我が手には星遺物(誤字にあらず)   作:僕だ!

36 / 47
大変長らくお待たせしました……!!
何度も予告を打っておきながらズルズルと更新が遅れる上に、うっかり忘れてて「イヴちゃんがノイズを攻撃できたり、できなかったりする理由」が入るお話をすっぽりと抜かしてしまい、書くタイミングを逃してしまった「僕だ!」です。
……きっと、どこかでまた機会が……ある、はず。あと、「余罪カウンター」みたいなのも導入したほうが……?


そして! ちょっと時間が経ってしまいましたが、新たな「星遺物」ストーリー関連カード、《星鍵士リイヴ》の情報がありましたね!!
気づけば「星遺物」デッキをいじってる今日この頃……ただ、あの効果と縛りじゃあ悪用されてしまう気がして規制かかるんじゃないかって不安で一杯だったりします。




予告していた通り、アンケートを行います!
アンケート内容は、まだ、この作品ではその魅力や深みを出しきれていないですが「雪音クリスに合う遊戯王OP・ED」となっています!
締め切りは11/17の00:00を予定。
「僕だ!」の中で既に決まっている曲もありますが、それとは別に選ばれた曲は奏が聴く&歌うかも!?
詳細は後書きの方で!!



なにはともあれ最新話!




イラッとくるぜ!

1に「デュエル」、2に「裸の付き合い」、3に「スキンシップ」で、4に「食事」、5は……最近急上昇中の「歌」かな?

 

何がって、相手と仲良くなるための方法だよ。

 

 

え? それらを一緒にするってだけで難易度が高い?

なら、一番ハードルが低いデュエルをすればいいじゃない。ちょっとした(いさか)いから世界の命運だって万事解決、全力でぶつかり合えば友達になれるし、男女の恋模様さえなんとかしてしまうんだから、間違い無いっ!!

デッキが無い? ……『ああ、俺もだ』*1

 

 

 

つい先日、それらの1と5以外を実行した相手がいるのだが……うーん、悪くは無いんだけど、いまいちだった。それに、正確には4の「食事」は中途半端に終わったというか、始まる前に終わったし。

 

 

その、親睦を深めた相手というのは……話には聞いてた、あの下ちt――もといオッP*2が印象的だった鎧の女の子。実はシンフォギア装者だったっていう雪音(ユキネ)クリス」ちゃん……「クリボー」の言葉に反応した例の「キネクリボー」ちゃんだ。

 

 

何故、そんなことになったのか?

それはつい先日、カナデたちとカラオケに行った日の事。ヒビキとミクちゃんと一緒にいる時にノイズが出現し、ワタシは避難誘導の手伝いをしたのだが……終わったあと別の場所にいるミクちゃんに会いに行ってみるか、本部に行くか、そのままどっかへ行こうか迷っている時に、細い路地に転がっているモノを見つけた。

それが、気を失っているキネクリボーちゃんだったのだ。

 

カードは拾った*3*4……じゃない、(キネ)クリボーは拾った。うん? それってモンスターカードを拾ったわけだから、やっぱり「カードは拾った」でいいんじゃないかな?

……《キネクリボー》なんてモンスターカードはない? 知ってる。

 

 

とにかく「雪音(ユキネ)クリス」という子を拾ったんだ。

顔を見ただけでは「ン? どっかで見たような顔だけど……?」と判別はつかなかったけど、運ぼうとして抱えた時にオッP(アレ)に触れてちょこっと『イラッとくるぜ!』*5ってなった時にワタシのいうこときかないお口が――――

 

「『デカけりゃいいってもんじゃない』」*6

 

――――と、負け惜しみじみた独り言(セリフ)を吐いたことで、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、芋づる式に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

そして、思ったわけだ。

「キネクリボーちゃんと皆とが、仲良くなれないかなー」と。

 

 

 

ヒビキ(いわ)く、「クリスちゃんが「戦争の火種を消す」みたいなことをフィーネ言ってた」だそうだ。

 

それでワタシはなーんとなくではあるが、キネクリボーちゃんの背景(バックボーン)が見えてきた。「過去にあった経験が原因で戦争を嫌い、それを無くす為に()()()しでかしてたのが昨今のノイズ事件だった」ということだろう。彼女がどの程度関わっているかは不明だが。

 

 

戦争の被害者といえる存在が、新たな争いの火種となったり色々と葛藤したり、戦いに身を投じたりすることは遊戯王でもいくつか例がある。

「戦争」やそれに近い経験から「理想」を見出してソレを実現しようとするとか、「復讐」だったり「諦め」だったり……。その他諸々……詳しく描写が無いものもあったりする。

正しいか否かとかそんな次元じゃないものもあれば、志はいいけれどその過程が……ってもの当然ある。

必ずしもそれらが理解・解決されるわけではないのだが……個人的には、何かしらの落としどころが欲しいと思ってしまったりするわけだ。

それが、ワタシがキネクリボーちゃんをこのまま放っては置けない理由……彼女自身がどう転ぶかはわからないが、ちゃんと行く末を見て見たいというワガママだ。

 

……なんというか、自分で言うのもアレだが、欲張りだなワタシは。闇リョーコさん(フィーネ)のこともまだ何にも解決できてないのに、その前にキネクリボーちゃんをだなんて……未だになにも聞けてないからなぁ。やっぱり一番の問題は、このワタシのいうこときかないお口なんですね、わかります。

 

 

えーっと……なんだっけか?

とにかく、そいうこともあって、だ。思うところは幾らかありはするものの、ワタシとしてはその理由を無視するというのはできそうもなかった。

 

……できれば、あの話の時に難しい顔をしてたゲンジュウロウさんから話を聞ければよかったんだけど、残念ながらワタシのお口はいうことをきいてくれず、問いかけることは叶わなかった。……あの感じ、なんか知ってそうだったんだけどなぁ……。

 

 

 

んで、話をちょこっと戻すと、キネクリボーちゃんは何かの組織のトップだったのか、計画の発案者だったのか、あるいはそそのかされた(そそのかした)だけだったのか……関係性はいまいちわかんないけど、闇リョーコさん(フィーネ)に捨てられた……と。

なら拾っていいよね――じゃなくて、闇リョーコさん(フィーネ)との繋がりは断たれたけど、まだキネクリボーちゃん自身の何かをやろうとする意志があるか否かは不明だよねってこと。

 

 

キネクリボーちゃんと二課の皆との間を取り持つキッカケを模索するためにも、キネクリボーちゃんの本心を引き出す必要がある。

そのために、まずは二課にも闇リョーコさん(フィーネ)にも勘付かれない場所での保護を……そこから導き出された答えは、決闘者な店長(マスター)さんの「ラ・ジーンT8」に匿って貰うことだった。結果から言えば、マスターは快く受け入れてくれた……キネクリボーちゃんを見た時はすっごく困惑してたしちょっと渋ってたけど、必死に頼み込んだらノリノリで承諾してくれたのだ。

 

 

 

 

っで、キネクリボーちゃんとコミュニケーションを取って、解決の糸口を見出せたかといえば……最初の方で言った様に、あまり上手くいっていない。

 

そもそもそういう子なのかもしれないけど、あれ以降2,3度会っているんだけど未だにツンツンしてる。

何か言いたげにしてるけど、視線を向けて首をかしげたりして催促しても「何でもねーよ、この馬鹿っ!!」みたいなこと言われるだけという……うん、ワタシ鈍感じゃないからわかるけど、これって「デレ」が表層に出てきてない「ツンデレ予備軍」とかそんなんじゃないかな?

付け加えると、そんなキネクリボーちゃんの様子を見たマスターやいたりいなかったりするウェイターさんは微笑ましそうにしたり、小さくため息をついたりと各々反応をしてて、そっちはそっちで楽しそうだった。

 

 

とにかく、だ。なんというか、こう……一歩、足りない気がするんだ。

 

()()か? 一緒にお風呂入った時の()()がダメだったか?

キネクリボーちゃんの背中流してあげてた時に、その小さな背中が寂しそうに見え、時々カナデたちにやるように抱きしめてあげることにしたのだ。

今思えば真っ裸ではしたことなかった……けど、それ以上に問題だったのが、石鹸のせいで上手く抱きしめられなくてツルツル滑ってた時に触れたキネクリボーちゃんのオッPにまた「イラッ」としてしまったこと……。だから、邪魔だろうからねじ取ってさしあげようかと掴みーーイヴちゃんのちびっ子ボディの小ちゃなおててにはオッPは余りあったために掴みきれずにモニャモニャしてしまい……まぁ最後には怒られたわけだ。

 

そのせいだろうか……?

 

 

いやっ、やっぱりデュエルでぶつかり合えてないのが問題なんだろうな!

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

と、まあ、そんなこんなで今日も今日とて以前よりも増えたカフェ(がよ)い。もうなんか、あのお店自体が落ち着ける場所になってきてる。

 

最近、ノイズが発生しても「イチイバル」の反応が無いことに「もしや――」、「どこかで倒れて――」などと不安そうにしているゲンジュウロウさんやヒビキには悪いけど、まだもうちょっと待っててもらうとして……ワタシはキネクリボーちゃんと仲良くなることを第一に考えてよう。

 

 

――――なんて感じに突入したんだけど……

 

 

「いらっしゃい、よく来たねぇ」

 

 

いつも通りのマスターがいるだけでした。

平日の朝一じゃない微妙な時間ってこともあってか、お客さんもゼロ。

 

 

ウェイターさんは今日もおやすみ?

キネクリボーちゃんは……裏か、上の階かな?

 

 

「『検診(診察)のお時間だ!』」*7

 

 

「いいや、二人とも上だよ、都合のいいことにね」

 

へぇ~仲良くお喋りしているのか、それとも何かの準備でもしているのか……

……って、「都合のいいことに」? いったい、何のことなんだ?

 

 

「なに、大したことじゃあ無いよ。この前、ウチの従業員が持って帰ってきた()()()を渡しておこうと思っただけさ」

 

ん? お土産?

昨日とかその前の時とか……ウェイターさんがいなかった時、ただのお休みとかじゃなくて何処かへ旅行でも行ってたのかな? ――って、それなら今じゃなくて、むしろウェイターさんがいる時のほうがいいんじゃない? なんでウェイターさんやキネクリボーちゃんがいないのが都合がいいんだ……?

 

 

そんな疑問を抱いているワタシの事なんて目に入っていないのか、それともワザと知らんぷりしているのかは定かじゃないけど……マスターは「これだよ」と言いながらカウンター下からその「()()()」とやらを取り出してくる。

 

 

「面目ないことに少し時間がかかってしまったのさ、予定していたよりもずっとね」

 

 

うん……()()???

 

え、いや、時間がかかったとかそんなことはどうでもいいんだけど……()

 

 

カウンターの上に置かれたのは、十数~二十センチほどの光り輝く(たて)

いや、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……

 

 

 

――――星遺物(せいいぶつ)―『星盾(せいじゅん)』》じゃないか!?

 

 

 

それは、「星遺物」ストーリー*8に登場する3つ目の「星遺物」……

 

機怪蟲(クローラー)」との戦いの直後の隙を突かれて攫われた《星杯を戴く巫女(イヴちゃん)》。その誘拐犯、機界騎士(ジャックナイツ)

理由は詳しくは不明だが、《星杯を戴く巫女(イヴちゃん)》を拉致した存在である「機界騎士(ジャックナイツ)」。彼らは、関連カードイラストから読み取れる内容として、過去の文明に大きく関わっていると思われる他、その後登場する「トロイメア」と同一存在だったりと色々とあるカテゴリなのだが…………そいつらの拠点近くに存在する建物に勝る大きさを誇る盾――七色のうち(だいだい)色に対応する「星遺物」が《星遺物(せいいぶつ)―『星盾(せいじゅん)』》である。

 

 

 

そんな、喫茶店にあるはずのない――「お土産」などとして持ち帰られるはずもないモノである《星遺物(せいいぶつ)―『星盾(せいじゅん)』》が何故ココに……!?

 

 

第一、なんでもうこんなミニチュアサイズになってるんだ!? だって、コレって「星遺物」そのものっていうか、そのチカラの具現であって「星遺物」が起動してないと現れないんじゃぁ……?

イヴちゃん(ワタシ)が……ワタシガ持つ「鍵杖(けんじょう)」無しに「星遺物」は「起動」されるなんて――――()()()()()()()()()()()()()()()()()? いや、しかし、「起動」してなきゃミニチュアサイズ(こんなこと)にはならないはず……他に何か方法があるのか?

 

 

……いや、そもそもこの世界の「星遺物」がワタシの知っている「星遺物」とが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

だって、ミニチュアサイズの光(こうなる)のが確認されているのは原作であるOCGのカードイラストでは《星遺物(せいいぶつ)―『星杯(せいはい)』》のみだった――が、「皆神山」の《星遺物(せいいぶつ)―『星鎧(せいがい)』》がそうだったように《星遺物―『星杯』》以外も起動した際に変容することがわかっている。

それだけなら「カードでは描写が無かっただけ」とも言えなくはないだろう……が、決定的に異なっているのは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()姿()()()()()である。カードイラストでは起動した後も存在し続け――()()()()()でその姿を変質させるのだけど……今はそれはいいか。

 

 

と・に・か・く!!

 

色々とわかんないことはあるけれど、《星遺物(せいいぶつ)―『星盾(せいじゅん)』》らしきモノがあるのは事実。

それホンモノかどうかなんて、ワタシが実際に手に取ってしまえば……!

 

少し背伸びしながら手を伸ばして、カウンターの上に置かれたソレに触れる。

 

すると、どうだろう。

ミニチュアサイズになった《星遺物(せいいぶつ)―『星盾(せいじゅん)』》がより光を強め――不意にフワリと浮かび、ワタシの胸部あたりへと吸い込まれていった……。

 

……うん。やっぱりなんか違うな、この世界の「星遺物」は。

それを言ったら、《星杯を戴く巫女(イヴちゃん)》という器にワタシという決闘者(デュエリスト)が入り込んでいる時点で違うから……いまさら、なのかな?

 

 

 

「フム、()()()重要なモノだったようだね、睨んでいた通り君にとっては」

 

 

――――違和感を覚えながらも確かにホンモノではあった《星遺物(せいいぶつ)―『星盾(せいじゅん)』》を手に入れ少し考えに浸っていたワタシの耳に、(ヒゲ)の隙間から見え隠れする口元に笑みを浮かべたマスターの言葉が聞こえてきた。

 

というか、だ。

前々からなんとなく感じていたけど、このマスターはワタシと同じ決闘者(デュエリスト)ではあるけど、《星杯を戴く巫女(イヴちゃん)》を知らない世代の決闘者(デュエリスト)のようだ。だって、もし知っていれば「ソレも重要なモノだったようだね」なんて中途半端なこと言わずに「星遺物」とイヴちゃん(ワタシ)との関係性は確信を持てるはずだもの。

……ん? でも、「ソレ()」って言った事は、前例を知っている? ワタシが『星杯』や『星鎧』を起動しそのチカラを得た事も……なんで、マスターが?

 

うう~ん。気にはなる……が、今、最優先に確認すべきは、()()()()だ。

 

 

それは「機界騎士(ジャックナイツ)」のこと。

『星鎧』を入手した時にワタシは「機怪蟲(クローラー)」と遭遇することは無かったが……『星盾』のほうには「機界騎士(ジェックナイツ)」がいなかったとは限らない。そして、もしもいたのなら……まだまだワタシにとって最大のフラグであろう《星杯に誘われし者(おにいちゃん)》や《星杯の妖精 リース(羽虫)》がどこかに存在している可能性が浮上してくる……だから

それに、「上にいる」ぽいことをさっき言ってたから命にかかわるような事態には遭っていないだろうけど……。

 

どうだったんだ? 「機界騎士(ジャックナイツ)」って人型の機械みたいなモンスターがいたかもしれないけど、襲われたりはしなかった?

 

 

「『どうした? デッキに収めろ』」*9*10

 

 

うーん、《星遺物(せいいぶつ)―『星盾(せいじゅん)』》を入手したけど、いうこときかないお口のほうは別段変わった気はしないね……。

 

「ほう? そんなのがいるのかい? ……いや、それだったら確か――――」

 

と、マスターが何かいいかけたところで、カウンター奥の扉が開いた。

そこから出てきたのは、いつものように髪をまとめ上げ給仕服を身に纏ったウェイターさんだった。で、ワタシと目があった。

 

 

「来ていたのね。それはちょうど良かった、少ししたら支度を終えたあの子が降りてくるから……どうかしましたか?」

 

カウンター越しにワタシに話しかけてきてたウェイターさんだったけど、マスターに向けられていた視線がきになったのか、途中で止めて口調を多少変えそっちへと向き直って問いかける。

 

「いやぁ、()()()()を回収しに行った時に、機械兵が暴れたのはどうだったのかと思って――「ヤツラのことを知ってたなら、最初に言わないかぁ!!」――のわっ!?」

 

「はっ!? すみません、つい」

 

言っている途中で、ウエイターさんがマスターの頭をお盆で叩いて!? いや、「つい」ってなにさ……!?

……なんかちょっと前にもウェイターさんがマスターに手を上げてたような気が?

 

というか、さっきワタシが言うまで「機界騎士(ジャックナイツ)」のことをマスターは知らなかったぽいし、今回は冤罪というか、ウェイターさんが手が早すぎるというか……。

それに、マスターって仮にもウェイターさんの上司っていうか雇用主だよね? そんなこと言ったり叩いたりしたら――

 

 

――んん? 「痛いねぇ」と、少し背中を曲げた体勢で叩かれた頭を片手でさすっているマスターが、さする手と腕でウェイターさんからは隠すようにしてもう片方の手を口元に人差し指を当てワタシに「しーっ…」としてきた。

どういうことだろう……え? もしかして、「機界騎士(ジャックナイツ)」のことを知ってたのがワタシだということを黙っておけってこと? でも、それだと、誤解が解けないままだと思うんだけど……いいのかな?

 

 

「はぁ……ヤツラを倒すために、ふたりが無理をしてしまったというのにっ局長がこんな調子では合わす顔が……」

 

「今は店長、あるいはマスターだよ。気を付けてくれ」

 

……? なんか自然に戦ったっぽいこと言ってるのとか、話してることの一部はわけわからんけど……どういうことだ?

 

あと、気を付けるといえば「機界騎士(ジャックナイツ)」のボディやコアはどうなっているんだろう? あれらは、ちょっと前に話に少し出た「トロイメア」ってモンスターたちの素材というか大元のモノになるから危険だと思うんだよね。タイミングは……何処にあるかはわからないけど《星遺物(せいいぶつ)―『星槍(せいそう)』》の起動か、イヴちゃん(ワタシ)が《星杯の妖精リース》に身体を乗っ取られるあたりだと思うから未定だけど、気を付けておくに越したことはないと思うよ?

 

 

「『一人でやってるよ~』」*11*12

 

 

「? いったい何の――そうか、君は確か言葉が……」

 

ワタシの発した言葉に一瞬首をかしげたウェイターさんだったが、ワタシのお口はいうこときいてくれないことを知っていたのかすぐに「ああ」と納得したように小さく頷いた。

そして、今度は難しい顔をする。まぁそうだよね、何言ってるかわからない上に聞き返してもまともな返答が返ってくるかも怪しい相手に、どう言葉をかけるべきか……そんなの悩んでしまうに決まっている。

 

と、そんな困った状況を見越してか、ウェイターさんが何かを言う前にマスターが割り込んできた。

 

 

「そうそう、襲ってきたヤツラの部品や核は厳重に管理しておいたほうがいい。死人がでかねないのさ、ひょんなことから暴走して」

 

「なっ!? 確か今はプレラーティが解析していたはず、彼女に連絡を……というか! だからそういうことはもっと早くに言っておいてください!! 大体貴方はいつもいつも適当なことを――――」

 

溜まりに溜まってたものでもあったのか、マスターに説教を始めるウェイターさん。

 

 

ゴメンナサイ。そのこと、ワタシが今初めて言ったばかりで、マスターは悪くないんです……。

 

あと、知らない名前が出てきたなぁプ、ぷれまいお……?

……そうだ、名前といえば、いまさらだけどワタシってこのふたりの名前知らないな。まあ、困ってはいないし、知ったところで呼べないから今はとりあえずいいか。

 

 

 

 

 

「こんな時間なのに、今日はやけに賑やか……って、何してるんだこの人らは」

 

と、ワタシが今日ここに来た第一の目的といえるキネクリボーちゃんが、奥の扉から出てきた。……そういえば、ウェイターさんが一番最初に「もうすぐ降りてくる」的なこと言ってたね。

 

説教している様子を見て――それに割り込む気が起きなかったのかキネクリボーちゃんはカウンターを越えワタシの方へとやってきて、顔を寄せてきた。

 

「なぁ、またマスター(あのひと)が何かしでかしたのか? ほ、ほらっこの間みたいにお前に……コイ、してるとか言ったり?」

 

途中、何故かわずかに言葉を詰まらせながら耳打ちするように問いかけてくるキネクリボーちゃん。

マスターが何かしでかしたと言えば、まあその通りではあるのだが……マスター的にはワザとそうしているというか、矛先がワタシの方に向かないようにしてくれているというか? そんなことしなくってもいいのに……でも、マスターが代弁してくれないと「機界騎士(ジャックナイツ)」のコアとか放置されてたかもしれないからなぁ……伝えてくれたことに関しては、後でちゃんとお礼を言っておこう。

 

 

「『どういう…ことだ…』」*13

 

 

「もしかして、お前もあれの原因はわかってないのか?」

 

うん、そうだね。今はそんな感じに思っててもらえたらいい。なのでコクリと頷いておく。

 

「そうか」と言葉を返してきたキネクリボーちゃん。

すると、今度はふたりとワタシとを数回交互に見た後……ワタシのほうで目を止め、口を開いた。

 

 

 

「あの様子だとまだかかりそうだから、あ、あーっと……アタシらはアタシらで話してみる、か? お前にはちょっと聞いてみたいことがあるし……」

 

 

おっ、ちょっと顔を赤くして、不器用な感じでありながらもお喋りのお誘いをしてくれてるぞ!!

 

前までは何か言いたげにしてても結局は話せず仕舞いだったことを考えると、これまで数回会ってきた中で距離を仲良くなれたってことだろう。もしくは、ただ単純にキネクリボーちゃんが勇気を出したのか、ウェイターさんあたりがワタシの知らないところで背中を押したりしたのか……。

なんにせよ、お断りする理由は無いよね! これを機にもっと距離を詰めて、キネクリボーちゃんの内心や、これからどうしたいかを聞きだせるようになれば万々歳だ!!

 

 

 

 

 

「『いい加減にしろシェリー! お前の親父さんは、そんなことのためにそのカードを託したのか!?』」*14

 

 

いや、もっとマイルドに……なんで開幕でヘッドバットかますんですかねぇ!? 第一、まだそんなに突っ込んだ話をするつもりはなかったんですけど!

いきなりで意☆味☆不☆明だし、このセリフをぶつけるのに適した相手がいる……ん? いたっけ? そんな子がワタシの周りに……いないよね? いないはずだ……何を考えているんだワタシは?

 

と、とにかくっ! そんなぶっぱなしで当たるわけないから、なんとか適当に誤魔化してから――――

 

 

 

「人違いやら、わけわかんねぇこと言うだけならまだしも! テメェ……ッ!! 」

 

 

 

――――当たったよ! わけわかんないけど、クリティカルっぽい!!

当たった場所は多分地雷とか逆鱗(げきりん)とか呼ばれるトコロだと思うけど!

 

 

キネクリボー……ユキネクリスの、その怒気のこもった声と殺気マシマシの鋭い視線に、ワタシは冷や汗を流すしかなかった……。

 

*1
毎度おなじみ「遊戯王GX」ヨハンのセリフのひとつ、初対面の十代からの「初めて会った気がしない」って言葉への返し。しかし、何とも使い勝手が良い

*2
だから、《オッドアイズ・ペンドュラム・ドラゴン》であって、それ以外の何かの隠語ではない

*3
「遊戯王5D`s」の主人公・遊星のセリフで有名な言葉。シティからのゴミ処理などが主な労働となる「サテライト」ではカードパックを買うことなどもまずない。ゴミと一緒に運ばれて来るシティの人たちが捨てたカードが「サテライト」でのカードの主な流通経路なのである。そんなわけで、遊星を初めとしたサテライト住民の主なカードの入手方法は「拾う」。……そのわりには「カテゴリ」がそろっていたり強いカードを持っている人がいるとか、気にしてはいけない

*4
彼らサテライト住民以外にも、「遊戯王GX」の万丈目準などはカードを拾ってデッキを作った経験がある。また、現実の方でカードを拾ってデッキを組もうとしたり……ゲーム「タッグフォース」内に実際にある「カードを拾う」システムを利用してデッキを組んだ人もいるとか……? なお、「僕だ!」も昔、実際に拾った経験はある《強欲ゴブリン》

*5
「遊戯王ZEXAL」神代凌駕(シャーク)。「諦めねぇ!」という言葉に反応したシャークが発したセリフ。その後も漫画・アニメ版双方にて度々出る、シャークの口癖的なセリフ……なのだが、アニメの初使用時の時は「イラッと()()()!」と微妙に違ったりする

*6
だから、このセリフも胸部装甲の話ではなく、Dホイールの大きさの話だって何度も言っているのに……

*7
「遊戯王DM」。アニメオリジナルストーリー「ノア編」でのセリフ。BIG5と呼ばれる、過去KC(カイバコーポレーション)の重役だった5人、その内の一人、大門小五郎が《お注射天使リリー》の攻撃時に発したセリフ。《お注射天使リリー》の大きな注射を持ったナースという外見を意識したいい攻撃セリフである……が、これを見た目《人造人間サイコ・ショッカー》な中身オッサンが言っているというのが一番のネタである。なお、これが《お注射天使リリー》の攻撃の定番らしく、他のキャラも同様のセリフで攻撃したりしている……

*8
この作品の1話目「どういう…ことだ…」参照

*9
「遊戯王5D`s」ジャック。ゴミを流すためのパイプラインを通って「サテライト」から「ネオドミノシティ」へと渡った遊星を待ち受けていたかつての友でありキングのジャック・アトラスが、以前奪った遊星のエースカード《スターダスト・ドラゴン》を投げわたした後に発したセリフ。受け取った《スターダスト・ドラゴン》を中々デッキに納めない遊星へと投げかけたセリフなのだが、この後遊星はジャックに返し「デュエルで取り返す!」と宣言し自然な流れでデュエルをすることとなる

*10
名言としても迷言としても色々と欠けているセリフではあるが、このセリフを含む一連のシーンは一部の決闘者を中心にネタ扱いをされている……もしかして→「口もききたくない」

*11
「遊戯王ARC-V」フトシ。主人公・遊矢が所属する「遊勝塾」と「LDS」とのデュエル3本勝負。その3戦目・権現坂(ごんげんざか)(のぼる)VS刀堂(とうどう)(やいば)にて「Xセイバー」デッキ使いの刃がモンスターの展開、回収、展開さらにさらに……という、いわゆる「ソリティア」と呼ばれるプレイングをしている最中に観戦者のひとり、「遊勝塾」の塾生・フトシが言ったセリフ。11話目という番組早期のタイミングで、当時の遊戯王アニメで中々お目にかかれない長さの1ターンだった。そのためか、フトシを初めとした「遊勝塾」のジュニア世代のキャラには不評であった

*12
ここでいう「ソリティア」というのはTCG用語のもので、本来一対一の対戦・ふたりでプレイするカードゲームでひとりでするかのような相手に何もさせ無いようなプレイングの事であり、今現在はもちろん、放送当時でも現実での遊戯王OCGではよく見かける光景である。なので、決闘者たちはフトシたちのように刀堂刃のことを強くは言えない……かもしれない

*13
これまでにも数度登場している、汎用性が高く使える機会の多い「遊戯王ZEXAL」の天城カイトのセリフ。特に目の前でデュエリストが合体した際などに使うといいだろう……そんな場面に出会わない?『知ら管』

*14
「遊戯王5D`s」クロウ。「Z-ONE(ゾーン)」の扱う過去改変のチカラで、殺された両親を取り戻すことを望みZ-ONE(ゾーン)の手先として、主人公・遊星一向の前に立ちふさがりシティを消滅させる側となった女性Dホイーラー・シェリー。彼女は幼き日に父が託したカード《Z-ONE(ゼット・ワン)》の力を使って、クロウとアキのコンビをデュエルで倒そうをする……が、互いにギリギリのバトルへと突入した中で、クロウがシェリーに訴えかけたセリフ。それ以前のクロウ、アキの過去とそこからのそこから自分たちが得た答え、両親を求めるシェリーの訴え、そしてデュエルを終えた後シェリーの内に蘇る思い出の中の「父がカードと共に託した想い」が新たな未来への道を照らすこととなるのだが……




色々とおかしなタイミングの『星盾』の登場とその入手経緯!
変化が無いようで実はすでに1,2つある(?)イヴちゃん!!

そして、今回の最後……奏の時といい、フィーネの時といい……自分から死地に突撃してないかな、イヴちゃんのお口は?




※注意※
感想欄でのアンケート回答等の行為はハーメルンでは禁止されている行為です。ご注意下さい。
具体的には「○○に一票!」、「○○がいいです!」などの回答がアウト。「○○にしました」、「○○は合いそうかも?」などの投票報告・特定の曲感想はグレー……だと思います。それ以外の判断ラインは曖昧ですので……。

()()()()()()()()や他のキャラの事を考えた結果意図的に除外しているOP・EDもあります。ご了承ください。
ですが、それらも含め、もしも選択肢以外に「クリスにはこの歌がいいだろ!?」、「『デュエル開始の宣言をしろ、磯野!』」等の意見がありましたらハーメルンの感想欄ではなく、Twitterのほうにお願いします

またTwitterでは、各曲のリンクや選考理由等を乗せる予定です。参考にどうぞ。

アンケートの締め切りは11/17の00:00を予定。


※追記※
01:23 
設定していたアンケートの質問内容に誤りがあったため、誠に勝手ながら一旦削除し、修正してから再開させていただきました。そのため一旦票数がリセットされてしまいましたので、すでに投票してくださっていた方には誠に申し訳ありませんが再度投票をお願いします!
申し訳ありません!!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。