魔道士リザの冒険譚(星のドラゴンクエストStory冒険日誌)   作:ジョギー

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アタシは魔道士リザ。
そして新たな・・・冒険王姉弟の一人です。
祖父である初代冒険王ガイアスの
意志を継ぎ、日々、冒険の旅をしています。
さて本日の冒険日誌。



エピソード19.「バァジ島帰還」

「・・・・なるほど、状況は概ね把握した。

しかしまずは。

ワシから労わせてくれ、司令官、

そして冒険王殿達。

よくぞ無事で戻られた、聞けば上級執行官2名、

執行官候補者2名を打ち倒したそうな、

元執行官のワシが申すのもどうかとは思うが、

素晴らしいご活躍でしたな。」

 

青雲のオーブに込められた星屑魔法団団長

セアドのメッセージにより新しい魔星王の

状況を知ったアタシ達。

 

それは・・・一刻も早く新しい魔星王に接触し、

これを味方にしなければいけない

というものだった。

 

しかし肝心の・・・魔星王が眠る場所が

わからず、手がかりもないというこの状況を、

元政府所属のマレドーなら打破してくれると

信じ、アタシ達は彼が今居る此処、バァジ島の

義勇軍の秘密基地に帰還してきた。

 

これまでの出来事の報告と、新しい魔星王が

眠っている場所についての質問をすると、

マレドーはアタシ達を労ってくれた。

 

マレドー。

アタシはアナタに謝らなければいけない。

アナタの事を・・・政府の回し者だと

疑っていたけれど。

各地で耳にした上級執行官としての

アナタの振る舞いは・・・アナタ自身が

口にしていた通り、平和を望むその意志に

基づいたモノだったわ。

 

本当にごめんなさい、疑ったりして。

 

「いやいや、冒険王殿。

むしろそなたの疑念こそ、ごもっともな

感情です。

魔物のワシが義勇軍に寝返るなど、

確かに疑わしい事この上ない。

ワシがそなたの立場だったとしても

同じように警戒を強めていたでしょう。

さすが冒険王、と言うより他ありますまい。」

 

うう、そう言われても・・・。

やっぱり罪悪感は拭い去れないな~

するとオリオリが話題を変えてくれた。

 

「労いの言葉をありがとう、マレドー殿。

しかし我々は・・・とても大きなものを

失ってしまいました・・・・。」

 

「むぅ、それについては残念だ。

ワシが見切りをつけた政府に、

逆に入閣するとはのぉ・・・・

皮肉なものだ、ボロン・・・。」

 

ホントに・・・・皮肉以外の何物でもないわ。

マレドーのような・・・政府を見限る者、

そして冒険の傍らに出会った、義勇軍を

応援すると励ましてくれた街や村の人々。

こういう人達もいるっていうのに、

地道にも義勇軍の活動に賛同するという

動きが皆無ではないのに。

 

彼は自分のチカラを過信して

政府を変える事に躍起になっている。

おそらくは・・・自分のチカラで現状を

打破するという事実が欲しいんじゃ

ないかしら。

 

“オレが政府を変えてみせた”という

事実が・・・。

承認欲求・・・か。

ボロン本人の話を聞く限りでは・・・

彼は自分の出自の低さを忌み嫌っている。

そのコンプレックスが彼の承認欲求に

作用してるかもしれないわね。

 

出自が低いだなんて・・・・それは結局、

自分で自分を蔑んでいるにすぎないと

思うんだけど。

 

けど、ボロンの人生において・・・周囲から

どのような扱いを受けてきたか、

それによってどれぐらいの屈辱を

感じて生きてきたかは・・・

確かに他人のアタシには・・・

理解はできても共感はしてあげられないわ。

それはただの・・・同情でしかないし、

ボロンを哀れんであげたという、アタシの

自己満足になっちゃうかもしれないからね。

 

「ふむ、人それぞれ・・・考える事、

思う事はあるであろうからな、

一概にボロンを真っ向否定することは

他人にはできない事なのかもしれぬ・・・。

さて、魔星王の眠る場所、つまり

惑星クラウドのコアが眠っていた場所だが

・・・・残念だがいくらワシが元・上級執行官

だといえども・・・そのような規模の

大きすぎる話・・・・

存じ上げませぬ、司令官。」

 

「あぁ、そうですか・・・・。

ふ~む、それではどうすれば・・・

クラウド中を虱潰しに探すしか

ないのでしょうか。

しかし、そのような悠長な事が

できる時間もあるように思えません。」

 

むむむ~、いよいよ完全に手詰まりか。

マレドーでさえ知り得ないのなら、

それこそ星の隅々まで探すしか

ないのかしら。

まだ眠っているのなら、アタシの・・・

冒険王の血が為せる邪気を感じる

能力でも魔星王のオーラを

感じ取る事はできないだろうし、

ましてや魔星王はまだ邪悪な存在では

ないという話だし。

 

一同皆、言葉を失ってしまった。

しばし無言の時間が続いたのち、

マレドーが口を開く。

 

「あまり可能性の高い話では

ないのだが・・・・。

ゼンチャンという女なら・・・・。」

 

え?ゼンチャン?

 

「その者であればコアの眠る場所が

わかるかもしれんのぉ。

これは噂程度の話なのだが・・・・

ゼンチャンとは全知全能のオンナ

である、という話を聞いたことがある。

全知というからには、我々では

わからない事も知っているかもしれん。」

 

全知全能のオンナ、ゼンチャン・・・・!

か、神だとでもいうの?

その女性は。

言葉の響きからして、とても高貴な存在

というイメージを受けるわ。

 

「コアの場所はわからぬが・・・

ゼンチャンの噂は耳にした事がある。

このヨンツゥオ大陸の東に位置する

ボォフゥ大陸、その何処かに

ゼンチャンが居る、とな。」

 

次の大陸か!

なんでもいい、今は少しでも手がかりが

ほしいものっ!

その・・・ゼンチャンがコアの場所を

知っている事を願うのみっ!

 

「わかりました。

礼を申します、マレドー殿。

では・・・リザさん達、コッツ、

ボォフゥ大陸に向かいましょうっ!」

 

「ボォフゥ大陸へは・・・・そうですね、

・・・・・マタセ島の港からボォフゥの

ハルラ港へ、というルートが

一番近道かもしれません。」

 

「・・・・マタセ・・・ですか・・・・。」

 

マタセ島・・・・!

王が暴走し、その後、大臣さんが王不在の

混乱を収め、なんとか国を運営している、

あのマタセ!

 

その後が気にはなるけど・・・

アタシ達は王の暴走を大臣さんには伏せている。

なんとなく顔を合わせにくいのも事実ね。

 

オリオリの声に少し影が落ちたのは・・・

多分そういう思いが心に渦巻いたからだろう。

 

「・・・マタセ王の事は残念でしたが・・・

その後の国の様子も、大臣の様子も

気になります・・・挨拶とこちらの報告も

兼ねてお城を訪ねてみましょう。」

 

そうね、気まずさはあるものの、

素通りするわけにもいかない。

 

アタシ達は次の目的地をボォフゥ大陸への

最寄りの港であるマタセ港に決定した。

王亡き後のマタセ国の様子伺いも兼ねて。

 

「オリオリ様っ!」

 

これまでの報告と今後の進路決定が済むと

後方に控えていた義勇軍一番隊隊長

ドゥエインが前に進み出た。

 

「ドゥエイン、我々の留守の間、

マレドー殿と軍兵達、基地の守衛、

まこと大義でした。

礼を申します、ありがとうっ!」

 

「いえっ!とんでもございません、

この度はまことっ、ご苦労様で

ございましたっ!

オリオリ様とリザ殿達のご活躍で

当分はこの大陸での宇宙政府の活動は

勢いを失うでしょう。

さぞやお疲れの事と存じますが、

さらなる冒険の途につかれるとか。

どうかお体だけは壊さぬように

過ごされますよう、このドゥエイン、

そして隊員一同祈っておりますっ!!」

 

「わかりました。

ドゥエイン達は引き続きマレドー殿の

護衛と基地の専守を命じます。」

 

「ハッ!!

しかしボロンの事は・・・・まこと残念です、

我らも・・・仲間の翻意、非常に悔しい

思いです。

ですがオリオリ様のご心痛、我らの比では

ございますまい。

どうかお気を確かにされますよう。」

 

「お気遣い・・・・感謝します、ドゥエイン。

けど・・・大丈夫です。

落ち込んでいるヒマなど・・・

ないのですから。」

 

口では大丈夫だと言ってるけど、やっぱり

どこか自分を奮い立たせている、

そんな空気を感じるわ、オリオリ・・・。

 

それをドゥエインも感じ取ったのか、

彼は深々と頭を下げる。

 

しばらくして頭を上げるとドゥエインは

チラとコッツのほうを見やった。

 

「コッツ・・・・。」

 

「ハ、ハイッ!」

 

「・・・・貴様も・・・・

随分ヒドイ目に遭ったと聞いている・・・・

無事に帰還した事は喜ばしいことだ。

だがっ!」

 

「っ!!」

 

ドゥエインの語調が変わる!?

 

「隊長でありながらっ!

部下全員を捕虜に取られるなどっ!

なんたる失態っ!!

今も3番隊の隊員たちはっ!

暗い牢屋に閉じ込められて政府から

ひどい仕打ちを受けているのやも

しれんのだぞっ!!」

 

「うっ!!

クックゥゥゥ・・・・

もっ申し訳ございませんっ!

す、全て私の至らなさゆえっ!

べっ弁明のっ!・・・・・

うっ・・・うっ・・・・

弁明の余地もございませんっ!!!」

 

ドゥエインの怒張で一瞬にして基地内に

緊張の糸が張り詰めた。

コッツは泣きながらその場に蹲る。

 

「ま、まぁまぁドゥエイン、

その件は・・・コッツも難しい判断を

迫られたと思います。

それにコッツ達だけでは対応の

難しい・・・大きな陰謀や策謀が

渦巻いていたのです、魔法団の離反には。

そんななか、魔法団と政府との接触を

防ぐべく懸命に行動したのです、

コッツは。」

 

「いいえっ!

オリオリ様、私は政府やボロンの

陰謀を止めろ、と言っているわけでは

ありませんっ!

そのような対応、このドゥエインでも

難しかったでしょう。

私が申しているのは部下を守れなかった

此奴の不甲斐なさです、

やはり貴様には隊長など務まらかったんだ。

オリオリ様から兵を預かるという、

その責任の重さを理解していないっ!!」

 

「っ!!

申し訳・・・・ございませんっ!!」

 

「誰に謝っているっ!?

貴様が詫びるのはワシではないっ!!」

 

「ハッ!

・・・・・・オ、オリオリ様・・・・・

申し訳ありませんでした・・・・・

うぅ・・・・グス・・・・・うぅぅぅ・・・・・

大事な隊員を・・・・私は・・・・・

うぅぅぅぅ・・・・ま、守れませんでしたぁ!!

うわぁぁぁぁぁっ!!!」

 

コッツ・・・・あの時の記憶が蘇り、

心が壊れてしまったのか・・・・

オリオリに謝罪すると、その場で

泣き崩れてしまった。

 

っていうか、ドゥエインってこんなに

厳しい人だったのね。

けどまぁ・・・・これが組織という

ものなんだろう。

ミスを犯した者は上官から叱責されなければ

いけない。

でなければミスは繰り返してしまうもの・・・。

 

「コッツ・・・・さぁ、泣き止んで・・・・

確かに3番隊の皆は私も心配です・・・

この先の冒険でも・・・3番隊が捕らえられてる

施設がないか、探索しましょう。

ドゥエイン・・・しかしコッツが居たからこそ、

これまでの戦いで勝利を収めることが

できたのも事実です。

コッツも着実に成長していますよ。」

 

「は、しかしオリオリ様・・・・。

武芸の精進もさることながら、

此奴はまだまだ精神的に未熟です・・・

それが私は不安で心配なのです。

次の大陸の冒険にもコッツを

連れて行かれるおつもりのようですが

・・・このまま隊長に据えていて

よろしいのでしょうか?」

 

「・・・・大丈夫、コッツには引き続き

私の護衛をしてもらいます、

それにアナタが言うように・・・

コッツは未熟だと言うのなら・・・

修行が必要です。

ブルリア星の冒険王と一緒に

冒険をし実戦をこなす、

これ以上の修行はないでしょう?」

 

オリオリ・・・!

ニヤリ、上手く事を収めたわね!

 

「ドゥエインさん、コッツはね、

ボロンの代わりにオリオリを護るって

ボロンに向けて言い放ったんです、

それってすっごく責任感を伴う、

勇気ある発言でしょう?

あのような厳しい実戦をいくつも

経て、コッツだって成長してると

アタシは思います。

それにコッツは・・・部下のみんなの事を

誰よりも心配してるし、責任を

感じてますよ。」

 

アタシは・・・庇うワケではなく・・・

率直にコッツについて思うことを

ドゥエインに語った。

 

実際、執行官候補やボロンとの戦いを

共に戦ったのはアタシ達なんですもの。

コッツの事は十分わかってるつもり。

 

「あいわかりました。

そもそも私に人事権はありませぬ、

オリオリ様、コッツの処遇はお任せします、

オリオリ様の決定に一切異論は

申し上げませぬ。

そしてリザ殿・・・・かたじけない、

このように未熟者ではありますが

以降もよろしく指導してやってください、

お頼み申し上げるっ!」

 

そう言うと、ドゥエインはアタシに向かって

頭を下げた。

 

ちょっ、ちょっとぉ、待ったぁ~!

アタシなんかにまで頭下げなくていいよぉ。

けどなんだか・・・・。

娘を心配する父親みたいね、ドゥエイン。

 

厳しくもあるけど、なんだかんだコッツの

事が心配なのね、この人。

 

「わかりました、ドゥエイン。

コッツの事は私達に任せて。

・・・・3番隊隊長コッツ!

アナタに引き続き私の護衛と、

ボォフゥ大陸への冒険の供を

命じます、いいですね?」

 

「うぅぅ・・・・オリオリ様・・・・!

あ、ありがたきお言葉・・・・!

このコッツ、身命を賭して任務にあたりますっ!

ご高配ありがとうございますっ!!」

 

うん、なんとか場は収まったようね。

そしてコッツ、引き続きよろしくね。

この先も危険な事は続くだろうけど、

一緒に頑張ろう!

 

「リ、リザ殿、それにご姉弟のお二人、

未熟な私ですが・・・リザ殿達のそばで

たくさんの事を学べる事を

コッツは非常に幸せに思っております、

どうかっ!

よろしくお願いしますっ!!」

 

「やぁめてよぉ!コッツ!

もうアタシ達、そんな畏まった仲じゃ

ないでしょう?

だってホラ・・・・あの野営の夜・・・

たくさんお話したじゃない。」

 

「えっ・・・・あっ!

リ、リザ殿っ!そ、それはっ!

その話は2人だけのっ・・・・!!」

 

アタシはコッツと2人で語り合った

あの夜の事をチラリと口にしてみた。

案の定、コッツの顔は炎のように

みるみる赤く染まっていった。

 

「・・・・なんです?2人だけの・・・?

なんですかコッツ、アナタ、リザさん

だけに内緒話をしたんですか?

リザさんも人が悪いですよぉぉぉ?」

 

「フフフ・・・だってぇ、コッツが

内緒にしてって言うから~。」

 

「も、もう!リザ殿っ!

いじめないでくださいっ!!」

 

「ハハハハハ・・・・」

 

アタシはいたずらっぽくコッツを

イジってやった。

さっきまで緊迫していた空気は

もうどこかへ流れていった。

 

(・・・・リザ殿・・・・けどもうその話は

・・・・いいんです・・・・もう・・・・。)

 

コッツの表情が・・・・。

少し陰ったように見えた。

 

この時アタシは・・・。

コッツの様子が少し気にはなったんだけど。

それがどうしてなのか全く理解できなかった。

ドゥエインに叱られたことを

心の中で反省しているのか、

そんなふうに感じたので、あえてそれには

触れなかったんだ。

 

「オリオリ様ッ!」

 

「クサロッ!」

 

場が落ち着いたところで、今度は

2番隊隊長のクサロが前へと

歩み出た。

 

「我々2番隊も・・・・

別行動でコアの眠る場所について

調査してみようと思います。

よろしいでしょうか?」

 

「承知しました。

ゼンチャンに会えるとも、

また会えたとしても・・・

コアの場所が判明する保証はありません、

2番隊にもその役目を命じます。」

 

「はっ!

承知しました。」

 

「クサロ、気を付けて。」

 

「お心遣い、ありがとうございますっ!」

 

ふむ、今後の方針が各隊とも

決定したみたいね。

 

「ではオリオリ様、我々は早速にっ!

一足早く出立いたしますゆえ、

オリオリ様、冒険王殿達、そしてコッツもっ!

体には気をつけてっ!

旅の無事を祈り申し上げますっ!

ではこれにてっ!!」

 

早いっ!

クサロと2番隊はさっそく出発してしまった。

けど、うん、そうねっ!

またお互い無事で再会できるよう、

頑張ろうっ!

 

「・・・・それにしても・・・。」

 

しばらくコッツやオリオリ、ドゥエインの

やり取りを静観していたマレドーが

口を開いた。

 

「司令官・・・アナタのご主人はなんとも・・・

素晴らしく頭の切れるお方ですなぁ、

まさか魔星王を味方にしようなどと・・・・

このワシでも思いつかなんだ・・・・

まこと、素晴らしいっ!!」

 

「・・・・はい・・・・

私もです、マレドー殿。

詳しくはわかりませんが・・・・

コアが人の手の届く範囲にあると知ってから

そのような発想を得たのでしょう。」

 

「うむ、魔星王のようなスケールの違う存在を

配下に置くなどと・・・まるで政府のリーダーの

ごとき胆力よな。一度ワシもご主人に

お目にかかりたいぐらいじゃ。」

 

マレドーは・・・えらくセアドの事を

絶賛していた。

その時のアタシは・・・・。

セアドのスケールの大きさに

単にマレドーが惹かれたという・・・・

ただただ、それだけの事だと

思っていたの。

 

ホントに。

ただ目の前に起こった事を

そのまま受け取っていただけだった。

 

その事が・・・義勇軍を・・・

どれだけの悲惨な運命へと・・・・

導くかも知らずに・・・・。




★★★登場人物★★★
・魔道士リザ
本編の主人公、つまりアタシ。
職業は賢者。
偉大な魔道士を目指すべく
日々、冒険を通じ修行をしてるの。

・ジョギー
アタシの弟。
職業はバトルマスター。
得意な武器は剣。

・レイファン
末の妹。
職業はスーパースター。
回復行動に優れ、オンステージという
スキルで味方をサポートする役割が多い。

・モガ丸
モモンガ族。
おっちょこちょいで時に空気を読まない
発言が多い。けど憎めない、アタシ達の
一番の友達であり理解者。

・スラッピ
モガ丸といつも一緒にいるスライム。
言葉を話すわけじゃないけど
モガ丸だけはスラッピの話している
ことがわかるらしい。
実はスラッピが人間の言葉を話すと
関西弁だということが判明。

・オリオリ
冒険王の書に似た『宇宙王の書』という
本から現れる謎の女性。
その正体はかつて全宇宙を平和に治めていた
宇宙王の末裔。
かつ宇宙政府打倒を目指すレジスタンスグループ
『義勇軍』の総司令官。
実は既婚者だという事が判明。
これにはアタシもビックリ!

・コッツ
義勇軍3番隊の女性隊長。
宇宙政府と星屑魔法団の接触を阻止すべく
奮闘するが上級執行官ドアヌの軍勢の
返り討ちに遭い彼女以外の隊員は
全員捕虜となってしまった。
その後、アタシ達と行動を共にし
離脱したボロンの代わりにオリオリの
護衛を務める。
どうやらアタシに憧れを抱いてる模様\(//∇//)\

・マレドー
宇宙政府の元上級執行官。
宇宙を平和に治めるべく政府に参加したが
政府の恐怖統治に嫌気がさし政府を離脱し
義勇軍へと寝返った、魔物でありながら
宇宙平和を願う男。
上級執行官時代はヨンツゥオ大陸南部地方で
良政を敷いていた事が当地の一般市民から
語られており、平和を願う心に偽りはない
事の証左であるとアタシは思う。

・ドゥエイン
義勇軍1番隊隊長。
マレドーを宇宙政府から匿いその警護を
担当していた。
同じ隊長クラスでもコッツよりも年長であり
先輩でもあり、コッツの未熟さを
心配している。
それはコッツを気にかけている事の
裏返しでもあるとアタシは思う。

・クサロ
義勇軍2番隊隊長。
諜報活動を得意とする部隊らしく
政府の動向を探る任務を帯びている。
今度のゼンチャンに関する調査も自ら
進んで行うとオリオリに申し出たわ。
義勇軍のようなレジスタンスグループに
とって諜報部隊というのは時に
実戦部隊よりも重要かもしれないわね。

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