我が手には星遺物(誤字にあらず) 作:僕だ!
『待たせたな、俺がキン――――(
大変お待たせしました!
そして、感想、評価、お気に入り登録ありがとうございます!
なにより……いつも誤字脱字報告をしてくださってありがとうございます!! 毎度毎度結構見落としてしまって……申し訳ないやら、ありがたいやら。
話があまり進まない、「カ・ディンギル」が「カ・ディンギル」で「カ・ディンギル」なお話です。
そして、スマホアプリ「戦姫絶唱シンフォギアDXU」で開催されている「ゴジラ」とのコラボイベント……「欲を言えば」って部分や『どういう…ことだ…』って部分もあるにはありましたが、個人的には大満足でした!
……あれだから、コラボとかクロスオーバーって、互いへのリスペクト(デュエル)は必要だけど、同じ土俵に立たせる以上設定とか理論とかはあいまいになるものだから……。それに、シンフォギアははちゃめちゃするもんだし。まあ、一番はあの並行世界の隊員の丈夫さかなぁ……バァニングゥ……。
『敵の目的について収穫があった』
昨日、ワタシのいうこときかないお口のせいで怒らせてしまったキネクリボーちゃんに会うために、ひとり「
この通信に参加しているのは、ゲンジュウロウさんやワタシ以外に、本部にいるアオイさんたちオペレーターさんたち、カナデとツバサ、そしてヒビキである。
ヒビキはもちろんだが、どうやらカナデとツバサも別々の場所にいるらしい。ワタシが知ってる限り、家を出るのは一緒だったはずだが……仕事ではなく、学校関連で何か用があって別々になったのだろうか? それとも……?
『……了子くんには、まだ繋がらないのか?』
『はい、朝から連絡不通でして……』
……と、どうやらワタシが気になった別行動しているカナデたちとは別に、なにやら問題が発生しているらしい。アオイさんがこころなしか不安そうに現状の報告をしているのが聞こえた。
とは言っても、それがリョーコさん…もとい
『翼と響も見たっていうフィーネってやつが何しようとしてるのか何かわかったってのか?』
『目的そのものの判明までは至らなかったが、そして、ヤツを取り巻く状況もな』
『あの
『そちらに関してはこっちで裏付けや対応を取る。お前たちに知っておいてほしいのは、ヤツの目的に関わるモノについてだ』
『それで、叔父様? いったい何なんですか?』
『「カ・ディンギル」。それがフィーネが目的のためにつくりだしたモノだそうだ』
『かでぃんぎる? 聞いたことも無い言葉ですね……?』
「カ・ディンギル」……「カ・ディンギル」ッ!? ……聞き間違いじゃなくて、そう言ったよね!?
そうだそうだっ、「カ・ディンギル」に関連するモノが「星遺物」ストーリーに――それも、色々とフラグを持ってくる「槍のおにいちゃん」に――出てくるからって、過剰反応し過ぎだよ。
第一、「カ・ディンギル」関連のモノが出てくるのって、7つある「星遺物」が全て起動した後の話だからね? そーんな、まだ3つしか起動してない状況でどうこうなるはずが――――
――――でも、舞台もそうだけど、《
そもそも「星遺物」自体が「星遺物」ストーリー内に出てくるモノとは変化があるから、違う箇所があってもおかしくない。「星遺物」があった場所の位置関係とか、関連するカテゴリのモンスターが出てきた場所やそもそもの有無、先日カフェで手に入れた《星遺物―『星盾』》が《
だからストーリーに関わってくる「カ・ディンギル」の関連物も色々違っててもおかしくはない……。
『ええっと……? それって結局何なんですか?』
『情けない話だが、決め手が無く「わからん」というのが現状だ。ただ、「ネフシュタンの鎧」や「ソロモンの杖」といった完全聖遺物を扱ったり、聖遺物のカケラを利用して作成する「シンフォギア」にまで手を出していた事を考えると、聖遺物……果てには先史文明に関わる何かであるとは思うのだが』
『ああ、それで弦十郎の旦那は了子さんとの通信を……』
カナデたちはカナデたちで何か言っているけど……ワタシとしてはそれどころではないので、半ば聞き流し、自身の思考の方へと意識を傾ける。
さて、その「カ・ディンギル」――
それは遊戯王
《
金色と灰色を基調とした、馬の上に人型の上半身が跨るようにくっついた身体を持つ巨大な機械族ランク8*3エクシーズモンスター*4。《
というのも、このカードの登場時点では公式からの設定情報などが無く、……カードイラストの流れの前後が不確かだったり、詳しい経緯がわからないため断言が出来ない部分がある。故にカードイラストや名前・効果等で推測することしかできず、
そんな「カ・ディンギル」――もとい《
やはりワタシ的にマズいのは、説明した通り《
『――となると、考えられるのは、聖遺物そのものかあるいは聖遺物を利用した何かでしょうか?』
『これまでのフィーネのしてきたことを考えると、あまり良い予感はしないが……
「『ふはははーー。スゴイぞーカッコいいぞー!! 』」*5
うーん……? しっかし、わからないのは
最初も最初、
色々あって《
つまり、本来であれば7つ目までの「星遺物」が――全ての「星遺物」が起動した状態で無ければ登場しないはずの存在なのだ。
今、ワタシが確認している起動したこの世界の「星遺物」は
であれば、だ。フィーネが言ったという「カ・ディンギル」は《
けど、やっぱり安心できない。
何か情報があったなら、考察して、検証して、危険性を判断して――――
『や~っと繋がったわ~。ゴメンね、寝坊しちゃった上に、通信機の調子が良くなくて~』
うぉっ!?
不意にリョーコさんの声が聞こえてついビクッとなってしまった。
やっぱり何の問題もなさそうに、いつのも調子で喋ってるリョーコさん。裏にいるであろう
うん? ほとんど聞き流してしまってたけど、カナデたちは何の話をしてたんだろう。……まぁ、通信越しの雰囲気からして、良くも悪くも変わってないかな?
『……無事か。了子くん、そちらでは何も問題は起きなかったか?』
『んー? 寝坊したせいでゴミを出せなかったりしたくらいで、特には……何かあったの?』
『いやっ、何も無かったのならいい。それより、聞きたいことがある――「カ・ディンギル」。この言葉が意味するものは?』
「何か心当たりは無いか?」と、問うゲンジュウロウさん。
その問いに数秒考えるような間をあけてからリョーコさんは答えた。
『……「カ・ディンギル」とは、古代シュメールの言葉で「高みの存在」。転じて「
――――あ、うん。「
やっぱり「カ・ディンギル」は《
さて、件の《
その
しかし、それ以前の……《星遺物―『星杯』》のチカラを得た姿である《
そして……槍や、下半身にあたる馬の脚の付け根、人型の肩部分などなど、複数か所にみられるのは、「オルフェゴール」の本拠地でありイヴ蘇生計画の要である
あとは、「頭部などが「
しかし、
紹介した通り、「塔」なのだ。……そう、今さっきリョーコさんが「カ・ディンギル」について言ってた中で出てきた「
……つまり、
とはいっても、それでもこれもやはり出てくるには早い。
というのも、名前のカテゴリからもわかるように《オルフェゴール・バベル》は、イヴちゃんが身体を《星杯の妖精リース》に乗っ取られて死んだ後……
でも、
……うん? 思考が巡り巡って戻ってきた気がするぞ。
そんなこと考えていると、通信越しにゲンジュウロウさんの疑問の呟きが聞こえてきた。
『もし、本当に何者かがそんな塔を建造していたとして、何故俺たちは見過ごしてきたんだ?』
『旦那の言う通りだよな? デッカイ塔なんてあったら、嫌でも目に付くだろ』
『でも、私たちが気付けていないのは事実。なら、
ゲンジュウロウに続き、カナデもツバサもウンウン唸って悩んでいる様子。それは、通信越しの声からもよくわかるほどだ。
『えっ? ……あ、うん、わかった』
……? 今の声はヒビキっぽいけど……どうかしたんだろうか?
『すみません、少しいいですか?』
と、次に聞こえてきたのはミクちゃんの声だった。通信をしていたヒビキの隣にいて話を聞いていたのかも。
突然の事にちょっと驚いた。……けどまぁ、一応彼女も外部協力者として二課の関係者になっているから、そう何か気にする必要も無いか。もう以前のように隠したりする必要も無いし信頼もしているから、ヒビキもこうして通信をかわったんだろう。
『未来君か、どうかしたか?』
ゲンジュウロウの問いに、ミクちゃんは「先史文明の技術とかはわかりませんが……」と言ってから、自分自身の考えを口にしてくる。
『推測というか、勝手な想像になるんですけど……大きな塔が隠せないなら、その外側をダミーで包んでしまったり、すでにある建物の内部構造を改造してしまったり……そうやって、私たちが見ても違和感を持たない建造物に偽造してしまっている可能性はありませんか?』
『なるほど……確かに、今の今まで気付けていない以上、そういった偽造による隠蔽の可能性を考えた方が自然か』
となるとワタシたちがやれそうなことは、その「カ・ディンギル」らしき大型建造物を探して、その周りや内部に不審な点や何か手がかりが無いか探すことくらいだろうか?
あるいは、ここ最近建てられた、あるいは改装工事などがなされた建物を調べあげてその発注元とか関連企業の情報を洗ってフィーネの関係者を探す……とか?
……まあ、フィーネは他でもない
それこそ《オルフェゴール・バベル》みたいに、湖か湾内の真ん中にドドンッと建っててくれれば判り易いんだけど……それじゃあ、今の今まで気付かれないわけないか。
『とにかく、ようやく掴んだ敵の尻尾。このまま情報を集めれば勝利も同然。相手の隙にこちらから全力を叩き込むんだ。最終決戦、仕掛けるからには仕損じるなッ!』
『了ー解っ!』
『了解です』
『はいっ! 了解ですッ!!』
カナデ、ツバサ、ヒビキ、そしてワタシが元気良く返事を返す。
……ワタシの発言に誰もツッコミを入れてこないのは、もはやいろんな意味で慣れたものである。
――――それにしても、もし仮にフィーネがつくったという「カ・ディンギル」が《オルフェゴール・バベル》そのものか、それに準ずるものだったとして、だ。《
まあ、あの方法でまともな蘇生が出来るかは、いささか疑問ではあるけど……それでもフィーネの目的の候補として頭の片隅にでも置いておこう。
―――――――――
そうやって威勢よく「カ・ディンギル」捜査……のはずだったのだけど、それは中断された。
というのも、始めて早々、飛行型を中心とした多数のノイズが街に出現したため、それらへの対応を優先せざるをえなかったからだ。
『聞こえているな? ノイズ進行経路に関する最新情報だ。同時多発的に出現したノイズの進行経路先には東京スカイタワーがあることが判明した』
……が、ゲンジュウロウさんから提供された情報の内容からして、なにも「カ・ディンギル」とは無関係なことではなかったみたいだ。
『東京……スカイタワー……』
通信機越しにヒビキの声。
確かめるように呟く様子からして、おそらくはヒビキもゲンジュウロウさんが言わんとする意図を理解したんだろう。
そして、それを肯定するかのように本部にいる男性オペレーター・フジタカさんの声が聞こえてくる。
『「カ・ディンギル」が塔を意味するのであれば、スカイタワーは正にそのものじゃないでしょうか?』
その通り。その通りなんだけど、タイミングが余りにも出来過ぎている。
十中八九、「罠」だろう。
色々と知らない状態だったら断言はできなかったが……リョーコさんが
そのことを伝えたい……が、やはりというべきか、ワタシのお口は思った通りには動いてはくれないわけでして。
《星遺物―『星盾』》を手に入れたというのに、これといって変化が感じられないとは……ただ単にワタシが気付けてないだけだろうか? まさかとは思うけど、本当に何にも変わってないとか……?
『真偽はともかく、スカイタワーには俺たち二課が活動時に使用している映像や更新と言った電波情報を総括制御する役割も備わっている。破壊されるわけにはいかない。翼と響は、東京スカイタワーに急行だッ!』
『『はいっ!』』
そう。ゲンジュウロウさんの言う通り、状況的に罠だとわかっていてもそれにのるしかないだろうし、最善であろうことも想像に容易い。まぁ、そのあたりもこうなると予想した上で
『奏と葵君は、周囲の民間人を近くのシェルターへと避難誘導しつつ自分たちも避難してくれ。ふたりの合流は無理にしなくていい、身の安全を第一に行動してくれ』
続いて、カナデとワタシには、ツバサとヒビキとは別の指示が出された。
ノイズに攻撃出来たり出来なかったりする不安定なワタシはもちろん、
「『バイクに乗ったままデュエルだって!?』」*8
とはいっても、それが正しいか否かは微妙なところだが。
ワタシだって戦える。「たぶん」ではあるけれどほぼ間違い無く対ノイズ戦闘も問題無くなっている……はずだもの!
それに――――
『そいつは無理な相談ってもんだろ、旦那?』
――――カナデはカナデで、黙っちゃいられないだろう。
ワタシの知らない所でツバサがなにかしらの説得をしてくれた結果、「シンフォギアが纏えなきゃ、ノイズを倒せなきゃ存在意義が無い」に近いレベルで思い詰め、自分のことなんて二の次三の次だった状態から復活をはたしはした。とはいえ……あのカナデが大人しく避難してくれるとは思えない。
戦う
『目の前で死にそうなってるヤツらを見捨てて逃げるなんて、アタシには出来ねぇよ……ッ!!』
訂正。現時点で思っていた以上にギリギリな状態な模様。
驚いたり何か口走ってしまうよりも先に、足が動き出し――全速力で駆け出していた。カナデが今、どこで危機的状況に遭っているのかも知らないまま……いてもたってもいられずに。
というか、本当にどこにいるんだ、カナデッ!?
カナデェエェェェーッ!!
『ハルトはどこだ! どこにいるっ!?』
今回は叫びますねぇ……
名前が出てきたカードたちの補足説明は、また追加する予定です。……本編内で少し触れている部分の事とか、どこまで書こうかちょっと悩んでいます。