我が手には星遺物(誤字にあらず)   作:僕だ!

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大変長らくお待たせしました。『おせーよホセ』
書きたかった事が上手く描けているかが心配なお話。

感想は今夜まとめて変身していきます。少々お待ちください


2-14&おせーよ、ホセ

みんなとの通信の最中、遠くから――だけど、確かに――あたしの耳に入ってきたのは幼い女の子の助けを呼ぶ声だった。

 

気づけば、翼たちが呼びかけてくる通信への返事もそこそこに、あたしは声のした方へと走り出していた。

 

 

走りながら感じたのは、人影の少なさもだけど()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。つまりはノイズによって炭素化させられた被害者がまだあまり出ていない……時折視界の端に映る黒い塊があることから、被害0とは言えないんだけど、それでも少なく思えた。

近年の――特にここ数日のノイズの頻発もあっての避難行動の早さからの被害の減少……であってほしいけど、実際どうかは今は確かめようが無い。……あるいは、今回に限ってはノイズたちが「東京スカイタワー」を目指しているという普段とは違う行動をとっているからこその被害の少なさかもしれない。

 

 

声がさらにはっきりと聞こえてきた。

目に留まったのは、車が()()()()()()()突っ込んでめり込み、そこから半ば崩れた建物――――あちこちにぶつけたように見える車体やそばの道路や周囲のポール等の損傷から見て、いくらか離れた場所から、コントロールを失ってそのままの勢いで歩道へ……そして建物へと突っ込んだんだと推測できる。この状況で「幸い」と言っていいかは微妙だけど爆発、炎上していないみたいだ……にもかかわらず、黒い煤が横倒しになった車の中から出てきているのは――車が突っ込んだ理由が、運転手不在になったからということだろう。

 

そして、そこにいた。

 

大人の女性が、瓦礫と瓦礫のあいだの空間にいた。幸い、瓦礫同士が重なり合った間に隙間(すきま)はそこそこ開いていて、押しつぶされるほど狭くはない……けど、その重なり合いのせいで、(こっち)へ繋がる隙間(あな)は中の空間以上に狭くなっていて、大きさ的に女性の身体では抜け出せそうには無い。

そのそばにいる女の子……その子が助けを求めていた声の主らしく、むこうもあたしに気付いて呼びかけてきた。その時女の子はあたしを「かなでさん」って呼んできたから、きっとアーティストとしてのあたしを知っているんだろう。その子は、大人の女性が通るには狭い隙間でも通れる子供の身体だったから抜け出せたのか……あるいは最初から瓦礫に巻き込まれなかったのか。

 

 

なんにせよ、このままではいけないことは一目瞭然だった。

壊れた建物内にガス栓やその元があって破損していれば、何かの拍子で引火してしまってもおかしくない。さらには突っ込んだ車の事を考えれば、火災関係ではなおさら危険度が高くなる。そして……現状近場には見あたらないけど今この街にはノイズ共が出現していて、瓦礫の中で息を殺していれば見つからないなんて保証なんて無い以上、安全とは言えない。

総合的に見ても、一刻も早くここから離れ……「東京スカイタワー」から離れる方へと避難すべき。

 

 

瓦礫の隙間の女性の力でも、ましてや外にいる女の子の非力な力ではどうしようもないだろうけど……あたしが手助けをすればまだやりようがある。

例の車が暴走した傷痕である、壊れたガードレールや標識の一部を使えば、テコで動かしたり……少しでもズラせればそこに壊れた物を挟んで少しずつ広げることもできるはず。

 

 

手早く近くの使えそうなものを集めながらも、同時に「(こっち)へと繋がる隙間を広げるのに動かすべき瓦礫はどれか」「どの瓦礫を動かすと崩れてしまう可能性があるのか」などといったことも考える……

 

 

と、そんなあたしの様子を見て、どう思ってか――あるいは、それとは関係無く思うところがあったのか――瓦礫の隙間の中にいる女性が、あたしに向かってこう言ってきた。

 

 

 

娘を連れて逃げてほしい――――と……

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

「断る!」

 

腕を絡めつつ半ば肩で担ぐようにしながら持ったポールを瓦礫の間にねじ込みながら、あたしは女性の「お願い」をキッパリと断る。

 

……しっかし、思っていたよりも作業がはかどらないな……。

身体作りのトレーニングやダンスのレッスンとかは日常生活ではそう意識することはなかったけど、以前よりも非力になって……いや、これまで素でこういったことをすることがなかったし、比べていた感覚がシンフォギアを纏った際の補助補正有りの時のモノなんだから、そりゃあ非力にも感じるか。比較対象が悪すぎる。

 

それでも、前進はしている。

焦らず、慌てず、瓦礫を崩してしまわないようにしながら、着実に抜け出せるだけの大きさに隙間を広げていく……そうすれば問題無い。

 

 

「きっとアタシはアンタの想いの半分もわかってないかもしれない……けどな、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!

 

 

声と、想いと共に湧きあがってきた力がテコを利用して伝わっていき、ぐぐっと瓦礫を動かした。

この状態をなんとか保って、その間に広げた隙間の端に何かを挟み込んで固定していけば――――と、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

それは、他でもない瓦礫の中の女性の子供――助けを求めて声を上げていたあの女の子の手だった。

 

 

女の子の姿を見て、あたしはいつの間にか笑みを浮かべてしまった。

それと同時に、より一層この子の母親(がれきのなかのじょせい)を何としてでも助けてあげなければという気持ちが強くなる。

 

 

押し広げ、もう一段階押し広げ……やっとのことで、女性が十分通り抜けられそうな広さまで穴を広げ――()()()

女性の左足から、血が流れていた。いや、少し歪んでいてその部分の肌の色も……これは折れている。

崩壊した際に振ってきた瓦礫がぶつかったのか、どこかで挟んでしまったのか……潰れたりちぎれたりしていないが、歩くことも困難なレベルなのは一目瞭然。こんな状況もあってまたもや「まだマシ」と思ってしまいながらも、何故自力で這い出そうとしなかったのか、「娘だけでも」と言っていたのかを理解する。

自分は逃げられないと諦めているから――諦めるだけの理由があったから、だ。

 

 

それでもあたしは手を伸ばす。隙間に半ば身体を突っ込みながら。

伸ばした手は――握られない。ならば、とググイッとこっちから掴みかかって無理矢理にでも引っ張り出そうとする。

 

 

「大事な人たちができて、「失いたくない」って思って……この気持ちがあの時の父さんと母さんの想いなんじゃないかって感じても――理解は出来ても、心の傷痕は残る! 子供だったから、チカラが無かったから仕方ないって自分に言い聞かせても、後悔は消えてはくれやしない!」

 

 

諦めるなんてことは出来やしない。

自分の中に溜まっていた想いを、八つ当たり気味にぶつけながら、引っ張り出した女性の左脚への応急処置を始める。傷を洗い流したり冷やしたりするのは無理だが、まずはここから避難するために必要なだけの処置だ。

痛みに我慢してもらいつつ手早く整え、近くに転がっていた棒切れとあたしの持ってたハンカチとで、急ごしらえの添え木だ。

 

女性の背丈・体重の問題というよりも今のあたしの非力さゆえに、女性をおぶっての避難は距離的に無理。だから、あたしが肩を貸す形で怪我をした左足を支えてあげて歩いて避難する……現状、それしかない。

 

 

 

「この子はあんたといることを望んでいるんだ! 助けたいって頑張ってるんだ! だから――――」

 

振り解こうとする女性の腕を、何か言おうとする女性の口を抑え込むように、あたしは力づくで肩を貸し、立ち上がって……一方的に喋り続ける。

歩くよりも遅い速度だったとしてもそれでも足は絶対に止めず、女性を引っ張る様にしてでも歩を進めながら……。

 

 

 

 

「生きるのを諦めるなっ!」

 

 

 

 

ふと、軽くなり、その一歩一歩の足取りもわずかにながら速くなった。

 

大きく怪我をした足のほうの肩をあたしが支えたのに対し、いつの間にか反対側を女の子が支えて歩きだしていた。

 

速いとは決して言えない足取り。でも、確実に速くなっている。

女の子の支えが増えたから……いや、それ以上に感じられるモノ。他でもない母親の足取りが――身体にこもる力が変わっていた。「ここで死んでなるものか」そんな想いを乗せた力強い足取りに……。

 

 

 

()()()()()――――

 

 

逃れられない「運命」とでもいいたいのか……「スカイタワー」へと向かって飛んでいた飛行型ノイズの一部が、その進行方向を変え走ってるアタシたちの方へと飛んでくるのが視界の端に見えた。

 

足を動かしながらもソッチへと目を向ける。

飛んできているのはどれも小型の飛行型ノイズ、大型が来ていないだけマシ……とは言っても1体だけでも問題なのに数十はいそうな数が飛んできているんだから、どうしようもならないくらいヤバイ。

 

 

 

けど、女の子は、逃げ出さずに母親を支える。

母親(女性)も、「娘だけを連れて逃げて」とは言わず――生きることを諦めず、怪我をした足で力強く歩を進め続ける。

あたしも支え歩き続ける――()()()()()()()()

 

 

諦めるな。

 

けど――

 

足を止めるな。

 

このままじゃぁ――

 

絶対、助けるんだ。

 

誰か……翼――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――()()()()()()()()()()

 

 

「!?」

 

 

開いた風穴から広がっていく様にボロボロと崩れていき……ついにノイズはその身体を黒い炭素の塵へと変え霧散する。

 

そんな中でも、1体、また1体と……そう数えるヒマも無いほど次々に穴が開いて崩れていく。――そして、気付く。ノイズに開く風穴の延長線上の地面や建物に刺さった()()()()()()

 

 

一瞬、陰り――次の瞬間、あたしたちの後ろに何かが落ちてくるような音がした。

音に反応し、首をねじって振り返る。落ちてきた――いや、どこからか()りてきたのは、翼か、それとも響か――。

 

 

いや、わかっていた。二課のふたりではないことは。

 

あたしが前に実際に会った時とは格好は変わっていたけど、その赤い姿を一応資料では見たことはあったし、アームドギアの基本形がクロスボウだって知ってたから、ノイズに風穴開けた赤い光の矢を見てすぐにわかった。

でも、「なんであいつが!?」という疑問がわきあがってくる。

 

あの夜、葵を痛ぶっていた鎧の少女。そして、後に翼や響と交戦したという「イチイバル」のシンフォギア装者でもある少女……雪音クリスだと。

 

 

「っ、お前……なんのつ――」

 

「そんな口動かしてる暇があるなら、ソイツら連れてとっとと逃げやがれッ!!」

 

「!」

 

 

赤いシンフォギアを纏ったその背中ごしに言い放たれた言葉に、あたしは一瞬息を呑み――すぐさま前を見て、止めてしまっていた足を再び動かしだす。

 

「テメェらの相手はこっちだ、くそノイズ共! 雁首揃えて並んで来やがれッ!!」

 

雪音クリスの挑発じみた声を、その戦闘音を聞きながらも、あたしは必死に歩んでいく――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ほどなくして、あたしたちは窮地を脱した。

とは言っても、避難シェルターへとたどり着いたわけじゃない。その少し手前で、二課で見たこともあるエージェントの人たちが主導で避難していた十数人の集団に出会うことができたのだ。それに、「東京スカイタワー」からはかなり離れている上に、周囲の状況からしてノイズの出現はこの辺りでは今のところは無いようで……もう安全はほぼ保障されたも同然だろう。

 

こうして、あたしや女の子が支えながらも痛みを我慢し無理して歩いてもらっていた母親はエージェントの一人に抱え上げられ、歩くのと変わらないかむしろ速めの速度ですぐそばの避難シェルターまで行ける。当然、怪我も無く自分の足でしっかりと歩ける女の子も何の心配もいらない。

 

 

……だとして、あたしは今からどうする?

 

まず、第一は……()()()()()()()()

となれば、今回のノイズ発生時に弦十郎の旦那に言われていたように、女の子やその母親と一緒に避難するか?

あるいは、このまま救助活動を続けて見るか……あとは、どこかにいるだろう葵を探してみる……? さすがにあてが無い上に、連絡して場所を特定しようにも――――

 

 

()()()!」

 

 

どうすべきか考えてたあたしに、不意に声がかけられた。

その声は、母親をあたしと一緒に助けた女の子の声で……視線を向けてみれば、いつの間にかあたしのすぐそばまで戻ってきていた女の子と、その子を力づくで連れて行っていいのかどうか迷ってアタフタしているエージェントが様子をうかがい――少し離れたところでは別のエージェントに抱えられた女性(ははおや)が心配そうに、かつ申し訳なさげな視線を向けてきている。

 

というか、この子はいったいどうして……?

 

 

「かなでさん、あのおねえちゃんも助けてっ!」

 

 

この女の子が言う「あのおねえちゃん」というのは、状況的に考えておそらくはさっきあたしたちを助けたあの雪音クリスのこと……か?

自分たちを助けて(守って)あの場に残った少女(雪音クリス)の身を案じてのお願い。女の子(じぶん)やその母親を助けだした「天羽奏」なら……そう、思って言ったのかもしれない。

 

 

……あたしもそんな考えが全くなかったわけじゃない。

雪音クリス(あいつ)のやってきたことや立場の問題が色々あっても……それでも助けられた以上、少なくとも()()同じくノイズを敵として戦っているのだから、力を合わせるべきなんじゃないか? 何処か引っかかることがあって納得しきれなかったとしても、加勢すべきじゃないか?……と。

 

でも、その選択肢は()()()()()()()、あたしは()()()()()()()()

以前のあたしなら迷いながらもそうしただろう……けど、今のあたしはシンフォギアを纏えない(歌えない)

ノイズと戦うことができないのだから、今からあの戦場へ戻っても何もできることは無く、むしろ足手まとい……いや、足手まといになるヒマも無く、死んでしまってもおかしくないレベルで戦力には数えられない存在だ。

 

 

 

 

「かっとびんぐだよ、かなでさんっ!」

 

 

 

 

「!!」

 

あたしが「できない」、「無理なんだ」と言おうと口を開いたその時に、何の偶然か遮るように元気に言い放たれた舌っ足らずな女の子の言葉(こえ)が、あたしを引き止め釘付けにした。

 

 

「かっとビング」。その言葉は、あの時――あの惨劇のライブ会場に突入して大型ノイズに跳びかかった葵が言い放った言葉……あたしが葵の口から初めて聞いた言葉だ。

あの時、その場にいたのは、足を汚しながらもなんとか逃げようとしてた()とそれを守るように立っていた()()()、そして少し離れたところにいた()だけだ。あたしはあれ以降その言葉を聞いたことが無いし、ネットで調べても該当するような言葉は無かった。

 

なのに、なんでこの子が?

あたしの知らない所で葵が言ってて、それを聞いたのか?

 

……いや、それよりも今はあたしの胸の中に湧いてきた、この想いだ。

 

 

熱くなる、燃え上がるようなこの胸の奥の(うず)き。

 

 

あのライブの時……何も喋らず、ただただ幼く守られるだけだったはずの葵は、一歩踏み出し変わった。

今も、あたしと同じで弦十郎の旦那には「避難しろ」って言われていたけれど、きっと葵は、今もどこかで誰かのために頑張っているに違いない。あの子はそういう子だ。

 

今、あたしが立ち止まってしまっているのは、本当に仕方のないこと……なのか?

 

 

 

――チャラッ…

 

音が、聞こえた。

 

 

 

――――きっとそう遠くないうちに……また歌えるわ

 

 

 

シンフォギアが纏えなくなったあたしが別れを切り出した時に、装者でなくともこれまで通り「ツヴァイウィング」としてともに歌ってほしいと引き止め手を取ってくれた翼の言葉が思い起こされた。

あの後一応試しもしたが、やっぱりシンフォギアは反応を示してはくれなかった。……だけど、翼の言葉もあってか、あたしは多少の無理を言ってそのままペンダントを持つ許可を貰った。文字通り、それはただの「お守り」としてだ。

 

救助活動の最中、チャラチャラ揺れるのが嫌で首からさげていたのをポケットに入れてしまっていたはずの、ペンダント(ソレ)が揺れて何かにぶつかったのか鳴った「チャラ」という音……それに気付いて、ポケットから取り出す……

 

 

目を向けてみれば、あたしの手の中で、ペンダント(ソレ)は淡い光を放ち輝いているように見えた。

そう、まるであたしの胸の奥にある(うず)きに応えるかのように――――

 

 

 

 

「――Croitzal ronzell gungnir zizzl」

 

 

 

 

あたしの口が、懐かしささえ感じるその唄をくちずさんでいた。

胸の内の歌が……忘れかけていた()()()()()()()()…………()()()

 

 

自分の手を、身体を――その格好をいちいち見て確認しなくても、どうなっているのかが手に取るように解かる。

だから……あたしは目を輝かせている女の子と、その少し先で目を見開いているその子の母親とつきそうエージェントを見て、一度だけニカリッと笑ってみせる。

 

 

「……今のは、他のヤツには秘密だぞ?」

 

「! うんっ、がんばって!!」

 

 

大きく頷いた女の子から、いまいち受け答えになっていないセリフを受け取ったあたしは、その子に背を向けて駆け出す。

 

 

ライブステージとは別の、あたしにとってもう一つの「歌う舞台」である戦場を目指して――――

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

 

「……ちっ!」

 

撃ち抜けども撃ち抜けども数が減らないように思える空を舞うノイズ共に、つい舌打ちをしてしまいながらも、引き金を引くその手を止めず、駆けまわる足も止めず……アタシは戦い続ける。それがアタシのすべきことだから……。

 

「くそッ!!……あの人たちも、ちゃんと避難しているだろうなぁ!?」

 

矢を放ちながら愚痴交じりに思い起こされたのは、ここ数日世話になっていたカフェの店長と店員の顔。

 

そもそも、さっき「ツヴァイウィング(にんきもの)」の片割とそれと一緒にいる母子(おやこ)を助けることになった経緯が……姿を消したフィーネの行先の心当たりを確認するためにあちこち行っていた最中に警報が聞こえ空を飛ぶノイズが見えたため()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……それでたまたま見かけて――()()()()()()()――見捨てては置けなくなったというだけなのだから。

そうして逃げるアイツらからノイズの相手を引き受け、大立ち回りをしてノイズ共の注意を引くように戦っている中でも、(カフェ)の奴らのことが気にかかった。

 

「けど……なんにせよ、コレはアタシがケジメつけねぇといけねぇんだ……!!」

 

こうして空を我が物顔で飛び回って人を襲っているノイズたちは他でもない「ソロモンの杖」により呼び出され操られている……そう、パパとママの「夢」を踏みにじってしまっていたアタシがやってきたこと、その負の遺産。

だから、アタシがノイズ(こいつら)をぶちのめさなきゃならない。「ソロモンの杖」を誰にも使わせないようにしなきゃならない……。

 

 

 

――音。

 

 

 

所々に瓦礫のある今の町の状況じゃあなんてことない、ガラッと何かが少し崩れる音だった。()、続く戦闘の中で感覚が鋭くなっていたアタシの耳にはしっかりと届き――一瞬だけ、反応してしまった。

 

 

「ッッッ!!」

 

 

それでも、十分すぎるスキ。

狙ってか否か、そのスキに数体の飛行型ノイズがアタシ目がけて急降下してきていて――!!

 

当然、アタシもすぐに対応する。

とっさに転がり、体勢を立て直すのもそこそこに両手のクロスボウ(アームドギア)から矢を続けざまに打ち放つ!!

 

けど、打ち漏らしてしまった。

降下軌道を変えた1体が、回避行動から未だに体勢を整えきれていないアタシへと

勢い良く突っ込む。その距離、もう1メートルを切って――――

 

 

 

 

次の瞬間、()()()()()()()()()()()()()()

いや、「風」というには荒々しい……「疾風」、「突風」……「豪風」が一点を中心に吹き抜けて()()()()()()()()()()()()()

 

 

それの正体は「風」ではなく「人」。

背丈ほどある槍(アームドギア)を携えた、いるはずのない装者が……母子を連れて逃げたはずの天羽(あもう)(かなで)が、跳び越したアタシの前で背を向けて立っていた。

 

 

「テメェ、なんで戻ってきて――というか、シンフォギアは纏えなくなったんじゃなかったのか?」

 

アタシの言葉に、ふり返った天羽奏(ソイツ)はヘラッと笑いながら軽く右手を振ってきた。

 

「まぁ、色々あったんだよ」

 

「……ハァ?」

 

「ようやく気持ちに整理がついたというか、自分を知れたというか……()()()()()()()。んで、もしも万が一また見失ってしまっても引き戻してくれるモノにも気付けて…………こんだけ背中押されて黙ってちゃあ女が廃るってもんだ」

 

だからって、歌えるように――シンフォギアを纏えるようになるものか?

そう疑問に思いはしたけれど、何故だか天羽奏(コイツ)の言うことに共感を覚えてしまって、「ありえない」という否定の言葉は口に出る前に引っ込んでしまう。

 

「それに……()()()()()()()()()()()()()()

 

そんなことを言いながら、こっちへ振り返っていた天羽奏がそいつ自身の正面へと顔を向けた。

何かと思えば、空のむこうからまた新たな飛行型ノイズが何体もコッチへ向かって来ていた。それらへの対応のためにアタシから目を離したんだろう。

 

それだけじゃない。第六感とでもいうのか、ハッとして振り返っていれば、アタシらの後方からも複数の飛行型ノイズが飛来してきているのが見え――――今度はアタシは天羽奏から目を離し、後方から飛んで来ていたノイズ共を見据える。

 

 

「さっきの女の子が言ってきたんだ――」

 

 

 

――――かなでさん、あのお姉ちゃんも助けてあげて!

 

 

 

「――ってさ」

 

 

背後から聞こえてきたその言葉に、アタシは目を見開いてしまう。

それは、ついさっき一瞬だけ顔を見た程度の相手の身を案じるお人好しなその女の子に対してか、あるいはその言葉で敵のアタシを助けた目の前の天羽奏(コイツ)にか……。

 

「事情も知らずに、無茶言っちゃってさ。自分や母親を助けられたんだからっていうのか、それともお前なんかがヒーローにでも見えて無事であってほしかったのか……なんにせよ、トップアーティストだからってあたしに夢見過ぎだろ。あたしがノイズを倒せるって疑いもしなくてさ」

 

「ゲーノーカイなんて夢みせんのが仕事じゃねーか。それに……助ける理由がソレだとして、助けない理由なんてそれこそ山ほどあるだろ?」

 

「ああ、あるさ。だけど、その前に確かめておかなきゃいけないことがある。……お前の目的とか――――」

 

「遺された「夢」のためだ。少なくとも、昨日からは……な」

 

間髪を容れずに、今のアタシの目的を言えた。心から決めたことなんだから、当然だ。

……けど、簡単に取り返しのつくものでは無いこともあって、胸を張って言い切ることは()()()()()出来ない。だから、つい少し言い淀んでしまった。

 

それを感じ取れたのかどうか……その上でどう思ったかはわからない。けど背後の天羽奏(ソイツ)は「――そっか」とだけしか言ってこなかった。

 

 

「とりあえず今は、街で暴れてるノイズが先だ。そうだな……お前もせめて今くらいは、あの子が望んだようなヒーローになってみたらどうだ?」

 

「んなことアタシの知った事じゃねぇよ。アタシはアタシの夢のために、フィーネをぶっ飛ばす。手始めにこの邪魔っけなノイズどもを全部ぶっ潰すだけ……協力じゃねぇ、ただの一時休戦だ」

 

視線の先のノイズ共を睨みつけながら、改めてアームドギアを構える。

背後からも、アームドギアを構え直したんだろう身じろぎの音が聞こえてきた。

 

「はっ、なら、そういうことにしとこうか」

 

「おいっ、今笑って――」

 

「ないない」

 

いや、振り返らなくてもわかる。

天羽奏(コイツ)、絶対笑ってやがる。

 

 

 

()()()()()()()()()

 

 

 

楽しくてじゃない。()()()()()()()()()()()

 

 

アタシは知った、その想いを。母子(おやこ)を連れてくその時に言い放っていた言葉を聞いて、全てではないだろうけど知ってしまった。

状況も、時期も、家族を奪った敵も違う。でも、()()()()()()()()()()()()()()()。きっと同じ痛みを、知っている。

 

もしも、出会う時期や出会い方が違えば、アタシらの立場が今とは違った……友達とか、もっといい関係になってたのかもしれない。何の拗れもなくわかり合えたのかもしれない。

 

けど、現実はそうはいかない。少なくとも、アタシはそんなことが許される立場じゃぁない。

パパとママの「夢」を胸を張って継げないのと同じで……この人気者(ヒーロー)の隣には立てない。

 

 

 

それでも、今は――――

 

 

 

 

 

 

「あっ、言っとくが、確実にお前がやった葵をボコした件は全っ然許してねぇからなっ!?」

 

「え、あー……それは、今度あのちび本人に直接ちゃんと謝るから、な?」

 

「ふっ」

「はっ」

 

一瞬の間を置いての、互いに鼻で笑うかのような小さくふきだしたかのような笑い。

 

そんな何とも言えない会話を最後に、アタシらはそれぞれ目の前のノイズの殲滅を開始する。

自身の背後(せなか)を、互いに敵対者(ころしあったなか)に預けながら…………

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

ワタシだよ、葵ちゃんことイヴちゃんだよ。

 

通信越しにカナデが無茶しでかしそうな雰囲気をビンビン感じて居ても立っても居られず、あても無くガムシャラに走ってたら……見つけたのは、カナデじゃなくてツバサでした。

 

ワタシの登場にツバサは驚いていたけど、それでもすぐに気を立て直してワタシに避難するよう強く促してきた……けど、ワタシは当然素直に聞き入れることは出来なかったけども。

「カナデのことも、みんなのことも心配。手助けしたい」と必死に伝えようとしても。相変わらず口から出てくる言葉が無茶苦茶でまともに伝わんなかった。それでも「カナデのことが心配で慌てている」ということはわかってもらえたみたいで……少し悩んだ後、ツバサはワタシが避難せずにこのまま活動を行うことを許してくれた。

 

 

……まぁ、ツバサからも連絡はとれないらしく、結局のところカナデの行方はわからずじまい。だからといって街中駆けまわるわけにもいかない。ならば、と、ワタシたちは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

当初、ツバサたちが受けていた指令通りの目的地。

カナデのことを諦めたわけじゃない。けど、現実問題、何処でどんな大変な目にあってるかわからないカナデを探して駆けまわるのは、いくら何でも無駄が大きく思えてしまう。

 

ならば、今回の騒ぎの発端であるノイズを――「東京スカイタワー」へと向かって集まってくるノイズたちを片付けてしまって、状況の早期解決を目指した方がいいんじゃないか?ってわけだ。

その道中に大暴れして、ノイズを倒しつつ引き付けるのももちろん忘れてはいけない。ノイズの数を減らし、自分へと注意を向けることは、きっとどこかで何かすべきことをしようとしているだろうカナデからノイズの襲撃を減らせる……はずだ。

 

 

そんなわけで、その姿を《星杯を戴く巫女》から《星杯神楽イヴ》へと変えたワタシは、ツバサと共に「東京スカイタワー」へと向かって駆け出したのだった…………

 

 

 

―――――――――

 

 

 

ツバサと一緒になってノイズの群れへと斬り(なぐり)かかったり、時折ノイズの急降下アタックを()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……慌てたツバサにすっごく心配され叱られたりもしながら……ついに「東京スカイタワー」の足元に広がる広場へとたどり着いた。

 

すると、そこには――――

 

 

「てりゃーーーーっ! シッ!!」

 

 

――――(ひと)足先にたどり着いていたんだろうヒビキが飛行型ノイズ相手に奮闘していた。ノイズの攻撃からカウンターで殴ったり、転がったりしてよけたり、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

は~っ、シンフォギアって()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。カナデもツバサも使ってるところ見たこと無かったし、知らなかったなぁー。

って……なんだ、やっぱり装者って決闘者(デュエリスト)じゃないか(確信)。

 

 

「あっ、翼さん!…と、葵ちゃんも!?」

 

 

「『僕だ!』」*1

 

 

「え、ええ。その、色々とあってね。あなたは?」

 

「わたしは未来に近場だった二課の本部に避難するように言ってから別れて……それからわたしは「東京スカイタワー(ここ)」に一直線に来ました!」

 

 

「奏さんのことは心配でしたけど……わたしがやれることをしなきゃって」と小さく付け加え呟いたヒビキ。きっと色々と迷った末にカナデを信じてノイズと戦うことを選んだんだろう。

 

と、ワタシと一緒に、急降下してきたノイズを斬り捨てているツバサが「ところで……」とやや遠慮気味に口を開く。

 

「えっと……立花(あなた)が投げているその、白いカード? ……もしかして、それがあなたが発現した「アームドギア」だったりするの……?」

 

「えっ? 何言ってるんですか翼さん、カードが武器なわけないじゃないですかー、ヤダなぁ~」

 

「『ルールとマナーを守って楽しくデュエルしよう!!』」*2

 

「そ、そう……?」

 

釈然としていない様子で、首をかしげるツバサ。

 

いやまぁ、その気持ちはわからなくもない。特に、ついさっきヒビキがやったようなカードの使い方をしたのを見た後なら、なおさらのこと。

ワタシ個人としては、カードが剣ならデュエルディスクは盾だし、カードは投げたりデュエルディスクで射出する弾丸だし……あと、お金としての側面もあったりなかったり……。

 

 

 

「……とにかく、今はスカイタワーに群がってるノイズをなんとかしましょうか」

 

未だに少し困惑した様子のツバサが、多少強引ではあるけど真っ当な軌道修正をしてきた。

 

見上げて見れば、これまでワタシたちを襲ってきたのと同型の小型飛行ノイズの群れの他に、飛行船ほどもありそうな大型の飛行ノイズが3体、スカイタワーを中心にグルグルと旋回していた。

小型の数もさることながら、あの大きさのは……。なにより、旋回しているヤツらのいる高さが問題だ。攻撃性能はイマイチな《星杯神楽イヴ(ワタシ)》や、近接攻撃が主なツバサにも難しい相手だ。そしてそれはヒビキにもあてはまる。

 

「う~ん……手が届くわけないし、カードを投げても狙い通りに当たるかどうか……。それに、あのおっきなのにはカード手裏剣が効くかも微妙な気がします」

 

「そうね。せめて近づければいいのだけど、悠長にタワーを登っていたらタワーごと壊されて大損害になるのは目に見えてるし……」

 

でも、このままじゃあどうしようもないのも事実なんだよねぇ。

……それにしても、こんだけ沢山の(モンスター)がいると《サンダー・ボルト》*3とか、《ブラック・ホール》*4が使いたくなるよね……。

あっ、ダメだ。《ブラック・ホール》は《星杯神楽イヴ(ワタシ)》は破壊されないけどツバサとヒビキが破壊されちゃう……そもそもカード持ってないけどねっ!!

 

 

「せめて、なんとかノイズたちの注意を引ければ、駆けあがるなり何なりして――」

 

 

 

 

 

 

 

「3人だけでどうにかしようだなんて、つれないこと言うなよなッ……っと!」

 

そんな声が聞こえた――かと思えば次の瞬間、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「まだまだ足りねぇっ! 全部もってけ、クソノイズ共ッ!!」

 

 

()()()()()()()()()()()()――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!

 

 

 

小型の群れも、3体の大型も。

襲い来る無数の槍を、矢を、ミサイルを避けることがかなうはずもなく穿(うが)たれ、粉々になり、炭素の塵となって風にさらわれて消えていく。

 

……え? 今のでいっきに全滅? 凄すぎない?

 

 

その光景に目を奪われながらも、ハッとなってワタシたちは声のしたほうへと顔を向けた。

そこには――――

 

「奏さん! それに、クリスちゃんもっ!?」

 

 

「『おせーよホセ』」*5

 

 

「ちゃんっ!? ほせ……!? ……ふんっ。少しはマシになりやがったと思ってたけど、相変わらず鈍クセェみたいだな、立花響っ。……つ、ついでに、あお……おちびも元気そうでなによりだ」

 

ちょっと変な反応もしつつも、憎まれ口をたたきながらヒビキから目を逸らすクリボーこと「イチイバル」のシンフォギアを纏ったクリスちゃん。

こころなしか頬が赤みがかっていたり、以前のように「融合症例」とは言わずにいるあたり……うん、なんとなくいい感じがする。そして、ちゃんとワタシのことを見て……あっ、すぐそらしちゃった。

 

 

と、今の今まで声を詰まらせていたツバサが、カナデへと駆け寄りながら口を開く。

 

「奏っ! その格好は……!?」

 

「おいおい、翼が言ったんじゃないかー? 「また歌えるようになる」って」

 

微笑みながら言ってきた奏の言葉に「そうだけど……」とどうにも驚きを隠せない様子のツバサ。でも、嬉しそうだってことは、その横顔を離れたところから見てでも一目でわかった。

 

 

にしても、準備周到だったんだなカナデは。()()()()()()()L()i()n()k()e()r()()()()()()()()()()()

まぁ、結局なんで纏えなくなってたはずのシンフォギアを纏えるようになったのかはイマイチわかんないままなんだけど……そんなことは「結果オーライ」でいっか。

 

 

「ねぇ、奏は……いえ、()()()はどうして一緒に……?」

 

カナデに寄り添うツバサが、クリボーの方を見ながらそう言った。その目には、ヒビキとは違って警戒の色が見られる。

 

視線をあわせない――あわせられない、クリボー。

問われたカナデもどこか困ったように頬をかきながら、口を開いた。

 

「あーっとだな……どこから話すべきか――――」

 

 

 

 

 

――! ――! ――!

 

と、横槍を入れたのは警報――ではなく、携帯の着信音。

 

「わわっ!?」と声をあげたヒビキが、申し訳なさそうにケイタイを取り出して電話にでた。

 

 

 

「未来? どうしたの――――え、()()()()()()()()()()…ッ!?」

 

*1
ブルーノ!お前だったのか!?

*2
「遊戯王DM」の冒頭で闇遊戯のシルエットと共に書かれている言葉。類似セリフにOCGのCM棟で使われていた「ルールを守って楽しくデュエル!!」などがある。遊戯王が対戦カードゲームである以上、相手が必要なことを考えれば当然のことである。……え? 遊戯王シリーズにはルールもマナーも守ってないデュエリストは沢山いる? 『知ら管』

*3
相手フィールドのモンスター全てを破壊する魔法カード。ピンポイントメタカードとして《避雷針》がある。長い間「禁止カード」だったが、2019年4月に解除され制限カードとなっている。かなり初期からあるカードということもあって、《サンダー・ボトル》といったオマージュカードや、下方修正カードとも言える「ライトニング・ボルテックス」など、このカードを意識したカードが複数存在する……。また、初期のカードテキストが解釈次第ではもの凄いことになることでも一部で有名だったりする

*4
敵味方かまわずフィールドの全てのモンスターを破壊する魔法カード。ピンポイントメタカードとして《ホワイト・ホール》が存在する。自分のモンスターも破壊されるのでデメリットの大きなカードに思えるが、一時期から効果等で破壊された際に効果を発動するモンスターも増えてきたため、効果の発動トリガーとして使えることもある可能性を秘めたカードである

*5
「遊戯王5D`s」プラシド。原文では「これで再び不動遊星と戦う時が来た」と続く。ホセ、プラシド、ルチアーノの「三皇帝」が合体し。後に彼らの大元の存在であることが開かされる「アポリア(ボディは魔改造)」に成る際の主人公・遊星へのリベンジに燃えるプラシドのセリフ。・デュエリスト同士が合体するという遊戯王らしい迷シーンである。




モブには喋らせないと言った……けど、それは「原作に登場しない・セリフの無いモブ」の話っ! 原作に出番とセリフがあれば名前が無くても喋るんだよ……!!
「かっとビング」の女の子……いったい、どこの子なんだ……!?


そして、地味にすごいことになって色々とフラグもたった奏と、地味に「デュエリスト型ギアver.1.00」とかになってそうな響。
装者は決闘者だった!(違う)
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