灯火の星 〜The One Story of Ours〜 作:蘭沙
【悲報】レックスくん、第二のクロム扱いされる
冗談はさておき、マジで主人公云々は度外視で考えていますね任天堂…
その点ではセフィロス以上の衝撃です。レックスくんが既参戦なら衝撃も薄かったんですが。ルフレ? いやあれダブル主人公…
私の漠然とした予想ではもう一人ぐらい万人の予想を外したキャラが出てくるんじゃないかと。最後の一人はやべー他社キャラかなと。
ちなみにそれ以外のことは次回予告で叫んでいます。
リヒターが正解を導き、拓けた道を進む。しかし、そこは根元から折れた二つ分の船の帆が足場になっているという、おおよそ道とは言えない場所だった。
「流石にこれは…」
「さっきのドラキュラ城はマシだったんだなー」
「他は不安定な場所じゃないんだな。安心した」
「うーん、危ないけど行かなきゃダメだよね…」
ルイージの言う通り。いくら腰が引けてもここは進まなければいけない。
なぜなら、その帆の支えを渡った先にはファイターがいるのだ。見捨てることはできない。
「なんか工事現場みたいな縄あるし、掴まりながら行ったらいいんじゃね?」
レッドは帆の柱に絡まっている、金具のついた縄を外そうとしながら答える。それはまるでクレーンが荷物を持ち上げる時に使う縄のようだ。確かにこれを巻いていれば、落ちかけても引き上げることができるだろう。
「レッド、考えてくれているのは嬉しいけど、そんなに深く考えなくても…」
「私が飛べる。同じように戦って倒せばいいのだな?」
「あ、そうだった」
メタナイトが翼を広げる。何も必ず地に足をつけて渡る必要はない。翼があるのだから、普通に飛べばいい。
「ウホッ! でも飛ぶ必要、ない! オレたちのこと!」
「キキー!」
「って、野生コンビか。別に危ない橋渡らなくてもいいんじゃないか?」
しかし、彼を差し置いてドンキーコングとディディーコングが立候補をしたのだ。もしかしてあのファイターに関して心当たりがあるのかもしれない。
だがそれを差し引いても、不安定な道とも言えない足場を態々踏んで進む必要はない。飛べるメタナイトに任せればいいのだ。
「ウホッ、オレたち、問題ない! いける!」
そうレッドに答えるや否や、器用に支えの木材を跳び回る。両手足で木材を掴みバランスが崩れるかと思いきや、既に別の足場へ渡っている。あっという間にそのファイターの元についてしまった。
「うん! 二人はいつももっと険しい足場を渡ってるからね! このぐらいは楽勝だよ! ボクもスゴイけど!」
「なんか… 野生って凄いね…」
メタナイトを推していたマルスがボソリと呟いた。細い足場をあんなに軽々と。自分には一生できそうにない。
「ウオオオオオッ!」
「ウキャーァッ!」
『───ッ!』
赤いボクシンググローブをつけた、深緑の鱗に覆われた拳。それがドンキーコングの剛腕にディディーコングの華奢な腕とぶつかり合う。
三つがぶつかった衝撃で起こる風圧が『海賊船』を揺らす。彼らの世界にあった船とは違うが、確かに船の上で戦ったことはある。
「ウキャッ、」
「グゥ…」
『…!』
三匹が着地した。
ダーズに囚われたファイターは船首の方へ引いたまま臨戦体勢を崩さない。一方、二匹は船尾の方まで弾き飛ばされていた。
一般的なワニとは違う、寸胴で巨体な体躯。ダーズの呪い以前に充血して血管の浮き出た眼。太陽光を反射して光る簡易な王冠。
クレムリン軍団を率いる親玉キングクルール。ドンキーコングたちを目の敵にする宿敵だ。
「グゥ… ディディーは、上から!」
「ウキッ、」
相手はドンキーコングすらも凌ぐほどのパワーの持ち主。
でも相手は単独。こちらの隣には一番信頼できる相棒がいるのだ。何を恐れる必要があろうか。いつしか元の世界で対峙した時と同じように、二匹で戦えばいいのだ。
マストに合わせて設置されている足場へ、ディディーコングは跳ぶ。要は上空と地上で畳み掛けるというのだ。ドンキーコングは甲板から四肢を使い突進していく。
『ゥ…!』
それに対してキングクルールは『パイレーツキャノン』をドンキーコングを目掛けて発射した。確かにキングクルールにはパワーがあるが、力に頼って戦わなくてはいけないわけではないのだ。
弾速はそれほど速くはなかったが、全力で走っていたドンキーコングでは避けることができない。弾自体の質量もあったために軽くはないダメージだ。
「キー!!」
ドンキーコングへの追撃を防ぐために、上の足場から飛び降りるディディーコング。狙いはキングクルールの顔面だ。跳びかかって引っ掻いてやる、と言わんばかりに両手を伸ばした。
そんなディディーコングの思考を止めたのは、彼の顔面にかかる衝撃だった。重力に逆らい体が浮くと理解する。キングクルールの右アッパーで自分は打ち上げられたのだと。
「ウクウウ…!」
甲板に不時着したディディーコングの体をキングクルールが踏みつける。相当な重力をかけており、ディディーコングの口から呻き声が漏れている。ディディーコングの筋力ではキングクルールを退かせない。
「ウホッ!! ディディーを返せ!」
それを見たドンキーコングは鉄球のダメージを無視して、先程よりも速く走り出した。
キングクルールは再びラッパ型の銃を取り出し足元のディディーコングに向ける。脅しか。そう思ったドンキーコングは奥歯を噛み締めるがキングクルールの動きは止まらなかった。
「ウキャッ?」
呆気にとられたような声を上げてディディーコングが銃の中へ吸い込まれていく。相手が何をしようとしているかはわかったが、どうしても頭が追いつかなかったのだ。
「ギィィー!?」
「ウッホ!?」
ドンキーコングへ向けて発射され、彼の体はディディーコングに巻き込まれて吹き飛ばされた。両手で受け止めようとしたが、受けきれずに後ろへ飛ばされる。
これがキングクルール。
ドンキーコングに匹敵するパワー。
ディディーコングにも劣らない武装。
二匹とも持たぬもので打ち負かされた。してやったりと言うべきか、無表情のはずがニヤリと嘲笑われているように感じる。
「ディディー、大丈夫!?」
「キィ…!」
敵の攻撃に利用されたことよりも、自分が頼れる相棒を傷つけた事実が我慢ならない。
これでは逃してくれたあの時と変わらない。結局自分だけじゃ何もできなくて誰かに協力してもらったあの時と。もっと強くなりたい。自分を助けてくれたみんなを助けられるくらいに。
落ち込んでいる暇はない。ドンキーコングの体から退いて相手を睨みつける。
やはりアイツは気に食わない。日常ではそこそこに仲がいいものの、異常時は全く息が合わないのだ。大体その異常時の原因はアイツが原因であるのだが。帽子のつばを後ろへ回して広い視界を確保。相手の挙動を見逃さぬように睨みつける。
「負けない! 負けない!」
「キーッ!」
思いは一つ。
小さな体の勇気は剛腕の拳に。
大きな体の力は引き金にかける指に。
負けるはずがない。
同じ能力を持っていても、
同じ数の武器があっても、
結局、相手は孤独でこちらは二匹。
こんな条件が揃っていながら、ジャングルのベストパートナーが負ける理由があるだろうか!
『─ッ!』
金に光る王冠が向かってくる。投げられて十分な威力を持つそれはドンキーコングがはたき落とした。
普段ブーメランのように返っていくはずの王冠は戻らず落ちた場所に置き去りにされた。右腕をグルグルと回しながら肉迫する。
「ウウウ!」
相手は両足を揃えての跳び蹴りで迎え撃つ。隙や踏み込みを気にしなければ全力の攻撃である。幾らドンキーコングでもまともにぶつかったら勝ち目はない。
しかし、それは小細工抜きの場合だ。両足片手で支柱に登りつつディディーコングが放った『ピーナッツ・ポップガン』がキングクルールの視界を潰す。
気を散らされたキングクルールは力を込められず、僅かな差で打ち負けてしまう。
体勢が崩れて膝をついたところを『スピニングコング』で弾き飛ばした。船首の先へ追い詰められる。
「キィー!」
ディディーコングが自慢の脚力で跳びだした。キングクルールの視界を覆うように四肢を使ってしがみつく。
『──ッ!!』
引き剥がそうとする間にドンキーコングによって船から蹴り落とされた。手を伸ばすも届かずに海へと落ちていく。
ディディーコングが船へ戻る際に足場代わりに踏みつけられて海の底へと沈んでいく。
「キィイ!」
「やった!」
船に戻り、ハイタッチを決める。
偽物の自然ではあるけれど、今は樹木の葉が風で擦れる音ではなく、大海原のさざなみが祝福してくれた。
インクリング「ヒャッハー! トリは頂いた!」
シュルク「えっと、じゃあ最初は頂いたー、ある意味僕ら二人で勝ち組だね。後レックスはドンマイ」
むらびと「そういえばマリオとコラボするって話あったね。よろしく」
マリオ「こっちこそ! さらにボク達久々のゴルフだよ!」
ネス「若い人たちは元気があっていいね」
CF「新作情報が出るたびに取り残されたような感覚に陥るからな… というかそんなおじさんみたいなこと言うもんじゃないぞ!」
インクリング・シュルク「「次回! 『世界には満ちているのだと』!!」」
リンク「おっしゃー! 遂に俺も… えっ、エキスパンションパス? 新作の情報は? まだ漬物?」
サムス「ここにもっと熟成されている漬物がいるぞ…!」
リンク「ゴメンって!」