私と僕の大切な人。   作:ユウヒ@艦これ 電ちゃん最高

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出逢い

 

今井宅。

リサはRoseliaの練習に毎回欠かさず手作りクッキーを作り、練習前にみんなで食べてから練習を始める。氷川紗夜いわく「練習を効率良くアップするのに今井さんが作るクッキーは良い」と好評で、Roseliaにとってリサが作るクッキーは欠かせないアイテム。そのおかげか…Roseliaの恒例行事になってる。

 

今井リサ。彼女は湊友希那の家の隣であり、幼い時から親しく、幼馴染の関係であった。外見はギャルっぽい容姿をしているが…内面は母性的でお菓子作りや料理、編み物が出来る。Roseliaのムードメーカーであり、世話好きな部分がある。そのギャップが激しい。

 

今日もリサはクッキー作りに取り組んでいた。

 

「よし! 友希那のために…猫型のクッキーを何個か作っちゃった♪」

 

リサは友希那が大好きであり、友希那の良き理解者であった。

 

 

リサが作ったクッキーをオーブンに入れ、焼きあがるまで暇つぶしにTVをつける。 たまたまTVをつけたらサッカーの試合が映った。

 

そこには、永世学園のキャプテンの基山タツヤとエースストライカーの吉良ヒロトが映ってた。

 

「コズミックブラスター!!」

 

2人が放ったシュートが敵のゴールネットを揺らす。

 

リサは普段スポーツ観戦はしないが…何故かこの試合に見入ってしまう。試合は永世学園の勝利で終わる。 試合後のインタビューで吉良ヒロトはこの試合で3得点を挙げたことで…メディアから注目を集める。

 

しかし……。

 

「つまんねー試合だったなー!! 敵も弱すぎだし…手応えがねーんだよ!! オレがゴッドストライカーだからな!! ハハハ!」

 

「ヒロト! 確かに…ヒロトのおかげで試合に勝てたけど…相手の選手を軽蔑することはないじゃないか!」

 

「はぁ? オレはサッカーがやりたくてやってるんじゃね! お前らが…オレの力が必要だから仕方なくやってるんだよ!! はぁ〜やってらんねー。じゃーな!!」

 

「待てよ! ヒロト!」

 

ヒロトはそう言って去っていく。タツヤはヒロトを追っていく。

 

 

リサはこのインタビューを見て、昔の自分を思い出した。

 

高校に入学してからはダンス部に所属して音楽からは離れていた。しかし、幼馴染の友希那がバンドを組むと聞き、「もう一度友希那の笑顔をみたい」と思って加入を申し込んだ。友希那が笑顔を失ってクールになってしまったのは父の影響だった。

友希那の父はかつてメジャーデビューを果たしたことのある大物バンドマン。しかし…メジャーに行った後は事務所との契約の中で曲を作らねばならず、自分たちのやりたい音楽を奏でることが出来なくなってしまった。そして、父のバンドは解散してしまう。友希那は父に代わって歌うことを決め、頂点を目指して歩み始めた。

幼馴染であるリサは、そんな友希那の様子を知っているからこそ手を差し伸べたくなった。ベースの演奏にはブランクがあって少々不安もあったが、大好きな友希那のそばにいたいと思い、Roseliaのベーシストとして立ちたがった。

 

きっと…この基山タツヤという人物は、吉良ヒロトを想って一緒にサッカーをしたいのかもしれない。この2人の関係にリサは共感出来る部分があった。

 

自分も…音楽から離れていた時期があった。しかし、友希那から勧誘され…今は大好きな友希那と一緒に音楽が出来る。そして…昔みたいに友希那の笑顔が徐々に見え始めてきた。

 

 

私にとってかけがえのない大切な友希那だから。

 

 

「あれっ…。焦げ臭いな…。」

 

リサは慌ててオーブンを見ると…クッキーが焦げていた。

 

「あちゃ……。私ったら…何をやってるんだろ…。練習まであと2時間しかないし…クッキーは作れないか…。 みんなに謝ろう…。」

 

リサは焦がしたクッキーを見ながら悲しい気持ちになった。

 

 

2時間後。

スタジオに集まったRoseliaのメンバー達は準備を始める。 リサは冒頭にみんなに謝る。

 

「みんな〜! ごめん!! クッキーを作ったんだけどさ…焦がしちゃって…持ってきてないんだよ〜。みんな! ごめん! 」

 

「リサ姉がクッキーを焦がすなんて珍しいよ〜!」

 

「今井さんも…意外とおっちょこちょいなところがあるのですね。仕方ないです。誰でも…ミスはありますから…気にしないでください。」

 

「紗夜…。その言葉…若干傷つくな…。」

 

「今井さん…。次は…楽しみに待ってます…。」

 

「燐子〜! 次は絶対持って行くよ!」

 

 

「………。みんな。練習を始めましょう。」

 

 

Roseliaは練習を始める。

予定通りに新曲の練習に励んだ。

Roseliaのもう一つの恒例行事である練習後のファミレスで反省会を行う。そこで…雑談をしてるといつのまに夜の22時になってた。

解散して友希那とリサは一緒に帰る。

 

すると、2人の前に不良の男達がナンパしてきた。

 

「おねーちゃん〜! 可愛いじゃねーか!」

 

「兄貴…!銀髪の子が好みだな!!」

 

「なぁ〜? 俺たちと一緒にこれから遊びに行かない?」

 

 

「嫌です。私達…これから帰るので。」

 

 

「いいじゃねーか! オレが奢るからさ〜! あそぼーぜ!」

 

「リサ。無視しよう。」

 

「うん…。」

 

友希那とリサは男を無視して帰ろうとするが…男は2人の手首を強く掴んだ。

 

「離して!!」

 

「はぁ〜? 黙ってついて来いよ!!」

 

「友希那!! 」

 

「お前…意外と胸でかいじゃねーか!! こりゃ…当たりだな!」

 

 

2人は必死に抵抗するが…男の力に及ばない。

 

 

「 嫌がってるんだから離してやれよ!良い大人が強引にナンパって…だせぇ〜な!!」

 

 

「誰だ? テメェ?」

 

 

「俺か…。オレは吉良ヒロト。ゴッドストライカーだ!!」

 

 

「ゴッドストライカー? おめぇ〜。厨二か? お前こそだせぇ〜な!」

 

 

「はぁ? 今…テメェ〜なんて言った?」

 

 

「厨二なんだよ! 厨二!! 」

 

 

すると…ヒロトはエナメルバッグの中に入ってたサッカーボールを取り出して男にシュートする!

 

 

「テメェ〜ら! 覚えておけ。これが…ゴッドストライカーだ!」

 

 

「ザ・エクスプロージョン!」

 

 

ヒロトが放ったシュートは不良の男に当たり、気絶する。

 

 

「ぐはっ……。」

 

「おい! 兄貴! 」

 

「次はテメェ〜だな!」

 

「くそっ!! このクソガキが!!」

 

「肉弾戦か! やりてーけど…親父に止められてるから…仕方ねー。」

 

 

ヒロトはもう1人の男の急所を狙い思い切りシュートする! すると…不良の男にヒットして倒れる。

 

 

「おめぇ〜ら! よく覚えておけ! オレがゴッドストライカーだ!」

 

 

ヒロトは立ち去ろうとすると…。

 

 

「あの!! ありがとうございます!」

 

「礼なんて…いらねーよ。さっさと帰んな。」

 

「あなた…永世学園の吉良ヒロトさんですよね?」

 

「なんで知ってんだ?」

 

「今日…あなたの試合をTVで観たんです! それで…。」

 

「そっか…。ああ。オレは吉良ヒロトだ。それより…あんたら…また変な男に襲われないウチに帰れよ。」

 

「うん…。ありがとうございました…。友希那…。行こ。」

 

「うん。」

 

「おい。待ちな。あんたら…もしかして…Roseliaの友希那とベースの今井リサか?」

 

「ええ。そうよ。」

 

「そっか…。オレはあんたらのファンなんだよ。」

 

「そーなの。ありがとう。」

 

「なぁ…。今度ライブがあったらタダで招待してくれよ!!」

 

「ええ。あなたに借りを作ってしまったし…助かったわ。次のライブ。あなたを招待するわ。」

 

「おお! それは楽しみだな〜! 連絡先交換しようぜ!」

 

 

友希那とリサ、ヒロトは連絡先を交換した。

 

「サンキューな!! じゃーな!! 」

 

そういうとこの場を去る。

 

 

「友希那。大丈夫…?」

 

「ええ。少し怖かったわ。」

 

「友希那。どんなことがあっても私が守るから…。」

 

「リサ。ありがとう。」

 

 

2人は周りを用心しながら家に帰るのであった。

 

 

次回話に続く…。

 


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