魔道士リザの冒険譚(星のドラゴンクエストStory冒険日誌)   作:ジョギー

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アタシは魔道士リザ。
ブルリア星の2代目冒険王姉弟の1人。
かつて全宇宙を平和に治めていた宇宙王。
その末裔であるオリオリは・・・
現在、全宇宙に君臨する邪悪な組織
『宇宙政府』、これに反抗する為
レジスタンスグループ『義勇軍』を率いて
打倒宇宙政府を目指していた。
アタシ達姉弟は義勇軍に参加しオリオリと
共に宇宙政府を打倒する為ここ惑星クラウド
での冒険を続けているの。
さて本日の冒険日誌^_^



エピソード8.「人と魔物の心が通じ合う奇跡」

「カ、カラちゃん・・・。」

 

キジキ村の村人達をペテンで騙し金品を

巻き上げていた悪どい魔物は倒れた。

魔物に騙されていたと思われていた

カラがその思いを激白し始めたの。

 

「私、途中からゼン様の正体を知ってた

んだけんど、それさ皆んなに知らせるのが

怖かった・・・信じ切ってた皆んなが

真実を知り不幸になるんも、ゼン様を

信じていたそれまでの自分を否定すんのも。

だで、おまんにも言えず黙ってただ、

ごめんっ!!」

 

そう言うとカラは両の手で顔を覆い隠して

しまった。

 

「カラちゃんっ!オラの方こそごめんっ!

気づいてやれんで、自分1人で抱え込んで

たんだな、ツラかったろうにっ!」

 

「うぅ、ドゼウッ!!」

 

カラがドゼウの胸に顔をうずめる、それを

抱きしめるドゼウ。

あらぁ(*´ω`*)

なんだかアタシ達お邪魔かしらぁ。

 

「それがら、島では引っ叩いてしまって

ごめん、痛かっただべ?」

 

「うん、すっごく。

でもドゼウが真剣に私の事叱ってくれてる

のはわがってたがら。

・・・み、港の漁師さんらぁには・・・

ほ、本当に・・・う、うぅ、も、

申し訳ねぇ事をしちまった・・・。

私らぁは・・・行方不明になっちまった

人らぁの家族に謝っても許されねぇ事を!」

 

あ!

そ、それは・・・。

 

「大丈夫だべ、カラちゃん、その件は。」

 

「大丈夫って、そんなワケねえべ!

私らぁがオリハルゴンの機嫌さ損ねて

漁師さんらぁが襲われた事、大丈夫な

ワケねぇっ!」

 

「いえ、それが大丈夫だったんですよ、

行方知れずだった漁師さん達っ!」

 

「えっ!?」

 

「あ、いて!」

 

カラはハっと顔をコッツのほうに向け、

自分を抱きしめているドゼウの腕を

取っ払ってコッツに詰め寄る。

ドゼウはカラが自分から離れたので

少しガッカリした表情を浮かべたのʅ(◞‿◟)ʃ

 

「大丈夫だったって、それどういう事

なんだっ!?」

 

「カラ殿がオリハルゴンの島から

気球船で飛び立った後、浜の奥の方から

数人の人間が現れたんです。

なんとその方々が、行方知れずになっていた

漁師さん達だったのです。

全員無事でした。」

 

「ひゃあっ!」

 

全員無事、という言葉にカラはその場に

崩れ落ちた。

 

「よ、よかったぁ!

で、でも、どうやって無事に生き延びた

んだ?しかもオリハルゴンの島で・・・?」

 

「それは・・・」

 

******************************************

「お前達も遭難者かーっ?」

 

「え、遭難者!?」

 

突如オリハルゴンの島に現れた男性達。

お前達・・・も・・・遭難者、って事は!

この人達は行方不明になった漁師さん達!?

 

「い、いえ、我々は・・・この島に

渡っていた身内を助けるために

ここにやって来ました。」

 

「身内を助けに!?

それはどういう・・・!?」

 

コッツがアタシ達がこの島へやって来た

理由を掻い摘んで説明した。

 

「そうだったのか、1人でこの島に

渡って来るたぁ、ゼンチャンの信者達は

ホンットに無鉄砲なヤツらだ。

アイツら何をするにも極端なんだよ、

カツオの買い占めにしたってなあ!」

 

「う、うぅぅ、自分の嫁っこが

その仲間なだけに耳が痛え。

体を少しずつ切り刻まれてるみてぇだ。」

 

「お前さんは悪くねえさ、必死に嫁さんの

目を覚まさそうとしてるんだろう?」

 

「そ、そうだべが・・・。」

 

「で、あなた方はやはり、行方不明の

漁師さん達ですね?

しかし、どうやって生き延びる事が

できたんです?

港ではもっぱら『仲間はオリハルゴンに

襲われた』と噂していましたが。」

 

「・・・あぁ、確かに漁をしていたら

オリハルゴンと遭遇した、その瞬間は

俺達も死を覚悟した。

しかしオリハルゴンは元々、神の使いと

崇められている魔物だ、遠い昔から、

俺達の先祖の代から人間と付き合って

くれている神の使いだ。

それを思い出してくれれば助かるんじゃ

ないかと、俺達は考えた。

そして捕獲していた魚を全部オリハルゴンに

差し出したんだ。

するとオリハルゴンに俺達の思いが

通じたのか、彼は俺達の船を自分の島に

誘導してくれたのさ。」

 

「な、なんとっ!」

 

「ワシもコイツと同じ行動を取った。

そして島に誘導された、オリハルゴンは

やはり神の使いなんじゃよ!」

 

うわぁ、信じられないけど本当の話、

言い伝えは真実だったわけね。

悠久の時を越えて魔物と人とが

通じ合う、なんだか歴史ロマンねぇ。

 

「で、お供えが途絶えちまってるから

オリハルゴンは確かに腹ペコだったんだ、

俺たちはその事をすごく心配していたから

この島に残り、オリハルゴンのために

カツオ漁を手伝っていたのさ。

お供えができない期間を作っちまった事の、

せめてもの罪滅ぼしに。」

 

「そうだったのですね。

何にしろ皆さんご無事で何よりです、

港の漁師さん達もさぞや安心される

事でしょう。」

 

「と、ところで・・・オ、オリハルゴンは

眠っちまってるみたいだけど・・・

これはどうしたんだ?

こんな昼間っから眠っちまうなんて

あんまり見た事がねぇぞ。」

 

「あ、それは・・・。」

 

ゲッ!

ア、アタシ達がオリハルゴンを攻撃した上に

眠らせた事、まだ説明してなかった(>_<)

オリハルゴンと漁師さん達との出来事を

聞いた今、やむを得なかったとはいえ、

余計に罪悪感が募る〜(-。-;

 

「これはその・・・このドゼウの

奥さんがオリハルゴンに襲われそうだった

ので止むを得ず・・・。」

 

「ね、眠らせちまったのか!?」

 

「う、うん、あ、いや、はい・・・

そ、それだけでなく眠らせる前にちょこ〜

っと傷付けちゃったかな・・・あ、でもっ!

傷はちゃんと治しておいたからっ!

うんっ!それは間違いないっ!

そもそもやっつける意志はアタシ達には

なく、に、人間の都合でオリハルゴンを

怒らせたのは聞いていたのでっ!」

 

アタシは物凄くバツが悪そうに事の

成り行きを説明し始めた。

 

「ほぇぇ、まぁなんとも、確かに

罰当たりな行為だけど、オリハルゴンを

大人しくさせちまうってーのもまた

信じられんなっ!」

 

「そもそもやっつける気はないって

やっつけようと思えばできるって

事か!何者だアンタ達!?」

 

ひえええ、ごめんなさい、ごめんなさいっ!

オリハルゴンほんとにごめんなさいっ!!

 

「まぁ、それにしてもちゃんと事情を

知っていてやむを得ずって状況だったん

ならオリハルゴンも許してくれらぁ!

俺達が頑張ってカツオをたぁくさん

獲って来てオリハルゴンの機嫌を

取っとくからよぉ!」

 

うわぁ、なんて頼もしい人達っ!

やっぱり海の男はたくましいわねぇ^_^

 

「ありがとう、漁師さん達、我々の行いが

許されるなら、これほど有難い話は

ありません。」

 

「いいって!

それよりアンタ達これからどうするんだい?

そこのニィちゃんの嫁を追いかける

のかい?」

 

「はい、彼女を追いかけ、向かう先に

いるであろうゼンチャンに直接

会って話をしてみようと思います。

ゼンチャンとそれを信じる人々が

振りまくトラブル、これを見過ごすことは

我々にはできないと思っています。」

 

「そうかい、もしゼンチャンにまつわる

トラブルが解決されれば俺達、ハルラの

漁師達もオリハルゴンにも、また平穏な

日々が戻ってくるってワケだ。

お嬢ちゃん達、頼むぜ、この問題を

解決してくれるよう応援してるぜっ!」

 

うん、任せといてっ!

きっとトラブルを解決してみせるっ!

ところで漁師さん達はこれから

どうするんだろう?

オリハルゴンの為にこの島に残るん

だろうか?

でも、港の仲間や家族は今も心配してると

思うんだけど・・・。

 

「そうだな、俺達は無事だってこと、

知らせないとな。

行方不明のままだと、それが原因で

また違う何かのトラブルが発生しちまうと

ややこしいしな、よぉし俺が一旦、港に

戻って皆の無事を伝えよう。」

 

うん、そうした方がいいと思う。

 

「お嬢ちゃん達、ゼンチャンの件が

うまくいったなら是非とも知らせてくれよ、

したら残りの”行方不明者“のコイツらも

島に戻る事にするからヨォ!」

 

これは!

全員が港に戻れるかどうかはアタシ達に

かかってるわねっ!

なんとしてもゼンチャンのペテンから

村人達を救わなければっ!

******************************************

「と、いうワケなんだべ、だから

行方不明になった漁師さん達にも

急いで偽ゼンチャンの事、知らせて

やんなきゃあいげねぇ。」

 

「モガ!まさか、ゼンチャンは偽物で

魔物だったなんて聞いたら驚くだろうな!」

 

「・・・・」

 

行方不明者達の無事を知ったカラは

諸手を上げて喜ぶのかと思いきや

何か深く考え込んでいるようだった。

そして意を決したようにっ!

 

「ドゼウッ!漁師さんらぁに知らせを

するのには私も連れてってけろっ!

会って直接謝罪してぇ!

皆んな無事だったのはもちろん喜ばしい

事だ、けんど私らぁが行方不明の漁師さん

らぁを危険な目に遭わせたこと、これは

覆しようのない事実だっ!

無事だったからよかったものの、

そうでなかった場合も十分あり得たんだ、

それはオリハルゴンという神の使いの

気分1つだったわげだからっ!」

 

「カ、カラちゃん・・・。」

 

カラ・・・そうね、謝罪をするというのは

すごく勇気が必要な事。

けど、それをしないと・・・ケジメは

付けられない。

 

うん、エライわ、カラッ!

自分の非を認めきちんと謝罪する、

相手に伝わるかはわかんないけど、

今、カラがしなければいけない1番は

まずは謝る事ね。

 

第1印象は最悪だったけど分別のつく

賢い女性だわ、カラ。

ドゼウ夫婦はきっともう大丈夫ね。

 

「カラちゃん、カラちゃんの苦しみを

放置していたオラの責任でもあるだ、

今回の出来事は。

漁師さんらぁに許してもらえるよう

オラも一緒に懸命に謝罪するべさ。」

 

「ドゼウ・・・ありがとう。」

 

「モガ!

よしっ!これで仲直りもできたし

一件落着だな!」

 

「リザ達、ホントに世話になっただな、

ありがとう!

おまんらは・・・まことの戦士、

まことの冒険王だな。

冒険王っていうのは強く、そして

決して諦めない者なんだな。

何度も挫けそうになったオラを・・・

その都度、勇気づけて叱咤してくれたものな

リザは・・・!」

 

ドゼウ・・・ありがとう。

アナタも、奥さん想いのいい旦那様ね。

 

「ところで。

おまんらぁが探していたゼンチャン、

それはオラが探していた偽物なんか

じゃなく、本物のゼンチャンの事

だべな?

これからどうすんだ?」

 

そうだった、今倒したのは偽物だった、

偽物って事は本物がいるんだろうけど

結局また0からのスタートだわね、

ゼンチャン探しは。

 

「ほ、本物のゼンチャン!?」

 

と、カラが急にただならぬ表情で

声を発したの。

 

「リザ達は、偽物のゼン様じゃなくて

本物のゼンチャンを探していたのか?

私、知ってる・・・本物のゼンチャンの

居場所を!」

 

!!

い、今なんて言ったの?カラッ!?

 

「あ、いや、私は直接知ってるわけじゃ

ねえが、ゼン様、あ、つまり偽物が話して

いるのを聞いた事があるんだ。

本物のゼンチャンは牢屋の町『ベェル町』

におる、と。

宇宙政府の役人に捕らえられている、と。」

 

なんとっ!

意外にもカラが本物の居場所を知って

いたっ!

しかも宇宙政府に捕まってるですってぇ!?

これはっ!

一刻を争うっ!

急いでその、牢屋の町とやらに

向かわなくてはっ!!

ねぇ?オリオリッ!

 

あ、あれ?オリオリ??

事件が・・・偽ゼンチャン事件が

解決したっていうのに・・・だいたい

こういう、事件が解決した時には

書から出てきてるのに・・・?

 

「オリオリ様っ!

本物のゼンチャンはベェルの町という

処に囚われているようです。

今すぐ向かいますか?」

 

コッツが書に向かってオリオリを

呼びかける。

すると漸く書からオリオリが現れた。

 

「わっ!

ほ、本から人が出た!?」

 

「驚かせてすみませんカラさん、

これにはワケがあって・・・ところで

ドゼウさん、カラさん、皆を苦しめていた

偽物が退治されよかったですね。

元の生活に戻るには時間を要すると

思われますが夫婦力を合わせて苦難を

乗り越えていってほしく思います。

大丈夫、お互いを信頼し夫婦の間で・・・

たとえ相手を思いやっての事だと

しても・・・隠し事はせずに、素直に

話し合えばどんな逆境も2人で

乗り越えられると私は信じています。」

 

「あ、ありがとう、本の中の人。

これからは今まで以上に嫁っこを

思いやり日々過ごしていくだ。」

 

「私も、もっとドゼウを頼ればよかった

と思ってる。」

 

「カラちゃん・・・!」

 

オリオリ、自身に置き換えて話してる

んだろうか。

きっとそうね、一時期は疑心暗鬼だったけど

結局オリオリ達夫婦もお互いを信じ合う

心は強かったものね。

 

「リザさん、コッツ。

本物のゼンチャンですが政府に囚われている

のなら一刻も早く救出しなければっ!

急いでベェルの町へ向かいましょう!」

 

「承知しましたっ!」

 

このハルラ地方では、またまた人間と

魔物との関係について考えさせられた。

人々は魔物であるオリハルゴンを神獣と

崇めオリハルゴンもまた、人間を護る

行動をしていた。

 

宇宙政府の悪い影響さえなければ、

人と魔物は共存できる、ますます持って

それを確信できたわ。

 

そして本物のゼンチャンッ!

今度こそ出会えそうだけど、その、

悪影響の根源である宇宙政府に囚われてる

のであれば一刻も早く救出しなければっ!

 

「牢屋の町・・・か。」

 

コッツが誰にも聞こえないほどの

小さな声で独り言つ。

アタシには聞こえなかったけど、

牢屋と聞いて、きっと自分の部下である

3番隊の隊員達のことを思い浮かべた

んだろう。

 

そしてアタシはと言うと・・・

ある1つの事柄が心に引っかかっていた。

 

アタシ達はドゼウ夫婦に別れを告げ、

生じた思惑や想いを抱えながらも急ぎ

ベェルの町に向かった。




★★★登場人物★★★
・魔道士リザ
本編の主人公、つまりアタシ。
職業は賢者。
偉大な魔道士を目指すべく
日々、冒険を通じ修行をしてるの。

・ジョギー
アタシの弟。
職業はバトルマスター。
得意な武器は剣。

・レイファン
末の妹。
職業はスーパースター。
回復行動に優れ、オンステージという
スキルで味方をサポートする役割が多い。

・モガ丸
モモンガ族。
おっちょこちょいで時に空気を読まない
発言が多い。けど憎めない、アタシ達の
一番の友達であり理解者。

・スラッピ
モガ丸といつも一緒にいるスライム。
言葉を話すわけじゃないけど
モガ丸だけはスラッピの話している
ことがわかるらしい。
実はスラッピが人間の言葉を話すと
関西弁だということが判明。

・オリオリ
冒険王の書に似た『宇宙王の書』という
本から現れる謎の女性。
その正体はかつて全宇宙を平和に治めていた
宇宙王の末裔。
かつ宇宙政府打倒を目指すレジスタンスグループ
『義勇軍』の総司令官。
実は既婚者だという事が判明。
これにはアタシもビックリ!

・コッツ
義勇軍3番隊の女性隊長。
宇宙政府との抗争のさなか、自分を除く3番隊の
隊員全員を政府に捕虜として奪われてしまう。
その事に深く後悔と自責の念を抱きながらも
アタシ達と共に懸命に冒険を続け、
上級執行官候補者やピエールとの戦いでは
実際に戦闘に参加するなど戦力面でも
成長を遂げる。
アタシに憧れを抱いている模様\(//∇//)\

・ドゼウ
全知全能のオンナ「ゼンチャン」の偽物
に彼の妻カラは騙されて大金を奪われて
しまい夫婦は離婚の危機に扮する。
その事で偽ゼンチャンに強い恨みを持つ。
騙されている奥さんの目を覚まし偽物の
悪事を暴くためアタシ達と行動を共にする。
離婚の危機を迎えてはいるもののドゼウの
奥さんへの愛情は深く、奥さんのピンチ
には危険を顧みず奥さんを守ろうとするなど
実は勇気ある男性。

・カラ
ドゼウの奥さん。
全知全能の神の化身と嘯くゼンチャンは
偽物で実は魔物だという事を見抜いていた。
しかし真実を公表する事で皆が不幸な気持ちに
なってしまうのを恐れ仕方なく騙されているフリ
を続けていた。
夫であるドゼウに悪態をつき続けたのも
そのせいだった。
偽物が退治された今、己の犯した罪に向き合い
勇気を持って謝罪する事を誓う。

第8章<惑星の秘密を知る者>了

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