なんだかんだで投稿に時間かかでちゃいました、ごめんなさいm(_ _)m
「これでよし………っと」
住宅街から少し離れた灯台の上空、そこに俺はいた。練習用の小型ブイを試合同様に300メートル離して設置して準備完了。けど、ブイ本体とそれをつなぐラインが光るとはいえ、時間が時間だからさすがに距離感覚は狂うな。暗いから。
住宅街から離れたところまで来たのも同じ理由。ブイとラインの発光はそこまで強くないけど、迷惑になったらいけないからな。
「これ、師匠から借りてて正解だったかな」
そこで俺は持ってきていたバイザーを着ける。これは夜間飛行用の暗視ゴーグルで、赤外線センサーを利用して夜間でも昼間のように明るく見える。夜間とは言っても、普通に飛ぶだけなら使わないんだけど、ブイを設置実戦向きの練習だと何かと重宝する。
「それじゃあ、始めますか」
俺は軽く柔軟し、暗視ゴーグルのスイッチを入れて練習を開始した。
side 真白
「あれ?誰かいる?」
晩ご飯を終え、モンタッタを少ししてリラックスした後の自主練習の時間、いつも私が飛んでいる住宅街から少し離れた灯台に来てみると、夜の空にブイらしきものが浮いてて、そこを濃い水色のラインが行ったり来たり。たまに止まったかと思えば直ぐにまたそれは行ったり来たり。ある時は真っ直ぐ、またある時は上昇下降や左右の動きも交えたその動きは私も見覚えがあるそれでした。
「こんな時間にFCの練習?私以外にここでする人いたっけ?莉佳は最近来れてないし」
こんなところで練習する人に私は心当たりは全くなく(強いていえば以前1年生同盟を組んだ莉佳くらいだけど、あの飛び方は基本に忠実な莉佳のそれじゃないし、そもそもコントレイルの色が莉佳はもっと薄い)。すぐそこの灯台にあるベンチにに鞄置いてあったから、その持ち主だと思うけど。
「スゴい………スピーダーの人なのかな」
コントレイルとブイの光しか見えないけど、その飛んでる軌跡は晶也先輩や莉佳に教わった基本からは少しズレているようにも見えるけど、とても綺麗で、私は少しの間見蕩れてた。そして何より速かった。
「ん?人気のない所選んだつもりだったけど………見学………じゃないか」
そして気付くとその飛んでる人がこっちに降下してきた。見た感じ背丈は晶也先輩くらいだけど、髪は茶髪で元部長くらいの短髪。なんかバイザー付けてるし。なにあれ少しかっこいい。
その人は私の少し上空でバイザーを外した。あれ?この人どこかで………
「そのグラシュ………あぁ、ましろうどんで会ったミニマム牡丹さん」
「ぇ?………あぁ!うちの煉獄完食した人!!ってかミニマム言うな!」
そのまま地上まで降下したその人は私を一瞥(本当にチラッとだけ)してミニマム言ってきた。失礼な!
「ごめんごめん。でも俺、君の名前知らないし」
「真白です、有坂真白!」
確かに学生の時のおかーさんに比べたら胸はちっちゃいし背も低いけどさ!ミニマムって覚え方はないと思う!
「じゃあ真白ちゃん」
「んなぁ!?子供扱いしないでください!」
だからってちゃん付けはどうなのさ!初対面から馴れ馴れしくないですか!?
「まぁ、ミニマムよりはマシだから良いけど………それより私が名乗ったんですから名前教えてください。礼儀ですよ」
「別に隠してるわけじゃないんだけどな。天野空翔だ。今日四島に引っ越してきた。よろしくな」
天野空翔、と名乗ったこの人はバッグからタオルとベットボトルを取り出して汗を拭い、ペットボトルの中身を飲みました。
そのあと少し休憩、という空翔さん(私のことを名前で呼ぶんだから、私にも名前で呼ばせて欲しい、と言ったら即答でOKされた)がブイは使っていい、と言うので、そのブイをありがたく使わせてもらって練習をスタート。
数分くらいしてから休憩を終えた空翔さんが2、3アドバイスをくれたり、2人いるからと1対1の練習やちょっとしたレースみたいなこともしたりすること約1時間。
「さて、と。このくらいにしとくか」
「はいっ………っ、ふぅ。ありが、とう………ございます」
………ってキツすぎですよ!?普段の晶也先輩の練習並ですよ!?
ぁ、でもきっと空翔さん、私に合わせてレベル落としてくれてたんだと思う。だって空翔さん、今全く息切れしてないし汗もかいてないもん。私が来た時はそれこそ1試合終わらせたのかな?ってくらい息を切らして汗もかいてたのに。
「これ飲みな?俺が口付けてない方の新しいやつ。あとタオルな。汗拭かないと体温下がって風邪ひくぞ?」
「ぁ、ありがとう、ございます………んっ……っ……ぷは」
私は空翔さんが渡してくれたスポーツドリンクを半分くらい一気に飲み干し、顔や手の汗を拭いていく。
「あと上にこれ着とけ。まだ時期が時期だから冷やすと大変だ。年頃の女の子なんだし、今服の下まで汗拭くわけにいかないだろ。上着とタオルは今度店行く時に返してくれればいいからさ。帰ったら早めに風呂入りな?」
いや、手厚過ぎない!?ありがたいけどさ!?
というか私に上着渡しちゃったら空翔さんが薄着に………
「ん?あぁ、俺が前住んでたところここよりずっと寒かったからこれくらい平気平気。それとも立てない?もしそうなら家まで背負うけど?」
「心読まないでください!あとちゃんと立てるので大丈夫ですよ!」
「そう?じゃあせめて真白ちゃん家のすぐ側にある停留所まで送るよ。女の子1人は危ないもんな」
「だーかーらー!大丈夫ですって!四島で私みたいなちんちくりんをどうかするような人見たことないですよ!ここからすぐですし!」
「方向同じだし、ついでなんだが………」
「だから大丈夫って言ってるじゃないですか!そこまでお節介焼かれても迷惑なんですよっ!行くにゃん!」
お節介焼きな空翔さんを放置して、私は渡されたジャージを羽織って家の方に飛び立ちました。少しして振り返ってみると丁度対岸、晶也先輩や明日香先輩の家のある方に向かって水色のコントレイルが伸びてました。
「………方向、全く違うじゃないですか」
翌朝私の家の洗濯カゴから空翔さんの名前の刺繍入りのFCイギリス代表ジャージが出てきて我が家(主に私とおとーさん)が混乱するんですが、それはまた別の話。
side out
side 龍月
────東京
「失礼します。神代龍月、参りました」
日本の首都、東京。そこの真宿にあるタワービル高層。慣れないスーツ姿で、そこにあるやけに仰々しい扉をノックして俺は名乗る。
「ん、入りたまえ。待っていたよ」
「急な要請ですまないね」
中からの許可を得て部屋に入ると、そこにあるのは幅5メートル長さはその倍くらいはありそうな楕円のテーブル。既に20人以上がその周りに座っている。どうやら俺が最後らしい。というかこの会議自体俺の日程に合わせて計画されたみたいだしな。
見たところここに来ているのはFCの連盟、その各部門各地のお偉方のようだな。ほぼ全員いる。俺はさしずめ選手代表ってところか。
「やぁ、随分な重役出勤じゃないか」
「そう言うな。
「まぁな。こんな面白そうな話、乗らない手はないよ」
「ふっ………違いない」
俺が座った席の隣には各務葵が座っていて、少々言葉を交わす。丁度そこで部屋の照明が落ち、スクリーンに画面が投影される。
「それでは決めていこうじゃないか。新たなFC………『団体戦』についてを」
side out
件の夜の練習でと出会いから数日後。あれから真白ちゃんとはギスギスした雰囲気になってしまっていた。と言っても、会う機会が多い訳では無いが。具体的には翌日昼過ぎに俺がご飯時から少し遅らせてましろうどんに行った時、FC部の練習に出る真白ちゃんと1度出くわした時だけ。その時は俺がどう声をかけていいか躊躇った隙にぶっきらぼうに「いらっしゃいませ」とだけ言ってさっさと行ってしまった。それから少し日が空いて今。今日は真白ちゃんは店の手伝いらしい。全く顔を合わそうとしてくれないけど。
牡丹さん曰く「あの子は人見知りが激しいから」とのことだけど、何とかしてあの夜のこと謝らないといけないよな。ちなみにジャージはナイター練習をした翌日(真白ちゃんとましろうどん前で遭遇した日)に牡丹さんから返してもらっている。
「今日は真白ちゃんもいるんですね」
「えぇ。今日はいつもの練習が午前中だったのよ」
「あぁー、それで。ぁ、注文はいつもので」
「はーい。真白ぉー、換気扇入れといてもらえる〜?」
牡丹さんの言葉に、別のテーブルを拭いていた真白ちゃんからはーいと返事が返ってくる。ただ、アレだな。少し目が合っただけでそっぽを向かれる。地味に傷つくぞ、これ。事の発端は俺(牡丹さん曰く素直に善意を受け取れない真白が悪い)だから下手なこと言えないけどさ。
「なんなら私から真白に言って謝らせましょうか?」
「ぁはは………余計拗れますよ。俺の方で何とかタイミング見て何とかします」
「でも、あぁなった真白は手強いわよ〜?」
「おかーさん!喋ってないでテーブル拭くの手伝って!」
おおう、牡丹さんと喋ってたら真白ちゃんがキレた。間違ったこと言ってないだけに牡丹さんもNoとは言えなさそう。お店、地味に広いからな。机拭くの1人じゃ大変なのは間違いないし。客は俺1人で隅の小さいテーブル席だから、ほぼ全部のテーブル拭かないといけないし。
「………本当ならお客さんの前であんな態度ダメなんだけど」
「客っても俺だけですし、あぁなった原因作った本人なんで、そこはノータッチでお願いしますよ」
最後に「ごめんなさいね」とだけ残して牡丹さんはカウンターの奥へ行ってしまった。さて、と。どうするかな。俺できるまで少しかかるし………久々にアレやるか。
〜♪〜♪♪(モンタッタのテーマ)
暇潰しにPSQでモンタッタでもやるか〜、とPSQ(モンタッタ2C初回限定生産版特別仕様)を取り出してイヤホンを耳に取り付けたところで、ポケットの中の俺のスマホから着信を伝えるモンタッタのテーマ曲が流れてくる。この曲良いよな。超大型モンスター討伐戦のクライマックスとかでも流れるけど、テンション上がる。
「やっべ、マナーモードしてなかった。着信………師匠?向こうは今早朝なはずだけど」
ぁ、切れた。と思ったら即ニャインの方に反応。「夜にまた電話する」………そんだけかい!
それから改めてモンタッタ3を起動。一応最新作の3Cが出てるんだけど、すごい人気作みたいでイギリスからの取寄せが出来なくて、まだ買えてない。出来ることなら初回限定生産版の特別仕様(今持ってるやつの3C版)欲しかったんだけど、2Cの時以上の売れ行きで断念。あの新種の看板モンスターがプリントされたPSQ欲しかったんだけどなぁ………
一応俺、向こうではソロでしか出来なかったこともあって、ほぼ全部のクエストをソロでこなせるようになってる。さすがに敵によっては時間かかるけどな。隠しボス敵なミラバレウス種3体は時間いっぱい使うし。大抵残り数分とか。ちなみにHRはもうすぐ400。
今日は何狩るかな〜………最近やってないガオシャンロンでもやるか。あのデカブツ。最後にテーマ流れるし。難易度はいちばんたかいやつで、っと。
で、狩りを開始して少し。たまに真白ちゃんの視線を感じながら狩りを続行。と言っても、うどんが出来るまでそんなに時間かかる訳でもないので、開始少ししたところで、ましろうどんの俺の好物の煉獄味噌煮込みうどんが到着。ちなみに持ってきたのは真白ちゃんだった。
「お待たせしました、煉獄味噌煮込みうどんです」
「お、来たか。いただきまーす」
俺は狩りを一時中断してPSQを置いて食事に入る。んー、やっぱ美味いな。辛くて美味い。
「空翔さんってあの空翔さんだったんですね」
「ん?」
「日本人学生で最もプロに近いスカイウォーカー………でしたっけ?名前聞いた時には聞いたことがあるような名前だな〜程度でしたけど」
あれ?気付いてなかったんだ?
「あのジャージ見て大変だったんですよ?特におとーさんが。おかーさんはなんでか冷静だったんですけど」
「牡丹さん、俺の師匠と幼馴染らしいからな。事前に連絡いってたらしいよ」
「ふーん………それじゃあごゆっ………く………りぃ!?!?」
びっくりしたぁ。真白ちゃんがなんか百面相の勢いで表情変えながら机の上を凝視。目線を辿ってみると………俺のPSQ?
「ここここここれって!モンタッタ2C初回予約特典の中でも少数だけしか生産されなかった数量限定で抽選を勝ち取らないと手に入らない超レアな限定版仕様のPSQじゃないですか!?どうしてこれを!?」
「どうしてって………そりゃそれが付いてくるヤツ買って、抽選に応募して勝ち取ったからな」
当たり前だろ?
「いやいやいやいや、これ知ってると思いますけど、極少数しか生産されなかった超レアなやつですよ!?抽選も倍率は脅威の100倍越え!を手に入れようと思って手に入れられるものじゃあ………」
「まぁ、あの時は運が良かった、としか言えないかな。触りたかったら触っていいよ?なんなら中のデータ見ていいぞ?やってるクエストも破棄しちゃって良いからさ」
ふおおおお………と鼻息を荒くして恐る恐る俺のPSQを手に取る真白ちゃん。余程のモンタッタファンなんだな。可愛いけどちょっと怖い。
「本当なら3Cの特別限定版仕様も欲しかったんだけどな。そっちは抽選じゃなくて一般販売だったし数も多かったから行けると思ったんだが………通常版すらも買えなかったとは驚いた」
「日本では3Cの人気度は物凄いですから。それこそ2Cなんか比較にならないくらいに。あれ?となるとこのソフトは?」
「前作の3。イギリスだと一緒にプレイする人もいないからほぼソロでやってた」
その後も煉獄うどんを食べている横で俺のデータを見ていく真白ちゃん。大抵の武器の使用回数がカンスト間近(メインで使っている大剣は当然カンスト)だったり、隠し含めた全モンスターをソロ討伐した記録があったりしたことに驚く姿を見るのはなかなか新鮮だった。そりゃ、イギリスでは相手がほとんどいなかったからな。やり込んだらこうもなる。
そんなこんなで煉獄うどんのお椀を空にして割り箸を置くと、PSQを見終えた真白ちゃんがそれをお盆に回収して持っていく。
そして俺のところに帰ってきた。何で?
………って思ったらその手には真白ちゃんのPSQ。ちなみに俺が手に入れれなかった3C限定版のやつだった。羨ましい。
で、結局その後晩ご飯の時間まで真白ちゃんと3でマルチプレイ。3Cは俺が持ってないからな。この間のこともその途中で謝った。なんだかんだで真白ちゃんもそのことを気にしていたようで、「レアな物見せてくれたから許します」って手打ちにしてくれた。
そこで驚いたのは真白ちゃん、HRが俺よりも100近く上ですごく上手かったことだ。ソロに特化した動きの俺になんだかんだ文句言いながら完璧に合わせてきてたしな。
ちなみに晩ご飯は牡丹さんから誘われたけど断った。
牡丹さんからの晩ご飯のお誘いを断った俺はそのままのんびりと家まで飛ぶ。んで、上空からチラッと見てみたんだけど、俺の家(厳密には師匠の家)の前に引越し用トラックが来てた。当然師匠………と思うかもしれないけど、違うって言いきれる。だって師匠が来るのまだ先だし。さっきその犯人からニャインに連絡入ってて、それもあって牡丹さんからの誘いを断って帰ってきたわけよ。
「………ただいまー」
丁度引越し業者さんの仕事も終わったみたいで、入れ違いで家に入る。キッチンの方からなにか音聞こえてくるし………料理でもしてんのかな?同じところから「おかえりー」って声もする。とりあえず声の主がいるキッチンへと俺は向かう。キッチンにいたのはスーツの上からエプロンをして、綺麗な銀髪のロングをポニーテールに纏めた女性。
「ったく………こっち来るのはいいけど、もう少し早く連絡くれよな、姉貴」
「ぇー?それだと空翔くん驚かないでしょ?」
「いや、ここに驚きはいらないだろ」
「いるよ〜?おねーちゃんが面白くないもん」
「もんってなんだよもんって………」
この人はツバキ·カミシロ。年齢は
名前が英国風な読み方してるのはずっとイギリスにいたから、らしい。和名で言うと神代椿。神代姓で分かるように師匠の血縁で従姉妹にあたるらしい。今の仕事してる理由も半分くらいこれで、気兼ねしないから、とは姉貴本人談。俺は姉貴って呼んでるけど、当然血の繋がりはない。
趣味はお菓子作りで、特に手の込んでいる和菓子以外なら大抵作れる(姉貴談)。一番得意なのはザッハトルテ。俺のお菓子作り趣味も姉貴の影響がかなり大きいな。当然お菓子以外の料理も美味い。
何かと気遣い出来るし、フライングサーカスに対する知識も半端じゃなく、今の俺があるのも姉貴に寄る部分もかなりある。ぁ、本人は選手としては並以下なんだけどね。その分マネージャーとかセコンドとかに特化してるわけ。
ここまで言うと完璧超人見たく見えるけど、ちゃんと欠点もある。たまに子供っぽい思考や口調になることと、営業させると何かとミスを繰り返すポンコツさが良い例である。けど、持ち前のルックスと押しの強さで大手の契約を取ってくることもしばしば。営業ポンコツなのに業務実績はイギリス支部でもトップクラスという謎の女、とは師匠談。何言ってるのかよくわかんないって?大丈夫、俺もわからん。
あとこれは余談だけど、姉貴繋がりの関係でよくMIZUKI社の新商品(FC関係のものが主)のモニターをよくやったりもしてる。自主トレで使った小型のブイとかがそれに当たるね。それの報告書はもう提出済み。現品はなんかくれた。
「ま、冗談はこれくらいにしておいて」
「絶対本気だったよな………」
「はいそこ、無駄口聞かない。龍月くんが進めてた空翔君の編入手続きその他諸々にキリがついてね。あとは今やってる仕事が終わってからこっち来るみたいだよ。ぁ、制服とか教科書とか最低限必要なものは空翔くんの部屋に置いてるから確認しておいてね?足りないものあったら買うからね。経費で」
経費で!?
「………了解。晩飯前にすませとく」
「あとは………あぁ、空翔くんの編入する学院………久奈浜学院だったっけ?そこに臨時講師って形で龍月くんも赴任するって言ってたよ?1週間ほど遅れるとは聞いてるけど」
「………は?」
いつの間に教員免許取ったんだ師匠………
「まぁ、いいや。姉貴の奇行は今に始まったことじゃないし」
「酷いなー。おねーちゃんでも傷付くよ?」
「冗談だって。どうせプロ復帰して久奈浜学院辞めた各務さんの後釜決まるまでの繋ぎだろ?それに師匠のことだからプロ片手間で免許とってても納得出来る」
「ぁははは………否定出来ない。ま、それはそれとして、ご飯まだかかるからやることやっといで〜」
「はーい」
こうして、時は流れて4月。俺の新しい学園生活が始まる。
「………時は流れてって言っても数日だよな?」
ようやくヒロインとなる真白との出会いまでやれました!次回からはもっと進めていきますよ!
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