我が手には星遺物(誤字にあらず)   作:僕だ!

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00:00はどっちの日にちにも被ってる風にも思えるから、日付的にはセーフ(どっちにしろ遅刻で会アウト)。


足りないフォニックゲインは錬金術由来で何とか……って、考えたら、あの炎みたいなエフェクトは……!って思ったけど、よくよく考えたらそれ「AXZ」で出来なかった奴だった件。



非力な私を許してくれ

「あ゛……あ゛お゛ぃ゛……?」

 

 

 

 

そんな凄い声を出しているカナデのお腹には、右手(こぶし)が叩き込まれメリ込んでいる。

 

 

Q.《(無言の腹パン)》の誘発効果は、任意効果ではなく強制効果なのですか?*1

 

 

A.調整中*2*3*4

 

 

 

誰か、助けて……!?

 

 

 

事の始まりは、特機部二(トッキブツ)本部内の病室で暇を持て余してストレスフルなイヴちゃん(ワタシ)(もと)に、良くお世話になっている女性オペレーターのアオイさんが「気分転換にお散歩しない?」と誘ってくれたことからだ。……聞けば、本部内の散歩なら保護者同伴であればOKと事前にゲンジュウロウさんから言われていたらしい。

そもそも、全く動けないとなればワタシだっておとなしくしていた。だが、何故だか知らないが回復力がもの凄く高いらしく一番重傷だったのに真っ先に快復しそうな勢いで治っていき、ちょっとした支えさえあれば歩き回れる状態にまでなってしまったのが悪い。

 

 

そんなこんなでたまたま立ち寄ったトレーニングルームに、ゲンジュウロウさんとリョーコさん、そしてカナデがいた。

「なにしてるんだろ~?」なんて感じに軽く聞き耳をたて覗いたら……修羅場というか、もの凄く剣呑な空気でした。主にカナデが。

 

詳しいことは知らないけど、どう考えても摂取量には注意が必要そうなお薬――確かリンカーとかいうシンフォギアを使うためのブーストアイテムみたいなの――を「沢山使ってやる!」みたいなこと言っているカナデがいたのだ。なんか、シンフォギアが纏えないとか何とかそんなこと言ってたし、けっこう切羽詰まった様子だった。

 

だからといって、カナデに無茶をして欲しいとはワタシは全く思わない。

シリアスな場面にメイ言をブッこんでしまうリスクや、羞恥心を捨てることなど……ある種の覚悟を決めて、《星杯を戴く巫女(イヴちゃん)》のこのちびっ子ボディの()()()()を最大限活かし抱きついてでも止めようと、カナデへと駆け寄ったのだ――。

 

 

 

その結果が、この腹パンである。

 

 

 

――――彼女は瑠璃なのか?『彼女は瑠璃ではない』

 

 

いやまあ、確かに止まるだろうよ? カナデの動きはさ。

でも、もっとやりようあるだろうっ!?

 

思えば、口だけでなく表情や仕草に名言・迷言の影響が出ていることはこれまでにもあった。腹パンだって、あのライブの一件で一回死んでから最初に目覚めた後に『彼女は瑠璃(ルリ)ではない』を引いてしまった時に、一回やりかけたが……あの時はなんとかひっこめることが出来て未遂で終ったんだ。

しかし、今回は言い訳が出来ないくらいガチで入ってしまっているので、どうしようもない……。

 

 

あっ、ようやく拳を引いた。

って、あ、アレ? 拳を引いたのはいいんだけど、その腕は脱力するどころか、むしろギュッと筋繊維が縮こまって力を溜めてる感じっていうか……もしかしなくても、もう一発ヤル気っ!?

 

ちょ、まッ!! 止ま――――

 

 

 

「『キサマがどうすべきか教えてやると言ってるんだ!』」

 

 

 

――――おおっと!

今度の拳は、今度は先の腹パンで若干身体をくの字に曲げていたカナデの(アゴ)目がけて放たれたーッ!?

そのアッパーカットは吸い込まれるように顎に命中し、元々よろけていたカナデの身体は浮きあがり、後方へ――イヴちゃん(ワタシ)から見て前方へ――ふっとんで壁にぶつかったー!!

 

ハハハハハッ……現実逃避、ダメですか? もうやだぁ……なんでとまんないのぉ……!?

 

 

 

シンッと静まった空間に苦しそうにむせるカナデの息だけが響く。

 

そんな中一番最初に動いたのは――――

 

 

「……なっ! なにをしているんだ、葵君っ!?」

 

 

我らが司令(トップ)・ゲンジュウロウさんだった。その鍛えられているだろうたくましい身体でイヴちゃん(ワタシ)を羽交い締めにし、その動きを封じ込めてくれた。

 

でかした! けど、止めるのもっと早くても良かったよ!? 具体的には最初の腹パンした時点!!

 

 

ワタシの視線の先では、苦しそうに肩で息をして目を白黒させながらもワタシの方を見てくるカナデが。

そして、カナデに駆け寄るアオイさん……それと、ノンビリと歩きながら近づきつつも、カナデだけではなくワタシのこともチラチラと見ているリョーコさん。

 

「久々の奇行かしら……? それにしては突発的過ぎるし、自分自身じゃなくて周りを傷付けるのも初めてだし……ちょっと気になるわねぇ」

 

「了子君!? 冷静なのは結構だが、そんなことを言っている場合では――」

 

 

 

 

「『なんだその目はっ!?』」

 

 

何をしようとしているのか、ワタシの体は羽交い締めにされながらももがき続けている。

そして、当然の様にいうこときかないお口も……

 

 

「『そんな捨てられた飼い犬のような目をしているから、鬼柳に敗北したんだ!!』」*5*6

 

 

……うん。わかったぞ、このいうこときかないお口の意図は。

あれだろ? 心身共にボロボロっぽい色々と心配なカナデを叱咤激励して状態改善を図りたい……そういうことだろう?

いや、考え自体は悪くはないと思うけど……手をあげたらアウトでしょ!? というか、ヒビキちゃんをミクちゃんとの約束の流星群を見に行かせる時もそうだったけど、ワタシのお口、随分と刺激的過ぎやしないか? もうちょっと思いやりとか優しさとかがあってもいいんじゃない?

 

そして、個人(キャラ)名を出すのはやめようよ。

「誰?」って思われるならまだいいけど……今の話の流れ的に、もしかするとあのクリボー(仮)ちゃんが「鬼柳(きりゅう)」って名前なのかと勘違いしちゃう人が出てきちゃうかもしれないだろう?

それに、今思い出したけどこのセリフ、死んだ鬼柳が恨んだだのなんだのってセリフが続くはずだ。となると、「あの子も死んで生き帰ったのか!?」とか「えっ、昔からの知り合いだったの!?」的な勘違いが加速するから、このお口をなんとか止めたいんだが……体は、ゲンジュウロウさんが押さえてくれてるからいいけど、お口は自由だしなぁ。

 

 

ま、まあ! 過程はともあれ、身体への負荷とか考えないお薬ぶっぱを止めることが出来たから良しとしよう(震え声)。

代償として、ワタシが完全にヤバイ人だけど……そもそも変なことばっかり口走ってたから、元からヤバイ人みたいなもんだし些細な犠牲(もの)だ。気にするほどのことじゃあない。

 

だから、さ? ノイズに奪われた家族のためにも戦いたいのはわからなくはないけど、一回冷静になって考えよう?

それが本当に家族のためになるのか、例え自己満足だったとしても他にもっとやりようがあるんじゃないか……とかさ。そんな生き急ぐ必要はないんだから、この機会に一回立ち止まって考えてみよう?

 

 

「『お前は何故躍るんだ?』」*7*8

 

 

もう本当に、前の話と繋がらない意味わからないこと言うのはデフォってやつだね。今のは、個人的にはジャックのセリフの続きがこなかっただけで安心できたん――――

 

「……れよ」

 

――――だけどね……ん? 今、カナデが何か言ったような……?

 

まあ、おおよそ予想はつく。殴りかかったことに対する文句だろう。いきなりあんなにやられて何も言わないわけがない。もしも逆の立場だったら、ワタシだって……いや、まず叱るか。一応ワタシ(こんなの)でもカナデ(自分)が実質保護者をしているようなものだし。

なんにせよ、いらんことやらかしたのには間違い無いんだから、ワタシには真摯に受け止めるしかない。

 

 

「『ワクワクを思い出すんだ』」*9*10

 

 

 

真摯に受け止めると言って、コレである。やっぱり一番の敵は自分自身(のお口)じゃないか!

 

 

というか、自分の口から出てきた言葉に噴き出しかけてしまった!

嫌だぞ、そんな自分の言ったギャグに自分ひとりで爆笑する酔っ払いのようなヤツになるのは! ……でも、しかたないじゃない。登場シーンをはじめとしたあのキモイルカ*11*12が脳裏に浮かんできたんだから。やばいんだよ、破壊力が――――

 

 

 

「やめてくれよっ!」

 

 

 

…………っ!?

 

か、カナデ……? 何言ってるの?

ゲンジュウロウさんが止めてくれたから、もう殴ってないよ?

なのになんで、そんなにボロボロ泣いてるのさ……!?

 

 

 

「やめてくれっ……わけのわかんないこと言わないでくれ! わかる、わかってるんだッあたしのせいでっ!! あたしが憎いんだろ、ぶん殴りたくなるほど……文句だって恨みだって山ほどあるはずだ、だったらそういう態度でいいんだ……っ! 響もそうだ。無理して隠さなくっていい……戦ってくれなくていいんだよ! あたしが壊しちまったもんを、なんで自分達でさらに壊そうとするんだよぅ!!」

 

 

 

え、うん……?

あっ。なんか前後の繋がりがおかしいけど、なんとなくはわかった! わかったけど、どうしてそうなるの……っ!?

 

 

今更かもしれないけど……「シンフォギア」纏うためのお薬云々抜きにしても、奏の精神状態、危ういんじゃない?

え? なにそれ、何時から? 実は内心ずっとこんな感じだったとか? 「無理して隠さなくっていい」って、隠してたのはどっちだ!?

そんなカナデがなんやかんやあったうえにワタシが腹パン(追加攻撃)しちゃったの?

 

いやまぁ、ワタシがしたくってしたわけじゃなくて、お口と同じで体が勝手にやらかしただけだし(震え声)。どれもこれも《星杯の精霊リース》ってやつとドン・サウザンドのせい――――なんて他人のせいにしてる場合じゃない! なんとか……なんとかしないと!!

まずは、ヒビキちゃんの時と同じく土下座から……って、ゲンジュウロウさんに羽交い締めにされてるから出来ないじゃないか!? どうしてこんな状況に……うん、それもワタシが原因だね! 本当にどうするの!?

いや頭を下げたところで勘違いが進むだけになりかねないから、まず根本的な問題である誤解を解かなきゃ! ちゃんと伝えて……それが出来れば苦労してないよっ!? だったら、今できることは……!?

 

 

「恨んでるっていうならいくらでも殴ってくれよ! 嫌いだっていうなら、なんで笑いかけてくるんだよ!? あの時も、今回だって、あたしのせいなんだぞ!? 死にぞこないだって、情けない奴ならそうだって罵ってくれよ!! 侮辱しろよ!! そばに寄り添ったりしないでくれ!! なんで何もあたしを――馬鹿かっ! 言えないんだっ、それも、言葉もあたしが奪ったんだ。だからこんなに…………()()()()()……葵は、あたしの……あたしのせいでおかしくなったんだっ、言わないで……聞かせないでっ、聞きたかった……けど、そうじゃないんだ。だから、もう喋んないで――――違うっ!? 葵は悪くないんだ。何も悪くなんて……あたしが……なんで…………っ!!」

 

 

 

お腹を抱えるように前のめりにうずくまっていくカナデ。

もう、聞こえてくるのは小さくか細い嗚咽だけになっていた……

 

 

 

――と、ワタシの視界がグルッと変わり、カナデたちが見えなくなった。

身体が勝手に動いた……のではなく、ワタシを羽交い締めにしていたゲンジュウロウさんが反転したのだ。

 

「……ふたりは奏を頼む」

 

「は、はいっ」

 

「りょうかーい。こっちは任せといて~」

 

アオイさんとリョーコさんの声が背後から聞こえる中、足をぷらーんとしたままワタシは運ばれ、部屋の外へと出てしまう。

このまま残ってたところで何が出来たかわかったもんじゃなかったし、これでいいのかもしれない……が、やっぱりスッキリしないし、何もできなくともそばにいたい。

 

……いや、カナデを苦しめているのは他でもないイヴちゃん(ワタシ)なのだ。出ていって正解だろう。

 

 

 

部屋から出て数歩出たところで、自動で扉が閉まった。

そこでゲンジュウロウさんは羽交い締めを緩め、ヒョイっとワタシを持ち替えた。いわゆる「お姫様抱っこ」……いや、足ではなく腰ごと持たれているから横抱きか?

いや、そんなことしてくれるくらいなら、いっそのことワタシがカナデにしたみたいに、殴るなり投げるなりして壁にぶつけてほしいんですけど……。

 

 

「すまない」

 

……? こっちが謝るべきことはあっても、ゲンジュウロウさんがワタシに謝ることなんて無いだろう?

むしろ、ワタシが謝るべきだ。ゲンジュウロウさん達に……他でもないカナデに。上手くは喋れないけど、それでも……。

 

「奏も言っていた例の言語障害の影響もあってか言葉や言い方はアレだったが、キミの伝えたい気持ちはわかった……だが、今の奏には、君の想いは届きそうもない」

 

 

ワタシの想いが届きそうにもない……? これは、アレだな。ワタシのこのいうこときかないお口が言った事を、なんか変な風に受け止めれ変換し勘違いしちゃってる感じだな、きっと。

 

となると……はて、ワタシは誰のどんなセリフを言っていただろうか?

確か、そう「喋らないで」って……ああ、いや、違う。それはカナデがワタシに言ったことであって、ワタシが言った事じゃない。

 

 

「『非力な私を許してくれ』」*13*14

 

「そいつは俺の台詞だ。大人であり、なおかつ自身の能力が高いと自負しておきながらも……対ノイズ戦闘も出来ず、サポートもこの通り……てんでダメだ」

 

小さくため息をついたゲンジュウロウさんは、それを最後にキュッと口を閉じた。

 

 

 

 

「……そんな俺だが、ここはどうか任せてくれないか?」

 

長い沈黙の後、ゲンジュウロウさんがそう言ったのは……ワタシを例の医務室のベッドに下ろした後だった。

 

いったい何の……いや、今の状況からしてカナデのことだろうか?

 

 

「父親代わりなんてことは口が裂けても言えないが、これまでそこそこの期間、上司としてだけではなく(あいつ)の保護者としても接して来たつもりだ。どこまでわかってやれているか――()()()()()()()()()()()()()()()()はわからないが、奏が抱えているモノともちゃんと向き合ってやりたいんだ」

 

「あそこまで気に病んでいると気付けず、何もしてやれてなかった俺が言うのもおかしいかもしれないがな……」とも、小さく呟いたゲンジュウロウさん。見上げたその顔は、あからさまには歪んではいなかったものの、どこか怒りにも似たものが感じられた。その対象はきっとゲンジュウロウさん自身……悔しさや不甲斐なさといったものだろうか……?

というか、ワタシには決定権も拒否権もないだろう。頷く他無い。……というか、ワタシのことなんてどうでもいいから、カナデのことをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

「それはそうと……殴るのは、流石にどうかと思うぞ?」

 

 

あっ、はい。

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()……いや、()()()()()()

 

ワタシは、その驚異的な回復力で全快とはいかずとも一般生活にはほぼ支障が出ないレベルまで回復していた。

数日だけで骨もほぼ完ぺきに元通りというありさまに、ゲンジュウロウさんやリョーコさん&闇リョーコさん(フィーネ)も驚いてなんか「セイイブツが(どうこう)」ワチャワチャ言ってた。内容は全然覚えてないけど。

 

その他にも外で色々あったらしく、何やら慌ただしくしていたが……ワタシはよく知らない。

 

 

あんまり関わってないっていうのもあるけど、あんまり意識できなかった。率直に言うと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

あれから本部をウロチョロ散歩したりもしたが、(はか)ったかのようにカナデとは一度も遭遇することは無かった。

あの時、本部(ココ)に普通にいたってことは病院で入院生活だったとかそういうことではないとは思う。少なくとも、ワタシの「元キングパンチ」で重傷負ってなければだけど。となると、ただ単純にあれ以降本部に来ていないか、あるいはカナデ若しくは他の誰かが意図してワタシと会わないように手を回しているかだろう。

 

 

……カナデは元気にしているだろうか?

彼女は随分と自分自身を責めてた。自虐……自罰的と言うかなんでもかんでも自分のせいにして背負いこんでしまってる感があって心配なのだが、何かしてあげられないものか?

そもそも、ワタシの喋りが遊戯王語録(こんな状態)になったのは、ちょっと無茶な状態で「絶唱」をしたカナデの肩代わりに墓地送りになった(死んだ)せいじゃなくて《星遺物(せいいぶつ)―『星杯(せいはい)』》を起動した(てにいれた)からだ。だから、カナデが気を病む必要は全く無いんだ……そう、伝えたい。

 

とはいっても、もはやワタシとはまともに口きいてくれる気はしないんだけど……

 

 

ううん、カナデのことはゲンジュウロウさんに任せておこう。

本人がそう言ってたんだ。それに、あの時やらかしたことでよーくわかったが、平常時ならまだしも切羽詰まった状態なんかにワタシが入っていくのは、言葉(セリフ)引き(ドロー)運次第で一発で決着になりかねない。もちろん、悪い意味でだ。

 

けど、場合によっては――――ゲンジュウロウさんがダメっぽかったら、()()()()も視野に入れておかないと……本格的に巻き込むのは気が引けるけどなぁ。それでもカナデの事を考えると、その選択肢も……。

 

 

 

 

 

……しかし、やることが無いとなると少し困るな。

 

というか、このまま全快した場合、ワタシはどうなるんだろう?

やっぱり、このまま本部暮らし続行か? となると、やれることは本部の雑務のお手伝いするくらいだろうか? それはそれで、別にいいけれど……何より、本部ならばほぼ間違い無くどこかしらのタイミングでカナデに会えるだろうし。

 

 

 

と、そんな時、病室のドアが開いた。

「カナデかな?」って思ったけど、入って来たのはヒビキちゃんとミクちゃんだった。

 

 

「やぁ! 葵ちゃん、久しぶりー!」

 

「おじゃまします」

 

 

……そういえば、ヒビキちゃんやミクちゃんと会うのもなにげにあの夜(あのとき)以来だな。

 

でも、話には聞いてはいた。確か、昨日か一昨日かに聞いた話じゃあ、作戦の要だとかどうとか言ってたっけ?

あと、今朝というか昨晩というか……未明? 闇リョーコさん(フィーネ)がわざわざワタシのところまで来て得意げに――実に、じつーに愉快そうに話してくれたなぁ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()があってそれが――――暴走?

あの時はボケーッと聞いてて「フィーネ嬉しそうだなー……カナデ、ちゃんとご飯たべたかなー?」なんて思ってたけど、今更ながら「暴走」ってロクでもなさそうな響きだな。あれだろ? 味方だったはずの奴らがウイルス感染し暴走、一転して敵側にっていう。*15

 

 

でも、ヒビキちゃんは見たところ何の問題もなさそうな様子。「暴走」とやらも大きな問題にはならなかったんだろう。

隣にいるミクちゃんも……あれ? なんで一般人のはずのミクちゃんが特機部二(トッキブツ)の本部に?

 

 

「いや~、追加で出されたレポートに手間取っちゃって、こんなじかんになっちゃってさぁー」

 

「響っ、そういう話は後でもいいでしょ? 今はあの用事の方を優先しないとでしょ?」

 

「ああっ! そうだった!!」

 

ふむ。ミクちゃんがなんでいるかは分かんないけど、何やら用事があるらしい。

 

 

「ええっと、それで用事って言うのは、その……――――」

 

 

一歩前に出てきた(ベッドにちかづいた)()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

いきなりなんだろう……って、ああっ!

ヒビキちゃんのことだから「わたしが未来と流れ星を見に行ったせいで、巻き込んで怪我させちゃってゴメン!!」とか、そんな感じにあの夜のことを謝ろうとしてるんだろう。

 

あれは、ワタシの勝手で軽率な思い付きによる行動と、追いかけたのが本当に偶々ノイズ事件の裏にいたクリボー(仮)ちゃんだったからであって、ヒビキちゃんがあやまることではない。むしろ巻き込んじゃったのってワタシの方だし……だから、そんな頭下げなくてもいいんだけどなぁ?

 

 

 

 

 

 

「葵ちゃん、()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

 

 

 

 

いーよいーよ、そんな気にしないで。ヒビキちゃんのせいじゃなくって、間が悪かったというか、ワタシが……ゑっ?

 

 

「お願いします!」

 

 

…………どういう…ことだ…!?

 

 

い、いいい、一旦落ち着こう? ねっ?

ほら、ベッド脇のテーブルに置かれたこの「ブルーアイズマウンテン」コクが違うだろぅ……って、これはちょっと前に様子を見に来てくれたアオイさんが持って来てくれたあったかいもの(ホットココア)だよ。しかも、もうぬるくなってる……。

 

 

「『半端な気持ちで入ってくるなよ……デュエルの世界によぉ!!』」

 

 

んん? なんか聞き覚えがあるのは決闘者として当然なんだけど、なんか既視感(デジャヴ)が……あ、そうだ。流れ星観に行かせるために色々と言っちゃった時にもこのセリフ言ったんだった。

って、落ち着くどころかケンカ腰だよ。やめようぜ、カナデの時の二の舞になったら……イヴちゃんの身体だから心苦しいけど、流石のワタシも自分で自分の口を縫い付けちまうよ?

 

 

「うん、半端な気持ちかもしれない……だって、あの鎧の子と戦う決心なんてついてない。昨日だって、逃げるので精いっぱいだった。起動した「デュランダル」で一応なんとかなったけど、でもそれも……わたしの望んだものじゃなかった」

 

下げていた頭を少しだけあげ俯き気味な体勢になったヒビキちゃん。

その影の落ちた顔は悲しそうで、そして悔しそうで……つらそうだった。

 

だけど――――

 

 

 

「――でも……だとしても!」

 

 

 

――――その目には、燃えるかのように熱く……そして強い意志が感じられた。

 

 

「悔んでばっかりじゃいられない、戦えるように……強く、もっと強くならなきゃいけないんだ。わたしは立ち止まってなんてられない……前に進んでいきたいんだ! だって、誰かを救うことはきっと間違いなんかじゃないから!!」

 

 

 

それは、ワタシが眺めるばかりの、視線の先にいるだけだった伝説の――本当の決闘者(デュエリスト)たちのようで…………ワタシには眩し過ぎる。

 

 

「『そうだ、オレにチカラなどない!』」

 

 

そうだ、ワタシは外身(ガワ)も言葉もそのチカラも、借り物の薄っぺらなものだ。

それに乗っかって、なんとなく思ったように……時に成り行き任せに過ごしているだけで、ワタシ自身が何か成したことなんて、無い。

 

 

「『誰かを助けることなどできるはずもない!』」

 

 

助けたものだって、きっと、ワタシがしなくたってカナデやツバサが……他の人が助けることができたばかりで、そこに出しゃばって良い所取りでかすめ取っていった功績に過ぎない。

その時のチカラだって、ワタシのチカラじゃなくってあくまでもただの借り物のチカラ……

 

 

「『ただ俺は傷ついていく仲間から目をそらすことはできないだけだ!』」

 

 

そのくせ、自分の感情を優先で勝手なことして……結果、それがみんなを悩ませ、苦しめて……

そうだ。カナデがそうだったように、あのライブの時や今回の事だって……ワタシの行動や言葉がかえってみんなに辛い思いをさせてしまうような状況を作ってしまってる気がするんだ。だけど、だからって……()()()()()()()()()()()()()、迷って終わるんだ。

 

 

「『仲間が救われることをただ願うことしかできないんだ!』」*16*17

 

 

……こんな言葉(セリフ)を言える人とは違うんだ。

 

他の人は案外どうでもよくて、身内には生きていて欲しい。出来る限り、笑顔でいてほしい。

カナデも、ツバサも、ゲンジュウロウさんも、アオイさんも、ユミも、ヒビキちゃんも、ミクちゃんも……どこかで元気にしていると信じている、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ノイズを操って色々しでかしていても、だ。

 

そんな無茶を押し通そうにも、ワタシに出来ることなんて限られてて……だから、このままじゃあ無理だってわかる。

ワタシの出来ることなんて、MAXで借り物のチカラで打算的に動くくらい。でも、それさえも、自分を傷つける行為になりかねない……そうなれば、優しさが過ぎるみんなを苦しめてしまうだろう。……でも、きっと押し通そうとするだろう、ワタシは、ワタシの出来る限りを超えて。

 

 

そんな雑魚以下の足を引っ張る厄介者でしかないワタシが、主人公のような輝きを持ってるヒビキちゃんに教えることなんて……いや、そもそも、戦おうとする……ココにいること自体が…………

 

 

 

 

 

 

 

「だからだよ」

 

 

ッ!?

 

 

……ヒビキちゃんが、ベッドに寝てたワタシの手を取って、その両手で包み込むようにしてギュッと握ってきた。

 

 

「わたしは奏さんに救われた、翼さんに守ってもらった。そして――()()()()()()()()()()()()()。あの夜だってそうっ。あの鎧の子と本当の意味で向き合おうとしてた葵ちゃんに、わたしの考え方が間違ったものじゃないって教えてもらった。その誰かの為に伸ばし続けるその手の温かさを……その背中の心強さを!」

 

 

……違うよ、ヒビキちゃん。そんなのは、決闘者たちの言葉に印象を引っ張られた結果(勘違い)に過ぎない。

あの(とき)なんて、勝手にどっか行って、勝手にボロボロになって心配させて……でも、ヒビキちゃんやミクちゃんが傷つくのを見るのがイヤでギリギリで立ち上がって、クリボー(仮)ちゃんを何とか説得できないか考えてたら勝手にいい感じのセリフが出てきたってだけで――――

 

 

顔を逸らす……が、ワタシの手を握ってた内の片手が放され、それがワタシの頬に当てられてクイッと再びヒビキちゃんの方へと視線を戻された。

 

「恐いんだよね。またあの子に届かないかもしれないって思ったら。それに、凄くいたかったんだから恐がっても仕方ないよ。……つい最近までわたしは勘違いしちゃってたけど、奏さんも翼さんも、葵ちゃんだって普通の子なんだもん。ワタシの知らない辛い思いもして、色々背負って……それでも頑張って戦ってるだけで、わたしが勝手に思ってたようなヒーローなんかじゃない」

 

「だから、さ」と、優しく言い聞かせるかのようにヒビキちゃんが言葉を続ける……。

 

「わたしに葵ちゃんの人助けのお手伝いをさせて? 色々教えてもらってもすぐには上手く出来ないかもしれないけど……それでもきっと、届くよ! 1人よりも、2人なら! 絶対に!!」

 

 

何度でも言う、それは、勘違いだよ……!

 

そりゃあ、フィーネと関係のあるっぽいクリボー(仮)のことも放ってはおけないよ? 『何度でも受け止めてやる! 全部吐き出せ、お前の悲しみを!』ってセリフに反応したあの子の顔は、救いを求めることも忘れたかのような、苦しそうな顔だった。

事情なんて知らないけど、何とかしてあげたい。でも、出来るか出来ないかとは話は別だ! 話を聞いて、なんとか気持ちを理解できたカナデにすらかけられる言葉の無い今のワタシには――――!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「かっとビング」だよっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――それは……ッ!!

 

 

 

「あのライブの時に、葵ちゃんがわたしにくれた言葉……辛いリハビリや行き場の無い怒りに苦しんだ時、頑張ってもダメかもしれない、何をしても変わらないんじゃないか……そんな時に、ノイズに立ち向かっていく葵ちゃんの姿と一緒に思い浮かんで、不思議と勇気をくれる言葉なんだ…………なーんて、言葉の意味がわかんないから、本当はこんな時に使っていいものなのかはかわかんないけど――――」

 

 

困ったように笑う()()()に、ワタシはつられるように笑ってしまう。

嬉しいからじゃないし、困ってるヒビキにじゃない……自分に対して、だ。

 

 

「『それは勇気をもって一歩踏み出すこと……』」

 

 

「葵ちゃんっ」

 

ワタシがイヴちゃん(ワタシ)でしかないことも、自分の理想に力及ばないことも、カナデに伝わらないこの想いも……。

 

 

「『それはどんなピンチでも決して諦めないこと……!』」

 

 

「うん!」

 

デュエリストたるもの、最後の最後まで諦めないものだっていうのに……!!

 

 

「『それはあらゆる困難にチャレンジすること!』」

 

 

「うんっ!!」

 

ワタシは、デュエリスト失格だ!

 

――――今は、そうだとしてもっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「良い雰囲気なところに水はさせないけど……響ってば、葵ちゃんの言うことがズレたり変になったりすること忘れて……ううん、きっと大丈夫だね。だって――――」

 

 

 

 

「「かっとビングだよっ! わたし(ワタシ)たち!!」」

 

 

 

 

 

「――――ふたりとも、あんなに笑ってるんだからっ」

 

 

 

*1
基本「~の時(場合)~できる」が発動するか否かを選べる任意効果、「~の時(場合)~する」が発動しなければならない強制効果であるため、本来このような質問はこない。例外として、ある程度古いカードたちは効果の記載方法が確立されておらず、この法則にのっとっていないカードもある

*2
ネット上を中心に、ある意味決闘者に有名な言葉。日本語のような独自言語「コンマイ語」と呼ばれるものの一種。簡潔に言えば、来た質問に対して、その効果処理や一定の場合での対処・裁定を公式も把握していない場合での返答である。正確には「調整中」という返答が来ることは無いが「ルールの調整をしています」など類似の返答や、「カードが違います」や「このカードの性質上、止むを得ないことです」など、突拍子もない返答が過去にはあったとか

*3
なお昨今では、随分とこのような不明瞭な裁定は減った印象がある。が、裁定が変わったり「それでいいのか?」と思ってしまう様な特殊裁定であったりと、全てが全て丸く収まっているとは言い難い状況でもある。有名どころは《ポールポジション》だろう。また、ただ単に面倒な処理が必要なカードもあったりするので、全てのカードをとは言わないが決闘者ならば少なくとも自分の使うカードの裁定は憶えておかなければならないだろう

*4
そんなエラーが起きる方がおかしい? 対象年齢9歳以上だから大丈夫だよ(謎理論)

*5
「遊戯王5D‘s」ジャック・アトラス。セキュリティに逮捕され刑務所で死んだと知らされていたかつての仲間・鬼柳京介が自分たちを恨みシグナーの宿敵・ダークシグナーとして遊星の前に立ちはだかった。そのデュエルは引き分け(実質負け)で命拾いしたのだが、その後に「恨みながら死んでいっただろうアイツにトドメをさすために……戦わなければいけないのか。オレはどうすれば……」と弱音を吐く遊星に、ジャックが数回のパンチを交えながら放ったセリフの一つ。「捨て犬」ではなく「捨てられた飼い犬」なところがキング的ワードセンス。とは言っても、このシーンでの続きのセリフでもわかるのだが、この時点でもう遊星に敗北しており「元キング」になっている

*6
この時ジャックがくり出した腹パンが叩き込まれた箇所は、前述の鬼柳とのデュエルで大きな傷を負い手術までした箇所である。また、いつもよりも妙に濃く見える遊星の顔の作画やラストのクロスカウンターもあって、どこの熱血アニメかと間違える決闘者がいたとか……

*7
「遊戯王DM」闇遊戯。あの有名な杏子とのデート回でのセリフ。ゲームセンターのダンスゲームで連戦連勝していた「ステップ・ジョニー」に杏子が挑み、妨害を受けながらもパーフェクトで勝利! その帰り道に因縁つけて絡んできたステップ・ジョニーが今度はデュエルを仕掛けてくる。その勝負を受けた闇遊戯がデュエル開始前にステップ・ジョニーへと投げかけた問いかけである。なお、ステップ・ジョニーの答えは「決まってんだろ、モテるからだよ」であり、それに対して闇遊戯は「そのダンスに自分の夢をかけてる者もいる。お前に杏子の夢を汚させない!」と闘志をより一層燃やしたのだった

*8
ステップ・ジョニーのキャラそのものや、使うデッキが既存のカードで構成されたファンデッキ「ミュージシャンデッキ」だったり、闇遊戯に「どうしようもない奴かと思ったら、デュエルに関しては案外素直な性格」と思われたり、《メタル化・魔法反射装甲》の攻撃力アップ効果の「モンスターに攻撃する時」を「攻撃された時」も適用されると勘違いしていたり、相手がペガサスにも勝ったデュエルキングの遊戯だと知って逃げ出そうとしたり、杏子に説教されて改心して再び本気でダンスを頑張ってみようとしたり……と、小さな笑いのネタが散りばめられたお話。なにより、予告が一番の活躍の舞台である杏子の、数少ない本編内での活躍が描かれているお話である

*9
「遊戯王GX」キモイルカ……もとい《(ネオスペーシアン)・アクアドルフィン》。エド・フェニックスとの惨敗によってカードが見えなくなり、デュエルアカデミアから立ち去った後、色々あってからデュエルをせざるを得なくなり、デュエルをはじめるのだが……なおも全部白紙にしか見えなかった十代へと向けられたセリフ。正確には前に「あのころの~」が付く。セリフの内容がどうと書こうとか以前にアクアドルフィンの見た目やその喋り……それどころか、そもそも意☆味☆不☆明な超展開そのものもネタ性が強く、印象に残るために決闘者たちによく知られることとなったセリフである。

*10
ボートで海へと出たら遭難→空から隕石が! ぶつかる~!?→気づけばどこかの砂浜に……でも、空には土星がものすごく近くに見える→イルカのような頭をしたつぶらな瞳のムキムキマッチョマンが海から現れる→キモイルカ「キミは招待されたのさ!」→機械のような宇宙人(?)の乱入者、キモイルカ「怒ってるみたいだから後はヨロシク」→でも武器持ってないし……キモイルカ「そんなもの必要無い(意訳:デュエルで倒せ)」→デッキは宇宙から降って来た→キモイルカ「ワクワクを思い出すんだ」→白紙だったカードがわかるように。それが昔自分で描いたデザインを基に作られ宇宙に打ち上げられたカードだった……『どういう…ことだ…!?』

*11
(ネオスペーシアン)・アクアドルフィン》のこと。意気消沈した十代が出会う新たな仲間である宇宙人。木星軌道上の衛星イオにあるネオスペースにいた。ネオスペースの海には彼以外にも普通のイルカっぽい奴らがいるのだが、飛び出てきた彼だけは「頭はイルカっぽいが首から下はムキムキマッチョマン」、「水色&クリーム色ベースの前身タイツ+ブーツっぽい見た目」、「つぶらな瞳と妙に良い声」、「変に表情豊かな顔」、「音波を発する「ケケケケケッ……」」などなど良くも悪くもインパクトが強かった。キモカワイイともキモカッコイイとも言い難い彼は「キモイルカ」と呼ばれるようになった

*12
余談だが、「手札を1枚捨てることで、相手手札1枚を確認しそれが自分フィールドの一体のモンスターの攻撃力よりも低いモンスターなら墓地に送る」というピーピング&ハンデス効果を持ったOCGの彼は登場初期こそ他の「鬼畜モグラ」等に話題をとられてはいたが、なんだかんだで特定のデッキで長く息をしていたりする。有名所は「HERO」デッキや「水属性モンスター効果発動のために手札から墓地に送られた場合発動できる」効果を持っている「海皇」デッキ。また2018年の世界大会で活躍したことによって一時期注目を集めた事もある

*13
「遊戯王ZEXAL」ドルべ。ドルべ&メラグVSベクターというバリアン7皇同士の2対1の変則デュエル。その終盤にベクターのカードによる全プレイヤーへの効果ダメージでベクターだけが生き残り負けそうになった時、ドルべが《白き盾》の効果でダメージを無効化しその分メラグのモンスターの攻撃力を上げ反撃の布石を繋げたところでセリフ。反撃で勝てそうなシーンなのに何故そんなことを言ったのか、それは「攻撃力アップ効果は永続だが、そのターンエンドフェイスにその数値分自身はダメージを受ける」から。だが、今はベクターのターンで代償のダメージが来る前に決着をつけることは出来ず、自分が負けることは確定していて最後まで戦うことはできない……だからこその一言

*14
おそらく、ダメージから守るはずなのに守れず結局死ぬ《白き盾》は本来、相手ターンに使うこと自体想定されていないものであると思われる。それこそ、バトルフェイズ中に発動するダメージ……例えばベクターのように《No.104仮面魔踏士シャイニング》のようなカードを相手が使っていればまだ相手ターンでも発動する意味はあるだろう。無粋な話、守りにしろ攻めにろ、もっといいカードがあるはず……「(アニメ)遊戯王ではよくあること」

*15
もしかして 「ヴァイロン」

*16
「遊戯王5D‘s」不動遊星。「誰も助けることは出来ない」その言葉への答え……周りを、他でもない自分自身とその心を傷付け拒絶を続ける十六夜アキを前に、それでも向き合い続ける遊星の行動理念とでもいうべき言葉。アキの両親を……父親をこれまでちゃんと向き合えてこなかった娘へとむかせ親子の本来の絆を取り戻させるに至った、その在り方。「何度でも受け止めてやる!」の回では一歩足りなかったアキの心を開かせる大事なお話である……ここの主人公の内心と同じではでは断じてないので注意

*17
そんなヒロイン・十六夜アキにとって大きなターニングポイントになる話なのだが、決闘者たちからはもっぱら「親の面前でのSMプレイ」などと言われてしまっている




イヴちゃんが活躍するカウンセリング回といったな……間違ってはいないだろう!?

……折れてからの復帰が早いのも決闘者ならでは。なお、それが連続して成長がみられなかったら色々ヤバイ。なので、きっとイヴちゃんは成長してくれる……はず!!

あっ、あと奏の内心や歌えない理由とか、「デュランダル」のこととか、未来さんのこととかは、それぞれの視点で補完というか掘り下げられていきますので、少々お待ちください。
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