我が手には星遺物(誤字にあらず)   作:僕だ!

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(いつも通り、サブタイはあんまり)『関係なかった!!!』


『待たせたな、俺がキン――――(転倒(クラッシュ)によるセリフキャンセル)
大変お待たせしました!

そして、感想、評価、お気に入り登録ありがとうございます!
なにより……いつも誤字脱字報告をしてくださってありがとうございます!! 毎度毎度結構見落としてしまって……申し訳ないやら、ありがたいやら。

話があまり進まない、「カ・ディンギル」が「カ・ディンギル」で「カ・ディンギル」なお話です。



そして、スマホアプリ「戦姫絶唱シンフォギアDXU」で開催されている「ゴジラ」とのコラボイベント……「欲を言えば」って部分や『どういう…ことだ…』って部分もあるにはありましたが、個人的には大満足でした!
……あれだから、コラボとかクロスオーバーって、互いへのリスペクト(デュエル)は必要だけど、同じ土俵に立たせる以上設定とか理論とかはあいまいになるものだから……。それに、シンフォギアははちゃめちゃするもんだし。まあ、一番はあの並行世界の隊員の丈夫さかなぁ……バァニングゥ……。


イヤッッホォォォオオォオウ!

『敵の目的について収穫があった』

 

 

昨日、ワタシのいうこときかないお口のせいで怒らせてしまったキネクリボーちゃんに会うために、ひとり「ラ・ジーン T8(例のカフェ)」へと向かっていたワタシだったが、通信機が鳴り響き、その向こう側から聞こえてきたゲンジュウロウさんの声は、そう言葉を切り出した。

 

この通信に参加しているのは、ゲンジュウロウさんやワタシ以外に、本部にいるアオイさんたちオペレーターさんたち、カナデとツバサ、そしてヒビキである。

ヒビキはもちろんだが、どうやらカナデとツバサも別々の場所にいるらしい。ワタシが知ってる限り、家を出るのは一緒だったはずだが……仕事ではなく、学校関連で何か用があって別々になったのだろうか? それとも……?

 

 

『……了子くんには、まだ繋がらないのか?』

 

『はい、朝から連絡不通でして……』

 

……と、どうやらワタシが気になった別行動しているカナデたちとは別に、なにやら問題が発生しているらしい。アオイさんがこころなしか不安そうに現状の報告をしているのが聞こえた。

とは言っても、それがリョーコさん…もとい闇リョーコさん(フィーネ)なんで、その身の安否の心配は全くしてないんだけどね。むしろ、なにをしているのか……よからぬことをしてるんじゃないか、っていう疑念があるくらいか。

 

 

『翼と響も見たっていうフィーネってやつが何しようとしてるのか何かわかったってのか?』

 

『目的そのものの判明までは至らなかったが、そして、ヤツを取り巻く状況もな』

 

 

『あの女性(ひと)の状況、ですか?』

 

『そちらに関してはこっちで裏付けや対応を取る。お前たちに知っておいてほしいのは、ヤツの目的に関わるモノについてだ』

 

『それで、叔父様? いったい何なんですか?』

 

 

「カ・ディンギル」。それがフィーネが目的のためにつくりだしたモノだそうだ』

 

 

『かでぃんぎる? 聞いたことも無い言葉ですね……?』

 

 

「カ・ディンギル」……「カ・ディンギル」ッ!? ……聞き間違いじゃなくて、そう言ったよね!?

 

れ、れれれ『冷静になれ』*1*2ワタシ……ッ!

 

 

そうだそうだっ、「カ・ディンギル」に関連するモノが「星遺物」ストーリーに――それも、色々とフラグを持ってくる「槍のおにいちゃん」に――出てくるからって、過剰反応し過ぎだよ。

第一、「カ・ディンギル」関連のモノが出てくるのって、7つある「星遺物」が全て起動した後の話だからね? そーんな、まだ3つしか起動してない状況でどうこうなるはずが――――

 

――――でも、舞台もそうだけど、《星杯を戴く巫女(イヴちゃん)》の中に決闘者(ワタシ)がいる時点でストーリーとかに差異が出てるし、「登場時期はまだだから大丈夫」などと高を括っていては足をすくわれてしまいかねない。気を抜くのは早計だろう。

そもそも「星遺物」自体が「星遺物」ストーリー内に出てくるモノとは変化があるから、違う箇所があってもおかしくない。「星遺物」があった場所の位置関係とか、関連するカテゴリのモンスターが出てきた場所やそもそもの有無、先日カフェで手に入れた《星遺物―『星盾』》が《星杯を戴く巫女(イヴちゃん)》が持つ『鍵杖』無しでほぼ起動してチカラの抽出がされてたっぽいこととか……「星遺物」のおかしな点なんていくらでもあるんだから。

だからストーリーに関わってくる「カ・ディンギル」の関連物も色々違っててもおかしくはない……。

 

 

 

『ええっと……? それって結局何なんですか?』

 

『情けない話だが、決め手が無く「わからん」というのが現状だ。ただ、「ネフシュタンの鎧」や「ソロモンの杖」といった完全聖遺物を扱ったり、聖遺物のカケラを利用して作成する「シンフォギア」にまで手を出していた事を考えると、聖遺物……果てには先史文明に関わる何かであるとは思うのだが』

 

『ああ、それで弦十郎の旦那は了子さんとの通信を……』

 

 

カナデたちはカナデたちで何か言っているけど……ワタシとしてはそれどころではないので、半ば聞き流し、自身の思考の方へと意識を傾ける。

 

さて、その「カ・ディンギル」――

それは遊戯王OCG(オフィシャルカードゲーム)のいわゆるカードイラストストーリーと呼ばれるものの内のひとつ「星遺物」ストーリーに関わるモノ…………なんだけど、遊戯王OCGのカードに「カ・ディンギル」という名前のカードがあるわけじゃない。正確には、「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルス》

 

 

金色と灰色を基調とした、馬の上に人型の上半身が跨るようにくっついた身体を持つ巨大な機械族ランク8*3エクシーズモンスター*4。《星杯を戴く巫女(イヴちゃん)》の兄《星杯に誘われし者(ニンギルス)》が最終的に至った存在(すがた)……()()()()()()()()()

というのも、このカードの登場時点では公式からの設定情報などが無く、……カードイラストの流れの前後が不確かだったり、詳しい経緯がわからないため断言が出来ない部分がある。故にカードイラストや名前・効果等で推測することしかできず、()()()()()星杯に誘われし者(ニンギルス)》のなれの果てだろうとされているのだ。

 

そんな「カ・ディンギル」――もとい宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルス》

やはりワタシ的にマズいのは、説明した通り《星杯を戴く巫女(イヴちゃん)》にとって色々と問題なフラグを持ってくると思われる《星杯に誘われし者(ニンギルスお兄ちゃん)》と深いつながりがあること……いや、冷静に考えれば能力値や効果的にも十分脅威だし、そもそも、あの下手な大型建築よりも大きいだろう巨体だけでも普通に危険物である。

 

 

『――となると、考えられるのは、聖遺物そのものかあるいは聖遺物を利用した何かでしょうか?』

 

『これまでのフィーネのしてきたことを考えると、あまり良い予感はしないが……()()()()()()()()()()()?』

 

「『ふはははーー。スゴイぞーカッコいいぞー!! 』」*5

 

 

うーん……? しっかし、わからないのは()()()()()()()()()()()()()()()()ということだ。

 

最初も最初、イヴちゃん(ワタシ)となった時に思い返した「星遺物」ストーリーを改めて思い返そう。

色々あって《星杯を戴く巫女(イヴちゃん)》が死んで、《星杯に導かれし者(お兄ちゃん)》が病んで、数年がかりで準備してイヴちゃん復活を目論み、6つ目…連鎖して7つ目の「星遺物」が起動して、何とか復活したけどそれはイヴちゃん死ぬ際に身体に乗り移っていた《星杯の精霊リース》で――――ってなことがあって、その後《星杯の妖精リース》が超進化したり、別経路でイヴちゃんが復活したりして……()()()()()()()()宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルス》が登場するのは。

 

つまり、本来であれば7つ目までの「星遺物」が――全ての「星遺物」が起動した状態で無ければ登場しないはずの存在なのだ。

今、ワタシが確認している起動したこの世界の「星遺物」は()()。この2年と少しの期間で、本来の「星遺物」ストーリーと比べれば――一度死んだことを除けば――過酷とは言えない中3つの起動・回収が多いか少ないかは判断し辛い……が、とりあえずは7つ全ての「星遺物」の起動からは程遠いという断言はできるだろう。

であれば、だ。フィーネが言ったという「カ・ディンギル」は宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルス》とは別物……あるいは、関連物ではあっても少なくともそれそのものではない、と判断していいのではないだろうか?

 

 

けど、やっぱり安心できない。

何か情報があったなら、考察して、検証して、危険性を判断して――――

 

 

 

『や~っと繋がったわ~。ゴメンね、寝坊しちゃった上に、通信機の調子が良くなくて~』

 

うぉっ!?

不意にリョーコさんの声が聞こえてついビクッとなってしまった。

やっぱり何の問題もなさそうに、いつのも調子で喋ってるリョーコさん。裏にいるであろう闇リョーコさん(フィーネ)のことはわからないけど、とりあえずは大丈夫そうだ。

 

うん? ほとんど聞き流してしまってたけど、カナデたちは何の話をしてたんだろう。……まぁ、通信越しの雰囲気からして、良くも悪くも変わってないかな?

 

 

『……無事か。了子くん、そちらでは何も問題は起きなかったか?』

 

『んー? 寝坊したせいでゴミを出せなかったりしたくらいで、特には……何かあったの?』

 

『いやっ、何も無かったのならいい。それより、聞きたいことがある――「カ・ディンギル」。この言葉が意味するものは?』

 

 

「何か心当たりは無いか?」と、問うゲンジュウロウさん。

その問いに数秒考えるような間をあけてからリョーコさんは答えた。

 

 

『……「カ・ディンギル」とは、古代シュメールの言葉で「高みの存在」。転じて「()()()()()()()()」を意味しているわね。……で、それがどうかしたの?』

 

 

――――あ、うん。「(そっち)」かぁ……

 

やっぱり「カ・ディンギル」は宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルス》の関連物です、はい。てか、「カ・ディンギル」ってシュメールが原典の言葉だったのか。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

さて、件の宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルス》のその巨体なのだが、いくつかの既存の「星遺物」ストーリーのカード要素から成り立っていることが、カードイラストから読み取れるのだ。

 

 

ニンギルス(お兄ちゃん)が所謂闇落ちのようなことをした状態の姿《オルフェゴール・ロンギルス》と同じように、左手に盾を右手に槍を持った姿。

そのニンギルス(お兄ちゃん)がイヴちゃん蘇生のためにまとめあげていた、ラッパといった金管楽器やパイプオルガン、オルゴールなど楽器関連物で身体ができた機械集団……「オルフェゴール」。それらの大ボス的存在、リンク4の大型リンクモンスター《オルフェゴール・オーケストリオン》

しかし、それ以前の……《星遺物―『星杯』》のチカラを得た姿である星杯戦士(せいはいせんし)ニンギルス》――正確には彼だけではなく《星杯神楽イヴ(イヴちゃん)》を含む『星杯』のチカラを得た存在に共通してみられるのだが――にある「身体にはしる青いライン」もあり……。

そして……槍や、下半身にあたる馬の脚の付け根、人型の肩部分などなど、複数か所にみられるのは、「オルフェゴール」の本拠地でありイヴ蘇生計画の要である()()()()()()()()()()()《オルフェゴール・バベル》

 

 

あとは、「頭部などが「機界騎士(ジャックナイツ)」の中でも異質な存在《蒼穹(そうきゅう)機界騎士(ジャックナイツ)》と関連しているのでは?」とかいう話もあるが……。

 

しかし、()()()()()()()最後に紹介したフィールド魔法《オルフェゴール・バベル》

紹介した通り、「塔」なのだ。……そう、今さっきリョーコさんが「カ・ディンギル」について言ってた中で出てきた「()()()()()()()()」に合致するモノなのだ。

 

 

……つまり、闇リョーコさん(フィーネ)が用意したっていう「カ・ディンギル」は宵星の機神(シーオルフェゴール)ディンギルス》ではなく、そのパーツであり前身である《オルフェゴール・バベル》なのではないだろうか?

 

とはいっても、それでもこれもやはり出てくるには早い。

というのも、名前のカテゴリからもわかるように《オルフェゴール・バベル》は、イヴちゃんが身体を《星杯の妖精リース》に乗っ取られて死んだ後……ニンギルス(お兄ちゃん)が《オルフェゴール・ロンギルス》になってから出てくるモノなのだ。

イヴちゃん(ワタシ)はリースに乗っ取られてはいないし、自決もしてないし、「星遺物」の起動度合としてもバベル登場時は5~6つなので、今の3つしか起動してないし……状況的に考えれば、「カ・ディンギル」が《オルフェゴール・バベル》だとは思えないんだよね……。

 

でも、決闘者(デュエリスト)入ってるイヴちゃん(ワタシ)や、この世界での「星遺物」の変化とか考えれば「絶対にありえない」とは言い切れないから、

……うん? 思考が巡り巡って戻ってきた気がするぞ。

 

 

 

そんなこと考えていると、通信越しにゲンジュウロウさんの疑問の呟きが聞こえてきた。

 

『もし、本当に何者かがそんな塔を建造していたとして、何故俺たちは見過ごしてきたんだ?』

 

『旦那の言う通りだよな? デッカイ塔なんてあったら、嫌でも目に付くだろ』

 

『でも、私たちが気付けていないのは事実。なら、隠蔽(いんぺい)しているんでしょう……でも、いくらなんでも大型建造物がそう珍しくないとはいっても、やはり隠しきるのは……』

 

ゲンジュウロウに続き、カナデもツバサもウンウン唸って悩んでいる様子。それは、通信越しの声からもよくわかるほどだ。

 

『えっ? ……あ、うん、わかった』

 

……? 今の声はヒビキっぽいけど……どうかしたんだろうか?

 

『すみません、少しいいですか?』

 

と、次に聞こえてきたのはミクちゃんの声だった。通信をしていたヒビキの隣にいて話を聞いていたのかも。

突然の事にちょっと驚いた。……けどまぁ、一応彼女も外部協力者として二課の関係者になっているから、そう何か気にする必要も無いか。もう以前のように隠したりする必要も無いし信頼もしているから、ヒビキもこうして通信をかわったんだろう。

 

『未来君か、どうかしたか?』

 

ゲンジュウロウの問いに、ミクちゃんは「先史文明の技術とかはわかりませんが……」と言ってから、自分自身の考えを口にしてくる。

 

『推測というか、勝手な想像になるんですけど……大きな塔が隠せないなら、その外側をダミーで包んでしまったり、すでにある建物の内部構造を改造してしまったり……そうやって、私たちが見ても違和感を持たない建造物に偽造してしまっている可能性はありませんか?』

 

『なるほど……確かに、今の今まで気付けていない以上、そういった偽造による隠蔽の可能性を考えた方が自然か』

 

となるとワタシたちがやれそうなことは、その「カ・ディンギル」らしき大型建造物を探して、その周りや内部に不審な点や何か手がかりが無いか探すことくらいだろうか?

あるいは、ここ最近建てられた、あるいは改装工事などがなされた建物を調べあげてその発注元とか関連企業の情報を洗ってフィーネの関係者を探す……とか?

 

……まあ、フィーネは他でもない特機部二(トッキブツ)にいるわけだけど……でも、特機部二(トッキブツ)本部にも塔なんて無いしなぁ?

それこそ《オルフェゴール・バベル》みたいに、湖か湾内の真ん中にドドンッと建っててくれれば判り易いんだけど……それじゃあ、今の今まで気付かれないわけないか。

 

 

『とにかく、ようやく掴んだ敵の尻尾。このまま情報を集めれば勝利も同然。相手の隙にこちらから全力を叩き込むんだ。最終決戦、仕掛けるからには仕損じるなッ!』

 

『了ー解っ!』

『了解です』

『はいっ! 了解ですッ!!』

 

 

「『イヤッッホォォォオオォオウ!』」*6*7

 

 

カナデ、ツバサ、ヒビキ、そしてワタシが元気良く返事を返す。

……ワタシの発言に誰もツッコミを入れてこないのは、もはやいろんな意味で慣れたものである。

 

 

 

――――それにしても、もし仮にフィーネがつくったという「カ・ディンギル」が《オルフェゴール・バベル》そのものか、それに準ずるものだったとして、だ。《星杯を戴く巫女(イヴちゃん)》が健在なことも考慮すると……もしかして闇リョーコさん(フィーネ)()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

まあ、あの方法でまともな蘇生が出来るかは、いささか疑問ではあるけど……それでもフィーネの目的の候補として頭の片隅にでも置いておこう。

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

 

そうやって威勢よく「カ・ディンギル」捜査……のはずだったのだけど、それは中断された。

 

というのも、始めて早々、飛行型を中心とした多数のノイズが街に出現したため、それらへの対応を優先せざるをえなかったからだ。

 

 

『聞こえているな? ノイズ進行経路に関する最新情報だ。同時多発的に出現したノイズの進行経路先には東京スカイタワーがあることが判明した』

 

……が、ゲンジュウロウさんから提供された情報の内容からして、なにも「カ・ディンギル」とは無関係なことではなかったみたいだ。()()()()()()()()()()()()()()

 

『東京……スカイタワー……』

 

通信機越しにヒビキの声。

確かめるように呟く様子からして、おそらくはヒビキもゲンジュウロウさんが言わんとする意図を理解したんだろう。

 

そして、それを肯定するかのように本部にいる男性オペレーター・フジタカさんの声が聞こえてくる。

 

『「カ・ディンギル」が塔を意味するのであれば、スカイタワーは正にそのものじゃないでしょうか?』

 

その通り。その通りなんだけど、タイミングが余りにも出来過ぎている。

 

十中八九、「罠」だろう。

色々と知らない状態だったら断言はできなかったが……リョーコさんが闇リョーコさん(フィーネ)だと知っていれば、先程の通信で特機部二(トッキブツ)の面々が「カ・ディンギル」のことを知り調査を始めたから、それへの対応としてノイズを遣って意識を「東京スカイタワー」へと向けさせたんだろう、と判断できてしまうのだ。……おそらくは、陽動。本当の「カ・ディンギル」の隠蔽あるいは起動・運用するまでの時間稼ぎだろう。

 

そのことを伝えたい……が、やはりというべきか、ワタシのお口は思った通りには動いてはくれないわけでして。

《星遺物―『星盾』》を手に入れたというのに、これといって変化が感じられないとは……ただ単にワタシが気付けてないだけだろうか? まさかとは思うけど、本当に何にも変わってないとか……?

 

 

『真偽はともかく、スカイタワーには俺たち二課が活動時に使用している映像や更新と言った電波情報を総括制御する役割も備わっている。破壊されるわけにはいかない。翼と響は、東京スカイタワーに急行だッ!』

 

『『はいっ!』』

 

そう。ゲンジュウロウさんの言う通り、状況的に罠だとわかっていてもそれにのるしかないだろうし、最善であろうことも想像に容易い。まぁ、そのあたりもこうなると予想した上で闇リョーコさん(フィーネ)も「東京スカイタワー」にノイズを集めているんだろうけど……。

 

『奏と葵君は、周囲の民間人を近くのシェルターへと避難誘導しつつ自分たちも避難してくれ。ふたりの合流は無理にしなくていい、身の安全を第一に行動してくれ』

 

続いて、カナデとワタシには、ツバサとヒビキとは別の指示が出された。

ノイズに攻撃出来たり出来なかったりする不安定なワタシはもちろん、()()()以降未だにシンフォギアが纏えなくなったままのカナデを、ノイズとの戦闘に出すわけにはいかないだろう。順当な判断だ。

 

 

「『バイクに乗ったままデュエルだって!?』」*8

 

 

とはいっても、それが正しいか否かは微妙なところだが。

ワタシだって戦える。「たぶん」ではあるけれどほぼ間違い無く対ノイズ戦闘も問題無くなっている……はずだもの! ()()()()()()()、「攻撃対象にならない効果」に近い判定を持ったノイズへの対策がしっかり出来たっ! だからノイズとも戦える……今みたいに独りの状態だと無理だけど。

それに――――

 

 

 

『そいつは無理な相談ってもんだろ、旦那?』

 

 

 

――――カナデはカナデで、黙っちゃいられないだろう。

 

ワタシの知らない所でツバサがなにかしらの説得をしてくれた結果、「シンフォギアが纏えなきゃ、ノイズを倒せなきゃ存在意義が無い」に近いレベルで思い詰め、自分のことなんて二の次三の次だった状態から復活をはたしはした。とはいえ……あのカナデが大人しく避難してくれるとは思えない。

戦う(すべ)が無い状態でツバサたちが戦っているところに乗り込むなんて、無茶なうえに足を引っ張ることがわかりきった事はしないだろう。それでも、最後の最後――多少の身の危険は省みずに、カナデは限界ギリギリまで避難誘導や救助活動に取り組むことだろう。

 

 

 

 

『目の前で死にそうなってるヤツらを見捨てて逃げるなんて、アタシには出来ねぇよ……ッ!!』

 

 

 

 

訂正。現時点で思っていた以上にギリギリな状態な模様。

 

驚いたり何か口走ってしまうよりも先に、足が動き出し――全速力で駆け出していた。カナデが今、どこで危機的状況に遭っているのかも知らないまま……いてもたってもいられずに。

 

というか、本当にどこにいるんだ、カナデッ!?

 

 

 

「『ハルトォォオォォォーッ!!』」*9*10

 

カナデェエェェェーッ!!

 

*1
「遊戯王DM」海馬瀬人。原文では「~モクバ。俺たちは過去に来ているわけではない」と続く。アニメオリジナルストーリー「ノア編」にて、仮想空間で自分たちの過去、海馬剛三郎の養子になる経緯を見せられた際に取り乱し始めたモクバを落ち着かせるために海馬社長が口にしたセリフの一部である。この「ノア編」は、社長やモクバ、剛三郎とノアといった海馬一家が中心となるストーリーである。そのため、この場面だけに限らず、全体的に弟・モクバのことを想う社長や逆に社長を想うモクバなどといった互いの心情描写があり、原作の何割増しか仲良しに見える

*2
……と、別段問題無い様に思えるこのセリフなのだが、某動画サイトなどのMADでは、もっぱら予想外の出来事に慌て困惑する海馬社長が「れ、冷静になれ、オレ」と自分自身を落ち着かせるための発言として編集され使用されているのだ。愛されている……のだろう。ネタ的に

*3
エクシーズモンスターが「レベル」を持たない代わりにもつ数値(星)。「レベル」がカード名の下にオレンジの丸の下地に黄色い☆のマークが右詰で並ぶのに対し、「ランク」はカード名の下に黒の丸の下地に黄色の☆マークが左詰めで並んでいる。基本的に、素材となるモンスターの「レベル」と同じ数値の「ランク」となる。

*4
「ZEXAL」から登場した新召喚方法、同じレベルのモンスター数体を重ね合わせる「エクシーズ召喚」で呼び出されるモンスターのこと。カードの基本色は黒。近年では「X(エクシーズ)」と表記されたりしている。素材としたカードを「X素材」として自身の下に重ね、基本的にそれを取り除くことで効果を使える。また、普通モンスターが持っている「レベル」を持たない代わりに「ランク」を持ち、そのため「レベル」を参照する効果を受けない。「ARC-V」で有名な『何? レベルを持たないならレベル0なのではないのか!?』という迷セリフ・シーンはそういったXモンスターの性質を正しく理解していなかったために起こった珍事である

*5
「遊戯王」海馬瀬人。原作のマジック&ウィザーズ回で敵として現れ立ち塞がった海馬瀬人が伝説のレアカード《青眼の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)》を召喚してそのカッコよさに大歓喜した際に高らかに叫んだセリフ。その口調や顔等、後々のカッコイイ海馬瀬人を知っている人からすれば中々に強烈なシーンである

*6
「アーユーレディ?」『うん』「GOッ!!」『うおおおぉおぉぉぉっ!』

*7
「遊戯王GX」エド・フェニックス。「GX」に登場する「HERO」使いのプロデュエリスト・エド。彼が夜中にデュエルアカデミアのとある建物に侵入するシーンであげたセリフ。……飛行機から飛び降りながら。顔にはゴーグルを、足にはボードのようなモノを、背中にはパラシュートを装備したエドが、「GOッ!」の掛け声で飛び出し、雲を突き抜けたところで笑顔で叫んだのだ。おそらくは気分爽快だったのだろう。……意味がわからない?『俺もだ』。おそらくはエドのセリフの中でも――「GX」全体でもトップレベルの知名度を誇る。MAD素材

*8
「遊戯王ARC-V」榊遊矢。~超融合!時空を越えた(ツッコミ)~……と言わんばかりの、「ARC-V」主人公・遊矢による二つ前の「5D`s」のライディングデュエルに対するツッコミ――――ではなく、「ARC-V」のシンクロ次元のD-ホイーラ・ユーゴが初めてデュエルする回への次回予告でのセリフである。前述の通りバイクに乗ってデュエルをすることは過去にあったため「何を今更」という反応をした決闘者も多数いたとか。しかし、その話では突っ立ったデュエリストの周りをD-ホイールでグルングルン行ったり来たりしながらデュエルをするというかなりシュールな絵面で、D-ホイールに乗る必要性などおかしな部分はあったので、ツッコむべきとの声があったのも確かである

*9
「遊戯王ZEXAL」天城カイト。カイトにとってかけがえのない存在である弟・ハルト。そのハルトが行方不明になったり、人質になったり、痛めつけられたり……と、ことあるごとにカイトが叫んでいるセリフ。魂の叫び。過去シリーズや「ZEXAL」以降のシリーズにも弟あるいは妹が大好きな兄キャラがその名前を叫んだりすることは多々あるが、その中でもカイトの叫ぶ回数は多く、その他の発言も含め、決闘者が彼をいわゆる「ブラコン」扱いする要因となっている

*10
某動画サイトのMADや掲示板などでもこのカイトのセリフは見かけられる。また、それに対してハルトの「みんなを困らせる兄さんは嫌いだ」というセリフを改変した「ところ構わず僕の名前を叫ぶ兄さんは嫌いだ」などと言った返信(レス)をされることもよくあること




『ハルトはどこだ! どこにいるっ!?』


今回は叫びますねぇ……


名前が出てきたカードたちの補足説明は、また追加する予定です。……本編内で少し触れている部分の事とか、どこまで書こうかちょっと悩んでいます。
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