我が手には星遺物(誤字にあらず) 作:僕だ!
遅れたのは誰だ!? ドン・サウザンドってヤツのせいか!? いいや「僕だ!」。
予告していた通り、アンケートを行います!
アンケート内容は「天羽奏に合う遊戯王OP・ED」!締め切りは11/2の00:00を予定。
「僕だ!」の中で既に決まっている曲もありますが、それとは別に選ばれた曲は奏が聴く&歌うかも!? 場合によっては、デュエットも……!?『デュエルをするんじゃないのか!?』
詳細は後書きの方で!!
『ルールとマナーを守って、楽しくデュエル!』
つい先日、「ツヴァイウィング」をはじめとしたアーティストたちのライブを観に会場に突入したのだが……うん、自分でわかる程度にテンションがおかしくなっている。
なんというか、こう、一回テンションが振り切って一周回ってしまってからそのままで戻ってない感じ。とは言っても、そんなハッチャケてしまっているわけじゃなく、あくまで身体の中心がいつも以上にポカポカしているっていうか……別に熱があるとか、風邪ひいたとかそういうわけじゃないよ?
そんなワタシは、今日も今日とて早朝特訓!
とは言っても、ちょうど今はその特訓の合間の小休憩中。ヒビキとミクちゃんと並んで座って、水分補給したりしながらお喋りしてるんだけどね。
で、今しているのは、ライブのあっていた時の話――まあ、正確にはヒビキが「相談があるんだけど……いい?」って話を切り出して来たかと思ったら、なんかそういう話になっていったってだけなんだけど。とにかく、その時、ライブ会場から離れた場所でヒビキが出会い戦ったのが、あの夜にあった例の鎧の子・クリボー(仮)ちゃん……もとい「
……ワタシとしては、クリスって名前のあの子が「クリボー」に反応したってことがしっくりこないというか、むしろ良く反応したなーって妙な感心さえ抱いてしまっていたりする。「
「雪音クリス」……「ユキネクリス」…………クリボー……「キネクリボー」……
……はっ!? な、なんか今、変な電波を受信してしまってたような気が…!
ん? 電波……? なんだ、デュエリストにはよくあること、そんな慌てることじゃないな。
「――――ってことがあって、風鳴司令たちは「イチイバル」*1って言ってたシンフォギアを纏ってさ。それからは遠くからの射撃と爆撃が基本で、こっちは何とかしのごうとするので精一杯。翼さんが来てくれるまではいわゆるジリ貧ってやつで……」
っと、そんなことを考えてしまいながらも聞いていたヒビキの話が一段落したようだ。
ほう……ライブが終わった後、会いに行ったらカナデだけでツバサがいなかったけど、ヒビキのところでそんなことがあってたから《増援》に向かっていたからだったんだね。
ヒビキの隣にいるミクちゃんも詳しいことを聞くのは初めてだったのか、少し驚いたような――そして、心配しているような表情をしている。
「クリスちゃんとはこれからも戦わなきゃいけないかはわかんないけど……もしも、あのフィーネって人や新型のノイズが何か撃ってきたりしたらどうすればいいかなーって悩んでてさぁ……」
「何か無いかなぁ?」という視線をワタシへと向けてくるヒビキちゃん。
……ちょっと遠回し気味な言い方ではあったけど、つまるところ遠距離攻撃の対策・特訓がしたいってことかな?
そういえば、ドロー力や基本的な身体能力強化以外はほとんどしてなかったね。あとは、ノイズとか接近して戦うのが主体の相手しか想定してなかったのは確かだ。
いつも、ワタシがいない時でもヒビキの特訓に付き合ってくれてた
まぁ、検討とは言っても、やること自体はワタシの中ではもう決まってるんだけどね。
具体的には、もっとリアルファイトを意識した決闘者的特訓を取り入れていく方針だ。
今のご時世、決闘者たるものリアルファイトも嗜んでおかなければならない。 そうでなければ、もしも相手が
……注意すべきは、相手がちゃんとしたデュエリストだった場合。その際には自らリアルファイトを仕掛けて行ってはいけない。何故なら
とにかく、そういった注意点こそあれど、リアルファイトの技術・知識は得ておくにこしたことはない。
……というわけで、だ。
自作のデュエルディスク(紙製)とデッキ(白紙)がちゃんと腕に装着できているかを確認してから、ワタシは立ち上がった。
「習うより慣れろ」――っていうよりは、ワタシが上手く喋れないから説明無しに見てもらうんだけど……とにかくそっちのほうが手っ取り早いからね。まずはお手本というか、何をするのかを目で見て、身体で感じて理解してもらうとしよう。
ほらっ、よーく見といてよー?
「『馬のままで
「あれ? もしかして、特訓再開?」
「えっと……そうじゃないみたいだけど?」
ワタシが手で制すと立ち上がろうとしてたのを止める……けど「じゃあどうしたんだろう?」って揃って首をかしげるヒビキとミクちゃん。
ワタシの視線の十数メートル先には1本の木。
足は肩幅ほど開きつつ、その木に対して正面で向かい合うようにして――――そこから、デュエルディスクを着けた左腕を後方へとやり、右手はデュエルディスクに装着されたデッキの
そして――
「『ファイナルターン!』」*3
――身体の捻りを解放する力と、ドローの勢いとを活かし、そのままドローしたカードを投げ放つッ! ……何がファイナルなのかとかツッコミたいけど、このお口がわけわかんないのはいつものことだからスルー!
カッ!!
「「……えっ?」」
小気味良い音と共に、カードが木へと刺さった。その深さはカード全体の1/3から半分ほど……。
そう、ワタシが2人に見せたのは「カード手裏剣」いわゆるカード投げだ。
遊戯王シリーズに代々受け継がれてきた由緒正しい
うーん……しかし、今回のワタシのカード手裏剣は正直イマイチの結果。もうちょっと深く刺さるか、欲を言えば貫通してくれればと思ったけど……まぁ、
「ねぇ響。今葵ちゃんが投げたあのカードって、私たちが貰ったものと同じもの……だったよね?」
「う、うん。この厚紙でできた紙の札のはずだけど……え? あ、あっれれー……?」
目をパチパチと瞬かせているミクちゃんとヒビキ。
そんな所悪いけど、まだもう1つ見せたいんだけど……いい?
「『驚くのは、まだ、早い!!』」*4
「ええっ!? まさかこれ以上のことが!?」
「これ以上って……投げたらブーメランみたいに手元に返ってくる、とかかな?」
と、そんなことを考えながら、投げたカードが刺さった木へと歩み寄っていき……刺さっているカードを右手の人差し指と中指で挟むようにして持ち、引き抜く。そしてそのまま左肩のあたりまで持っていき――――振抜く!!
「『ドローッ!』」*5
キィーーーーン……!
小さく……しかし、確かに鋭い音が辺りに響き渡る。
「え……」
「うそ……!?」
ドローの軌道上に
……うん、実演の為とはいえ、木には悪い事をしてしまった。せめて、これらは後で有効利用するとしよう。
「シンフォギアを纏っていれば、似たようなことはできるかもだけど……斬るというか、叩き折る? というか、実はあのカードの横っ側が、凄い刃物になってるとか?」
「まさかそんなことは……もしそうだったとしても、刃わたりというかカードの長さの問題であんな風に寸断はできないんじゃないかな……?」
離れたところから見ていたふたりが何か喋ってるなーなんて思って耳を傾けてみれば、まぁなんとも的外れなことを話しているではないか。
このカードは普通にただの紙だよ?
遊戯王世界のカードは知らない。前述の通り、物に刺さったり斬ったりできる上に、柔軟性があって多少の荒い扱いでは傷つかず、雨の中でも、水に浸かっても案外平気……そのくせ手で破れる不思議。なんという謎素材。
「えっーと、じゃああの木は先に切れてた……?」
「それはもう種も仕掛けもある
そんな……こんなことで現実味
と、お喋りを続けているヒビキに、投げたり木を斬るのに使っていたカードをヒビキへと投げ渡す。
……あっ、反応はできたけど指で
「へ? ひゃ、あいたっ!?」
「響っ!?」
痛さからか、それとも弾いてしまったカードをなんとか取ろうとしてか、ワタワタと動くヒビキ。そして、そんな彼女に駆け寄るミクちゃん。随分と慌てた様子だけど……?
「ゆ、指、切れてないよね……っ?」
「うん、切れたり刺さったりどころか傷ひとつ無いよ。それに――ほら、やっぱりわたしや未来が持ってるのと同じだよ、コレ」
カードを拾い上げて、心配するミクちゃんに手渡すヒビキ。そしてその視線を今度はワタシへと移した。
「……で、その、葵ちゃん? 凄いってことはよくわかったんだけど、今のを練習するのが新しい特訓なの?」
そうだけど、あくまでも最終目標だ。段階を踏まなきゃいけないっていうのもあるけど、優先順位の問題が一番だ。
今のヒビキがまず最初にすべきことは、今のに関連はあるけれど別のこと。
「じゃあ……?」
「なんでこんなことを?」と言いたげな視線をむけてくる……。
さて、どう説明したものか……。
言葉で説明しようにもお口はいうこときかないし、そんな都合よくメイ言が上手く説明してくれるとは思えない。しかたがないので、ワタシはジェスチャーで今からする特訓の内容を伝えることにしよう。
まずはワタシ自身を指差す――
「葵ちゃん?」
続いて、ヒビキを指差し――
「え、わたし?」
そして、
「
「もしかして、葵ちゃんが響に投げたカードを避ける特訓?」
イェス!
ワタシが実演したせいもあって話が広がり過ぎてズレちゃったけど、そもそもは「遠距離攻撃対策したい」って話だったよね? だから、まずは射撃(?)に慣れていき対応できるようになってもらい、そこからヒビキ自身も遠距離攻撃手段として「カード手裏剣」を習得。並行して「遠距離攻撃なんて知ったこっちゃねぇ!」と言わんばかりに一気に距離を詰める技術も習得。
カードで居合斬りは、もののついで。「カード手裏剣」の扱いが上手くなったら習得してみよう程度のものだ。
「……それってわたし、ズタズタのボロボロにならないかな?」
「大丈夫なんじゃないかな? さっきの指の時みたいに切れないように加減してくれるんだから」
「ああっ! だからさっき、いきなり投げ渡してきたんだ!」
え…………そうだよ!
それに、仮にちょっと力加減を間違えてしまったとしても……当たらなければ問題無いから大丈夫さ!
「『だって当然だろ? デュエリストなら!』」*6
「っ! ……はいっ! 頑張ります!!」
「……まぁ、なんにしても、さっきの話に出てたようなクロスボウとかガトリングみたいな銃よりは遅くて危険性も低いだろうから、そんなに心配しなくってもいいよね?」
――――――
その特訓がどうなったか……掻い摘んでお伝えしよう。
「39……40ッ! お、終わった~」
「直撃4回、かすったのが6回……」
「う~、思ったより全然速かったよぅ。避けるだけじゃなくて叩き落としたり弾いてもOKだったらもっと楽だったと思うけど――「『何勘違いしてるんだ?』」――ふぇ?」
「『まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ!』」*7*8*9
「え? あのカードの
「よ……よくわかんないけど、マズい気が……!?」
「『まず1枚目、ドローッ! ……っ、モンスターカード!! 追加攻撃!』」
「とっ…!! さっきよりも速――」
「『2枚目、ドローッ! モンスターカード!!』」
「きゃん!? え、後ろからって、まさか、さっき避けたのが曲がっ――ちょ待って! タイム、タイム~ッ!」
「『まだまだぁッ!!』」
「ひゃぁ!? 今度は浮きあがって……っいや、なんでそんな軌道に!? というか、まだくるのー!?」
ドローッドローッドローッドローッドローッドローッドローッドローッ
モンスターカード!モンスターカード!モンスターカード!モンスターカード!モンスターカード!モンスターカード!モンスターカード!モンスターカード!
ウワーッ!?
ヒビキィーッ!?
……この後、ノイズの警報が鳴って出動要請が来るまで無茶苦茶《
―――――――――
「とぎれとぎれ オルゴールのように 儚げなこの Beating heart――」
「遠く遠く 孤独のシリウスをただ見つめる――」
そんな、楽しくも激しい特訓があったのも昨日のこと……
「Ah 果てない戦慄 羽ばたいたこの――」
「Ah メロディ――」
「Burning heart――」
「Burning heart――」
日本屈指のアーティスト「ツヴァイウィング」が目の前で歌っている。その距離は、本当に手を伸ばせば届きそうなほど。
ライブ会場ではまずありえないだろう状況……今、ワタシたちがいるのは街のとあるカラオケ店の一室。ここいるのは、ちょっとした変装をしたカナデとツバサ、そしてヒビキとミクちゃん……オマケでワタシだ。
「届け――」
「 強く 強く 戦う この胸に――」
「響いてる――」
「奏でるまま――」
なんでも、カナデたちの間で約束をしていたとかなんとか。んで、今朝「あたしらはいくけど、葵も一緒にくるだろ?」と誘われた――――もとい、カナデとツバサの顔に「葵の歌声を聞きたい」、「一緒に歌ってみたい」って書いてる気がしたので承諾した。
「この闇を越えて――」
「この闇を越えて――」
……とまぁそんなことがあって、今に至るわけだ。
で、今、ふたりが歌ってたのって「
「イェーイ!!」
「うわぁ~……なんて言っていいのかわからないくらい、凄いね……」
テンション爆上がりなヒビキはモチロンだが、あのミクちゃんですら語彙力が残念になっている。
対するプライベートなツヴァイウィングふたりはといえば――カナデは、ヒビキとミクちゃんの歓声に笑顔でこたえながら、ライブの時とはちょっと違う感じでノリノリで楽しんでいる様子。ツバサは、少し顔を赤く染めてどこか恥ずかしそうにしてる……とは言っても、嫌がっているという感じはしないんだけどね。
ワタシ? ワタシは……
いや、まぁねぇ? 予想は出来てたよ?
漫画もカードもアニメも無かったし、この前カナデたちの前で「僕クエスト」歌った時の周りの反応も「葵が聞いたこと無い歌歌ってる」って感じだったから、そんな気はしたけども……はぁ~。
とはいっても、そんなワタシもカナデとツバサの歌でテンション上がってきちゃってるんですけどね? 凄いね、歌の――ツヴァイウィングのチカラは。
「奏さん、翼さん!! 凄かったです! キレイで、かっこよくて……とにかく!ドキドキがこう、ドーンッ!ってなる感じで!!」
「こんなに凄いと、この間の響じゃないけどふたりのファンにちょっと申し訳ないですね」
そんなことを言いながらも嬉しそうに笑っているミクちゃん。
と、「ありがとー」って軽く返しながらマイクをテーブルに置くカナデ。
「いやぁ~デッカイ会場で歌うのもイイけど、たまにはこうして身内だけでカラオケで歌うってのもいいもんだねぇ♪」
「私も……けど、ステージとは少し違う緊張感が……」
そう言って視線をワタシの方へチラチラ向けてくるツバサ。
この間のライブの時は、ワタシも会場にいたから大して変わらないんじゃないか? って思ったけど、ああいう時は他にも沢山の
ひとしきり拍手をした後、ワタシの両隣に座り直したふたりにドリンクを手渡す。
テーブルに置いてるモノだから何もせずとも自分たちで取って飲むだろうけど、言葉の不自由があるワタシとしては、拍手以外にも何かしらねぎらいというか今の気持ちをふたりに示したかった。だから、このあまり意味の無いだろう行動をするのだ。
……そんなワタシの気持ちが伝わったかはいささか不明だが、ふたりは微笑んで「ありがとう」って受け取ってくれた。んっ!
一口、ドリンクを飲んで喉を軽く潤したカナデが、「んで?」と口を開く。
「おふたりさんは一緒に歌うのか? それとも別々?」
その言葉を向けられたヒビキは、目をパチパチと瞬かせて……大きく口を開けた。
「え……あっ! 聴き入っちゃってて、何歌うかとか全然考えてなかったッ!?」
「あはははっ……お客さんになっちゃってたね」
「どーしよ!?」と慌て出すヒビキの隣で、軽く苦笑いを浮かべてるミクちゃん……あの様子だと、ミクちゃん自身もすっかり忘れてて考えてなかったんだろう。
……まぁそうなれば、ワタシが出る絶好のチャンスではないだろうか?
このカナデとツバサが盛り上げてくれた場の空気をぶった切ることになってしまう可能性も十分にあるが、ヒビキたちを急かしたり慌てたままの状態で歌わせたりするよりはいいだろう。それに、ワタシのギャンブル性はどのタイミングで歌おうが大して変わんないわけだし……。
というわけで、ワタシはマイクを手に取って立ち上がる。
「えーっと……おおっ? 葵ちゃん、いっちゃう~?」
「……えっと、その……歌えるんですか?」
ワタシじゃなくて、ツバサにやや声をひそめて聴くミクちゃん。まぁ、心配になるのは、自分で言うのもアレだがわかる。
が、その不安を拭うかのように、ツバサが
「理由はわからないけど、ただ単純な会話と比べて、歌の方はそこまで意味不明なことにはならないみたいなの」
「とは言っても、歌えるっぽいのはあたしらも知らない歌ばっかりなんだけどさ。それでもすっごく良いぞ、葵の歌は」
「ええ。音楽無しでも私たちの歌に負けないくらい……うらやましく思えるくらい、綺麗な歌声よ」
うん、親ばか(?)気味な雰囲気もあるし、やっぱりむず痒いけど……ふたりに褒められるのは悪い気はしない。
しないから、褒められるのはいいんだけど――
「ツヴァイウィングのおふたりが良いっていう歌声……!」
「もしかして、ツヴァイウィングに続く新たなスターの誕生の瞬間に……ううん、貴重なその前段階に立ちあえてたりするのかな、わたし達!?」
――ハードル上げるのヤメテ。
第一、アレだよ? 何を歌うかはランダムなんだよ?
それに、好き嫌いが別れるような歌い方というか声色だったりする曲もあったりするし……
いや、ウダウダ言っても仕方がないし……もう後は、自分のドロー力を信じるしかないッ!!
マイクを口元へと近づけ、息を吸い――――歌う。
「うつむき笑う その頬を伝う 涙一粒――」
よりにもよって、「ティアドロップ」*12ですか……!?
「強がる君の裏側に 隠すため息 笑顔は曇って――」
いや、悪いわけじゃないよ? 歌詞も優しいし、むしろワタシ的には好きな歌だ。傷付き、痛みを知り、誰かに寄り添う歌……でも、ねぇ?
「砕けて散ったガラスの様に 僕に突き刺さる――」
思い出すんだ。あの色々事情やそもそもの状況的問題があったとはいえ、敵とはいえスッキリ終わらない後味の悪いデュエルがあったり、仲間内でギスギスしたり、主人公・十代に向かって恨み
「胸の痛み さらけ出していいよ――」
「デュエルは楽しいことだけじゃない」。良くも悪くもデュエル馬鹿だった十代が大きく変わることとなる出来事。成長のプロセスとして必要な段階だったといえばそうかもだけど……
「いつでもその笑顔 救われてきた僕だった――」
暗い雰囲気やその中での出来事があったからこそ生まれたモノもたくさんあって、あの積み重ねがあったからこそ、その後の物語や
「今だけ泣いていいよ ずっとここにいるから――」
キャラ同士で受け渡されるバトン、熱くなるデュエル、超展開……良いことも沢山あった。
けど、やっぱり……何とも形容しがたい苦しさがある。
………………。
…………。
……。
「うつむいていた顔を上げて 君が 笑う時まで――」
一曲、歌い切った……そして、改めて思う。
「やっぱり、ワタシは好きなんだなぁ」って。
うん、それは間違い無い。
爽快感も苦痛も、明るさも暗さも、おふざけも真面目も、鬱展開も超展開も……色々ひっくるめて大好きなモノだ。
……まあ、そんなワタシの感想はいいとして、だ。
以前の「僕クエスト」の時の様に、周りがどうかなってしまってないか今更ながら心配になった。
そんなわけで、すぐさま視線を動かし確認してみれば……
「えーっと、未来? 手までギュッと握って、どうしてこんなにくっついてるの?」
「……ダメ?」
「だめっていうか……ね?」
「なんだか今の歌聞いてたら、響の事が頭に思い浮かんじゃって……」
「……そ、そう? ……拍手したいんだけどなぁ」
並んで座ってたヒビキとミクちゃんがくっついてイチャイチャ(?)してた。
泣いたりはしてないけど、ちょっとミクちゃんの表情が……
――――って、ん?
袖をクイッと引かれたかと思ったら、そのまま引っ張り込まれて――並んで座ってるカナデとツバサの間にスッポリとハマった。……いや、これまでもふたりの間に座ってはいたけれど、それはもう密着してしまう距離になってしまってる。
「……なぁ、葵? 今の歌って深い意味があったりする……「僕」か「君」、どっちかが葵だったりするのか? 何か辛い想いしててそれが今の歌になったりは――」
「そうよ? とっても良い歌だったけど……もしも何か悩みがあるんだったら私たちに相談してくれていいのよ?」
無いよ!?
あえて言うならば「デュエルしたい」だけどもッ!
くっそ、こうなったらヤケクソだぁ!
別の歌を歌って上書きしてやらぁ!
力尽くで抜け出して再びマイクをしっかりと握る。
こい! なんかいい感じの、こいッ!!
こい――――!
―――――――――
楽しいカラオケだった。
……結論から言えば、何故だか知らんけど「GX」祭だった。あれかな? ワタシのお口がそんな気分だったのかな?
やっぱり雰囲気明るい曲は受けが良く、特にヒビキは好きそうだった。「特訓の時に聴けたらテンション上がって上手くいきそうだよね」とか……わかる。
作業用BGMじゃないけど、意味のある有意義なものだと思う。例えば……「5D`s」の一部の歌は乗り物乗ってる時とか高速道路で聞きたくなるね。
簡単な録音機材を用意して録ってみようか?
何を歌えるかはランダムとはいえ、録音したものを選んで流すのは何にも問題無いだろうし…………あれ? もしかして、この方式で意思表示出来たりしないか?
『――装者の皆のほうも無事、終わったようだ。葵君も協力ありがとう』
っと、そんなこんな考えていたら、避難誘導のお手伝いが無事終わったようだ。
どうも、お疲れ様でしたゲンジュウロウさん。
「粉砕! 玉砕! 大喝采!」*13
『ああ、事後処理や各種確認はこちらでやる。葵君は普段通りの生活に戻ってくれて構わない。お疲れ様』
っと、さて、どうしたものか……
カラオケを終えて、カナデとツバサとは「取材の仕事があるから」と別れた。
それから、流れのままヒビキやミクちゃんと行動を共にしていたのだが、ノイズの出現の警報が鳴り響き事態は一転。ヒビキは装者として現場へ急行、ミクちゃんは避難誘導に……そして、ワタシも避難誘導なんだけど、比較的ノイズ出現個所に近い場所の人口密集地へと急行した。というのも、ミクちゃんと違ってワタシは一応いざという時の最低限の対ノイズ戦力扱いできるからね。
とは言っても実際はノイズに遭遇することは無かったんだけど……。
にしても、最近またノイズの出現頻度が上がっている気がするなぁ? 何が……って、
そして、響を中心に、何曲かインストールのフラグが……?
※注意※
感想欄でのアンケート回答等の行為はハーメルンでは禁止されている行為です。ご注意下さい。
具体的には「○○に一票!」、「○○がいいです!」などの回答がアウト。「○○にしました」、「○○は合いそうかも?」などの投票報告・特定の曲感想はグレー……だと思います。それ以外の判断ラインは曖昧ですので……。
もしも、選択肢以外に「奏さんにはこの歌がいいだろ!?」、「『お前もセブンスターズの刺客か!』」等の意見がありましたらハーメルンの感想欄ではなく、Twitterのほうにお願いします。
またTwitterでは、各曲のリンクや選考理由等を乗せています。参考にどうぞ。
アンケートの締め切りは11/2の00:00を予定。
―追記―
「限界バトル」は(GX OP1)ではなく(GX ED1)でした!
大変申し訳ありません、訂正します……が、アンケートは1から始めるわけにもいかないため、このまま続行させていただきたいと思います。