【外なる英雄もどき】   作:Ecoli@良性TYPE

7 / 21
ハーメルンよ、私は帰ってきたァァ!!!

3ヶ月ぶりですね、本当に申し訳ない……
いや、色々あったんですよ。疲れとやる気の無さ、その他諸々。ちょっと小説どころじゃねーなー……みたいな感じになってました。あと内容も浮かばなかったんです。

今回は救助訓練のオリエンテーションとなっています。あとキャラ崩壊?もあると思いますね、ハイ。
ではどうぞ……最新話でございます。


第7話

雄英高校ヒーロー科の1日は忙しい。

午前中は至って普通の授業だ。国語、数学、理科、社会、英語……高校生がやるべきものだ。

 

「実用英語と授業の英語って違うから変にだるいんですよねぇ……」

「Me too!!私もそう思いマース‼︎」

 

英語余裕のニアとポニー。下手したら英語担当のプレゼント・マイクよりも教えるのが上手いのかもしれない。頑張れひざし!じゃなくてマイク‼︎

 

「そういやニアって、英語以外にも喋れるのか?」

「ええ、魔術書は様々な言語で書かれていますからね。ラテン語やドイツ語、他にも読み書き会話は余裕ですよ」

「マジかよ。今度教えてくれねーか?」

「もちろん良いですよ」

 

こんな感じで、至って普通の高校生のような会話をした。

 

 

 

昼休み

ランチラッシュという【食】で人々を救うプロヒーローの料理を食べることができる。しかも学生向けのお手頃価格で。もし【食材を出現させる】“個性”がいれば……もはや敵なし。いやむしろ食品系業界の人にとっては悪となるだろう。

胃袋掌握(ストマックキャッチ)☆2人はプリ○ュア‼︎

と、なる。自分でも何言っているかわからない。

 

 

 

午後

待ちに待った【ヒーロー基礎学】の時間だ。ざっくりいえば、ヒーローになるための必要科目だ。単位数も最も多い。

そして予鈴とともにブラドキングが教室にやってきた。

 

「諸君にはこれから、救助(レスキュー)訓練を行ってもらう」

 

救助(レスキュー)訓練!これぞヒーローの本質‼︎腕がなるぜェ‼︎」

「ふむ、ヴィランを捕まえても一般市民を救えなければ本末転倒ですな」

「頑張ろっか」

「ん」

 

皆が盛り上がるのは当然だ。救助活動をしないヒーローなんて、ルーがないカレーライスだ。最早存在価値なぞない。

しかし救助活動の内容は様々あるため、直ちに最適な選択をすることは難しい。だから考えうる限りで訓練をするのだ。

当然、質問をする人も現れる。まだ学び始めたばかりの人にとっては無茶が過ぎるのだから。

 

「先生ー、質問いいですか?」

「なんだ?」

 

回原が質問する。

 

「まだ座学しかしてないのに、いきなり救助訓練なんて大丈夫何ですか?」

 

回原がそのように言うのも不思議ではない。座学で大体の概要しか学んでおらず、その概要も表面だけと、まだまだ知識面でも足りない。

そもそも入学して1週間も経っていないのだ。即実践となると、誰もが不安になる。

この質問に対し、ブラドキングは、

 

「確かに回原の言う通りだ。救助訓練はあらゆる知識と技術が必要になる。対し、諸君らもまだ学び始めたばかりの卵である。だからこそ即実践的なことを行うのだ。行ってみて自分に何が出来そうで何が出来ないのかを理解してもらいたい!」

 

「ッハイ‼︎」

 

回原はブラドキングの意図を理解し、元気よく返事をした。

続けてブラドキングが説明をする。

 

「だが、まずはこれを着てもらう!」

 

手に持ったリモコンのスイッチを押すと、壁から番号が振られたスーツケースが出てくる。

 

「お前たちが入学前に書いてもらった“コスチューム作製依頼書”をもとに用意した、お前たちのヒーローコスチュームだ‼︎」

 

その説明とともに歓喜の声があがる。

 

「それぞれの出席番号が振られたケースを持って更衣室に移動。その後、体力測定を行ったグラウンドに集合だ。お前たちのカッコいい姿を待っているぞ‼︎」

 

 

そう指示されたB組は更衣室へと移動し、それぞれのコスチュームに着替えた。その際、壁に貼られたポスターの裏に覗き穴を見つけたニアは、あとで誰かに教えようと考えていた。

 

そして着替え終わった彼らは、指示された場所に集合した。

 

「うむ!カッコいいぞお前たち‼︎まだ学生であるが、コスチュームを着たのならば、肝に銘じておくんだ。その瞬間から……お前たちはヒーローだと‼︎」

 

それぞれのコスチュームを見てみる。骨抜は考え方や行動の柔軟さからは考えにくい、アイア○マンのようなパワードスーツを。鉄哲は動きやすさを重視したものを。物間は燕尾服を纏った紳士のようなものを。どれもこれも、素敵なコスチュームだ。

そして女子。ボディラインがはっきりしているタイプのコスチュームが多い。制服の時でも素晴らしいスタイルの持ち主たちが、そのようなコスチュームになる。特に取蔭……もはや何も言うまい。

だが、どうであれ、自身の“個性”を最大限に活かすデザインとなっている。

そのことに対しニアは、

 

(しかし、この“世界”でのコスチューム。ボディスーツのようにラインがはっきりしているものを身につけるヒーローが多い。最近デビューした『Mt.レディ』や、No. 1ヒーロー『オールマイト』。そしてその次の実力を持つ『エンデヴァー』も、そういうタイプである。次元が異なると感性も異なるのか?)

 

前世と今世を比べ、何が同じで何が違うのかを考えている。

この世界で唯一かもしれない存在である、彼の愉しみの1つだ。

するとブラドキングが用意されたバスに乗るように言う。どうやらこの雄英高校、私有地が予想以上にとんでもなく広い。そのため授業を受けるには、移動車に乗らなければならない。

そしてバスの中……

 

「なぁ……ニアのコスチュームなんだけどよォ、見えてんのか?それ」

 

鉄哲がニアの顔を見て聞く。当たり前だ。ニアの顔には“穴が開いていない白い仮面”が付いているからだ。口の部分も目の部分も、ましてや鼻の部分にも穴はない。見れば見るほどその白一色に飲まれそうになる。

 

「これですか?ええ、見えてますよ。表からだとそう見えるように加工してあるのですよ。付けている側としては普段と変わらない視界、呼吸で活動ができるものとなっています。他にも水中での呼吸や防塵防毒マスクの機能も付いている優れものです。まぁ、これだけではないんですがね、それは別の機会にでも話しておきましょう。その方が考察もできますしね。あとデザインも良い!」

 

「思ってた以上にスゲェ‼︎」

「ナイアーラ氏の“個性”の汎用性からすれば、適していると言えますな」

「でも夜中に出会ったら怖いよな、その仮面……」

「デザイン以外すごいノコ」

「ん」

「デビューしたら怖い話のネタになりそう……」

 

と、なかなかの高評価だった。デザイン以外は。

そしてここでニアのコスチュームについての説明をしよう。

一言で言えば、某魔法学校映画の○フォイ達が所属するクラスの制服とローブ一式だ。ローブの下は黒のスラックスに、白のワイシャツとネクタイ。その上にカーディガンを羽織っている。

その一式装備に上記のマスクをしていると思ってもらえば良い。もちろん、装備一式、ユゴス製だ。魔力が大量に組み込まれているため、魔術の行使にも優れている。

 

「私だけではなく皆さんのコスチュームも素晴らしいと思いますよ。“個性”を補助するものから汎用性を高めるものまで、多種多様です。改めてサポート会社を凄いと思います」

 

と、和気藹々の雰囲気の中、バスは走る。そして目的地に到着した。

 

「スゲェ‼︎USJみてぇ‼︎」

「ん〜…ん?」

「商標権的に大丈夫かなぁ?」

「まぁ校長が○ッキー○ウスみたいなもんですから、それと比べれば問題ありませんよ」

「おっと、それ以上はいけない」

「(●ΦωΦ●)✧ハハッ♪」

「おいバカやめろ吹出ィィ!?」

 

と、若干アウト気味の感想も出るなか、正面入り口に、宇宙服を着た人物が現れる。

 

「皆さんお早うございます、救助訓練を担当する13号です!訓練を行う前に、皆さんに話さなければならない小言が1つ2つ、3つ……」

 

と、だんだん増えていく。

 

「まず、僕の“個性”はブラックホールです。この“個性”で災害時に多くの人を救うことができました。ですが同時に、簡単に人を殺してしまう“個性”でもあります。皆さんの中にも、殺すまでいかなくても簡単に人を傷つけてしまう“個性”を持っている人がいると思います。ですがここでは、そのようなことが起きないように…そして救える命を増やすために学ぶことができます!ですので皆さん、このUSJ(ウソや災害の事故ルーム)で有意義となるように学んでいってください!ご静聴ありがとうございました‼︎」

 

ぺこりとお辞儀をする13号。素晴らしい演説を聞いた生徒たちからは拍手が起こる。そしてやはりUSJだった。ネーミングセンスぅ……

 

「訓練を行う前に、簡単に施設を紹介していきます。では皆さん付いてきてください」

 

生徒たちは13号に案内され、USJを回っていく。

 

・土砂崩れエリア

 

「いざ救助となると、どこに助けを待っている人がいるか分からないよな……」

「場所を把握できる“個性”のヒーローが居ればだいぶ楽なんだけどな。そんな都合よく居るわけないし……うーん」

「私の鼻なら分かるかもしれませんな。ただ正確な位置までは難しいですぞ」

「重機で地道にやるしか浮かばないノコ。でもそれじゃ重機を用意したりならないし、不安定な場所だと倒れて二次災害になって手遅れになるノコ」

「かといってチンタラしてたらまた土砂崩れが起きる可能性だってあるんだぜェ?」

「僕のオノマトペで周りを安定させるのはどうだろ?でもどうしても隙間があるから逆に不安定になりそうだー」

「ニアならどうする?」

「私ならば土砂でゴーレムを創りますね。その分土砂は減りますし力仕事も可能となります。ですがすぐには助けられないでしょうね……鉄哲ならどうします?」

 

「漢なら気合で土砂を掘る‼︎」

 

「それダメなやつだろ……」

 

様々な意見が出る。すると13号が、

 

「皆さんすごいですね!僕が話そうとしていた事まで考えているなんて……僕が学生の時なんて“個性”で何とかなるとしか思ってませんでしたよ。まぁそれはさておき……皆さんの考えている通り、土砂の中に救助を待っている人が埋もれているとしたらすぐに助けなければなりません。ですが土砂崩れが起きるということは大抵、大雨が降っていると考えられますので、重機での救助は二次災害に繋がる恐れがあります。ですのでナイアーラ君や吹出君の考えは良い案ですね。宍田君も自分で言った通り匂いでの判断もできますが、場合によっては有毒ガスの発生もありえます」

 

13号の説明に、宍田は考え込みながら別の答えを出した。

 

「むぅ……それで倒れてしまったら本末転倒ですな……ならば私は動く前に状況を判断しなければなりませんな!」

「その通りです!何よりも状況をしっかりと把握することが大切です。そして自分ができることをしていくことが救助に必要だということを理解してください」

 

 

「「「「ハイ!!」」」」

 

 

そして土砂崩れエリアを離れ、次のエリアへと向かう。

 

 

・水難エリア

 

「海上で動けなくなった船の船員の救助かぁ~。どうするよ?」

「泳げればいいけど……救助はできなくなるしな。やっぱ別の船で向かうのがベストか?」

「でもよ、ヴィランがいたらどうするよ?簡単には近づけねぇ」

「優先第一は救助だね。ヴィランと戦っている最中に状況が悪化する可能性もある……なら分担することが最善だと思われる」

「俺の“個性”だと錆びちまうッ!でもだからなんだ!俺ァ救助もヴィラン退治もする‼︎」

「二兎を追う者は一兎をも得ずって諺を知っているかい鉄哲?庄田の言う通り、救助を優先するべきだ。君の場合、全身を金属化することが出来るんだろう?ならば君はヴィランの攻撃から守ってやるのが1番だと思うね」

「おお!確かに物間の言う通りだな‼︎守ることなら任せろッ‼︎」

「頑張ってください鉄哲」

 

そんでお次の場所へと向かう一行。

 

・火災エリア

 

「「「「熱ッッ!!!」」」」

 

轟々と燃える炎の熱気が生徒たちを襲う。いくら訓練施設とはいえ、実際の現場と同等の状況を用意できるのは、改めて凄いことだ。

 

「炎は効かねェ‼︎なぜなら俺は鉄だから‼︎」

「お前は相変わらずだな……でも普通の火災現場なら鉄は溶けないか」

「あ"あ"〜“個性”が溢れるぅ……」

「うぉ⁉︎大丈夫か凡戸⁉︎」

「ほう……白くベタついた、熱い液体ですか」

「「「「「「………………」」」」」」

「ナイアーラ、それはダメだ」

 

ニアの発言に汚物を見るような目をする女子と、彼の肩に手を置き、首を横に降る骨抜。

 

「何デスカ?白くベタついた熱い液体トハ?」

「ポニー、それ以上はいけないよ」

 

ポニーの純粋な質問に対して、取蔭が静止させる。

 

「おやおや、私は凡戸君の様子を見た感想を言っただけですよ?まるで『ピーーー!!!』

「「「「よくやった吹出ィィ!!」」」」

 

吹出の“個性”により、視覚的にも聴覚的にもニアの放送禁止ワードを防いだ。その後はブラドキングにこっぴどく叱られるのであった。

他にも山岳エリアなども見て回り、授業は終わった。本格的な授業は次からとなる。

そして更衣室での出来事。

 

「回原君、君の“個性”について1つ、疑問に思ったことがあります。よろしいでしょうか?」

「お、おうどうした?」

 

ニアは一呼吸おいて、口を開く。

 

「チ○コも回転するんですか?」

「「「ナイアーラ!?」」」

 

ニアの発言に対し当然ツッコミが入る。

 

「いや、彼の“個性”を見たら誰だってそう思うでしょう!私はただ純粋な質問をしただけですよ⁉︎」

「純粋じゃねーよ⁉︎むしろ不純だよ‼︎」

「てことはアレか。純粋に不純ってことか」

「柔軟な考えですが何か違う気がしますぞ?」

「でもそう言われたら気になってきた……」

「収集がつかねぇぜェ……」

 

そのように騒ぎ、そして問い詰める。

 

「では答えを聞きましょうか回原君……○ンコは回転しますか?それともしないのか?」

 

その問いに対して回原は……

 

「……考えたことなかった。今晩風呂で試してくるわ……‼︎」

「「回原⁉︎」」

 

と、新しいおもちゃを見つけた子供のようなキラキラした目で答えた。いつだって男子はこういうものなのだ。

 

〜後日〜

 

「回らなかった……」

「そうですか……」

 

と、残念そうにするニアと回原であった。

 




原作とストーリーの進め方をかなり変えています。
その理由として、本来原作に存在しないニア、および外なる神などがいるためです。
原作にいない存在が介入することで、原作にズレが生じ、次第に大きなズレとなっていきます。
なので「原作と違う」といった考えもあると思いますが、その違いが正しいのです……

気の強そうなのは…誰かなァ?(B組のみ)

  • 拳藤 一佳
  • 小大 唯
  • 取蔭 切奈
  • 塩崎 茨
  • 柳 レイ子
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。