魔道士リザの冒険譚(星のドラゴンクエストStory冒険日誌)   作:ジョギー

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アタシは魔道士リザ。
ブルリア星の2代目冒険王姉弟の1人。
かつて全宇宙を平和に治めていた宇宙王。
その末裔であるオリオリは・・・
現在、全宇宙に君臨する邪悪な組織
『宇宙政府』、これに反抗する為
レジスタンスグループ『義勇軍』を率いて
打倒宇宙政府を目指していた。
アタシ達姉弟は義勇軍に参加しオリオリと
共に宇宙政府を打倒する為ここ惑星クラウド
での冒険を続けているの。
さて本日の冒険日誌^_^



エピソード5.「砦の役人の本心」

モガ丸のルーラで3番隊隊員をバァジ島の

義勇軍基地へと送り届け、そのまま

またルーラで此処ベェルの町へと戻って

きたアタシ達。

 

牢獄の囚人さん達に軽く挨拶と報告をし

急ぎ監獄の砦を目指す。

ベェル町から岩山の山あいを西へと

向かった先にその砦は設けられているという。

 

山あいの細い道、道といっても少し

平らになっている岩場といったほうが

正しいのかな。

その道の左右に連綿と続く峻険な岩山。

とても人間の足で越えるのは無理ね、

不可能だわ。

この岩山の何処か低い箇所から山の向こう

へ抜ける、っていうような裏技は

できそうもない、やっぱり砦を強行突破

するより他に方法はなさそうだ。

山あいの道を進みながら、そんな事を

アタシは考えていた。

 

やがて前方にそれらしき建造物が

見えてきた。

篝火がいくつも焚かれ、いかめしい金属の

盾のような柵がそこかしこに設置されている。

道を塞ぐように建てられたその砦は

まさに関所のように聳え立っていた。

 

「どうやら、あそこが監獄の砦の

ようですね、手形がない我々はあそこを

抜ける事が出来ません。

以前の・・・キュウエル関所の時のように

時間をかける事は今回はできません。

ここはもう、リザさん達にお願いするしか

ないと私は考えます。

よろしいですか?リザさん達。」

 

書からオリオリが現れ見解を示す。

了解よ、オリオリ。

アタシもハナからそのつもり。

 

「わかりました、よろしくお願いします。

では向かいましょうっ!」

 

オリオリの合図とともに砦の正門まで進む。

警備の魔物が2体立っていた。

 

「待ていっ!

ここは宇宙政府の管轄する監獄の砦だ。

貴様ら人間が何の用だ?」

 

「我々はこの先にあるという処刑場に

用があります。

ここを通していただきたいのですが。」

 

コッツが一応、応対をこなす。

 

「処刑場だと?

そんな処に何の用がある?

まぁしかし用も何も・・・手形が

なければ此処を通る事はかなわぬ。

ここを通りたければ手形を提示せよ。」

 

・・・んもうっ!

まどろっこしいっ!!

手形ってのは政府関係者でないと発行

されないんでしょ!?

アタシ達が持ってるワケないってわかって

んのに、いちいち質問しないでよっ!

 

「・・・手形は・・・持ち合わせて

おりません・・・しかし此処は通らせて

もらいますよ。

我らは急いでおりますゆえ!」

 

「モガー!人命がかかってるんだ、

悪いけど強行突破させてもらうぞ!」

 

コッツとモガ丸がそう言うのと同時に

アタシ達は戦闘態勢に入るっ!

 

「なっなんだとぉ!

きっ奇襲だっ!おーいっ!奇襲だーっ!!」

 

門番の魔物が砦内に向かって敵襲を告げた。

するとオーッ!といういくつもの掛け声

とともに魔物の群勢が現れた。

と、その中に此処の責任者と思しき

1番ゴツい魔物が現れた。

 

「・・・哀れな人間どもだ・・・わざわざ

殺されにこんな所にやってくるとは。

悪い事は言わん、今すぐ此処を立ち去れ、

罪もない人間がこの砦を襲うとなれば

たちまち政府への反逆者となり罪を

問われる事になる。

我々の仕事を増やすな。」

 

紫色の体躯をしたそのゴツい魔物は

どういうワケか、アタシ達に逃げろと

いう。

これだけの魔物に囲まれた人間である

アタシ達の身を案じているのか、

それとも余計な仕事をしたくないのか・・・。

 

「砦の役人さん、我々の事を気遣って

逃げろと仰るのか?

気持ちは有難く受け取りたいところですが

我々は此処を通り抜けねばなりません、

申し訳ありませんが強行突破させて

もらいますよっ!」

 

書からオリオリが現れ砦の役人に

強行突破の旨を告げる。

ここの通行官の魔物は・・・何が何でも

人間を襲いたい、っていうワケでもない

タイプの魔物かしら。

以前、ギィシィの町に居た魔物のような

考えなのかしら。

 

とはいえ、此処をすんなり通してくれる

ワケではなさそう、戦いは避けられない!

 

「ややっ!?本から人がっ!?

ま、まさか、その本は・・・う、宇宙王の

書?!ではっ!貴女は宇宙王の末裔

オリオリ殿!?

あ、あの方々の姫君かっ!?」

 

「??い、いかにも・・・私が義勇軍の

総司令官オリオリです、あなたは?

私の両親と面識があるのですか?」

 

砦の役人はオリオリの事を認識すると

何やら少し狼狽の色を表情に浮かべた

・・・ようにアタシには見えた。

政府の役人が義勇軍のリーダーオリオリを

知っているのは特に不自然なことではない。

 

けど“敵方の大将”という認識とはまた

別な何かを・・・この魔物は持っている

・・・そんな空気をアタシは感じた。

オリオリのご両親について言及しようと

した事からもそれを感じる。

 

「い、いや、宇宙王の末裔が宇宙政府に

潜り込み、何やら不穏な事を企み、

それが露見して処刑に追い込まれた、

その者共には幼い女児がいた、それぐらい

の事は政府の者であれば皆知っている、

ワシもそういう政府の構成員の1人に

過ぎぬ。

その女児が成長し義勇軍なる組織を

立ち上げ反政府運動を展開している

ということもな。

その女児がいよいよワシの目の前に

こうして現れる・・・年月の流れの早さを

少しばかり感じたまでだ。」

 

幾分か穏やかな表情でそう語った魔物は・・・

しかしすぐさま厳しい表情に

切り替わり、部下の魔物達に号令をかけた。

 

「も、者共っ!心せよっ!!

此奴ら義勇軍だっ!油断するとやられて

しまうぞっ!

義勇軍に此処を突破されたとなると

我らの責任問題はことさら大きくなるっ!

心してかかれっ!」

 

「ははっ!」

 

部下の魔物達も警戒を強めたようね、

時間がないっ、こっちから仕掛けようっ!

 

「行くよっジョギー、レイファンッ!!」

 

「おうっ!」

 

「了解っ!」

 

アタシ達3人は魔物の軍勢に飛び込んだっ!

 

「バギマッ!!」

 

「あばれ斬りっ!!」

 

「ヒートダンスッ!!」

 

それぞれ全体攻撃やランダム攻撃を

繰り出し、敵を無差別に攻撃していく。

敵を倒し切っていては時間がかかる、

アタシ達はできるだけ敵を吹っ飛ばし

砦の奥への進路を掻き分けるように

魔物の壁をなくすように攻撃を繰り返した。

進路の邪魔になる魔物を振り払いながら

奥へ奥へと進入する。

 

「ぬぅぅ、やはり噂に違わぬ、

いやそれ以上のlvだ、義勇軍っ!

ワシは最後方の砦の出口を守る、貴様ら、

死ぬ気で持ち場を死守せよっ!」

 

「はっはいっ!

ゴモゴモス様の守る出口には一歩も

近づけさせませぬっ!」

 

ゴモゴモスと呼ばれた紫色の役人は

砦を抜ける出口を死守しようと後方へ

下がっていった。

ふふん、そうか、何処が出口かわざわざ

教えてくれるってワケね。

 

アタシ達はゴモゴモスの後を追うように

魔物達を振り払いながら進軍する。

10分と経たないうちにゴモゴモスの守る

砦の出口であろう大きな扉のある広間まで

アタシ達は進軍した。

 

「むむぅおのれ義勇軍、一瞬でここまで

辿り着くとはっ!

前線の軍勢は全滅かっ!?」

 

「はっ!

総員、生きてはいるようですが・・・

気絶もしくは戦意喪失といった状態で

戦闘続行は難しい状況ですっ!」

 

「クッ!

で、では残った者でここを死守するより

他ないというワケかっ!」

 

残った魔物はゴモゴモスを含め5体か。

あと一息ね、砦突破まで。

 

「全員配置につけっ!」

 

紫色の怪人の号令とともに部下らしき

魔物達が陣形を取る。

アタシ達も態勢を立て直す。

お互い戦闘準備は整った。

 

「か、かかれっ!!」

 

部下の魔物達が一斉に襲ってきた。

アタシ達は盾で応戦したり身のこなしで

攻撃を躱したり、敵の攻撃をいなす。

 

ビュウウンッ

 

と、紫色の怪人が手に持っている鞭で

攻撃してきた。

咄嗟に盾を掲げて鞭攻撃を受ける。

ガードをしていたとはいえ、さほど

大きなダメージは受けない。

この程度か・・・。

 

その一瞬の攻防でアタシは彼我の戦力差

を悟った。

大した連中ではない。

それは弟達もそう感じたんだろう。

そこに一瞬の隙が生じたの。

 

「こ、これでも喰らえっ!」

 

グガガ

 

髑髏の魔物が不気味な色の閃光を発した。

その光はジョギーを包んだっ!

 

「あうっ!!」

 

光を浴びたジョギーが呻き声を漏らす。

そのまま跪き両の手で頭を抱え全身が

震えだしたのっ!

 

「ジョ、ジョギー!」

 

「兄ちゃんっ!」

 

アタシとレイファンがジョギーに声を

かけるも弟は返事をしない。

ただその場に蹲り震えたままだった。

これはっ!?状態異常!?

ジョギーの顔はひどく青ざめている、

の、呪いかっ!?

 

クッ呪いかっ!

また厄介な状態異常ね!

呪いとは・・・地獄の底から亡者の呻き声

が脳内に直接こだまするような幻聴が

聞こえ、あまりのおぞましさに身動きが

取れなくなるっていう状態異常。

 

「よしっ!でかしたぞ、髑髏兵!

義勇軍の戦士3人のうち1人の動きが

止まったっ!このスキに攻勢に出よっ!」

 

「はっ!」

 

「ははっ!」

 

マズイ、俄然、敵方の士気が上がって

しまったっ!

部下達は畳み掛けるようにスキルを

繰り出してくるっ!

 

「いなづまっ!」

 

バシュッ

 

「喰らえっ!『しばり打ち』っ!!」

 

ビシャアア

 

「キャッ!」

 

敵のスキルが飛び交うっ!

クッ!

アタシとレイファンはなんとかガードで

スキルをしのいだけど呪いに犯されている

ジョギーはまともに敵のコンボを受けて

しまった!

呪いに脅かされているので敵の攻撃を

受けた事にさえ意識が働いていない、

無防備すぎるっ!

 

「レイファン、ジョギーに『シャナク』をっ!

このままではジョギーが嬲り殺しに

あってしまうわっ!」

 

「あ、そっか!

呪い解除呪文っ!わかった姉ちゃんっ!」

 

呪いは恐ろしい幻聴が聞こえる

状態異常だけど解除方法はあるっ!

アタシはレイファンにそれを任せ

自分は攻勢に出たっ!

 

「風の精霊よ、荒れ狂う風巻(しまき)を呼び

刃となし我が敵を切り裂け!

バギクロスッ!!!」

 

ビュオオオオオオオオオオ

 

全てを吹き飛ばすほどの暴風が吹き荒び

敵全員を吹き飛ばしながら真空の刃で

切り刻むバギ系の呪文をアタシは

詠唱した。

敵は全員吹き飛ぶ。

この隙に、レイファンッ!

 

「主神ミトラよ、 地獄より迷い出でたる

亡者どもの声振り払い給う!

シャナクッ!!」

 

緑色の光が発生しジョギーの体を包む。

ヴヴォオオオオオオという亡者達の

断末魔のような声が辺りに響くもやがて

その声は消滅し、青ざめていたジョギー

の顔色が生気を取り戻していく。

 

「ガッ、はぁはぁはぁ・・・

お、恐ろしい声だった・・・

こっちまで地獄に引きずり込まれそう

だったよ・・・助かったレイファン。」

 

「良かった、兄ちゃん!

気、気分はどう?戦えそう?」

 

「あぁ、なんとかな。」

 

よし!

これでジョギーは正常だ。

まだ顔は汗だくで肩で息をしてるけど。

 

「ぐ、ぐぬぬ、つ、強い!

こ、これが義勇軍か・・・。」

 

バギクロスを受けた魔物達は戦闘不能に

陥ったかに見えたけど・・・。

さすがボスね、ゴモゴモスは意識を

取り戻しゆっくりと起き上がろうと

していた。

 

「アンタッ!まだ戦うっ!?

こっちは全員五体満足に戻ったわよ。

砦内の魔物、全員まだ息はあるわ、

降参して其処の扉を開けてくれるなら

命までは奪わない、けどまだ向かって

くるというなら容赦はしないっ!」

 

「グヌヌ・・・て、敵に情けをかけるか

義勇軍・・・わ、我らを見下すという

ワケか・・・?」

 

「・・・アンタはさっき『死にたく

なければ立ち去れ』と言ったわ。

それは・・・アンタがアタシ達を哀れ

だと思い発した言葉じゃないの?

アタシ達に情けをかけようとしてくれた

・・・。

それと同じ事を言ったまでよ。」

 

「っ!!」

 

「アタシ達は確かに宇宙政府に対し

レジスタンス活動をしている。

そして様々な政府の魔物と出会ってきた。

その中にはアンタのように・・・

無差別で理由もなく人間を襲うことを

好まない魔物もいる、という事実を

アタシ達は知らされたの。

そんな魔物達を・・・敵対する政府に

属するという理由だけで無闇に殺生する

べきでは無い、というのがアタシ達の考え。

だからお願い、ここを通してっ!

アタシ達は謂れの無い罪で今まさに処刑

されようとしている人物を助けなきゃ

いけないの、ここでアンタ達と命の

やり取りをしているヒマはないっ!」

 

「・・・フッ参ったよ・・・義勇軍の

女魔道士・・・粋な事を言う。

わかった、此処を通り抜けるがいい。 」

 

「っ!!

恩に着るわっ!」

 

やった!

やっぱりっ!

話のわかる魔物だったわ。

では急いで砦を通り抜けよう、ね、

オリオリッ!

 

「・・・しかし・・・謂れの無い罪で

処刑・・・しかもこれから刑が執行される

予定の人物とは・・・?

ま、まさかゼンチャンの事か??」

 

「えっ?そ、そうよ、ゼンチャンよ!

アタシ達はゼンチャンを救出したいの!」

 

「そ、そうか、君らが助けたいのは

ゼンチャンだったんだな。」

 

ゴモゴモスはゼンチャンの処刑の事を

知っていた。

当然か、処刑場に向かう際も此処の砦を

通るんでしょうから。

しかしこの紫色の怪人は・・・アタシ達の

思いもよらない言葉を発したの。

 

「ぎ、義勇軍の面々、急いで『イバラの町』

へ向かいゼンチャンを救出してやって

くれ、イバラの町は此処を抜けて北方に

向かった先にある。」

 

「モガッ!?

な、なんで教えてくれるんだ?」

 

「ほ、本当はイヤなのだ、ゼンチャンが

処刑されてしまうのは・・・。

彼女は偶然、政府の秘密を知ってしまった

に過ぎない、それだけで捕らえられ刑に

処されるなど・・・あまりに哀れだ。

ゼンチャンだけじゃない、罪もない人々

を強引に犯罪者に仕立てて牢屋に入れる

事を勧める政府のやり方に・・・もう

これ以上ガマンができないと思っていた。

ワシは砦の下級役人だ、上層部の命令には

絶対服従だから従っていたが・・・

もう耐えられんっ!」

 

・・・アタシの脳裏に元上級執行官の

マレドーの顔が浮かんだ。

目の前に居る紫色の役人とマレドーの顔が

重なって見えた。

 

「我が友人の傷を癒し給う、ベホイムッ!」

 

ボワ〜ン

 

「な、なんとっ!」

 

戦いで傷を負ったコモゴモスにアタシは

回復呪文を施した。

 

「情けではないよ、アンタは潔く負けを

認めアタシ達の願いを聞き入れてくれた。

アンタには、何びとも此処を通しては

ならないという任務があるにも関わらず

にね。

アタシの感謝の意であり、そしてアンタの

その勇気を称えたかったの。

他の魔物達は・・・ごめんなさい、全員を

治療する時間はアタシ達にはなくて・・・

けど傷はそこまで深くないはず。

アンタが面倒見てあげてくれると

助かるわ。」

 

「・・・了解した。

その意、有り難く頂戴する。

では出口の扉を開こう。」

 

「砦の役人さん。

通行を許可していただき感謝します。

そしてアナタのような魔物が居るという事

嬉しく思います。

私達は悪しき事を嫌う者を、人、魔物、

種族を問わず奨励したいと考えています。

政府の中にあって、アナタのような者が

増えていくことを祈ります。

また会いましょう、では扉を開けて

ください。」

 

「・・・オリオリ殿・・・あ、あぁ、

承知した・・・!」

 

そう言うとゴモゴモスは立ち上がり

出口である大きな扉に向かって歩き出した。

そして懐から鍵を出し扉を解錠して

くれたの。

 

ギギギギギィィィ

 

「さぁ、早く行ってゼンチャンを助けて

やってくれ!」

 

「ありがとうございます!」

 

ごく稀に存在する、政府の方針に異を

唱える魔物・・・こういう魔物達が

増えていくことを願う。

やがてそれが打倒政府に繋がると

思うから。

 

出口の扉を出てすぐ、アタシは振り返り

砦に向かって軽く会釈をした。

そしてすぐに向き直り、イバラの町が

あるという北方へ向けて出発した。

 

「・・・素晴らしい女性に・・・なられた

・・・毅然とした態度の中にあって・・・

零れ出る優しさ・・・まさしくあの方々の

娘・・・血は争えんとはこの事・・・

その人柄が部下達にも伝播し強く優しい

集団であったわ、義勇軍。」

 

立ち去ったアタシ達に視線を送りながら

コモゴモスは独言る。

 

「あの方々が・・・成長された姫君の姿を

見たならば、どんなに喜ばれた事だろう。

さぞかし無念であっただろうが・・・

今は天より姫君の成長を見守っておられる

・・・そう願うのみ・・・。」

 

戦いの喧騒が去った砦に吹いた一陣の風に

コモゴモスの独り語りは霧散する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




★★★登場人物★★★
・魔道士リザ
本編の主人公、つまりアタシ。
職業は賢者。
偉大な魔道士を目指すべく
日々、冒険を通じ修行をしてるの。

・ジョギー
アタシの弟。
職業はバトルマスター。
得意な武器は剣。

・レイファン
末の妹。
職業はスーパースター。
回復行動に優れ、オンステージという
スキルで味方をサポートする役割が多い。

・モガ丸
モモンガ族。
おっちょこちょいで時に空気を読まない
発言が多い。けど憎めない、アタシ達の
一番の友達であり理解者。

・スラッピ
モガ丸といつも一緒にいるスライム。
言葉を話すわけじゃないけど
モガ丸だけはスラッピの話している
ことがわかるらしい。
実はスラッピが人間の言葉を話すと
関西弁だということが判明。

・オリオリ
冒険王の書に似た『宇宙王の書』という
本から現れる謎の女性。
その正体はかつて全宇宙を平和に治めていた
宇宙王の末裔。
かつ宇宙政府打倒を目指すレジスタンスグループ
『義勇軍』の総司令官。
実は既婚者だという事が判明。
これにはアタシもビックリ!

・コッツ
義勇軍3番隊の女性隊長。
宇宙政府との抗争のさなか、自分を除く3番隊の
隊員全員を政府に捕虜として奪われてしまう。
その事に深く後悔と自責の念を抱きながらも
アタシ達と共に懸命に冒険を続け、
上級執行官候補者やピエールとの戦いでは
実際に戦闘に参加するなど戦力面でも
成長を遂げる。
アタシに憧れを抱いている模様\(//∇//)\

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20200124追記
今回のお話以降の展開において、構想段階で
変更が発生しました。
故に今回のお話に加筆をいたしました。

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