【外なる英雄もどき】   作:Ecoli@良性TYPE

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ンンンンン!
お待たせしましたァァァァン!!
書いては消して放置して、書いては消してイベント周回して、書いてはイベ回してtrpgして。

なーにしてんだか。
まぁとりあえずですね。見ていってください。
あとtrpgでガチ泣きした。誰か癒して。


第21話

1回戦が終わり、ステージの修復も終わる。

続いて2回戦の第一試合、緑谷vs.轟。

轟の氷による一撃での決着……とはならなかった。緑谷は自身の指を犠牲にしながら衝撃波を飛ばし、氷を砕く。轟も負けじと氷の壁という物量で攻めるが、それすらも砕かれる。激しい攻防は観客を盛り上がらせる。

何やら言い合っているようだが、緑谷の衝撃波によって音がかき消されてしまう。

そしてついには五本の指が壊れてしまった。もうデコピンによる衝撃波は飛ばせない。このまま轟の優勢、勝利になるかと思われた。

 

 

DOOOOOOM!!!

 

 

轟が放った一撃が粉砕された。

緑谷はまだ諦めていなかった。

まだ壊れていない指を内頬に引っ掛け、弾き、衝撃波を飛ばした。当然、その指は壊れ、痛々しく腫れ上がる。4本、3本と使える指は減っていく。

緑谷は止まらなかった。

全ての指が砕けようとも、その拳を握り、隙だらけの轟の腹部に一撃を決める。そして緑谷は轟に向かって何かを叫ぶ。

観客からは何を言っているかわからない。挑発しているようにも見えるし、諦めてないぞという雄たけびかもしれない。

 

 

 

 

 

ゴウッッッ!!!

 

 

 

 

 

突如と現れる炎。

これが轟焦凍の真髄だ。炎と氷。相反する属性を使える……それだけで脅威なのだ。何故かその炎を使おうとしていなかったが。

そして2人は最後の一撃を放つと、会場は凄まじい突風と爆発音に襲われた。轟の氷で冷やされた空気が炎の熱により一気に膨張。そして緑谷が放った衝撃波が被害を大きくさせた。

埃と蒸気が晴れると、両者ともに倒れていた。しかしステージ内には轟が。場外の壁付近には緑谷がいた。よって場外判定により轟の勝利となった。

 

「やべーよマジで。マジ何だったんだ……いきなり炎が出たと思えば爆発して終わるしよ。やべー……」

「死んでますよ語彙力」

「(꒪ཀ꒪)」

「それはどういう表情ですか?」

 

あまりの激戦に脳が溶け始めた2人に突っ込みを入れるナイアーラ。

ため息を吐くも、これでやっと愉しめると思い始め口角が上がりそうになるが、それを抑える。

そうこうしているうちに、熱風と衝撃波で壊れたステージの修理が終わる。

 

『続いて第二試合!選手の入場だァァ‼︎さっきは女の子に良いように弄ばれたビリビリボーイ!上鳴電気‼︎vs.その“個性”は未知数!もう会場は壊さないでくれよ⁉︎ニア=ナイアーラ……っていねぇ⁉︎』

 

「てか次ナイアーラの試合じゃん!早く行けって⁉︎」

「……おや、そうでした。すっかり忘れていました。では、行ってきます」

 

一言呪文を唱えると、身体がフワリと浮かび出す。そして階段を一段一段と、降るように空中を歩き、ステージへと降り立つ。

登場の仕方もエンターテインメントとして提供すれば、会場は勝手に盛り上がる。

 

「イケメンのくせに登場の仕方までカッケェってずりーよ!お前モテるだろ⁉︎」

「モテる…かどうかはわかりませんが……恵まれた顔立ちだとは自覚してます」

「自覚してるくせにわからないって嫌味か⁉︎嫌味だな‼︎チクショー!勝ってやるゥゥゥゥ!!!」

「ハハハ、面白いヒト(人間)ですね、貴方は……これは期待しましょう」

 

試合前のやりとりもまた、愉しむ事ができる。実力に天と地の差はあれど、どう足掻いてくれるのかと思うと、笑みが浮かんでしまう。

 

『2人とも準備はいいな⁈そんじゃ試合開始ィィ‼︎』

 

「これでもくらいやがれ‼︎」

 

上鳴は両腕を前に突き出し、放電する。

わずかではあるが、その放電はニアを襲う。

 

「クレイシル」

 

魔本を取り出し呪文を唱えると、地面から土の壁が現れる。上鳴の放電を防ぎ、焦げた匂いとともにその土壁は崩れ落ちる。

 

「土ィ⁉︎お前どんだけ技あるんだよ⁉︎お前も才能マンか⁉︎」

「さて、どうでしょうか?しかしここではこの系統の呪文は不向きですね。想定より多くの魔力を消費してこの強度……場所も考えねばなりませんか」

 

ニアは少しだけ眉を潜め、考え込む。そして思い出したかのように上鳴に訊ねる。

 

「そういえば貴方、その電撃は操作できますか?」

「それが出来れば苦労してねーよ‼︎オラァァァ‼︎」

 

再び両手をニアに向けて放電する。

ニアは片手を前に出すと、電撃が手先から避けるようにして消え入った。

 

「クレイド」

 

そう一言唱えると上鳴の足元が液状化し、膝上あたりまで沈んでいく。

 

「オルダ・アクロン」

 

そして液状化した地面が鞭のように動き、上鳴の身体を縛る。上鳴は必死に抜け出そうとするがびくともしない。

もがいている彼の前までニアは近づき、再び訊ねた。

 

「もう一度聞きましょう。その電撃は操れるのです?はい、か、いいえで答えてください」

「ハァ⁉︎何で教えなきゃなズパン!!……え?」

 

反論しようと声を荒げた瞬間、上鳴の頬の横を何かが振り下ろされ、砕ける音が聞こえた。恐る恐るその方を見ると、セメントスが造り上げたコンクリート製の地面が砕けていた。そしてそれを成したのは、現在上鳴を拘束している、泥水の鞭だった。

 

「では聞きましょう。その電撃は操れるのですか?」

 

百点満点の笑顔で同じ質問をするニア。そして察した上鳴の顔は見る見るうちに青くなっていく。質問は既に拷問に変わっていた。

 

「操れないですゥゥゥゥ‼︎ナイアーラさんがやってたようにやれば少しは期待してましたァァァァ‼︎」

 

さっきの威勢はどこへ消えたんだと言わんばかりに、簡単に白状する上鳴。当然会場はポカンとしている。

そして質問(拷問)は次へと進む。

 

「ほう、では貴方はただ放電することしか出来ないのですか?発電方法は?静電気によるもの?または体内に電気を貯める?さぁ、教えてください」

 

ズパンズパンと、泥の鞭が空を鳴らす。

ニアの平和的説得により上鳴は自身の“個性”について洗いざらい話してしまった。

 

「なるほど、普段はコンセントから電気を溜めると。ふむ、ではこうしましょう……上鳴くん、“個性”を伸ばしたいですか?」

「えっ?あ、あぁ!伸ばしてーよ‼︎でもそう簡単に出来るもんなのか?」

 

唐突な“個性”伸ばしの提案に困惑する上鳴だが、素直にその提案を受け入れる。

返事を聞いたニアは魔本を光らせる。泥の鞭が上鳴の口の中に突っ込まれる。

 

「直接電撃を浴びせても良いですが、表皮の電気抵抗を考えると…やはり内部からの方が効率が良いでしょう。では覚悟は宜しいですね?」

もがッ⁉︎もがごごがッ(えっ⁉︎まだ何も言っ)

「分かりました、お望み通り存分にやらせていただきますね」

むがぁぁぁぁぁも!!!!!(ちがぁぁぁぁぁう!!!!!)

 

準備が整ったニアは上鳴の足元の泥水に手を入れ、アルカイックスマイルで告げた。

 

「これから貴方に苦難を与えます。貴方は押しつけられる側です。なるべく耐えてくださいね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

途中でミッドナイトに止められニアの勝利となるが、やり過ぎだと警告を受けた。しかしニアはとても満足そうな笑顔だった。

なお、止められるまで続けられた訓練(拷問)は上鳴を確かに成長させたのはまた別のお話である。

 

 

 

 

2回戦第3試合、飯田vs.常闇は両者どちらも攻め続ける形となる。

試合が始まって10分くらいが経った頃、試合が動いた。

 

「レシプロバースト!!」

 

飯田が騎馬戦で放った必殺技、レシプロバーストによる急加速で常闇の黒影(ダークシャドウ)を躱す。そして常闇の襟元を掴み、身体を大きく捻ることで発生する遠心力で投げ飛ばした。

そのまま場外に投げ飛ばされ、勝負が決まったと思われた。

 

黒影(ダークシャドウ)!!」

 

彼は地面に着く前に己が“個性”の黒影を飛ばす。黒影はエリア内の地面を掴み力を込める。

 

「俺を喚び寄せろッッ!!!」

「アイヨっ‼︎」

 

掛け声で常闇の身体は場外に落ちることなく復帰した。

そしてそれだけではなかった。

黒影をゴムのように操り勢いよく飛んだ彼は、レシプロバーストの反動による“個性”の使用困難の隙を突き、そのままタックルした。

ゴロゴロと2人は掴みあったまま転がり、その勢いのまま、2人揃って場外に落ちてしまった。

 

「2人とも場外!これよりビデオ判定に入ります‼︎」

 

決着の瞬間を捉えたカメラ全てを確認する。

そして協議の結果、先に地面に触れたのは飯田だった。

その差わずか0.08秒。

常闇が勝者となった。

 

「……負けてしまったが、非常に清々しい気分だ。良い勝負だったよ」

「同感だ。あれはどちらが勝っても可笑しくはない戦いだった。飯田、お前の想いを背負い、俺は次へと進む」

 

2人は固い握手を交わす。

 

「ブラボー!おぉ‼︎ブラボー!!」

 

海老反りで拍手をする、昂ったミッドナイトはさておき、2回戦第4試合が始まる。

鉄哲vs.爆豪

両者すでにやる気満々だ。

 

『2回戦最後の試合!ミスター・アイアン鉄哲徹鐡!vs.一圧倒的戦闘センスの爆豪勝己!いざ尋常にぃぃ〜しょ』

「ちょっと待ったァァァァ!!!」

『……え?』

 

プレゼントマイクの合図を掻き消した鉄哲。そして彼は爆豪に向けて指を差して言い放った。

 

「爆豪ッ!!俺はお前を殴らねェ!!!」

「ナメてんのかテメェ!!!!」

 

突然の宣言にキレる爆豪。

しかし鉄哲の言葉にはまだ続きがある。

鉄哲は全身を鉄化し、四股を踏んだ。すると足は地面に突き刺さり、しっかりと固定された。

 

「俺の“個性”は鉄!!誰よりも硬くて()()()()!!だからお前の攻撃すらも耐える!!お前が攻撃できなくなるまで俺は耐えて次に行く!!!」

 

仁王立ちからのこの宣言。それでは試合にならないだろうと思われる。だが、そんなの関係ないと、爆豪は不敵に笑みを浮かべる。

 

「ハッ!だったらやってみやがれダダ被り野郎‼︎テメェ如きやれなきゃオールマイトを越えられねえからなァァ!!!」

「かかって来いやァァァァ!!!!」

 

教師陣の合図を完全に無視して試合が始まった。

宣言通り、鉄哲は仁王立ちのまま一切攻撃せず、爆豪の爆破を全身で受け止める。対して爆豪は容赦なく、徹底的に攻撃を続ける。

止まらない爆音と煙。観客はただその試合の行末を見届けることしか出来なかった。

10分、そして20分経過する。鉄哲は姿勢を崩してはいないが、既に虫の息。爆豪も手を休めることなく爆撃を続けていたために掌が焦げている。

すると爆豪は攻撃を止め、右手を鉄哲に向け、左手で支えるように構える。

 

「……来いや!!」

「くたばりやがれェェェェ!!!」

 

 

 

BOOOOOOM

 

 

 

特大の爆撃が鉄哲を飲み込んだ。

かつて戦闘訓練で爆豪がやった、人には向けてはならない威力の攻撃。それはコスチュームの機能により自身への反動を抑えることで、初めてまともに放てる一撃だ。

それを生身で放てば、どうなるか彼自身も十分理解しているだろう。

 

「…〜〜ッッッ!!!」

 

苦虫を噛み潰したような、苦悶の表情を浮かべる爆豪。

ダランと力無く垂れ下がる右腕は明らかに脱臼していた。さらには掌からはボタボタと血が滴っている。

 

「……⁉︎」

 

この一撃ならばと、油断を一切せずに放ったはずだった。

煙が晴れ、周りが響めく。

 

「…………‼︎」

 

爆豪の一撃を喰らった鉄哲は姿勢を崩していた。足を突き刺していた地面をも吹き飛ばされたために、仁王立ちは保てなかった。

しかし、場外に出まいと、四つん這いになりながらも指を立て爪を立てて。それはもはや執念と言わんばかりに耐えた。

そしてゆっくりと立ち上がり、再び仁王立ちする。

 

「……上…等だァ………‼︎」

 

爆豪はよろよろと鉄哲に近づき、まだ動かせる左腕を彼に向ける。

またあの一撃を放つのかと判断した教師陣は爆豪を止めに掛かろうとする。

 

「⁉︎………クソが……おい、審判‼︎」

 

しかしそうなることは無かった。

踵を返し、ステージから出ようとする。主審であるミッドナイトは鉄哲の状態を確認すると、彼は既に意識を失っていた。すぐに試合終了のジャッジを下し、爆豪の勝利となった。

 

されど倒れず、ここは死しても通さないと。誰もが鉄哲から、そんな()を受けたのだ。

彼の在り方を、誰もが称賛した。

そしてそれをも超えた爆豪にも、賞賛の嵐が巻き起こる。

 

 

『2人とも最高だったぜ!!今年は金の卵のバーゲンセールだぜ!、てかブラド!!お前の生徒もスゲーな⁉︎どーゆー教育してんだよ?』

『俺は授業の内容くらいしか教えてない。アイツらが切磋琢磨して頑張っているだけだ。もしやり過ぎだと思えば止めるし、挫けそうになっているなら全力で支えるだけだ。そして最後に一言言わせてもらおう……

よくやったぞ鉄哲ゥゥ!!!!』

『お、おう……やっぱり生徒想いだな……まぁとにかく!これで2回戦4試合、全て終わった!!次は準決勝!まだまだ盛り上がっていこうぜYEAH!!!』

 

しかしプレゼントマイクの言葉通りにはならなかった。

狂気はすぐそこにあるのだから。




だいぶ前に取ったアンケートは職業体験後に回収します。
皆様が選んだ結果をお待ちください。

あと新しくアンケートを取ろうと思います。

ニア=ナイアーラにヒロインっている?誰が良いかな?

  • A組の誰か
  • B組の誰か
  • 最近出番がないアビゲイル・ウィリアムズ
  • 外なるブラコン、イブ=スティトル
  • ニャルラト……は要らないか
  • 物間
  • 要らぬ。いない方が人類のためだ。
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