変態淑女深雪さん   作:世桜

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変態☆降臨
※ただし出番はほとんどない模様。

あ、Twitter始めました。
『世桜』と検索して頂ければ出ると思います。
まだ使い方も分からない人間ですので教えてくれると嬉しいです。


変態は感染する

「達也」

 

「あぁ」

 

「「せーのっ!」」

 

2人で同時に所属クラスを見せ合う。

これは毎年の恒例行事であり、去年まではここに深雪さんも加えての3人で行っていた。

 

「同じE組か、また1年間よろしくな」

 

「あぁ。こちらこそよろしく頼む」

 

「にしても、10年も同じクラスか。何か運命感じるな」

 

「去年までの9年間は学校側の都合な気がしてならないが」

 

「あー、問題児(深雪さん)のストッパーとしてか?」

 

「あぁ、問題児(深雪)のストッパーとしてだ」

 

オレはストッパーと言うより被害担当みたいなとこあったけどな。

しかし、深雪さんとは離れちまったんだよな。変態行為が飛んでこないのはいいんだが、3人いつも一緒だったからなんか調子狂うな……。

 

「あ、ちょっとそこの人!」

 

「ん?」

 

「さっきE組って聞こえたけど、もしかしてE組の人?」

 

この、元気感溢れる声は……。

 

「あぁ、確かに俺たちはE組に分けられたが」

 

「お願い!E組教室まで案内して!あたしたちもなんだけど教室が分からなくてで」

 

やっぱり千葉さんか。ってことは……

 

「わ、私からもお願いします!」

 

キタ━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━ッ!!生柴田さんダァァァァ!!!

( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!

( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!

 

「地図なら配信されていたはずだが?端末からダウンロードすれば見れると思うが」

 

「あー、いや仮想型って禁止じゃん?流石に入学してすぐに目をつけられたくなくってさ、持ってきてないの」

 

「私は持ってくるのを忘れて……」

 

「そうか……。分かった。なら一緒に行くとしよう。テトもそれでいいか?」

 

「おっぱい」

 

「は?」

 

「おう、それでいいぞ。クラスメイトなら助け合いっしょ」

 

危ねぇ危ねぇ。思わず心の声が……。

女子組にはオレの言葉が聞こえなかったのか、首をかしげ、達也だけは少し呆れたような表情をしていた。

 

「その思いを深雪に向けてくれればいいんだがな」

 

「遠回しに死ねと申すか」

 

「結婚は人生の墓場と言うからな。そういう意味では死ねと言っている」

 

「え、何?テトくん結婚するの?」

 

「いや、そういう訳じゃない。てか、名前呼び?」

 

「だって自己紹介もしてないんだもん。さっきこっちの彼がテトって呼んだから名前しか分かってないよ」

 

「あー、そういやそうか。ならまぁクラスメイトなんだし自己紹介でもしようや」

 

移動中であるため、しっかりとした自己紹介はできず、名前だけになるがまぁ仕方ないだろう。

……それに、自己紹介なら放課後にケーキでも食いながらできるしな。

 

「んじゃ改めまして、オレは八神テト。こっちのは―――」

 

「司波達也だ」

 

「あたしは千葉エリカ」

 

「私は柴田美月です」

 

「ふぅん、なんだかオレ以外の3人は名前の語呂がいいな。シバシバタチバってよ」

 

「あ、それあたしも思ってた」

 

「それを言うとテトに柴田さんは顔の装着具繋がりか?」

 

「私はメガネですけど、八神くんのそれは?」

 

「ん、あぁコレか」

 

達也を除く2人の視線が首元に存在するある物に集まるのを察し、少し説明することにした。

 

「そりゃ、ゴーグルだよゴーグル。……スイミング用じゃないぞ?」

 

「え、じゃあなんのために?」

 

「テトは生まれつき霊子が見えない体質なんだ」

 

「そ、だからコレは霊子を見えるようにするためのアイテムって訳よ。コレがないと魔法が発動した事実にすら気づかずサヨナラだ」

 

深雪さんと模擬戦をした時は酷かった。その時はオレがまだ霊子が見えないってのが判明してなかったせいで、深雪さんのニブルヘイム発動に気付かずそのままカチンコチンの氷像になった。

ただまぁ、オレにとっちゃ氷漬け程度(・・・・・)なんの問題もない訳で、氷像のまま意識は保ってたんだ。

だけども肉体がノー問題とは限らない訳でして……。動けないのをいいことに解凍後、深雪さんに襲われかけました。あん時ほど達也に感謝したことは無い。

こんなことがあって、(主に深雪さん主導の元)霊子の見えるようになるゴーグルが作られた。元々は(深雪さんの一存で)メガネの予定だったんだが、個人的にはゴーグルの方がしっくりくる。

 

「ふーん、霊子が見えないってなんか昔の人みたいね」

 

「まさしくその通りだよ。この前調べたらオレの肉体は2000年代初期の人間のソレらしくてな。その時代の人間は霊子なんか見れなかった」

 

というかそもそも魔法が存在してないからなぁ。

にしても、2000年代初期ってことは『私』の生まれ年にこっちの肉体も引っ張られたか?

 

「ま、生きるのに問題は無いからな。特に気にすることもねぇよ」

 

「テトは楽観的すぎる。ゴーグルを付ける間も無くいきなり襲われたらどうするんだ」

 

「そうなったら助けてくれるんだろ?」

 

達也の事だ、深雪さんに伝えず一人で来るに違いない。……主に周辺被害削減のため。

 

「よろしく頼むぜ、相棒」

 

「……それはこっちのセリフだ相棒」

 

「男同士の友情とは良いものだな!」

 

「ウォッビックリしたぁ!?」

 

達也と拳をぶつけているのに合わせて、いきなり背後から声をかけられた。

背後はやめろ。オレが某凄腕スナイパーだったらどうするんだ。

 

「な、何用だよ黒神めだか系女子」

 

「E組に友人が居てな。そやつの紹介をと思ってきた」

 

「友人?」

 

「うむ。紹介しよう!コイツは「おいおい待ってくれよめだか!そっからは自分でやっから!」ふむ?そうか。なら私は黙っていよう」

 

そんな声と共に黒神めだか系女子……恐らくは本名もめだかさんなのだろう。めだかさんは引っ込み、彼女の背後から遠い過去に聞いた覚えのある声を持つ男性が現れた。

てかめだかさんはソワソワしすぎ。どんだけ紹介したかったんだよ。

 

「悪い、コイツは昔からお節介焼きなんだ。っと、自己紹介だったな。西城レオンハルトだ。気軽にレオって呼んでくれ」

 

あぁ、レオか。

……え、なに?じゃあめだかさんはレオの幼馴染なん?ふむ、美少女の幼馴染か。

 

「このリア充が!」

 

「なんか言ったか?」

 

「いや、何でも。オレは八神テトだ。こっちも気軽にテトって呼んでくれ」

 

「……それを言えばお前も美少女と幼い頃から一緒だろうが」

 

おう達也、ボソッたつもりだろうがオレにはしっかり聞こえてるぞ。

深雪さんは確かに美少女だけども、行動がアレだから……。

 

「今、俺たちは教室の確認に行くつもりなんだが、レオも一緒に行くか?」

 

「あー、そうだな。そうさせてもらうわ。めだかはどうする?」

 

「ふむ、仮にも花弁持ちの私が行ってもいいのだろうか?」

 

「いいんじゃないか?一科生にもオレら二科生を見下さない人間がいるって教えるついでによ」

 

「では八神同学年の言葉に甘えさせてもらおう。……それとレオ、他人がいるからって恥ずかしがらずにいつも通り『めだかちゃん』と呼ぶが良い!」

 

凛ッ!という効果音が見えた気がした。

さすがは黒神めだか再現存在。端々は違うけど抑えるべき場所は抑えてるな。

 

「おいっ!せっかく人がカッコつけてたってのに!」

 

「へぇぇぇ、カッコつけてたんだァ……」

 

わーお、千葉さん悪い顔。あと柴田さんも隠そうとしてるけどその満面の笑みは隠せんよ……。

 

「レオ」

 

千葉さんにからかわれているレオの肩にポンと手を置く。

 

「テト!なだめてくれんのか……?」

 

「ざまぁwwww」

 

「このやろっ!」

 

リア充許すまじ、慈悲は無い。

 

 

 

〇✕〇✕〇✕

 

 

 

「E組のクラスメイトは優しいな。花弁持ちである私も受け入れてくれた」

 

「確かにこの学校には差別意識が蔓延している。だがそれは俺たちがしっかり歩み寄れば解決出来るものだ」

 

E組教室の場所を確認し終えた後、オレたちは深雪さんが来るのを待っていた。

そんな中、めだかちゃんさんと達也の言葉を皮切りに俺を除いた5人は一科と二科の差別意識撤廃についてどうするべきかを話し合っていた。

 

「そもそも差別意識は一科生より二科生が強く持っている。小学生のいじめ心理のようなものだ。相手が反撃しないから―――」

 

「しかしそれでは根本的な解決には―――」

 

あー、いや違うなありゃ。達也とめだかちゃんさんの間で議論が白熱してるだけだわ。ほかの人らは軽くポカンしてるし。

 

「お待たせ致しましたテトさん。……まだですか」

 

「ん、お疲れ深雪さん。……なんでいつも背後から現れると尻触るのや?」

 

「そこにお尻があるからです」

 

「キメ顔で言うセリフじゃねーよ」

 

めだかちゃんさんとは違い、深雪さんがいきなり現れるのには慣れてる。……いつもやられてるからな。ついでに言うと、尻をまさぐられるくらいの変態行動はまだマシな方です。酷いと股間に手が伸びたり、いきなり指をケツ穴にアッー!されることもあった……。

てかまだ?なんの事だ。

 

「達也ー、めだかちゃんさんー、深雪さんが来ましたよー」

 

「やはり一科二科対抗魔法運動大会のような―――っと、お疲れ様深雪。いい答辞だったよ」

 

「しかしそれでは魔法格差が―――ん、ようやく来たか司波同級生」

 

おいちょっと待て、お前らなんの話してんだよ。深雪さんの横にいらっしゃる出歯亀生徒会長殿がめちゃくちゃいい笑顔で見てるぞ。

 

「ありがとうございます、お兄様。……ところでなぜ黒神さんがココに?」

 

「いや何だ、少し君の兄上と議論が白熱してな。帰るタイミングを失っただけだ。司波同級生も来たことだしちょうど良い。私は帰らせてもらおう」

 

めだかちゃんさんはそう言ってコチラに向かってきた。

そして―――

 

「少し用がある。この後付き合って貰うぞテト同学年」

 

―――オレの腕を掴んだ。

 

「……それは、デートですか?」

 

あっ、達也へのデート問答こっちに来るの?

 

「男女の用事をすぐデートに繋げるのは宜しくないぞ司波同級生。それに私は既に心に決めた人物が居る。浮気などする気は無いッ!」

 

やはり凛ッ!という効果音を幻視する。

にしても、心に決めた人物ねぇ。

チラリとレオの方へ視線を向ける。その本人は顔を真っ赤にしており、その事を千葉さんにからかわれていた。

 

「リア充め……」

 

祝福しよう。

 

「テトさん、心と言葉が逆です……」

 

「やっべ。あとサラリと心読むのやめろ」

 

何もんだよ、コイツ。……変態だったな。なら普通か。なんの疑問もない。

 

「深雪、引き止めるのはやめてやれ」

 

「ですがお兄様!せっかく入学祝いに買っていただいたアレらのお披露目が……」

 

「……すまん深雪。アレらのことは思い出させないでくれ。店員からの目を思い出すと胃が……」

 

「達也テメェ、この変態に何買え与えやがった。場合によってはO☆HA☆NA☆SIするぞゴラ」

 

「……すまん」

 

「頼むから目線を合わせてくれませんかねぇ!」

 

怖ぇよ!いやマジで怖ぇよ!!もしかしてまだってケツ開発のことですか!?

 

「……と、とにかくだ。今日の所はテト同学年を借りていくぞ。司波同学年、司波同級生への説明は任せたぞ」

 

「……あ、あぁ。任せてくれ」

 

お願い!もうそのままそっちの家に泊まらせて!帰るのが怖い!ペ二〇ンでアッー!される可能性あるんだけどコレ!

そんな思いを抱いたまま、オレはめだかちゃんさんに引かれる形で学校を後にした。

 

 

 

〇✕〇✕〇✕

 

 

 

「いきなりで済まないなテト同学年。だが貴様とは早めのうちに話をしておきたかったんだ」

 

学校近くの駅から乗ったキャビネットに10分ほど揺られた後、降りた住宅街の中にてめだかちゃんさんはそう話を切り出した

 

「あ、いや気にして……はいるけどよ。主に明後日以降の俺のケツ具合を」

 

「その件は……うむ、頑張れとしか言えん」

 

始まろうとした会話は暗い雰囲気に飲まれ、一度動きを止めた。

悪い雰囲気を出し、話を止めてしまったのはオレであるため申し訳なさから今度はコチラがめだかちゃんさんへ疑問をなげかけた。

 

「あー、そういやどこに向かってんだ?」

 

「ん、あぁそう言えば説明してなかったな。私の家だ」

 

「は、家?オイオイそれ大丈夫か?」

 

「安心しろ、防音対策はしっかりしている」

 

「いやそっちじゃなくて男を連れて大丈夫かって話だよ」

 

「む、それになんの問題があるのだ?」

 

「いや、レオに悪いと思ってよ」

 

「な、なななななななぜここでレオが出てくる!!」

 

「えぇ……。恋愛クソザコナメクジかよ」

 

え、あんなにE組向かう中好き好きオーラ出してて隠せてると思ってたの?むしろこっちが驚くわ。

 

「と、とにかくだ!もう家に着いたからさっさと話を始めるぞ!」

 

ワタワタする彼女は顔を真っ赤にしながら無駄にでかい武家屋敷に飛び込んでいった。めだかちゃんさんを追い、オレも中へと入る。

数分間玄関でめだかちゃんさんを待ち、落ち着いた彼女に連れられて客間へと案内された。

 

「さて、色々と言いたいこともあるがそれよりも先に話を始めるぞ」

 

「あー、確か防音対策はバッチリなんだよな?」

 

「あぁ。盗聴の心配もない。それこそアブノーマルな性癖を暴露しても私にしか聞くことは無い。ちなみに私は見せ合いっこオナ[バキュ-ン!!]が一番興奮する!!」

 

「テメェもそっち側か畜生!!」

 

ダメだ!深雪さんの変態が伝染ってやがる!!

だが、これにより彼女の中身が黒神めだかじゃないことが証明された。つまりはオレと同存在で確定だろう。

 

「とまぁ雑談はここまでにしよう」

 

「冗談であって欲しかった」

 

同存在じゃなくていいからマジで冗談であって欲しかったよ。

 

「はは、さてテト同学年……いや、八神テト。同じ『八神』の人間として私は一校での過ごし方について相談をしようと思う」

 

「……お前も『八神』か?」

 

「あぁ。確かに黒神姓を名乗っているが『八神』に名を連ねる者だ。証拠を見せよう」

 

そう言って彼女は懐から1つの機械を取りだした。

ソレは縦長の機械で、中心に円がありそこから3つのボタンが取り付けられたモノだ。オレもソレには見覚えがあった。

 

「……なるほど、確かに『八神』の者だ」

 

しかし、ソレはこの世界に存在しないものであった。

 

「リロード、デクスドルガモン」

 

その機械の名前は『デジヴァイス』。前世にて存在したアニメ『デジモンセイバーズ』に登場するアイテムだ。

 

「パートナーも呼び出したことだ、会話を始めよう八神テト。……否、こう呼ぶべきか。八神唯一のイレギュラー、ギルモン」




来そうな質問に回答しておきます。
Qデジモンを入れる予定はあったのですか?

A初めからありました。そもそもデジモンと何かのクロスオーバーを描きたくて始めた作品です。……変態淑女深雪さんがメインになるとは思ってませんでしたが。


Q変態成分すくないんじゃが?

A申し訳ございません。次回に期待してください。

番外編、どっちが読みたいですか?

  • 変態淑女深雪さんの一日
  • 変態乙女めだかちゃんの一日
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