剣槍弓が非常識すぎて盾の悪魔が天使です   作:namaZ

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Q:世界で最も有名な異世界転移は?






こんな規格外が召喚されたら原作通り進むはずないよね

 王様が原因不明の発作で気絶したため――――――注意※こいつらが原因です。

 図書館で情報収集を行う四人。

 ローブ達が用意した資料はとても分かりやすく纏められており、種類ごとに仕分けがされているため、それぞれ知りたいことから手に取り読み進めていく。

 

 

 なすび:伝承、伝説、神話などの資料。

 総統閣下:軍事、情勢、(まつりごと)の資料。

 黄金の獣:同上+法律、異能力に関する資料。

 バカ:ロマン全般。

 

 

 時間にして一時間、ページをめくる静かなメロディー。他三名はさておいて、甘粕は意外にも文学少年なのだ。

 誰もが黙々と読み進めていくなか、こういった何気ない束の間の時間こそ、天賦の才は分かりやすく顔を覗かせる。

 ―――パタン―――二人の男性が本を閉じた。膨大に積み上げられた"常人が一週間本気全力頑張って読めば読み終わる"物量を一時間弱で読み終え、それらをちゃんと記憶し自分の知識として詳しく説明すらできる頭脳。

 

 

「なるほど。中々に興味深い世界だ。異能の力が当然のごとく社会に根付いた世界……永劫破壊(エイヴィヒカイト)の使徒すら、この世界は受け入れるのだろうな」※無理です(ヾノ・∀・`)ムリムリ

 

「俺の世界と似通った力が当然と振る舞われる世界。邯鄲の夢を全人類へと……そう考えていた時期はあるが、これは違うな。人類の代表たる盧生が不在、眷属だけが増え続ける世界……勇者がそうなのか?ならば、俺の理想はこの世界で叶うのかもしれん」※出来るわけないだろ馬鹿勇者魔王が。

 

「もう読み終わったのですか?一番に終える自信があったのですが……」※八割完了してる時点で大丈夫。普通じゃないよ。

 

「……書類仕事は不慣れだが、人並み以上に処理できると自負していたが……2割もいってないな」※総統閣下才能ないからね。仕方ないよね。

 

 

 アマカスとラインハルトは最初に選んだジャンル以外も読み進めようと資料を手に取ったとき、兵たちがノックと同時に扉を開けた。

 

 

「貴様ァ!!勇者様がおいでなのだぞ!!」

 

 

 激怒したローブに怯み体が硬直した兵士は、自分の使命を全うすべく最大の敬意を示すため膝をつき声を張り上げた。

 

 

「し、失礼いたします!!ですが国王陛下が目を覚ましました!!勇者様方には謁見の間まで至急移動のほどよろしくお願いいたします!!」

 

「目を覚まされたんですね……よかった。私は謁見の間に戻ろうと思いますが、他の皆さんはどうしますか?」

 

 

 無論とマシュについていく三人。謁見の間では顔色が若干よくなった王様が座っていた。

 

 

「すまぬ勇者様方。どうも体調がすぐれなくてな……………………すまんが一歩だけ下がってくれまいか?」

 

 

 王様の言葉に素直に従い一歩だけさがった四人に、王様は安堵のため息がこぼれる。……毎回コレ繰り返すの?ヤッダー。

 

 

「早速であるが、先の話の続きから始めたい。自己紹介、移住等に金銭の交渉……ステータスも確認させてもらった」

 

 

 滅茶苦茶な、くちゃくちゃなステータスを思い出しまた胃が痛くなる。

 王として、国を代表する男として、胃痛で腹を抱える真似だけはしないと心に誓う。でも痛いものは痛い。冷汗がでるのじゃ!!

 

 

「……こちらの世界では現実の肉体を数値化して見ることが当たり前なのだが、確認としてそちらの世界では違うのか?」

 

「専門用語を並べましても混乱を招くだけなので分かりやすく説明しますと、一般人や魔術師などのただの人は見れませんが、私のような人を超えた存在の一部は、ステータスとして確認が可能です」

 

 

 戦力としては守ることしかできないと云うlevel80(マシュ)。――――――魔境かな?

 

 

「私の世界も似た様なものだ。星辰体感応奏者(エスペラント)と呼ばれる兵士のみが得意分野を認識できる」

 

 

 この身はもう敗北した身らしい。――――――え?(二度見

 

 

「数値化はなかった。だが、強さの基準となる階位は存在していた」

 

 

 全身全霊で戦い、少年少女たちに彼の軍隊は敗北したらしい。――――――え?(三度見

 

 

「あったぞ、"すてーたす"」

 

 

 盧生(おれ)にカウンターストップという概念は存在しない――――――グハッ!!??

 

 

「王よ!!?」

 

「エエイ!!大丈夫じゃァ!?さっさと進めるぞォッ!!……勇者様方にはこれから冒険の旅に出て、自らを磨き、伝説の武器を強化していただきたい。伝承によると召喚された勇者様が自らの所持する伝説の武器を育て、強くしていくそうだ。その際には、勇者様方は別々に仲間を募り冒険に出る事になる。伝承によると、伝説の武器はそれぞれ反発する性質を持っており、勇者様たちだけで行動すると成長を阻害すると記載されておる……………………あ――……………必要かの?そもそも伝承と武器の形状が違うのだが……」

 

 

 剣の勇者は業物七刀。

 槍の勇者は比喩でも冗談でもなく魂が震える魔槍。

 弓の勇者は…………遥か上空を漂っているらしい。

 盾の勇者は取り出し自由の身の丈以上の盾。あぁ……普通だ(感覚麻痺

 

 

「もういいや……それぞれlevel上げに勤しむために、ワシが仲間を用意しておくとしよう。なにぶん、今日は日も傾いておる。勇者殿、今日はゆっくりと休み、明日旅立つのが良いであろう。明日までに仲間になりそうな逸材を集めておく」

 

 

 ハイ解散!今日は終わり!これでやっと安心して休める。さっさと部屋まで行け。ワシは娘に癒されてもう寝る!

 無論、ちゃんと丁寧な言い方をした。

 

 

「お待ちください国王よ」

 

 

 穏やかに終えようとした王様の心情などバッサリと斬り捨て、鋼の英雄が待ったをかける。

 

 

「む、どうしたのだ?」

 

 

 早く終わってくれ――――――残念ながらその願いはかなわない。

 

 

「先ほどこの国に関する様々な資料を拝見させていただいた。まだまだ全容は把握しきれていないが、俺より優秀な三人の知識があればこの問題は解決する。移動の最中に相談したが三人共協力してくれるそうだ」

 

「……して、問題とは?」

 

 

 嫌な予感が背筋から前頭葉にかけピリっとくる。ワシもうだめかも。

 

 

「国を守護し、時には敵勢力を殲滅する軍事力。魔物が存在する以上武器と兵士は無くてはならないもの。……冒険者という役職は傭兵の認識で構いませんね?調べたところ国の管理外にある野良戦力が多すぎる。我々を召喚した経緯から考察しても騎士団と冒険者の団結力を高めより()()()()()()()()()

 

 

 ・・・・・・ん?

 

 

「他の奴隷制度などいくつか見直すべき問題は私が対処しよう」

 

 

 獣の眼光だよラインハルト殿?

 

 

「波の予測地帯は任せてくれ。次の波が来るまでにはおおよそにはなるが絞り込む」

 

 

 可能なのアホカス殿?

 

 

「実際に現地の人と触れ合い。魔物と戦い情報の齟齬確認を行い。国を見て回るのが私の役割になります」

 

 

 癒されるわぁ・・・・・・。

 

 

「以上、それぞれの分野に精通した者を明日までにお願いする。計画(プラン)は明日の朝までには用意します」

 

 

 えーまじでー?なんかその方向で進むこと前提になってない?これ他の貴族とか黙ってないよ?兵力強化は誰も文句は言うまい。波の研究もそうだ。だが奴隷制度など国の(まつりごと)まで口や手を出すとなると話は別じゃ。最悪……対勇者勢力が生まれて国が真っ二つになる。

 

 

「どうした国王よ。顔色が悪いじゃないか。なに安心しろ。我々が味方としてこの国のため、世界のために戦うのだ。戦を前に地盤を固め、土台をつくるのは兵法の基本だろ?我々にとってメルロマルク含め、この世界は未知数なのだ。ならばせめて後ろから撃たれる可能性くらい自分達の手で無くしても構わんだろ?安心したいのだよ我々は」

 

「なにより、我々がいた世界よりこの世界は文明的に遅れている。我々の祖先も通った歴史だ。政に口も手も出しはしない。先達者として耳を傾けてほしいだけだ」

 

「……アマカス殿とラインハルト殿の言葉には一理ある。可能な限り最善は尽くそう。ヴァルゼライド殿も我が兵士をよろしく頼む」

 

「了解した」

「了承した」

「分かった。任せておけ」

「それでは私だけ明日からこの世界の力が使えるか検証してきます!」

 

 

 王は休みたかった・・・・・・安易に承諾してしまったのも、疲れて疲弊した心を癒したかった。ようは逃げたかったのだ。

 その後、彼は知るだろう。規格外(トンチキ)の本当の恐ろしさを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日は王様が用意した来客部屋で休むことなく、図書館に舞い戻った勇者一行。

 早速ローブたちが追加で用意した資料を参考に計画を練るのだが。

 

 

「ほう自己紹介とな」

 

「はい。やはり人間関係を円滑に進めるにはまず自己紹介からかと。まずはどの様にこの世界に召喚されたか話しませんか?」

 

「そうだな。お互い出会ってまだ数時間の付き合い」

 

「情報の共有は必要だ」

 

「なら聞き耳は邪魔だろう」

 

 

 パチン。甘粕が指を鳴らす。ただそれだけで図書館内に一軒家が出来上がる。

 

 

「創法で編み出した防音性抜群の部屋だ。密会には便利だろ?だが普通に壊れる。あまり暴れないでくれよ」

 

 

 まず壊すのはお前だろう――――――まだ大人しい甘粕相手にそう思う人はまだいない。

 まず男三人は、自分の世界でやらかした事を語り、どう終幕し今ここに至るのかを説明した。

 

 クリストファー・ヴァルゼライドの生き様は正しく『英雄』。

 彼の英雄譚、その破滅までの物語は、聞く者を魅了した。因果は廻り次代の英雄と共闘した男は『悪の敵』として特異点の彼方で戦い続ける。そして、『悪の敵(カウンター)』としてこの世界に召喚された。

 マシュは尊敬の念を。ラインハルトは感心を。アマカスは凶悪に口角を歪めた。

 

 ラインハルト・ハイドリヒの行いは正しく『悪魔』。

 次代の神を決める戦いに敗北した墓場の王の最後は、勝利を讃えただの人間として暗殺された。

 マシュは神座の考察を。ヴァルゼライドは目を閉じ。アマカスは極悪に眼光をギラつかせる。

 

 甘粕正彦の人生は正しく『魔王』。

 前人未到の踏破者。人類最初の代表者にして最強。人を想うがあまり、人の敵となった人格者。その人生の最後は己が認めた英雄に一発殴られ、真の勇気に納得して笑いながら黄昏の中に散っていった。

 マシュは抑止力と阿頼耶の関係性を。ヴァルゼライドはスッと閉じた目を薄く開き。ラインハルトは感心した。

 

 

 三人の話を聞き終えマシュ・キリエライトもまた一つの物語を紡ぐ。

 彼、彼女の歩みは正しく『救済』。

 人理焼却を目論むゲーティア。それを阻止すべく、人類を守るために永きに渡る人類史を遡り、運命と戦い未来を取り戻したただの少年と少女の物語。

 

 

「――――――無事解決したのですが、私の所属するカルデアにはそれは大きな図書館がありまして、今日も皆さん(キャスター)のおすすめをお借りしていたところ、見覚えの無い本を発見しつい読んでいたら……気が付いたらココにいました」

 

 

 グランドオーダーは三人に衝撃をもたらした。

 ヴァルゼライドと同じで才能のないただの人。精神は英雄と同じ超人ではなく本当にただの一般人。そんなただ巻き込まれただけの少年がすべての運命を背負い。生きたいがために戦う――――――その物語は、心優しいただの少年だからこそ成し遂げられたのだ。

 

 特別な人間でしか本当の意味で世界が変わらない神座世界。人のままでは魔人には勝てない。だからこそ――――――ただの人間として世界を救ったその栄誉に涙する。

 

 羨ましい。甘粕正彦は子供のように他人の世界(おもちゃ)を欲しがった。過去の英雄と触れ合ってみたいと心の底から渇望する。そして――――――一度でいいから少年と語り合いたいと願った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……アマカス様」

 

 

 一目ぼれだった。

 どうすれば彼の傍にいられるのか……学力は低いが別に頭が悪いわけではない頭脳がずる賢く謀略を張り巡らせる。

 

 

「次期女王も、アマカス様も手に入れる……そのためならばッ!!」

 

 

 マルティ=S=メルロマルクは望むすべてを手に入れる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




A:不思議な国のアリス



盾の勇者の成り上がりの疑問点。
 冒険者って他の作品みたいに独立した組織なの?




異世界転移もので是非おススメする小説『リオランド』
 原作者が昔から好きな人なので贔屓しますが、内容を一言で言うなら

 ――――――ファンタジーなめんな地球人。

魔法とは異なる儀法なる力:俺ら大好き魂とか運命力とか超関係します。
科学が発展した地球:星を渡り、標準装備がレーザービームの超文明。


「また科学無双でチートか?それとも知識で産業革命物語か?」と思いの方。異世界に地球人が降ってくるのは本当だけど、背後に「侵略」の2文字がある物語。
 
詳しいことは語れませんが、超お勧めします。あとちょくちょくエロイ※ここ重要



あ、優しい世界のタグを追加しときます。

基本的には優しい世界を書きますが、IFなどを書くさい参考にします。1はシリアス。2はシリアス。3もシリアル。4はどう転ぶか分からない。

  • 事情がある?世界の為に?そうかだが死ね√
  • 話のわかる優しい世界を突き抜く√
  • 保護者参戦√
  • お前らのせいで世界が滅んだ√
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