魔道士リザの冒険譚(星のドラゴンクエストStory冒険日誌)   作:ジョギー

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アタシは魔道士リザ。
そして新たな・・・冒険王姉弟の一人です。
祖父である初代冒険王ガイアスの
意志を継ぎ、日々、冒険の旅をしています。
さて本日の冒険日誌。



エピソード17.「決別」

アタシは・・・・。

この状況を、この再会を・・・・。

自覚はないけど、なんとなく・・・・

知っていたのかもしれない。

以前に見た不思議な夢。

幼いオリオリとボロンの夢。

 

あれは・・・・。

この状況を指し示す何かの知らせ

だったのかもしれない。

 

ピエールの正体がボロンだって事に

いまだに思考が追いつかない。

けどどこか・・・・

「あぁ、そうだったのか。」と

妙に腑に落ちる部分もあるにはある、

という思いも持っていたの。

 

「ボ、ボロンッ!?

どうしてアナタが此処に居るのっ!?

い、いや、ボロンッ!!

アナタとピエールが同一人物なのっ!?

今までっ!

私達の前に現れていたピエール、

あれも全部アナタだったというのっ!!??」

 

眼の前の異常な光景に、たまらずオリオリが

書から飛び出し仮面の下から現れた

ボロンに質問を投げつける。

 

「わかったっ!

リザさん達と腕試しがしたくって、

それでピエールになりすまして

ここに現れたんでしょう?

あぁ・・・ボロンッ!!

そうだと言ってちょうだいっ!

本物のピエールはオレが倒し、

ピエールになりすまし

リザさん達と戦ってみたかった、と。

いたずらが過ぎただけだって・・・・!」

 

オリオリは混乱のあまりか、

支離滅裂な事を口走り始めた。

けどそれはアタシも同じ。

なぜボロンがアタシ達の前に

居るのか全く理解できなかった。

 

「・・・・・・・・・・。

オリオリ・・・・・・。」

 

しばし無言が続いたけど

ようやくボロンが口を開いた。

 

「ざ、残念だが・・・・。

このボロンこそが・・・・。

白いスライムナイトことピエール

本人だ・・・・!」

 

「ボ、ボロン・・・・・・。」

 

ボロンの告白に・・・・

オリオリは今にも泣き出しそうに

なってしまった。

 

「ス、スライムをこよなく・・・・

愛し・・・そして・・・・・

お、幼馴染であるオリオリに!

・・・・身分をわきまえず・・・・!

ゆ・・・・許されない

・・・・・・!!」

 

そこまで言うとボロンもまた

声を震わせた。

 

「許されない愛を!

オリオリを愛してしまった罪深き男、

それが白いスライムナイト、ピエール

こと、このボロンッ!!!」

 

衝撃の告白、衝撃の事実・・・・!

ボロンが・・・・!!

その想いの激白を始めた!!

 

「ボ、ボロン・・・・・!

やっぱりオリオリ様の事を・・・!」

 

ボロンの語る激白を聞き、

そばに居たコッツがか細い声で

呟いた。

 

ただ、オリオリもアタシ達も

ボロンに気を取られていて

コッツの呟きに全く気づかなかった。

 

「ボロンッ!

どうしてっ!どうしてそんな事を

私に言うのっ!?

アナタは私に向かってそんな事を

言ってはいけないっ!!

だって私にはセアドが・・・・。

もうセアドがいるのよっ!!」

 

オリオリの声は・・・・

すでに悲哀の色を帯び始めていた。

オリオリほどの人格者であっても、

すでに既婚者である自身が、

幼馴染から愛の告白を受ける・・・

そんな異常な事態を受け入れ難い

のだろう。

きっと胸のうちは様々な想いが

渦巻いて、受け止めきれず

感情が溢れ出してしまったんだろう。

 

「・・・すまない・・・・。

この想いだけは口にしてはいけないと

自分に固く禁じていた・・・・。

・・・・・だが・・・・・・。

なぜオレが・・・・仮面を被り

ピエールとしてお前達の前に

現れたのか・・・・・

その理由を話さねばならぬ・・・・。

それには・・・・・

オレの、この禁じられた

想いを伝えねばならんと思ったのだ。」

 

アタシ達を・・・そして何よりオリオリを

欺いていた理由・・・・。

 

アタシだって!

短い付き合いだけど!

ボロンの事は戦友だと思ってた。

その理由如何では!

アタシはアナタを許せないかもしれない。

それぐらいの事をしでかしたのよ、

アナタはっ!!

 

「・・・・我が・・・・ゆ、友人の・・・・・

傷を癒やし給う!!

ベホマラーッ!!!」

 

パァァァァ

 

「なっ何の真似だっ!?

リ、リザッ!!!」

 

「リ、リザさんっ!!??」

 

アタシはボロンとノビているホワイピに

回復呪文を施した。

 

「傷と体力の消耗は癒えたでしょ、

さぁ、アタシ達の納得いくように

説明しなさいよ、ボロンッ!!」

 

アタシ達の与えたダメージ、

きっと話をするのもやっとの状態

だっただろう、ボロンは。

 

アタシだって・・・・。

ボロンの事、我が友人だと思いたいのよ!?

けどピエールがボロン本人だって言うなら

アタシ達をずーっと騙してた事になる、

アタシも・・・様々な想いが胸の内に渦巻いて

キツイ口調になってしまっていた。

 

「フッ、どうやら冒険王殿は

オレがピエールだったという事実に

えらくご立腹のようだな。

オレの回復をしてまで尋問を

するというワケか。」

 

「茶化してないで早く話しなさいっ!

くだらない理由だったら

アタシがアンタをぶん殴って

やるんだからっ!!」

 

「リ、リザッ!

ま、まぁ落ち着けってっ!!

気持ちはわかるっ!

オイラだって何がなんだか、

悲しんでいいのか、怒っていいのか、

よくわかんない気持ちだっ!

けどまずはボロンの話を聞かなきゃだぞ!」

 

クッ!

珍しくモガ丸に諭されてしまった・・・。

自分のどうしようもない苛立ちを

暴力で晴らす・・・・か。

確かにこれじゃ宇宙政府と変わんないわね。

 

「・・・・悪い、リザ・・・・。

お前がそれほど声を荒げるって事は

それだけオレの事を信用してくれてた

って事だな。

よし、オレも真摯に話すぜ、

なぜピエールなどと身分を偽ったのか、

オリオリの掲げる打倒政府とは

一線を画する内政改革路線へと傾倒

していったのか。」

 

ボロンは神妙な面持ちになり、

どうしてこういう状況になったのかを

語り始めた。

 

「グスッ・・・ボロン・・・・・。

セ、セアドに・・・・星屑魔法団に

政府の魔星王誕生計画への協力を

説いたのは本当にアナタなのですか・・・?」

 

ボロンの激白に泣き崩れていた

オリオリがようやく落ち着きを

取り戻し、最大の謎だった

星屑魔法団の心変わりについて

問いかける。

 

「あぁ・・・・お前の愛する夫セアド、

セアド率いる星屑魔法団に政府への

協力を依頼し説得したのは

紛れもなくオレだ。」

 

「あぁ・・・・なんて事っ!」

 

「確かに魔星王誕生などと恐ろしい計画、

このオレも望んでいたワケではないっ!

しかし義勇軍の親衛隊長として

顔が割れていたオレが・・・。

政府内政変革を成し遂げるためには

どうしても素性を隠して政府に

潜り込む必要があった。

そして政府からの信頼を得るためには

政府の望む誕生計画に全面的に

協力するしかなかった。」

 

「愚かな・・・・。

内政変革などと夢物語のために、

恐ろしい魔星王誕生まで実現させて

しまったのよ?

何もかも政府の思うがままの結果しか

残っていないっ!!」

 

「リザさん、ここはボロンの話を

聞きましょう。

ここで内政変革の是非を問えば

これまでの論戦の繰り返しとなり

時間の無駄でしょう。」

 

オリオリッ!

ご、ごめんなさいっ!

アタシ・・・まだ動揺が続いてるのか

ついついキツい口調になってしまう・・・。

 

オリオリは・・・・。

少し冷静さを取り戻したようね、

よかった。

 

「リザ、オレが政府に加担したことが

よっぽど許せないようだな。

しかし誤解しないでくれ。

オレはオリオリを騙したり、裏切った

つもりは毛頭ない。

ただ、オリオリを護る方法を変えたのだ。

内政変革を進める分にはオリオリの

生命の危険度という尺度では

打倒政府を進めるそれよりも

遥かに低くなる。

オレは・・・・愛してしまった女の生命を

優先させたのだ。

別にっ!セアドからオリオリを奪うだとか、

そんな大それた事は考えていない。

ただただ、オリオリを危険な目に遭わせたく

なかったのだ。

例え政府の手先に成り下がろうとも、

オリオリが生き延びる確率が高いほうを

選んだのだ。

レジスタンスを続ければ・・・・。

いつどこで誰の裏切りに遭い、攻撃に

さらされ命を落としてしまうかも

しれないからな。」

 

「ボロン・・・・。

アナタそんな事を・・・・・。」

 

「オリオリの身を案じるアンタの気持ち・・・・

それはよくわかったわ。

けどそれは。

オリオリの意志を殺す選択じゃなくって?」

 

「意志か・・・・。

しかし死んでしまえば意志も消えてしまう。

生きてさえいれば・・・・いずれ自分の望む世界を

作ることもできよう。

しかし死ねばそこまで。

あらゆる可能性が一瞬にして0に

なってしまうんだっ!」

 

「違うっ!意志は・・・・・!

貫くからこそ、人を動かす力になるっ!!

強き意志を持つ者・・・・例えその人が

この世からいなくなってもっ!

意志の力は残った人々に

受け継がれるんだよ!!

オリオリは・・・・!その強き意志を持つ者に

なろうと頑張ってるんだよ!?

ボロン、アンタはっ!

オリオリに生きながら死ねって

言ってるんだよっ!?」

 

「ではお前はっ!!

オリオリに人身御供をしろ、と言うんだな!

打倒政府の意志をっ!

宇宙平和を成す意志を示しさえすれば

死のうが構わないと言っているんだぞっ!!

オレはっ!

それだけは絶対に受け入れられんっ!!!」

 

アタシとボロンは・・・・。

やっぱり何処までも平行線だ。

どうしても意見が対立してしまう。

 

「ボロン・・・・アンタは・・・・

やっぱりオリオリを好きになっちゃ

いけなかったんだよ、

そのせいで何もかも狂い始めてる。

今のアンタはオリオリを1人の女性としか

見ていない。

オリオリ1人さえ助かれば他は

どうなってもいいと言ってるのと同じ。

打倒政府を掲げるオリオリの親衛隊長

としてあるまじき行為だよ。

オリオリに黙って・・・1人勝手に

軍の方向性と違う方向に動き、

あろうことか凶悪な魔星王誕生を

実現させた。

いい?魔星王というのはアンタが

思っている100倍恐ろしい存在

なんだよ?

これを誕生させたことこそが

オリオリを含めた全宇宙の人々の

生命を脅かす事になるの。

親衛隊長なら・・・・内政変革を考えるにしても、

なぜ一言オリオリに相談しなかったの?」

 

「クッ!

オリオリは・・・・打倒政府に固執してるからな、

オレが進言しても方向性を変えるとは

思えなかった。

だからオリオリには秘密裏にして

既成事実を積み上げていけば

やがて考えを変えてくれるだろうと考えたのだ。」

 

「ボロン・・・・。私は・・・・。

やはり宇宙政府を内部から変えるという

論理には賛成できません。

アナタが私の身をそこまで案じてくれてること、

お・・・・・幼馴染としてっ!

とても嬉しく思います。

けど総司令官としてはっ!

アナタnの取った行動を許すワケにはいきませんっ!

アナタが星屑魔法団を政府に協力させるという

ある種捻れた行動を取ったために、

様々な軋轢が生まれました。

その1つとして。

魔法団と行動を共にしていた、ここに居る

コッツ以下3番隊は上級執行官ドアヌに

ヒドイ目に合わされる事になって

しまったのですよ?

いくら自分の信じる道の為とはいえ、

余りにも関わった人々に迷惑を

かけすぎています。

この責任をどう取るつもりです!?」

 

アタシとオリオリがボロンの自分勝手な論理と

行動を叱責する。

そう、そして何より。

同朋であるはずのコッツや3番隊を。

自分が政府の信頼を得る為に捨て駒にした

と誹られても仕方のない行動だと

いう事を自覚していないようで、

オリオリはリーダーとしてそこを一番に

責めているようだった。

 

「そうだったな・・・・コッツ・・・・

怖い思いをさせたな、

その件についてはすまなかった。」

 

傍らでアタシ達の舌戦を厳しい表情で

聞いていたコッツが口を開く。

 

「ボロン・・・・・私・・・アナタの事を

本当に・・・・・・そ、尊敬していた。

いつもいつも私の稽古を手伝ってくれて。

いつまでも上達しない私に根気よく

指導してくれて・・・・。

そしてそれは・・・私達みんなでオリオリ様を

盛り立てていく為の修行だって、

他ならないアナタが言っていたのに・・・!

そこまでオリオリ様の事をっ!

道を踏み外してしまうほどに

オリオリ様の事を愛しているというのね。」

 

「コッツ・・・・・。」

 

「私・・・・情けないけど・・・・

ドアヌの軍勢に襲われた時、本当に怖かった。

隊長として許されざる発言だけどね。

ジニョリスタ塔で1人取り残されている間、

恐怖と心細さと、部下達を守れなかった

自分の不甲斐なさで押しつぶされそうに

なった。

そんな時、現れたのがアナタとオリオリ様と

そしてリザ殿達だった。

何より私を真っ先に見つけてくれたのは

ボロン、アナタだったわ。

あの時の私の気持ち・・・地獄の底に差した

天からの光を見つけたようだった。

けどあれも。

アナタが仕組んだ事だったとしたら。

私・・・アナタを軽蔑しますっ!!」

 

「・・・・その件については・・・・

大丈夫なはずだった。

お前や3番隊には危害が及ばないよう

魔法団にはスキを見て3番隊から離脱するよう

伝えてあった。

事実そうだっただろう?

それに・・・・

仮に3番隊と遭遇することがあっても

ドアヌには3番隊を全滅させないよう

厳命していた。

お前たちが死ぬことはないよう

オレは取り計らっていたよ。」

 

バチィィィンッ!!!

 

「っ!!!」

 

「モガッ!?

コ、コッツ??」

 

なんとっ・・・・!

コッツがボロンの頬を平手打ちした!?

 

「バカにしてるのっ!?

はなっから私達を見下してるじゃないの

それっ!!

仲間ともなんとも思ってないじゃないっ!!

ねぇボロンッ!

アナタどこまでおかしくなっちゃうのっ!?

今しがたの戦いだって、アナタは本気で

私達を殺そうとしてたのよっ!?

オリオリ様の意志を殺し、生命だけを

中途半端に繋ぐ為には私も死んでもいい

って思ってたの!?」

 

「・・・・正直、コッツが戦いに

参加していたのには参っていたよ。

同朋だったお前を手に掛けるのは

オレも避けたかった。

その迷いがあったからこそ、

オレはリザ達に勝てなかったのかも

しれん・・・・。」

 

なんですって!?なんて言い訳っ!!

ピエールがボロンだったなんて

たった今知ったのよっ!!

まるでアタシ達がコッツを人質にして

アンタに勝ったみたいじゃないのっ!!

今度はアタシがボロンをひっぱたいて

やりたくなった!

 

「ボロンッ!!

いい加減になさいっ!!!

アナタの言い分はさっきから

自分勝手過ぎますっ!!

義勇軍総司令官の名においてっ!

アナタにたった今からの除籍処分を

言い渡しますっ!!!」

 

「っ!!!!」

 

「オリオリ様っ!?」

 

アタシがひっぱたくよりも早く、

オリオリが最も重い処分を

ボロンに宣告した。

 

「オリオリ・・・・・あぁ当然だ、

オレには義勇軍を名乗る資格は

もうない。

これより以降、オレはピエールとして

生きていくっ!

宇宙政府の内政変革を継続して目指す。

今はお前達の理解を得られんだろう。

しかし後々、きっとオレの考えが

正しかったと証明してみせるさ。」

 

「勝手になさいっ!

ボロン、たった今から私の中で

幼馴染のアナタは死にました。

これより以降、我々の行く手を阻むと

言うのなら・・・・・・うっうっう・・・・・

て、敵とみなしますっ!!」

 

オリオリ・・・・ツライのでしょう。

幼馴染として、同志としていつも傍らに

居た人と・・・・袂を分かつ事の

悲しさ悔しさ・・・・アタシには計り知れない。

けどそれを押し殺し、指導者として

振る舞わなければならないことの

ツラさと・・・・今戦ってるんだ。

 

「・・・ボロン・・・私にした事はもう忘れる、

アナタは私の誇り高き師匠だった・・・

けど目の前にいる今のアナタは・・・・

もう私の知っているボロンでは・・・・ないっ!

オリオリ様の事は私がっ!!

アナタの代わりに護ってみせるっ!!」

 

コッツ・・・・アナタ、戦いの最中にピエールが

ボロンだって気付いたのね。

誰よりも早く・・・・。

ピエールとの命がけの戦いが。

かつてのボロンとの修行の日々を

思い出させたのかしら。

だからピエールの正体だなんて言って、

アタシの攻撃を止めたのね。

そしてアナタも・・・・。

もう昔のボロンじゃないって事を

今必死に自分に言い聞かせているんだろう。

 

「決別の前に・・・・ボ、いえ、ピエール、

まだアナタには問いたださねばならない

事があります。

星屑魔法団は何処にいるのです、

アナタは此処に来れば会えると

言いましたね?

それともあれも嘘だったのですか?」

 

そうだっ!

ピエールがボロンだった、という

事実に神経の全てを支配されていたけど、

星屑魔法団の姿が見えない。

 

結局また肩透かしだというのっ!?

 

「・・・・残念だが・・・・オレにもわからん。」

 

「はぁっ!?」

 

アタシは思わず声を出してしまった。

 

「ここ大聖堂で待っているようセアドに

伝えたのだがな。

オレがここに到着したときには

すでにもぬけの殻だった。

代わりに・・・・。」

 

ボロン、いえピエールが懐から

何やら珠のようなものを取り出した。

 

「これが残されていた。」

 

「こ、これはっ!?」

 

「モガーッッ!!

これはっ!前にも似たような珠を

見たことがあるぞっ!」

 

それは・・・・!

術者のビジョンを映し出しメッセージを伝える

ことのできる珠・・・・青雲のオーブだった。

 

オーブに内包された語り手が伝える

メッセージ・・・・。

それはアタシ達の行く末に大きな大きな

影響を与える内容だったの。

 




★★★登場人物★★★
・魔道士リザ
本編の主人公、つまりアタシ。
職業は賢者。
偉大な魔道士を目指すべく
日々、冒険を通じ修行をしてるの。

・ジョギー
アタシの弟。
職業はバトルマスター。
得意な武器は剣。

・レイファン
末の妹。
職業はスーパースター。
回復行動に優れ、オンステージという
スキルで味方をサポートする役割が多い。

・モガ丸
モモンガ族。
おっちょこちょいで時に空気を読まない
発言が多い。けど憎めない、アタシ達の
一番の友達であり理解者。

・スラッピ
モガ丸といつも一緒にいるスライム。
言葉を話すわけじゃないけど
モガ丸だけはスラッピの話している
ことがわかるらしい。
実はスラッピが人間の言葉を話すと
関西弁だということが判明。

・オリオリ
冒険王の書に似た『宇宙王の書』という
本から現れる謎の女性。
その正体はかつて全宇宙を平和に治めていた
宇宙王の末裔。
かつ宇宙政府打倒を目指すレジスタンスグループ
『義勇軍』の総司令官。
実は既婚者だという事が判明。
これにはアタシもビックリ!

・コッツ
義勇軍3番隊の女性隊長。
宇宙政府と星屑魔法団の接触を阻止すべく
奮闘するが上級執行官ドアヌの軍勢の
返り討ちに遭い彼女以外の隊員は
全員捕虜となってしまった。
その後、アタシ達と行動を共にし
離脱したボロンの代わりにオリオリの
護衛を務める。
どうやらアタシに憧れを抱いてる模様\(//∇//)\

・ピエール
打倒宇宙政府ではなく、内政変革により
平和的解決で宇宙平和を志す男。
あくまで打倒政府を願うオリオリとは
対極に位置する思想と言っていいわね。
宇宙政府の幹部級の魔物達が
軒並みアタシ達に倒され、とうとう自ら
アタシ達を倒そうと立ち上がるが
力及ばず自ら敗北を認める。
その証としてか、自ら仮面を脱ぎ去り
正体を見せたその人物は・・・
なんと義勇軍親衛隊隊長、オリオリの
幼馴染、そうあのボロンだったの・・・。

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