我が手には星遺物(誤字にあらず)   作:僕だ!

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※追記※
投票期間を設けました。10月25日00:00までの予定です。




大変長らくお待たせしました!!

「コード検索で「ガングニール」じゃでねぇぞコラァ!?」と奮闘(?)してました。
……でも今冷静に考えてたら、「実は途中まで「グングニール」で検索しちゃってた?」と凡ミスしてた気も……?
そそそ、そんな、未だに「ガングニール」を「グングニール」だと勘違いし続けているイヴちゃんじゃないんだから!?



そして!
予告していた通り!アンケートをハーメルンとTwitterでやります!!
ハーメルンでのアンケート内容は「立花響に合う遊戯王OP・ED」
「僕だ!」の中で既に決まっている曲もありますが、それとは別に選ばれた曲は響が聴く&歌うかも!? とにかく本編に登場し、場合によっては響の精神状況や成長に影響が!?

利用規約(ガイドライン)にひっかかりますので、感想欄での回答はしないでください!
『ルールとマナーを守って、楽しくデュエル!』


2-10

ライブ会場のステージ裏。

並び立つのは、出番を待つ奏と私。

つい先程までそばにいてサポートをしてくれていた緒川さんも、既に他所へと行ってしまっている。

 

 

私たちの視界からはモニター越しに見える会場。そこでは、他のアーティストがステージ上に立ち、会場の観客を大いに沸かせている。

事実上の「ツヴァイウィング復帰ライブ」とはいえ、あくまでもそれはフェス全体の内の一部でしかない。だから当然、あそこで盛り上がっている観客達の中には葵もいるんだろう。あの熱狂した会場内にいるのかと思うと、もみくちゃになったりしてないか、会場の熱気にあてられていないか等々……少し心配な気も――

 

――……まさかとは思うけど、私たち(ツヴァイウィング)とは別のアーティストのファンになってしまったりしてないわよね?

何を好きになるかなどと、そ、それはまぁ、葵の自由よ? でも……ちょっと複雑な気持ちになってしまう。

 

 

 

そんな中、隣にいる奏がため息とも深呼吸とも判別のつかない大きな息を吐いた。

 

2年前のライブの時の前例もあって「まさか奏も葵の事で?」と思ったけれど、その表情からしてなんとなく葵関係ではない気がして、問うのを一旦止めた。

けれど、またすぐに私はその理由がなんとなく察することが出来た。今日の出来事を少し思い返してみればわかるだろうことだった。……そして、私の方から話をふった。

 

「海外進出のお誘い、ね」

 

「いや、まぁその手の話自体は前から結構きてたけどさ。とはいえ、あんな熱烈勧誘が来るとは思わなかったなぁ」

 

「まさか、ライブ前にプロデューサーが直々になんて誰も思わないわよ」

 

「だよなぁ……非常識とかそんな話のレベルじゃないじゃん」

 

最終リハーサルの準備前に私たちの前に現れた、メトロミュージックのプロデューサー、トニー・グレイザー氏。

 

これまで数度にわたり直接顔を合わせるのは――それも、面と向かって話しするのは――初めてだった。

海外の企業の中でも有数の、その中でも名のあるプロデューサーからのオファー。一度でも世界の舞台を夢見た者であれば……仮にそうでなくても、腕に自信があり自身がどこまでいけるかと上を見据える者であれば、オファーを受けない理由は無いだろう。

 

 

「お誘いを受けたからといって、そう簡単に頷けるものではないものね……」

 

――――が、そういうわけにもいかない場合も……ある。

 

「ノイズ発生の問題は、今回の大事(おおごと)で一段落するかどうかもわかんないからなーさすがにさ。まっ、いつになるなんて確証は無いけどさ、目指してみるのは全然アリじゃないか?」

 

「えっ!?」

 

奏の言葉に一瞬耳を疑った。……けど、どうにも聞き間違いではない様子。

 

海外でアーティスト活動をするにあたって一番の障害となっているのは、ノイズである。立花響という新たな装者が加入しているとはいえ、無理がある……というより、彼女一人に全て任せてしまうということは、私にはどうにも容認できそうになかった。

しかし、もしもそのノイズの活動がおさまる時が来たとすれば……夢を追いかけてもいいのかもしれない。

 

もちろん実力的な問題もあるにはある。オファーがあったからと言って必ず成功するわけがない、そう生優しい世界ではないと十分に理解しているつもり。けれど、それでも奏と共になら……この「双翼(ツヴァイウィング)」でならっ、きっと世界の舞台でも飛べると確信めいたものが私の中にはあった。

 

だからこそ……許されるのであれば、いつの日か夢見た世界の舞台を目指してみたい。私はそう、思っている。

 

 

「で、でも……いいのかしら?」

 

「いいも何も無いだろ? つーか、あたしを引き止めたヤツがなーに言ってんだか」

 

 

私の問いに、不満そうに――かつ、ワザとらしく――頬を膨らませた後に、ニカリッと軽快に笑う奏。

その笑みにつられて、私も笑ってしまう。

 

 

「奏は相変わらずイジワルだ」

 

「そういう翼は……少しは泣き虫がなおったか?」

 

「かもしれないわね」

 

 

私たちは顔を合わせて、また笑った。

 

 

 

 

 

ひとしきり笑ったところに、ふと気づく。

他所から眼鏡をかけた緒川さんが静かに駆け寄ってきているのが見えた。

 

 

見れば、モニターの向こう側にいるアーティストのステージがクライマックスへと移って行っているのが見て取れた。っということは、ついに奏と私の出番が目前まで迫ってきたんだろう。

 

 

特に声を掛け合うことも無く、共に立ち上がり……自然と、また顔を見合わせ――頷き合う。

 

 

 

「いくぞ、翼」

「いこうっ、奏」

 

 

 

成長しているようで、足踏みを続けていた私たちが、本当の意味で再始動するその第一歩となるステージへと向けて――――

 

――――あの時と同じように、手を繋いで。

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

「……ねぇ、響」

 

「ん、どうかした未来?」

 

翼さん達も参加しているフェスの会場となっている()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。そこが見える距離でありながらもそう近くない距離にある公園。その一角にあるベンチに並んで腰かけている私とその隣で首をかしげてる響。

 

「どうしたっていうか……その、響もライブ観に行きたかったんじゃないかなーって思って」

 

「あ~それはまぁねぇ?「ツヴァイウィング」のいちファンとしては当然だよー」

 

足をパタつかせながら笑って言う響。

けど―――

 

「でも、ライブ会場(あそこ)にいたら、いざって時に真っ先に動けないから」

 

その表情はクルリと一転した。

どこか悲しくさびしそうな……けれど、その目には力強さが感じられる…そんな顔。

 

「ノイズによって失われる命だけじゃない。誰かの日常も……奏さん達と葵ちゃんの約束も、私が守りたいものだからね」

 

「響……」

 

そんな響に寄り添うべく、私は(ここ)にいる。

……特訓は一緒にしたけど、私にはシンフォギアは無い。共に戦うことはできない……最近、それがとてももどかしく思えてきていた。

 

 

けど、何故だかその響の表情がまたコロッと一変した。

 

「そ・れ・に~♪」

 

「それに?」

 

「実は奏さん達とは今度カラオケに行く約束してるからね~。だったら、ライブだって我慢できる! やっぱりちょっと気になるけど……あっ、もちろん未来も一緒にだよっ!」

 

それって、つまり、日本屈指のアーティストであるツヴァイウィングとカラオケ!? あのそう広くは無い密室でツヴァイウィングの生歌を――――って、あれ?

 

「それ、初耳……いつそんな話をしてたの?」

 

「あれー? えーっと……そういえばあの時は晩ゴハン作るために、一足先に未来が帰ったちょうどその後だったんだ! 奏さんと翼さんが来たのは!」

 

「え? もしかして、その時今日(ライブ)の事お願いされて代わりに、って?」

 

「違うよ? 奏さんから()()()()()()後、出せない「アームドギア」のこととか話して……で、奏さんが「前みたいに何か手伝ってやれたら良かったんだけどなぁ…」なんて凄く申し訳なさそうに呟いてたから「じゃあ代わりにってわけじゃないけど、今度皆で一緒にカラオケ行きませんか!?」って言ったの」

 

「……それ、怒られたりしなかった?」

 

「んーん。ひとしきり笑った後に「ライブがおわってからな」ってOKしてくれたよ?」

 

私としては奏さんに関しては、色々事情はあったとしても響を攻撃したことに思うところはあるわけで……でも、ちゃんと謝ったらしい上に、当の響が気にしてる様子はもうないからこれ以上私がとやかく言うのは筋違いだよね?

 

でも、どう……なんだろう?

 

奏さんが響の特訓を手伝えなくなったっていうのは、話に聞いてた「奏さんがシンフォギアを纏えなくなった」からだよね。ノイズへの復讐のために必死になってきた奏さんからすれば、大問題。その延長線上にある「歌」に対してもあまり良い気はしないはず。そこを響がつつくようなマネをしたら……

……ううん、でも、それならアーティストとしての活動を再開して歌ったりはしない、かな? なら……私の気にし過ぎ?

 

 

それはそうと……

 

「「ツヴァイウィング」のふたりとカラオケって……当然規模はライブとは比べられないほど小さいけど、別の意味ですごいね」

 

「ファンなら喉から手が出るほど……ううん、それ以上に恐れ多過ぎるレベルだよ!!」

 

――そんなこと言ってるけど、ソレを頼んだのは他でもない響だよね?

 

そうツッコミを入れようとし――――

 

 

 

―――! ―――! ―――!

 

 

 

 

響の方から鳴り響く、幾度となく聞いた警報(アラート)じみた着信音が私の耳にも入った。

当然、響はすぐさま反応して通信機を繋げ――私もその響の耳に、身体ごと自身の耳を寄せた。

 

「はい、響です!」

 

『ノイズが出現した! すまないが、至急出現地点まで急行してくれ!』

 

聞こえてきたのは、司令さんのいつもの力強い声。その特徴的な声は、通信越しでもよくわかるものだった。

その声が聞こえたとほぼ同時に、端末にノイズの出現地点の情報が来たのか立ち上がっり、方向転換をして駆け出す響。私もそれについて行く。

 

『すぐに、翼も向かわせる。それまでノイズの市街地への進行をなんとしても――』

 

「いいえっ、翼さんには伝えないで、そのままライブに専念させてあげてください! もちろん、葵ちゃんにも! 今回は()()()()やり切ってみせます!」

 

『…………!!』

 

 

そんな、司令さん顔負けのハキハキとした声に通信の向こう側の声が止まった。

 

……私は、周りに会話を聞いてしまっている人がいないか少しドキドキしてたけど、どうやら杞憂だったみたい。

 

 

「お願いします!!」

 

『……「幸い」と言っていいかは分からんが、現時点で観測されているノイズの出現数はそう多くは無い。人命第一……防衛限界のラインを想定し、ノイズが一体でもそこを越えた時点で翼も動かす』

 

「……! はいっ、やり遂げてみせます!!」

 

『だが、決して気を抜くな! 響君だけが出てきたとあれば、間違い無く君を狙って鎧の少女も現れ戦闘は避けられないだろう。むしろ、今回のノイズは()()を狙った罠である可能性が――』

 

「望むところです!」

 

 

響の要望に応えながらも、予防線を引き、さらには忠告を付け加える司令さん――――の言葉に半ば喰い気味に返事をする響。

 

 

『無謀に思えるが……何故だか、一周回って頼もしく感じてしまってるな』

 

「葵ちゃんと未来との、特訓の成果の一端です!!」

 

そう……かな?

葵ちゃんとの特訓の結果、傍から見ても響が強くなったのは事実だ、私だって身体能力が上がっている実感はある。それに、何と表現したらいいのかいまいちわからない変な自信がついたのも確か……。

 

 

 

 

「じゃあ、いってくるね……未来」

 

 

 

「いってらっしゃい。私はみんなの避難のお手伝いをしてるから」

 

「う~、わたしとしては、未来には遠くに逃げといて欲しいんだけど……」

 

「言わせないよ? だって、響のと同じ「人助け」なんだもん」

 

 

 

 

 

「響の想い……ついでに葵ちゃんの分も一緒に、鎧の子(あのこ)にぶつけてきちゃえ!」

 

「……うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

「こんなもんなんかに頼らなくても、あんたの言うことくらいやってやらぁッ!」

 

「『ソロモンの杖』を私に返してしまって、本当に良いのかしら」

 

半ば押し付けるようにフィーネに渡したのは、()()()()()()()()()()()()()()完全聖遺物「ソロモンの杖」。

「バビロニアの宝物庫」からノイズを呼び出し操る完全聖遺物(それ)を手放すということは、数という単純明快で確かな「チカラ」を手放すことに他ならない……だが、だからこそ、

 

「アイツらよりも、アタシの方が優秀だってとこ見せてやるッ!アタシ以外に力を持つ奴は全部この手でぶちのめしてくれるッ! ……()()が、アタシの()()だからなッ!」

 

「……ふん。ならば、おびき寄せる分のノイズはこちらで出してやるとしようか」

 

 

 

――――せいぜい、失望させてくれるなよ。

 

 

そんなフィーネの声が、アタシの頭の中で反響した。

 

 

 

 

――――――

 

 

 

街はずれの屋敷でフィーネとした、そんなやりとり。

それが今朝の事。

 

 

 

 

……そう、()()だ。

だけど、目的(それ)はあくまで「争いの無い世界をつくること」。

「フィーネに認めてもらうこと」は、また別の話……。けど。聖遺物等のチカラの事を考えると目的達成をスムーズにするためには十分意味のあることだと――――

 

 

――でも、違うんだ。

 

 

『ネフシュタンの鎧』の浸食を退けるために電撃を受け続け、最後には気を失ったあの時……何も言わずに離れていくアタシが感じていた感情は、ひと昔前に感じてたものとは変わっていたのだと思い返せば返すほど自覚させられた。

アタシとアイツ(フィーネ)はお互い利益の、目的のために利用し利用される……あくまで利害関係からなるビジネスパートナーのような間柄だったはず。でも、いつの間にかアタシは()()()()()()()を求めだしてしまっていた。

 

 

 

(ひと)りはイヤ。

見捨てないで。

そんな目で見ないで。

認められたい。

そばにいて――いさせて――。

 

 

確かな繋がり(モノ)が……欲しかった。

 

だから、だからっ、フィーネの求めること(もの)を成し遂げること、それをしたかった。これまで失敗してきたけど、今度こそ成し遂げたかった。そうすれば――!

これは、アタシの目的を達成するための通り道に在るんだから、何も悪くない……はずだ。

 

 

 

だというのに――ッ!

 

 

 

 

()()()()()

 

 

 

 

融合症例(ターゲット)をヤるための邪魔になる要素を極力避けるべく、わざわざこのライブのタイミングで、ライブのやっている区域には避難勧告等の影響が出無いような離れた場所で……融合症例(ターゲット)をおびき寄せるためのノイズをフィーネが出現させた。

なにより、フィーネから得た情報で「天羽奏(かたわれ)は装者としてのチカラを失っている」ことが判明している。仮にあの風鳴翼(人気者)がライブをほっぽり出して来たとしても――融合症例(ターゲット)とつるんでいたとしても、これほどの早さでノイズを殲滅できるはずが……!!

 

 

けれど、その考えを嘲笑うかのように……目の前の光景(げんじつ)は夢でも幻でもなく、そこにある。

 

 

夕焼けで染められた世界……遠目でもわかる。飛び散り、舞う「黒」。

 

ノイズが生みだし、ノイズが成る「炭素」。

 

 

 

 

解放全開! いっちゃえ ハートの全部で!――

 

 

 

 

炭素の塵が散れども散れども聞こえてくる、アタシの大っ嫌いな歌。

 

 

 

進むこと以外 答えなんて あるわけがないっ――

 

 

 

その歌は……聞き覚えがあった。

 

 

 

見つけたんだよ 心の帰る場所 Yes!――

 

 

 

あの時だ。

融合症例以外にも、外部へと護送される完全聖遺物「デュランダル」も奪取しろと命じられた、あの時。

 

 

あの時の融合症例(ターゲット)は「デュランダル」を抱えて逃げ回るので精一杯。

奥底に怯えを潜ませた眼で、足を震わせながらも逃げに逃げ……追い詰められてようやく拳を握った、小動物染みた雑魚でしかなかった。

 

 

 

届け! 全身全霊この想いよ――

 

 

 

ヤツの歌で「デュランダル」が起動しなければ……融合症例(やつ)がそれを手にとりさえしなければ――――!

 

 

 

 

響け! 胸の鼓動 未来(みらい)の先へーーーーッ!!

 

 

 

 

 

 

「ノイズ共が、数分足らずで……全……滅…ッ!?」

 

 

事前の想定の範囲内ではある。

しかしそれは「()()()()()()()()()()()()()()()」。

断じて融合症例(ターゲット)単身でどうにかなるはずが――――

 

 

 

「やっぱりいた……! 久しぶりだねっ!」

 

 

 

――――アタシの思考をブッた切る、明るい声。

 

 

まるで、先程まで戦ってなどいなかったかのような、息切れも感じられない、あふれんばかりの馬鹿丸出しな笑顔。

その笑顔はアタシには気味悪いとさえ感じられた。

 

 

それ以上に……こんな奴が、あの逃げ回るだけの、口先ばかりで綺麗事言うだけの甘ちゃんがこの短時間で、ノイズを全滅させてここまで来たことに……!

それだけじゃねぇッ!! アタシが必死こいて大嫌いな歌を何べんも歌って完全聖遺物「ソロモンの杖」を起動させたっていうのに、逃げ回って歌っただけで「デュランダル」を起動させたことも……っ!

 

なにも! かも! 気に入らねぇッ!!

 

 

「テメェ! どんな小細工しやがった……答えろ、答えろよ、融合症例ぇッ!!」

 

 

「――ユーゴショーレイなんて名前じゃない!」

 

 

答えじゃない何かを大声で伝えようとしているとわかる、融合症例(ターゲット)

いったい何を――――

 

 

「わたしは立花響15歳! 誕生日は9月の13日で血液型はO型! 身長はこの間の測定では157cm! 体重は……もう少し仲良くなったら教えてあげる! 趣味は人助けで好きなものはご飯&ご飯ッ! あと……彼氏いない歴は年齢と同じッ!!」

 

 

開いた口が、塞がらなかった。

そう、自己紹介。こいつ、いきなり戦場でなに言ってやがる……!?

気が狂った……じゃなきゃ、なんだって言うんだッ!?

 

 

「そして、デュエルの事もっとよく知りたいデュエリスト見習いやってます!!」

 

 

「でゅえる? でゅえりすと? なんだよそりゃぁ融合症例で装者じゃないのか!? くっそ! わけわかんないこと言いやがって! いったい何を――――」

 

 

 

 

「わたしもよく知らないッ!!」

 

 

 

 

…………は?

 

 

はあああぁぁーーーーっ!? なっ、なめてんのかぁッ!?」

 

 

 

ヘソで茶沸かせるほどに、アタシのイライラは立ち上り……吹っ切れた。

頭に血が昇った。だから、フィーネに言われた「融合症例を捕縛し連れ帰る」という任務も忘れ――――その身に纏った「ネフシュタンの鎧」全身全霊のエネルギー弾の一撃をぶちかます。

逃げるヒマなんてあるわけがない!!

 

 

 

――――――!!!

 

 

 

融合症例(やつ)を飲み込む光。

響く轟音。

巻き起こる衝撃波。

立ち上る土煙。

 

 

 

「ハァ、ハァ……ちぃッ! アタシとしたことが、やり過ぎちまったかぁ?」

 

 

 

あの夜、ノイズに囚われた融合症例(コイツ)に向かって放った一撃を、(ちび)に防がれたことが、一瞬頭によぎった――が、そんなのばかばかしい。

フィーネが「お前(アタシ)では勝てない」と称した(あれ)ですらボロボロになった一撃の、さらに力込めた今の一撃を、融合症例が受けきれるわけ――――

 

 

 

 

 

 

 

「――それはどうかな?」

 

 

 

 

 

 

 

「…………は?」

 

 

 

「ハァッ!!」

 

 

そんな掛け声と共にバッ!と霧散する土煙。

晴れた先にいるのは、拳を握り、その両手を腰あたりで構える……多少の汚れこそあれど、無傷といって差し支えないだろう融合症例(やつ)の姿。

 

 

「まだだ! まだ、語り合おう! ぶつけ合おうっ、想いを! 私たちのデュエルでッ!!」

 

 

 

 

 

 

――――だから、デュエルってなんだよ!?

 

 

 




デュエルを知らないデュエリスト見習いの決闘者・立花響!!

「『どういう…ことだ…』」

次回! 決闘者無双!!
え? すでにっていうか、これまでもずっとそうだった?







※注意※
感想欄でのアンケート回答等の行為はハーメルンでは禁止されている行為です。ご注意下さい。

()()()()()()()()や他のキャラの事を考えた結果意図的に除外しているOP・EDもあります。ご了承ください。

もしも、選択肢以外に「響にはこの歌がいいだろ!?」、「『どうしてDホイールと合体しないんだ…』」等の意見がありましたらハーメルンの感想欄ではなく、Twitterのほうにお願いします
反応を返せるか、対応をどうするかは未定ですが、全てに目を通します。


Twitterのほうでは、各曲のリンク等を乗せられたらなーと思っています。


また、Twitterのほうでは、次回やるかもしれない「風鳴翼に合う曲」の候補募集! 出来れば理由などもいだたきたいのでハーメルン感想欄では削除の危険があるためあくまでTwitterでの募集ですのでご了承ください。
「かもしれない」というのは、Twitterである程度まとまっていた場合、そちらで決定するかもしれないからです。


※追記※
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