灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

97 / 135

あら奥さん聞きまして?
FEHの英雄総選挙、マルスを差し置いて門番さんがトップだということですよ?
え、どうでもいい?

それじゃこれは如何です?
ポケモン剣盾の今シーズン、禁止伝説を一体だけ使えるのですよ?
シンオウチャンピオン ディアルガという鳥肌立つ字面がランクマッチで見れるのですよ?
え、どうでもいい?


上の話は読み流しても構いませんが、ここからは少々重要なお話です。
ブラピ戦の話でなんか色々あった怪しい記述はこの話に繋がります。まあ、辻褄合わせに近いのでここから謎が判明した時には「いや無理あるだろボケェ!」というツッコミをお願いします。



九十話 存在してはいけない姿

 

肩に乗っていたカービィも話に入りたいだろう、と平静なメタナイトの側にいたシュルク。とはいえ付き添いの彼は話に入りづらい。シュルク自身、誰に対してでも話しかけれるような性格ではなかった。

 

やることもなくぼーっと辺りを見回していると、一本の行き止まりを見つけた。なんとなくそれを見つめていると、その先に光の道が続いているのを見つけた。

違う、行き止まりではない。こっちにも道があったのだ。

 

 

「みんな、あっちにも道がある…!」

 

「えっ? 本当だ… 危ない、気づかないところだった」

 

 

メタナイトが塞いでいた道とは別の道。わかりづらい方向にあり、先を進もうとしていたら気づかなかったところだ。

 

 

「そうだ! せっかくだしこのメンバーでそっちの道進めない?」

 

「いいんじゃない? ボク賛成一票だよ!」

 

「ええ… 行くのはいいけどもう少しメンバーを吟味してからの方が…」

 

「よし行こう、今すぐ行こう、すぐ行こう」

 

「はあ… ちょっと待って、もう少し人を呼んでくるから…」

 

 

ということで、ネスの思いつきに乗ったマリオの、思い立ったら即行動の理念により、一部ファイターが巻き込まれる形で別の道へと進んでいく。

 

たどり着いた先は、大木を倒して皮を剥いで道にしたような見た目をしていた。枝や根が裂けて5択の道をつくり上げている。

 

 

「次のクイズはどんな感じかな?」

 

「えっ? クイズ?」

 

『カービィが吸い込むことのできない者は誰か、と』

 

 

マリオのクイズという言葉に思わず、繰り返してしまったルイージ。しかし、ルカリオが真面目に答えているので本当にクイズを出されているのだと知って唖然とした。

 

 

「まさか本当に問答を出してくるとはな…」

 

「俺はこういうのは得意じゃない」

 

 

メタナイトも呆れ、アイクは難しい顔で早々に匙を投げた。

 

 

「キー! キャキャキャ!」

 

「ウホッ! でも、カービィの友達、みんないる!」

 

「だな、ちょうどいいや!」

 

 

ディディーコング、ドンキーコングが真理に気づいている。リヒターもこれ幸いとばかりに歯を見せて笑った。

 

 

「メタナイト、わかる?」

 

「ああ、カービィが吸い込めないといったらスカーフィだ。奴は吸い込もうとすると怒って襲いかかってくる。」

 

 

メタナイトが、わからないだろう異郷の者にも説明する。なのでデデデも城内に配置することがある。そして、5択のうちの一つにスカーフィがいることをメタナイトは確認している。

 

 

「…そうだな。体が鈍っていないか確かめたい。奴の討伐は私に任せてもらおう。」

 

 

彼は許可を取った訳ではない。宣言をしただけだ。あくまで自分の剣を振るうのは自分なのだから。

振り返らずに彼はそこへ進んだ。

 

 

「それじゃ僕らは待機を…」

 

「ぷっ…? ぽりょぽりょうにゃあー!」

 

「うわっ…!?」

 

 

突然何かを見つけたカービィが暴れ出し、シュルクの肩から飛び降りた。

 

 

「えっ何…?」

 

「ぽよぽよぽよぽよ…」

 

「う、うーん?」

 

 

目の前で両手を動かしながら、何かを説明するかのようにぽよぽよと喋っている。しかし、シュルクには何を伝えたいのかわからなかった。

 

 

「おーい! ルカリオー!」

 

 

困っているシュルクを見てマリオがルカリオを呼んだ。テレパシーで通訳してもらおうという魂胆だ。

 

 

『ふむ…』

 

「ぽよぽよぽよ…」

 

『ウィスピーウッズも吸い込めない! と』

 

「むむっ? そういえばそうだな」

 

 

リンゴをその身に実らせる巨木の生命。スカーフィは吸い込まれないが、ウィスピーウッズは巨大な幹と大地にはった根のせいで吸い込めないのだ。

 

 

「こういうこともしてくるか… ダーズも考えたね…」

 

 

ルフレが少々呆れたように言った。定形ができているからか、少し油断していたようだ。

 

 

「ふあいゆ!」

 

「カービィの友達だからね… よし、僕も行こう。みんなは他をお願い」

 

 

すっかり定位置になったシュルクの肩へ飛び乗り、共に進む。その戦場で予想だにしていなかった現象に遭遇するなど、誰にもわからなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『グリーングリーンズ』はウィスピーウッズが根をはる森だ。毛糸になろうが機械になろうが幾多も戦っていた場所。相手が相手なのでどこで戦うかはカービィには予想がついていた。それをシュルクに伝えるという考えがないのがカービィというべきか。

 

 

「ええっと、確かこのステージってブロックがあって…」

 

 

シュルクはこのフィールドの地形や特徴を確認した。中央の大きな小島と左右に小さな小島。それらを橋、いや壁のように隔てているのが星のマークがついたブロックと爆弾のマークがついたブロック。

今二人はその中央の地形にいる。周りに敵は見えない。つまり、

 

 

「(壁を乗り越えての奇襲がくる!)」

 

 

星ブロックを乗り越えて、敵が襲ってくる。ちょうど太陽との間に入るように飛び込んできており、影で敵の形しか見えない。

丸く小さな図体の割に巨大な得物を振り回し、シュルクへ勢いよく当てようとしたところで、モナドのガードが間に合う。攻撃を防いでいる今がチャンスだ。

 

 

「カービィ!」

 

「ぽっ…!?」

 

「カービィ? っ! とりゃあ!」

 

 

カービィに隙をついて攻撃するよう促すも、本人は何かに驚いたかのように動かなかった。そんな反応に戸惑いより驚きの方が勝ち、相手を弾き飛ばしてカービィへ近寄る。それでも呆気に取られたまま動けない。

 

 

「どうしたの!? 何かあった!?」

 

「ぷ…!」

 

 

カービィの腕が動かした先は先程弾いた相手。星ブロックの壁のぶつかったはずだ。

 

 

「ん…? えっ…!?」

 

『…ッ』

 

 

シュルクもまた、驚愕する。

そこにあったのは、存在してはいけない姿。

赤く丸い体。だが、プリンにもメタナイトにも似ていない。横にいる友達、カービィの姿だったのだ。

金槌で殴られたような衝撃。

カービィのボディが存在しているはずがない。キーラがつくっているはずがない。

だったら自分達は今ここにいない。

ならば、目の前のボディはなんなのだろうか。

 

 

『…!』

 

『『…』』

 

 

困惑に反応するかのように敵が三体に増えた。数の利が向こうに取られる。

 

 

「…ッ! ダメだ! とりあえず勝つ! 勝ってみんなで考える!」

 

「ぅん!」

 

 

気持ちを軽く切り替える。勢いに呑まれては駄目だ。

 

モナドを解放し、リーチを活かして二体を斬りつける。当たらなかったもう一体はカービィが二回の蹴りでカバーした。

 

 

「『エアスラッシュ』!」

 

 

二体を星のブロックごと斬りつけ、奥にあった少し違うブロックが表層に現れた。

 

 

「カービィ、チャンスだよ!」

 

「うぃやあ!」

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()一体をかわしきり、表層に現れた爆弾ブロックに『ファイナルカッター』の斬撃を浴びせた。衝撃によって引き起こされた爆発はシュルクによって隅に追いやられていた敵二体を巻き込み、耐え切れずに飛ばされていった。

 

 

『…!』

 

「『バックスラッシュ』!」

 

 

背後を急所とする一撃が、爆発の方角へ向いた残り一体を仕留める。

 

 

「よしっ、これでヘブっ!?」

 

「うゃ!?」

 

 

終わったと思って気を抜いたシュルクの頭上に小さなドッスンが落ちてくる。追加の二体のうち一体が無防備な頭にストーンでお仕置きしたのだ。カービィも慌てて手足をバタバタさせている。

 

 

「んべっ!」

 

 

二体を吸っては吐き、吸っては吐き。邪魔者を退かしてシュルクへ駆け寄る。

 

 

「しゅるくー!」

 

「頭、クラクラするけど… だい、大丈夫」

 

 

視界が安定しないが、根性でモナドを握り構える。流石に真上からの重りはかなりのダメージだ。

 

 

「んむっ!」

 

 

残る二体を睨め付ける。なかなかしないしかめっ面をしていると、突如強風が吹いたのだ。しかめっ面は即座に戻った。

 

 

「うわわわわ!」

 

「風…!」

 

 

強風に体をさらわれないように足を踏み締めるが、強風の影響を受けない敵の対処が疎かになってしまう。

 

 

「だったら… 一か八か…!」

 

「ぷ! うん!」

 

 

アーツはスピード。強風の流れに乗り、思いっきりモナドを振りかぶった。

カービィも合わせてハンマーを握った。

 

 

「いっけえええ!」

 

「とりゃあ!」

 

『『…ッ!?』』

 

 

スピード強化、強風に身を任せてのスピードアップにより、敵の想像を超えて速くなったのだ。風の影響はないせいで風を利用してくることを考えなかった。タイミングが遅すぎた。

強烈な会心の一撃は的確に一撃一体ずつ当たり、嵐にさらわれたかのように吹き飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな! ちょっといいかな?」

 

「シュルクにカービィ」

 

 

何かを話し合っているかのように固まっていたファイター達に向けて声をかける。どうやらメタナイトも既に戻っていたようだ。

 

 

「さっきまで戦っていた相手のことなんだけど…」

 

「…! まさか君達もカービィの姿をした敵と戦ったのか?」

 

「えっ!? メタナイトも?」

 

 

マントで下半分が覆われた顔がコクリと頷いた。さらにルフレが難しい顔をする。

 

 

「カービィのボディがダーズの手下になっていた… ということですよね?」

 

「そういうことになる筈だけど… キーラに捕まっていないカービィのボディがあるはずないのに…」

 

「実はとっ捕まってたんじゃないの?」

 

「それだったらボク達ここにいないよね…」

 

 

デイジーの言葉に反論したルイージの言葉通り、一度捕まえたのならばみすみす逃がす必要はない。

とっ捕まってたとの言葉に、むっとするカービィを見ながらシュルクも考えるが、この果ての見えない混沌とした空のように答えは浮かばなかった。





マルス「メタナイトが夜な夜な食べてるパフェ…」

アイク「メタナイトが夜な夜な食べてるパフェ…」

メタナイト「………」

マリオ「メタナイトが夜な夜な食べてるパフェ…」

リンク「メタナイトが夜な夜な食べてるパフェ…」

メタナイト「─っ!」

リュカ「メタナイトが夜な夜な食べてるパフェ…」

レッド「メタナイトが夜な夜な食べてるパフェ…」

メタナイト「言いたいことがあるなら早く言え!」


メタナイト「次回、『なり得なかったのだ』…」


ルカリオ『メタナイトが夜な夜な食べてるパフェ…! 今度行くか!』

メタナイト「!?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。