入学式。
それは新たな生活の始まりを知らせ受け入れる
「帰りたい」
「まだ始まってないよ?でもこういった式はシーン!としてるはずだよね。何でだろ?」
と、隣にいる吹出 漫我。彼は顔が漫画の吹き出しになっており、様々な擬音を表すことができる。“個性”はコミックと言うらしく、
おっと、話が逸れた。
確かに入学式らしいざわつきではない。というよりも原因は
何故なら1クラス分の空間があるのだ。恐らく同じヒーロー科の1-A。初日からボイコットなんて凄い愉しそうです。羨ましい。
そして教師陣の表情から、原因はわかっているようだ。おそらくいつものことだと思われる。自由だなー。
そんな自由な感じで、入学式は終わった。まさか喋るねずみが校長だとは思わなかった……喋るねずみなんて
「と、いうわけで初日が終わりました」
「君は何を言っているんだ?そして誰に向かって言っているんだ?」
「おや、物間くん。いきなりどうしたんだい?」
放課後、教室に残ったニアと物間。彼は異物を見るような目でニアに聞いた。
「どうしたも何も、凄い割愛したじゃないか」
「だって喋るねずみを見たら『ハハッ♪』しか思いつかないじゃないか。そりゃ
「…………」
「おっと、そんなゴミを見るような目で見ないでくれ、照れるだろう」
「ハハハ!まさか初日からクラスメイトに殺意を覚えるなんて思いもしなかったよ!!!」
「「ハハハハハ!!!」」
「うるさい!」
「ぐぇ⁉︎」「ゔぼぁ⁉︎」
高笑いしている2人の頭部に衝撃が走る。叩かれた所を抑えながら後ろを振り返る。
「あのなぁ……いくら放課後だからってはしゃぎすぎだろ」
「おやおや、オレンジ色のサイドテールで男勝りな性格なのにもかかわらず、かなり良いスタイルをお持ちの拳藤さんじゃあありまsジェバンニ⁉︎」
巨大な拳でゲンコツをくらい、床に顔面を埋めるニア。当の拳藤は顔を赤くしている。
「あれれェ⁉︎初日からそんなことしてもいいのかなァ⁉︎暴力行為なんj「ふん‼︎」うぇ⁉︎」
後ろから鉄哲の拳をくらい、ニア同様、床に顔面を埋める物間。
まだ初日だというのに、この
見た目だけはカッコいいこの2人、B組内で、見た目だけは1位2位を争うイケメンなのに中身がカッコよさに反比例して酷い。俗に言う残念なイケメンなのだ。
「イタタ……もう、いきなり殴るのはどうかと思いますよ。私はただ事実を言ったまで。何も悪いことはしていませんよ?」
何事も無かったかのような起き上がるニア。物間は鉄哲に引きずられて教室を出る。奴は愉悦四天王の中でも最弱……
「事実って……あのなぁ……」
小さくため息を吐く拳藤。この時点で彼女は苦労人ポジションを得たのだ。おめでとう!
「ま、それはさておき…私に何か用でも?」
「あぁ、ブラドキング先生がこれから職員室に来いってさ。それを伝えに来た」
「私まだやらかしてませんよ?」
「やらかす予定なのかよ……とにかく!私は伝えたからな!」
そう言って拳藤は教室を出る。ニアはめんどくさそうにしながらも、職員室へと向かった。
そんで職員室。呼び出しをされた時の絶望感はなかなか味わえないだろう。体育教員室への呼び出しは学生時代の死刑宣告と同義だ。用があって入るだけでも勇気がいる。
「失礼します」
「おお、来たか。そこに座ってくれ」
ブラドキングに言われた通り、椅子に腰かける。
「それで、私に何か用でも?まだ何も問題を起こしてませんよ?」
「起こす前提はやめろ」
「それほどでもありませんよ」
「褒めてないわ‼︎」
初日からコントをする
「ゴホン!ナイアーラ、お前の入学手続きの書類を見ていたんだがな……気になる点が見つかった。この書類のこの部分だ」
ブラドキングに指差されたところを見る。
「コスチュームのデザイン申請ですか……どこか不備でもありましたか?」
「内容の書き損じは無かった。だがな、コスチューム作製の提携先が聞いたことがない会社なのだ。何だ、『ユゴス』というのは?」
ユゴス
これは神話生物ミ=ゴが拠点としている惑星の名称だ。冥王星と同義される場合もあれば、別の惑星として呼ばれている場合もある。
ミ=ゴは科学と医療技術が非常に優れており、人間とは比べ物にならないほど技術が進歩している。代表的なものは【脳缶】だろう。
そしてニアはミ=ゴを従えている。そのため、自身のコスチュームの作製を依頼している。
また、コスチュームは国に認可された企業のみが作製可能となっている。それ以外の作製行為及び販売は違法とされている。
「ユゴスですか?これは私の知り合いが経営している企業です。必要な申請はもちろん、認可もされていますよ。と、いいましてもつい2ヶ月前に設立した企業ですので、先生が知らないのは普通かと」
さも当たり前のように説明をする。この言葉に嘘はない。嘘はないが怪しさはある。何故ならニアが説明したからだ。
そしてこの言葉は真実でもない。
そう、ナイアーラならね。
「もし学校側で許可が降りなければ、別の企業にしますが?」
「いや、大丈夫だ。変に疑ってすまなかったな」
「いえいえ、他に話はありますか?」
「コスチュームの件だけだ。何かやることでもあるのか?」
「特にありませんよ。あとは帰るだけです。では失礼します」
そう言い、職員室を出るニア。そしてそのまま自宅へと向かった。あの姉がいる家へと。
『おかえりなさい。ご飯にする?お風呂にする?それともワ・タ・シ?』
「部屋間違えました」
ガチャン。と、玄関の扉を閉めるニア。そして深呼吸してから、再び扉を開けて確認する。
『どうして閉めるの……?』
「…………」
何てこったい。幻覚じゃなかった。幻聴でもなかった。
まさか姉が裸エプロンでスタンバっているとは思わないだろう。いや、すでに末期であれば、こうなることはわかっていたはずだ。クッ、姉の依存性を侮っていた……!
「と、とりあえずご飯にします。あと裸エプロンはやめましょう。見ているこっちが寒いです。そしてどこで裸エプロンという知識を得たのですか?」
至極単純な質問をする。
『母が教えてくれたぞ?』
「オーマイファ○ク!!!」
やりやがったあの邪神‼︎どうして私を酷い目に合わせようとするんだ‼︎
あ、普通だったよ。それが当たり前だったな。いやー、参った参った。
………………
…………
……
どうしようか……マジでどうしよう……
『どうしたニアよ?早く部屋にあがれ』
姉であるイブ=スティトルに促されるニア。何故安息の地であるはずの家の玄関で、こんなやり取りをしなければならないのか。コレガワカラナイ。
(どうするッ?このままでは姉の思い通りになってしまう⁉︎もしもだ!もしも用意されたご飯に変な物が入っていたら!私は失ってしまう!おそらく多分きっとmaybeで残っているはずの人間性が喪われてしまう‼︎考えろ……考えるんだニア=ナイアーラ……!)
そこで問題だ‼︎
姉というヤベェ邪神を相手に!ニアはどう対処する‼︎
3択 ー ひとつだけ選びなさい
①無駄無駄…無駄なんだ……このままゴールインするしかない。現実は非情である。
②彼女を娶れ。然すれば汝、現世における
③うーん、現実は非情である。
(おい選択肢ィィィィィ⁉︎待って⁉︎選択肢が選択肢してないよ⁉︎嫌だ!まだ私死にたくない‼︎)
頭の中が真っ白……というよりもパーリナイしているニア。だがこのままではバッドエンド真っしぐらだ。
この小説も『
だが、救世主が現れた……‼︎
『テケリリ?』
「!?」
部屋の奥にいるショゴたんだ。ニアが帰ってきたため、出迎えにきてくれたそうだ。
愛しのショゴたん。いるだけでみんなを幸せにしてくれる素晴らしい存在。ただそれだけで……ニアは頑張れる。
(ショゴたん……!私は逝ってはならない!生きねばならない!そう!そこにショゴたんがいるのだからッ‼︎選択肢全て、現実は非情である…だった。だが!そこに第4の選択肢を増やしてはならないとは決まっていない‼︎だから私はッッ!こうするんだッッッ!!!)
ニアは玄関に入る。そして彼はイブ=スティトルを優しく抱き寄せた。
『なっ⁉︎なななな何をっ⁉︎してっ⁉︎』
(よしっ!これはいける!いけるぞ‼︎)
「……おや?何故そこまで動揺をしているのですか?私はただ、ただいまのハグをしただけですよ?」
耳元で囁く。
すると顔を真っ赤にしているこの未亡人系、立つことが困難になり、へなへなと座り込んでしまった。
「ほら、そこでそんな格好をしてますと風邪をひきますよ」
そう言いながら、ニアは部屋に入る。そして部屋の扉に背中を預けて座り込む。
(あっっっぶねぇぇぇーー!!!いやマジで危なかった!!!一か八かの大勝負に勝てて良かった!)
ポーカーフェイスから、作画崩壊するほどの焦り顔になるニア。
そう、彼が起こした第4の選択肢……それは『自分から攻める』ことだった。彼は賭けた。普段から攻め寄るイブ=スティトルは逆に攻め寄られるとは思っていないだろうと。
(言葉だけは積極的だったのでまさかとは思いましたが……あれほど
勝利の余韻に浸りながら呼吸を整え、制服から部屋着に着替える。
(ありがとうショゴたん。おかげで私は苦難を乗り越えることができました。あとで目一杯愛でてあげましょう‼︎)
その後ご飯を食べ、1時間ほどショゴたんを愛でまくったニア=ナイアーラであった。
今宵はここまで……
次からは原作に沿っていけるかな?期待はしないでおくように‼︎
そしてガチャは悪い文明だ‼︎
気の強そうなのは…誰かなァ?(B組のみ)
-
拳藤 一佳
-
小大 唯
-
取蔭 切奈
-
塩崎 茨
-
柳 レイ子