況の読めないルキナ。水で急撃に冷えて、あの生理現象が起こる。

 

 

「ふぇ… ふぇ…」

 

「じゃーんけーん…」

 

「ヘックションっ!」

 

「ポンッ…!?」

 

 

近くで起きたルキナのくしゃみで遂にデイジーの集中が切れた。つい力を込めてしまい、指が握られ、出したのはグー。相手は全ての指を広げたパーだった。

 

 

「うそっ!?」

 

「ガーハッハッハ! 常にオレさまは勝つんだ!」

 

「やった!」

 

 

勝敗は決まり、事の成り行きを見守っていた周りは様々な反応を見せる。

 

 

「ルキナ、貴女ねぇ!」

 

「す、すみません! わざとじゃないです、ごめんなさーい!」

 

 

デイジーの怒りはルキナの方へシフトする。恋する乙女は怖いのだ、と自身も恋人がいる身でルキナは思ってしまった。

 

 

「デイジー、ルキナだってわざとじゃ…」

「そもそもことの発端は…」

 

 

ルフレ、レッドがルキナに助け船を出す為に、ルキナの元へ進む。取り残されたカムイはその場で苦笑いをするしかなかった。

 

 

「フン、よくやったと褒めてやるぞ、カムイ」

 

「あっ、デデデ大王…」

 

「おまえはオレさまの道を切り拓いた。そうだな… オレさまの次の次の次の次ぐらいに凄いぞ!」

 

「えぇ…」

 

 

通りすがりに褒めたかと思いきや、随分と微妙な位置だった。褒めてもらうため戦ったわけではないが、褒めるならわかりやすく言って欲しい。

 

 

「ガンバレー!」

 

「ふん、待っていろ、緑ー!」

 

 

ハンマーを担ぎなおしてドカドカと走るデデデをネスが両手を振りながら見送った。

 

 

「(デデデ大王と… ネス? なんで?)」

 

 

カムイは知らない。

この二人がどういう繋がりか。引いてはルイージも含めた三人がどういう繋がりか。

あの時の絶望は、カービィが一人取り残された絶望のはじまりと、どちらの方が最悪なのか。

カムイは知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルイージがオバキューム片手に、兄を探しにいった建物を覚えているのだろうか。あの建物はとっくの昔に消え去ってしまったが、『ルイージマンション』はこの大乱闘の場に再建された。『終点』の地形ははからずも屋上にそっくりだった。

 

 

「ぬうわぁー!」

 

『…』

 

 

大地ごと砕くような槌がドシンと揺らす。

それを得意のジャンプでかわしたルイージは『ファイアボール』を撃ちだす。バウンドして進む緑の炎は3つ、デデデに襲い掛かった。

 

 

「ふんぬぅ!」

 

ブンブンと軽々ハンマーを振り回し、灯火のような炎を無理やりかき消した。ゴルドーを飛ばして、ダッシュする。

 

体ごとヘッドスライディングし、ルイージの体に当たって跳ね返ったゴルドーを更に跳ね返し、二度相手にぶつけた。

 

 

『…っ』

 

 

滑り込んだ後には多大な隙が生まれる。カービィとの戦いでも使っている程の慣れた攻撃とはいえ、起き上がる隙は中々消せないのだ。

先手を取れたはずなのに、走り込んでの『ミドルキック』になんとかシールドでの対処が間に合った程だ。

 

シールドを解いて相手の動きを封じる為に片手を伸ばして捕らえようとするも、うまくかわされ、キック、パンチ、キック。三連撃だ。

 

 

「ぐぬぬぬ… フンガー!」

 

 

攻撃を耐えて、力任せのフルスイングを放った。体ごと回転するような、回るコマのような。フィールド全体を暴れまわるような縦横無尽の攻撃。

 

 

「グヌワッ!?」

 

 

しかし、それは隙に入り込んだルイージの『ルイージロケット』で中断される。爆発的なスピードの頭突きが腹部に突き刺さった。

 

 

「グッハッハ… 流石はオレさまが見込んだ男だ… 臆病だが、芯は強い。」

 

 

あの無差別且つ無慈悲な攻撃に対抗するには己一人ではダメだと感じて、見かけたルイージをフィギュアにして隠した。見込んだと言いながら、無差別だったが知らない。

 

 

「だがッ!」

 

『!?』

 

 

背後に周り、再びのフルスイング、ジェットも添えて。

 

背中を強かに打たれたルイージは空高くへぶっ飛ばされる。

 

 

「オレさまにはまだ遠い! だが安心しろ! おまえは十分強い! オレさまの次の次の次ぐらいにな! ガッハッハッハッハー!」

 

 

何時ぞやと同じように。ハンマーを肩に担ぎ、キメ顔を決めたかと思いきや、腹を抱えて笑い出した。

しかし、上空からの『ドリルキック』に対してシールドで止めることでなんとか防いだ。

 

 

『…ッ!』

 

「フン、流石に前と同じようにはいかんか」

 

 

シールドを解くと同時にルイージを弾き飛ばす。

 

今回新たに掃除機のような武器も持ってきていたし、彼自身も成長したように感じる。カウンターの要領で前と同じような攻撃こそ当てられたが、それが決定打にはならなかった。

 

 

「いいだろう、ならばオレさまがカービィに勝つ為に手に入れた力を見せてやる!」

 

『…!』

 

 

大きく振りかぶったハンマーをいいタイミングかわそうとルイージは攻撃を見極めている。避けるルイージを邪魔しようがない。故に悠々と回避できるはずだった。

 

しかし、かわせなかった。

振り下ろす瞬間に、デデデは手を頭部へ近い場所に移動させたのだ。軌道が変化し、攻撃が速くなったのだ。柄を短く持っているので威力は落ちるが、元々重い木槌なのでそれでも十分な威力があった。

 

 

『…ッ!!』

 

 

吹き飛ばされたルイージの体はステージ外へ飛ばされる。ホバリングでデデデが追う。カービィとの差を埋めるために身につけた技能。

 

 

「フゥムウ!」

 

『…ぅ!?』

 

 

口を閉じてくぐもった声で勢いをつけながら、底見えぬ奈落へと叩き落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ということ。何かわからないことあるかな?」

 

「うーん、じゃあなんでルフレは上を脱いでるんだい?」

 

「へっぷちっ!」

 

「気にしないで。他には?」

 

「私からはない。」

 

 

何故かローブを脱いでいるルフレは、今後に関係ない質問を綺麗に流した。可愛らしいくしゃみをしながらルフレのローブを羽織っているルキナも同様にだ。

 

 

「迷惑をかけた。ここからは私も参戦しよう。」

 

「別に気にする必要はないが… 助力してくれるならば拒否する理由もない。」

 

「うん、カービィ以外みんなこうだったからね…」

 

「…カービィか。通りで私たちが救われた訳だ」

 

「めたないとっ!」

 

 

三剣士と特別ゲストカービィ&シュルクを加えて打倒ダーズへ決意を固める。

 

 

「当然おまえも来るよな緑!」

 

「緑…!? まあ、行くけど…」

 

「ガッハッハッハー!」

 

「がっはっはっはー!」

 

 

ネスと共にルイージの肩をデデデが叩く叩く。

 

 

「もう! あたしのこと忘れてんの? 全部終わったら覚えてなさい!」

 

「げっ… デイジー…」

 

「げっ、って何よ! やっぱり後でお仕置きね!」

 

「ノォォ…」

 

 

そこへデイジーが割り込んできた。ルイージからの言及がなかったのが気に食わなかったようだ。

 

 

「…やっぱりボクの弟がこんなに人気者なのはおかしいと思うんだ」

 

「肝心の兄は本人に容赦ないんだなぁ…」

 

 

スーパースターの意外な一面を見てしまい、レッドは微妙な気分になる。

異空間の中でデデデと彼を真似したネスの笑い声が響き渡った。

 





ピット「昔、Lの上下逆のアルファベットが本当にあると思ってたなあー」

ブラピ「戦艦ハルバードはよく落ちると言われているが、落ちない作品の方が少ないし、なんならUSDXでメタナイト本人が落としてるぞ」

ピット「キノコが出たらすぐ加速に使ってた幼い頃!」

ブラピ「参ドロのボスバトルでトリプルスター使って雲の地形ぶっ壊した奴正直に名乗れ」

ピット「小さい頃は壁キックができませんでしたァァァ!」

ブラピ「ミラー、リーフ、スナイパー辺りが最強コピーだと思ってる奴は大体ビビリ。そしてセクトニアに突き落とされて絶望する」

シュルク 「何やってるの…?」

ピット「マリオシリーズとカービィシリーズのあるある合戦!」


ブラピ「次回、『存在してはいけない姿』」


ピット「というかブラピ詳しくない?」

ブラピ「おまえと違ってオレは純粋な異母兄弟みたいなもんだからな。リスペクトはする。スーパースターを踏み台にしたおまえとは違う」

ピット「何年言われるんだよぉ!」
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