ダンジョンに炭治郎がいるのは間違っているだろうか   作:ピザトースト

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遅くて申し訳ない(汗


第2話

カグツチ、炭治郎、ねずこの三人はファミリア結成をギルドに申請し承諾されると、カグツチはバイトがあるからまた後でな!と言うや否やすぐに去ってしまった。

 

残された二人は、ギルド職員にダンジョンの心得や上層の1〜12層に出現するモンスターの特徴や攻撃パターンなどを徹底して叩き込まれると早速ダンジョンへと足を踏み入れた。

 

「ここがダンジョン.....」

「うー....」

 

薄暗く乾いたような空気が漂っているダンジョンで探索を続けていると二人の前に二匹のモンスターが姿を現した。

 

「あれがゴブリンなんだな....なんとなく鬼に似てなくもない、、か。ねずこも一匹肩慣らしで倒してみるか?」

 

コクコク

 

そして静かに日輪刀を抜き、大きく息を吸い込んだ。

 

この行為は、著しく増強させた心肺により、一度に大量の酸素を血中に取り込むことで

瞬間的に身体能力を大幅に上昇させる特殊な呼吸法でこれを〝全集中の呼吸〟といい

そこから更に、育手から学んだ流派に従った型から必殺の剣戟を繰り出し、鬼と対峙する。

そして、育手の呼吸の基本となる流派として炎・水・風・岩・雷の五系統が存在しており、炭治郎の育手は鱗滝 左近次という老人で流派は水。その為、炭治郎は水の呼吸を扱う事が出来るのである....

 

そして、全集中の呼吸の状態でゴブリンの一匹に走り込んで近づくと、ゴブリンも炭治郎の存在に気付き雄叫びを上げた。

 

『ゴガアァァァァァッッ!!』

 

そして、爪で攻撃をしようと手を振りかざそうとしたその瞬間__

 

(見えたっ!隙の糸!)

 

 

炭治郎は、生まれた頃から嗅覚が人並みはずれて鋭敏で、獣並みの鋭い嗅覚で生物や植物の持つ匂いを嗅ぎ分け、行方不明となった者を見つけ出したり、鬼の接近を察知することができるほどで、鱗滝の元で修行を積んだことで更に磨きがかかり、戦いにおける必殺の間合いを“隙の糸”として嗅ぎ取れるようになった。

 

『全集中•水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き!』

 

隙の糸をゴブリンの胸から嗅ぎ取ると、水の呼吸の中で最速の突きを繰り出し

胸へ突き刺すと刀がゴブリンの魔石を真っ二つに切り裂きそのままゴブリンは呆気なく灰となり消え去った。

 

ねずこの方を見るとひと蹴りでゴブリンの頭を蹴り飛ばし一瞬にして絶命させ灰にさせており二人とも手こずる事なく勝利したのである。

 

「この状態ならもっと下の層に行っても大丈夫だな...ねずこも一緒に来れるか?」

 

コクコク

 

炭治郎とねずこはこうしてダンジョンの下層へとどんどんと足を踏み入れていった....

 

ある程度深くまで潜っていくと前から全身真っ赤な何かが全力疾走でひぎゃあああぁぁぁぁっっっと叫びながら突っ込んでくると思いきやそのまま通り過ぎていった。

 

(あれはなんだったんだ?全身真っ赤だったけど人の血じゃなくて牛のような臭いがしたけど...ん、、このにおいは!?)

 

においを嗅ぎとると刀を構えてた。そして、薄暗いダンジョンの奥から大型の闘牛のように血に塗れた角のヌシが突進して来た。

 

「こいつは確か...ミノタウロス!?」

(中層のモンスターがなんでこんな所に...ここに来るまでに初心者の冒険者がいっぱい居たし通す訳には、いかない!!)

 

炭治郎はミノタウロスに全力疾走するとあちらもそれに気付いたのか、持っていた武器を大きな横振りで斬り伏せようとモーションを取った、、、

(隙の糸!!今しかないっっ!)

 

『全集中•水の呼吸 参ノ型 流流舞い!』

 

水流のごとく流れるような足運びによる、回避と攻撃を合わせた技でミノタウロスの横振りを躱すと同時に思いっきり全力で胸を斬りつけ、ようとしたがミノタウロスの筋肉があまりに堅く強固であり日輪刀の刃が通らなかった。

(弾かれたっ!やばい!次の攻撃が来るっっ)

 

ミノタウロスは横振りをしてほんの一瞬体が攻撃後硬直していたが空いた手で炭治郎の顔面を吹き飛ばしに掛かろうとストレートで拳を繰り出して来たが、

 

(回避できないっっっ)

 

すると迫ってきた拳の甲に向かって全力で頭突きをした。

すると、自分の顔面に放たれた拳は地面に落ちたのだ...

 

(危なかった....あと少し反応が遅かったら俺は...俺は絶対ねずこと二人でこの世界で生き残って元の世界に帰る為にこんな所で死ぬ訳にはいかないっっ)

 

「こんな所でお前なんかに負けるわけにはいかない!」

 

その瞬間、ミノタウロスの頸から隙の糸が来て勢い良く水平に刀を振るった。

 

『全集中・水の呼吸 壱ノ型 水面斬り!』

 

するとミノタウロスの頸を刀が一閃し、首が落ちると共にミノタウロスは灰へと化したのであった。

 

「な、なんとか勝てた...どうして中層のモンスターがここに?まぁいいか、それより今日はもう早めに帰って休もう ねずこ、帰るよ!」

 

そうして炭治郎達がダンジョンから帰還した。

 

その背後で静かに今までの戦闘を見ている金髪の少女がいたのは二人は知らない___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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