金属生命体と合体した私とヒーローアカデミア   作:GNシールドファンネル

2 / 2
なんとなく切りがいいから短いけど投稿。
しかし、これヒロアカなんだよね?ヒーロでる気配が……
ELSだってきっとオールマイトがなんとかしてくれる!(無茶ぶり)

文字数沢山で毎日投稿ニキしゅごいと思う。



プロローグ2前

 

 ある日の深夜未明にそれは起こった。

 各国天文台が観測していたスペースデブリが地球に落下したのだ。

 各国の識者達は全員がスペースデブリは大気圏内で燃え尽き、地上への影響は無いとしていた。

 だが、それは大方の予想を裏切り地上へ落下、一人の少女が重傷を負った。

 その少女は個性の暴走と思われる現象による頭痛を訴え、入院中だった。

 その痛ましい姿に家族は泣き、医師は悔しそうに首を横に振る、学者は目の色を変えた。

 

 「先生、本当に本当に娘は助からないのでしょうか?」

 

 「残念ながら、娘さんの左半身はこの金属と癒着……いやこれはもう融合したといってもいいでしょう、こんな状態では外科手術等の治療は不可能なのです。いまの我々にできるのは延命措置が精一杯です」

 

 「そんな……」

 

 「お母様には申し上げにくいのですが……いますぐ娘さんを移動させなくてはいけません」

 

 軍服を来た壮年の男性が深刻な顔つきで告げる。

 

 「……」

 

 「この金属は明らかに、なんらかの意志がある。でなければこのような浸食されるかのような形になるなど考えづらいのです」

 

 そう今のアーリアの姿は左半身が金属に包まれ、包まれた部位は医師の言うように融合に近い癒着状態にあった、その在り様はまるで浸食されてるかのようだった。

 

 「我々は地球外生命体による敵対行為と断定、対策を練らなくてはなりません。何卒!ご理解の程おねがいします」

 

 「……養父はなんと?」

 

 「……事務総長は致し方無いとおっしゃり、同意していただけました」

 

 「……そうですか、あの孫馬鹿の養父が頷いた以上、私が駄々を捏ねたところでどうしようもないのでしょう。でも、でも、何故この子ばかりがこんな目に……」

 

 彼女が思い出したのはアーリア()が個性を発現させた時だ、自身の精神感応*1と夫の拡大という個性を合わせて生まれてしまったが為に、強力であるがOFFにできない個性を持ってしまい、発現したての頃は生死をさまよい。それを乗り越えて、普通に生活できるようになったと思ったらこれだ。母である彼女は思う、思ってしまう、何故、神は人に個性などという過ぎたギフトを与えたもうたのかと……

 

 

 そしてアーリアは研究施設に運ばれた。

 アーリアの身体を調査すると、意識不明ながら肉体は活性化しており人口心肺装置*2こそ必要だが健康状態は良好だという結果がでた。

 では、金属化している部位はどうなっているのかを調べようと研究者が削り取ろうとした時、その手をアーリアの右手が掴んで止めると、そのまま口の人工心肺装置を取り外した。

 

 「…………やめて、削ったり、切ったりしたら彼等がまた活性化するかもしれないわ。そうなったら、きっと貴方達は死んでしまうわ」

 

 「意識が覚醒した!今、人を呼んでくる!」

 

 「……それより、祖父やできるだけ偉い人と話さなきゃ……」

 

 「な、何を言ってるんだ!折角目が覚めたんだ、ご両親とも話をしたいだろう?というより痛くはないのかい?」

 

 「そんな場合じゃない…………地球が!人類が!滅びるかの瀬戸際なのだから」

 

 その少女は、ベッドで弱々しく横になっている。

 左半身を謎の金属に浸食され、声もか細く切れ切れだ。

 だが、その瞳と声に宿る意志には周囲の有無を言わせぬ覚悟が宿っていた。

*1
読めば狂うと半ば本能で理解してしまっているのか娘の精神は読めない

*2
肺と口の半分が金属化している




次も一週間以内を目標にがんばります。
次はオリ主であるアーリア視点。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。