【外なる英雄もどき】   作:Ecoli@良性TYPE

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玉虫色の悪臭って……どんな匂い?


第2話

話をしよう。

あれは(以下略)

……と、いうことだ。え?略しすぎだって?まぁそうだろうな。話す気にならないし……だが、前回までのあらすじは言っておこう。

 

1、死んじゃった

2、脱童貞

3、新たな人生スタート

 

こんなもんだろう。これ以上、上手く言える気がしない。

さて、私が生まれ落ちてしまったこの世界について説明をしよう。この世界は、かつての私が知る世界とは異なるものだった。

 

まずは“個性”という存在だ。

これは人間に備わる『個性因子』によって発現、および発動するそうだ。かつては【異形】として恐れられ、差別の対象となっていたそうだ。だが今は“個性”そのものが人間の在り方と考えてもおかしくないだろう。“個性”=存在価値 といった式が成り立つといっても過言ではない。

次に『ヒーロー』という職業があることだ。不死身の俺ちゃんだったり、心がガラスの弓兵だったり、ア◯パ◯マ◯などといった、子供に夢を与える存在……だったのだが、この世界では“個性”を用いて人助けをする【職業】と、なっている。確かに、エラ呼吸ができる“個性”なら水難救助にもってこいだ。その事件事故に合った“個性”を持つヒーローが活躍していく。

もちろん、光もあれば闇もある。

“個性”を用いて罪を犯す人、ヴィランである。火を噴く“個性”であれば、火種を用意することなく放火ができる。と、いうように、“個性”の数だけ犯罪が簡単に起きてしまうのがこの世界だ。

かつて“個性”がまだ【異形】と恐れられていた時代は、まさに混沌、無秩序(母が喜びそうな世界)だったという。現在は“個性”に合った法が敷かれ、秩序が保たれている。

 

それ以外は……前世と何ら変わらない世界だ。

 

まぁ、隣にいるのが顔のない蝙蝠野郎(ナイトゴーント)でなければ……

 

『……む?もう吸わんのか?』

 

お腹いっぱいです。

 

『遠慮するでない、存分に味わうといい。』

 

夜鬼(ナイトゴーント)と一緒にしないでくださーい。

 

『……そうか。』

 

彼女は何故か惜しむような形で、乳房から私を降ろす。そして私がいたスペースに、夜鬼がすぐに飛びついた。

紹介が遅れた、立場上は私の【姉】にあたる存在、イブ=スティトル(忍耐強き、雌性神)だ。彼女は私にとっての乳母でもある。

ん、お母様(ニャルラトホテプ)はどうしたって?目星をつけた人間に魔道書をばら撒いてるってさ。やってる事がヴィラン以上にタチが悪いわ。あーあ、ヒーローの仕事が忙しくなっちゃうなー……

 

しかし、産んだ我が子を放置するとは……母親としてどうなんですかね全く。

 

『お前の言い分は理解できる。アレは混沌そのものだ。自分の愉悦を優先させる。しかし、それがアレにとっての当たり前なのだ。そこを理解しておけ。』

 

はーい。

 

そんなこんなで、乳幼児期は姉の元で過ごすことが多かった。初めてできた友達?が夜鬼ってのは……まぁいいか。姿が普通の人間ではない“個性”もいる。おかしい事は何もない。

 

 

 

そして少年期。何があったかはダイジェストで説明しよう。

 

 

 

 

 

 

 

『やぁ♪愛しい愛しい我が息子(面白可笑しい元人間)よ、久しぶりだね。』

 

「あぁ、お帰りなさい。何かやけに嬉しそうですね。良い玩具(狂信者)でも見つけたんです?」

 

『そうなんだ!数年前に魔道書を渡した奴なんだけどね、そいつが私を崇拝する団体を設立したんだよ!いやー、ワクワクするね!さて、また新しい団体も創りたいから行ってくるね!』

 

「いってらっしゃい。お土産よろしくお願いしまーす。」

 

 

 

 

 

 

 

だったり、

 

 

 

 

 

 

 

 

《ニア様、完成しました。我々ミ=ゴの技術を持ってすればいとも容易く再現できます。》

 

「マジで⁉︎やった!コレでダ◯ス・ベイダ◯ごっこができる‼︎」

 

母の崇拝している科学技術がすんばらしい種族、ミ=ゴのおかげで、ライトセイバーが完成した。ちゃんと音も色も再現している。かがくのちからってすげー。

あ、言い忘れていたが、この世界での私の名前は、【ニア=ナイアーラ】だ。完全に(ニャルラトホテプ)から取ってきただろうよ、この名前。

 

《ニア様のお名前ですが、我が神が人間のお姿の時の偽名のひとつでございます。》

 

「悪く言えばお下がり、よく言えば継承かな?ま、そんな事よりもだ。早速スター◯ォーズごっこしようぜ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

フォースの力を感じ取ったり、

 

 

 

 

 

 

 

 

テケリ・リ!テケリ!リ!!

 

「よぉぉぉぉぉ〜〜〜しよしよし、三頭か?肉厚な牛さんが三頭欲しいのか⁉︎このいやしんぼさんめ!!」

 

テケリ!!テケリ・リリリ!!!

 

 

 

 

 

ペットである、玉虫色の悪臭(ショゴス)。愛称【ショゴたん】と戯れたりと、こんな感じで自由気ままに過ごしている。ちなみに、母とは年に数回しか会わない。会うときは何かがあった時だけだ。この前は……確かこんな感じだったなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふざけるな………

 

ふざけるなよ…………!

 

馬鹿野郎ッッ……‼︎

 

うわぁあぁぁぁぁぁーーッッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、叫んでいた。どうやら以前言っていた団体が生ける炎(クトゥグア)によって焼却されたらしい。ウケるわ。

 

 

 

まぁ、こんなことがありつつも、私は15歳になった。周りが外宇宙的存在しかいなかったが、人間的倫理は0にはなっていないから大丈夫だ。

前世の記憶と家庭教師のミ=ゴさんのおかげで義務教育は問題ない。高校レベルにも多少手を出しているから大丈夫だろう。

問題はそこじゃあない。

 

「何故高校の願書が……」

 

そう、問題は目の前にある書類。これは母から送られてきたものだ。メッセージ付きで。

そのメッセージにはこう書いてあった。

 

 

 

【ヒーローになろうか】

 

 

 

ちょっと何言ってるかわからない。

確かにこの世界はヒーローという職業がある。なるための養成校もある。だからといって、私がわざわざヒーローになる必要はない。むしろ身内がヴィランよりといっても過言ではない。

だがとにかく、書類には目を通しておこう。もしかしたらサポートアイテムの開発関係のやつかもしれない……

 

 

 

 

 

 

と、思っていた時期が私にもありました。

 

 

 

 

 

 

「完全にヒーロー科と書いてるし、雄英高校だし……日本最高峰じゃなかったか、ここ?」

 

書類を良く見る。完全に雄英高校ヒーロー科入学願書だ。完全に母の愉悦のために入れられるのか……落ちたらなぁ〜…嫌な予感しかしないしなぁ〜……

 

「……やるしかないか。」

 

どうあがいても母に振り回されるルートしかないため、観念して書類を書いていく。住所とかは、存在する偽造もので問題ない。家庭訪問されても大丈夫な仕様だ。門の創造で普通の部屋に繋がるようになっている。ただ無理に窓から出ようとすると……そこは夢の国(ドリームランド)だ。私の愉快なお友達(神話生物)がお出迎えしてくれるぞ♪

学歴は学校には行っていないため、訳ありの家庭でした的な感じで行けば問題ない。家族の仕事の都合で世界各地を転々としていたのも事実。深く追求されたら、その時は適切な対応をさせてもらおう。何とかなるさ。

 

「む、【“個性”記入欄】……何て書こうか。」

 

願書の必要事項の一つである【個性記入欄】。基本的に、国に申請した自分の“個性”を書くことになっている。一応私は、産まれたときから“個性”持ちであったため、出生届とともに申請してあるはずだ。

だが、申請した内容は覚えていない。

困っていると、愛しのショゴたんがメモを渡してきた。

 

 

『このメモを読んだということは、きっと“個性”が何なのかわからなくて困っているはずだ。』

 

 

「おいこれ、どこから見てるんだ?カメラか?どこかに仕込んでいるのか⁉︎」

 

辺りを見渡すが、ショゴたんがプルプルしてるだけで、カメラらしきものはない。その時、メモに続きがあることが分かった。

 

 

『君のことだから、バラエティ番組みたいに隠しカメラがあると思っているんだろう?残念でした♪それと言ったはずだ。君を見ていたと。君の行動はだいたい予想がつく。』

 

 

このニャル、ストーカーかな?怖いよマジで。

 

 

『“個性”だろう?大丈夫だ。君の“個性”は魔術書(スペルブック)だ。それで申請している。魔術書自体、君には不要だが、その方が面白いだろう?ほら、君が読んでた漫画にあったじゃないか、魔本を持った人と魔物の物語……』

 

 

激しく同意。あの漫画は素晴らしかった。好きだったなぁ、ビ○トリーム……

 

あっ!そうだ!あの漫画の術をまとめた本を作ろう!いや、作らなければならない‼︎ネクロノミコンとか人前に出すとヤベーやつしか持ってないからな‼︎“個性”使うたびに発狂する人が(面白いことが)増えてしまう!

なら早速作成に取り掛かろう‼︎

 

テケリ・リ!

 

どうしたショゴたん。え、まだメモがあるって?どれどれ……?

 

 

『追伸…このやり取りはLiveだぜ?君のショゴスの体内にカメラを仕込んだ。もう少し面白い反応してくれても良いんだけどなぁ……』

 

「…………」

 

テケリリ?

 

少しの静寂のあと……

 

 

 

 

「ショゴたん!?今すぐペッ!ペッしなさい!!」

 

テケテケリリ!

 

「ショゴたーーん!?」

 

 

 

 

カメラを取り出すのに2時間かかった。絶対許すまじ……

 

そんなやりとりがあったが、無事?に、雄英高校ヒーロー科入学試験日がやってきた。




主人公、ニア=ナイアーラのステータスをTRPG風に設定しました。

嘲笑する息子 ニア=ナイアーラ
STR:11 CON:10 POW:50
DEX:13 APP:17 SIZ: 11
INT:41 EDU:9
db:±-0

使用できる呪文
存在する魔術書に記載されている呪文全て。
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