灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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次回予告で前回前書きの書かなかった想いを暴露しております(作者ではなく本人が)





九十一話 なり得なかったのだ

 

ファイター達に大きな謎を残しながらも、最優先のダーズ討伐に動く。そのためには未だに囚われているファイターを見つけなければならない。

 

先程の問題に答えが二つあったということは、二つの道があるということ。残るスピリットの解放を任せた者以外は二手にわかれて進むことになる。

 

 

メタナイトが解放した道を進むと、さらに問題が現れた。アルカードと共に戦った者を問う問題だった。

 

 

「アルカードって誰だ?」

 

「シモンの知り合いっぽいアイツだな」

 

 

アイクの疑問にレッドが可能な限り答える。彼はダーズによって造られた偽りの悪魔城にて本人と会っているのだ。

 

 

「ウホッ! リヒター、わかる?」

 

「まあな、御先祖様の英雄談ぐらい残ってるって! まかせろ!」

 

「こういうこと残されるのは仕方ないんだけど少し恥ずかしいんだよね…」

 

 

残される側だからこその恥じらいはどうやら後の人々には理解できないらしい。子孫となる人に敬愛される身のマルスとしては、姿も知らないリヒターの先祖に同情した。

 

 

「さてと」

 

 

少し前に出て、仁王立ち。自分の先祖の姿を探す。四択のスピリット。どうやらその全員が自身と故郷を同じとするようだ。

 

 

「OK、みっけーっと」

 

 

気負いせず軽い気持ちで右奥にその正解を導きだした。まさか不完全とはいえ、先祖となる人間と戦うことになるだなんて。無意識に口角が上がっていく。

 

 

「少しいいか?」

 

「ん? なんだメタナイト」

 

 

妙に逸る気持ちを抑えて声のした方へ振り向いた。

 

 

「目的を忘れるな、ダーズの討伐が主であってそのほかはあくまで手段でしかないぞ。」

 

「はあ? なんじゃそりゃ、わかってるって」

 

 

メタナイトの言葉の真意を理解できなかったが、心配はしているのだなとは理解し適当にあしらってスピリットへ挑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自身がダーズに囚われていた時にも『ドラキュラ城』でシモンと戦っていた。しかし、リヒターはそれを思い出せていない。大雑把な性格なのでどこで戦ったのか、程度は気にしないのだ。

 

 

『…』

 

「ってあれっ? てっきり俺かシモンのボディが相手だと思ってたんだが」

 

 

その予想は静かに佇む赤い服を着たシークのボディを視認したことで覆される。

しかし大雑把なリヒター、それを対して気にしなかった。

 

相手に向かって手斧を投げつける。ただ、素早い相手に対しては有効打であるとは言えない。

小刀を手に潜り込まれる。が、その肉迫はブオンと鈍い音で振るわれたヴァンパイアキラーに防がれた。この程度は読みきっているのだ。

それに慌てたせいか、咄嗟に放った『炸裂丸』を弾き、相手のこめかみへと鋭い回し蹴りを放った。

 

 

『…ッ!』

 

 

目付近に衝撃が走ったことにより、頭が、視界が、揺れてぐわんと体勢を崩した。

 

 

「辛いか? だったら戻してやる!」

 

『─ッ!』

 

 

もちろん大きな隙を逃す理由はない。

先程当てたこめかみの逆側へと鉄球を打った。更に近寄り、横薙ぎに鞭を振るう。重点的に頭から上を狙い続けているのだ。

揺れ続ける視界で乱雑に射った『仕込針』は避けられず、何本かは弾いたものの、その多くが右上腕をはじめとする上半身へ突き刺さった。

 

 

「…ちっ、だがその程度で負けん!」

 

『…!?』

 

 

痛みを耐えて、全身を動かし放った強烈な一撃がシークの姿をした相手を打ち抜いた。

空へと光の筋を生み出したのを確認すると、体に刺さったままの針を抜こうと試みる。それを邪魔するのは三連続の青き光弾。

 

 

『…』

 

「連戦ってところか… いいじゃねえか…!」

 

 

一人相手を屠ると現れたのは、青い服を着たパルテナのボディ。ダメージをそのままにリヒターは彼女とも戦わなくてはいけない。

だが、リヒターは逆に燃えていた。本人はまだ自覚していないのだが、戦いそのものを楽しんでいる節がある。強敵相手に臆せず、逆に闘志が湧いているのだ。

 

 

『…─!』

 

「ほっと、」

 

 

『爆炎』の奇跡で攻撃する。リヒターの目の前が爆発し巻き込まれたかと思いきや、割と平気な様子で爆煙を振り払っていた。ヴァンパイアキラーを振り回して煙を撒くと同時に次の攻撃の威力を上げることになる。

 

 

「はああッ!」

 

『─っ』

 

 

弧を描くような軌道をした先の鉄球は、赤い盾に防がれた。武器と防具がぶつかっているとは思えないほどの綺麗な金属音が鳴り響く。

防がれたと判断した瞬間に、左手で手斧を投げつけた。しかし、利き手ではなく体勢も非常に悪い。杖で軽くぶつけるだけで手斧はあらぬ方向へ飛んでいった。

 

 

「うぐっ」

 

 

手の開いた杖の先が煌めきを放つ。胸部付近で炸裂した光はリヒターの体を吹き飛ばした。

 

 

「なるほど、やるじゃないか」

 

 

ザリザリと足でブレーキをかけて勢いを殺す。

湧き上がる闘志は既にマックスだ。それでも上がるのだ。

 

器用に片手で『聖水』を取り出した。それも三本まとめて。一本だけを左手に移し、乱雑に投擲。三本の聖水はそれぞれバラバラな軌道を描きながら相手がいる場所付近へ向かっていく。

 

 

『…!』

 

 

一本は敵の足元手前で落下し、一本はかわした。最後の一本は『反射板』で跳ね返した。リヒターのいる場所へ戻っていき、青い火柱を上げた。

しかし、そこにリヒターはいなかった。左右を見渡してもいなかった。ということは、

 

 

「上だ!」

 

『…!?』

 

 

『聖水』の瓶が雨のように降っており、その上には雲ではなくリヒターがいた。

妖鞭の一撃が瓶の一つに当たり、破裂させて火を上げる。それに連鎖するように他の瓶も割れる。多くの火柱が相手を焼く。

 

 

「せやッ!」

 

『─ッ!!』

 

 

ズレたところに着地したリヒターは、引き締まった掛け声で蒼炎の中の相手を貫く。そのボディもまた、例外なくぶっ飛ばされた。

 

 

『…』

 

「おっ…と、真打ち登場か」

 

 

正真正銘のラスト。

シモン、そしてリヒターの先祖、ラルフ・C・ベルモンド。

黒い髪をしたシモンの姿は、まるで見定めるかのように静かにリヒターを睨みつけている。

 

 

「上等! かかってこい!」

 

『─!』

 

 

リヒターの挑発に反応したか、相手が動いた。ヴァンパイアキラーを振るい、その先をリヒターへとぶつけようとする。リヒター自身も同じようにヴァンパイアキラーを振るった。

 

互いに考えていることは同じ。

相手へと攻撃が届くように。決して絡まったりせぬように。凡人には不可能な条件だが、彼らにはそれができる技術があった。

 

 

「…んぐっ…!」

 

 

得物を振るっていた右腕に痛みが走る。

最初の敵、シークのボディにやられたまま抜いていなかった針。今まで庇って戦っていたが、実力の高い敵相手に、その余裕がなくなっていったのだ。

 

 

「このくそっ!」

 

 

無事である左手で思わずぶん殴った。相手の体勢が崩れた瞬間に、バックステップで距離をとる。歯を食いしばって痛みに耐えながら針を引き抜いた。

 

 

「たくっ、どうするか…」

 

 

抜いた針を放り捨てて、呟いた。

相手が強いのは言うまでもない。更に言えば、リヒターは連戦なので今までの疲労やダメージがそのまま継続しているのだ。スピリット自身がいつもと同じ戦法を取れるのも一つの要因になっている。

 

 

「ならば、方法を変えてやろう!」

 

『─ッ!』

 

 

大きく腕を振るい、それに応えて鞭もまた大きくうねる。先程のような防具の隙間を縫って攻撃を当てにいくような戦法ではなく、防具ごと打ち砕くような攻撃。相手はそれを防ごうと動いたものの、防ぎきれず手痛いダメージを受けた。

 

リヒターの右腕は負傷しているはず。だというのにその攻撃は十全な動きと原色ない。

 

 

彼はベルモンド最強のヴァンパイアハンターと謳われた。単純に考えたら勝ちは決まっている。連戦という不利であるはずの弱点は彼の勝利を危ぶませる一因にはなり得なかったのだ。

 

悪魔城を照らす満月。

その月下でリヒター・ベルモンドは再びの荒い攻撃により、この戦いに幕を下ろしたのだった。

 





マルス「第17回FE組会議、緊急招集! ロイとクロムは仕方ない! ベレトの存在は次回予告ゾーンの影響により知っていることとする!」

アイク「前提が多いぞ… それで今回のお題はやはり」

マルス「ファイアーエムブレムヒーローズ第五回英雄総選挙の結果についてだ!」

アイク「まあ、確かに… とんでもない快挙だがあんたからすれば複雑か」

マルス「いや、門番さんに負けたことについては特に気にしてないよ。確かに中間結果では僕が一位だった分悔しさはあるけどそれだけ彼が人気だったってだけだから。それに贅沢を言うのは僕に投票してくれたみんなに失礼だしね。」

ルキナ「私は悔しいです! お父様がまた一歩届かなかった! 女性一位よりも票をもらってるんですから実質勝ちでしょう!?」

ルフレ「僕は男女共に7位か… まだ全然だね…」

アイク「一喜一憂してるな…」

ルキナ「今は煩わしさしかありません! この勝ち組が!」

アイク「お前はロイや俺と同じタイミングで総選挙入賞しただろ…」


マルス「次回、『ジャングルのベストパートナー』!」


カムイ「ずいぶんと次元の高い話をしてるね…」

ルフレ「カ、カムイ…」

カムイ「どうせ総合52位だよ… マイユニットなのに男性部門トップ20にすら入れなかったよ… 実装が絶望視されてた先輩とは違うんだよ…」

マルス「いやあのそれってクリスのことじゃ」

カムイ「大体if限定の人気投票でも女性の方は女性部門一位で僕の方は五位だったけどさ、FE無双じゃメイン取られるし勝ち上がり乱闘の絵には何故か彼女の方が載ってるし闇堕ちバージョンも伝承英雄も彼女に先越されるし公式のifのキャラアイコン彼女だし彼女は今回五位だったからさ次回次次回あたりには男女の後輩と一緒に入賞するだろうしそもそもスマブラでもどうせみんなほとんど彼女の方を」

ルフレ「わー! ストップストップ! これ以上はまずいって!」

ルキナ「どうしましょう!? 基本男性の方が優遇されてるルフレさんではカムイを止められません!」

ルフレ「ルキナ、一言多い!」

アイク「アレどうするんだ…」

マルス「他には女性部門エイリークが二位か。古めの作品からもランクインしてるのはいいことだね。」

アイク「無視するな。…こんなこと起きてるが、作者はそこそこ男性のカムイを応援してるからな」

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