という訳で書いていきます。
ここは最前線より更に先の場所。そこは崩壊した元人間の居住区や生い茂った植物が新しいアスレチックを形成している。
そんな中を静かに進んで行く3つの影があった。って俺達なんだけどね。
「ティムール。その旧時代の音楽プレイヤーをしまって真面目にやって下さい」
外の音が聞こえる位には小さくしていたBGM代わりに聞いていた半世紀ほど昔に存在していた日本とかいう国にあったアニソンなるものを聞いていると、凛とした声が俺を咎める。
俺はイヤホンを外しながら後を向きつつ返事をする。
「俺が真面目にやると、お前さんの仕事を無くすぞ?」
「っ...なら是非ともその力を一度でいいから見せて欲しいですね」
裏地がオレンジ色のフード付きコートを羽織っている少女に返事をすると、彼女は呆れ顔になり厳しく一言浴びせてきた。
「一回は見せたはずだぞ?ミラ」
「っ」
薄緑色の髪で左目が隠れているが残っている右目が僅かだが開いた。
あっ、こいつ俺が人間だから忘れてるって思ってたな?俺は少し返事に詰まった彼女に追いうちを掛ける。
「人間だから、忘れていると思ったかぁ~?ミラちゃん?」
「うるさいですよっ!ここが何処だかーっ!」
おっと、少し声を出し過ぎだぜ?俺はそう思い彼女の口元を塞ぐ。ヤバいなぁこりゃちょっとお仕事が増えそうだ。
「はぁ...アインス、ツヴァイ」
俺がそう声を掛けると、何処からともなくダイナゲートが二体出てきた。しかし鉄血のとの違いはその色にある。カーキ色の方がアインス、迷彩柄の方がツヴァイだ。
「アインスはこのまま目的地に向かってくれ。ツヴァイはこの前置いていったお土産を起動してくれ」
俺がそう言うと、自身に付けていたゴーグルについているディスプレイに了解と言った返事が来た。じゃあ、次は
「ミラ動き始めるぞ」
「了解っ」
この後、上手く相手を錯乱して俺達は脱出。一人?視察をしてきたアインスを森の中にて待っている。
「ティム。あとどれくらいですか?」
「どうした?追手か?」
ミラは首を横に振った。まぁ今回はかれこれ2週間位敵陣の中に居るもんな。人形でも疲れたのかね?
俺は内心そう思っていると、近くの木の上の方から音がした。
「っ!?ティム?」
ミラがそちらに自身の銃を向けるが、俺はそれを止める。
「お帰りアインス。データは...よしよしっ上手く取れてるな!」
俺はそう言ってアインスの頭を撫でる。暫くするとツヴァイも近付いてくるので、ツヴァイも撫でる。
うん。これが桃源郷か!
「馬鹿な事やってないで帰りますよ」
「おっと、そうだったな」
まだ仕事中だった。俺は直ぐにアインス、ツヴァイ両名を地面に下ろして立ち上がった。
「じゃあ、こっからはミラ頼むぞ」
「そうですね。では楓月」
そう言いつつ彼女は一体のドローンを上空に上げた。と言っても、木々からは出ない位の高度ではあるが。
「楓月を先行させます。帰りましょう」
「だな」
ーーーーーーーーーー
あれから特に何も無く自分達のセーフハウスまで帰投できた。今はクライアントであるとあるPMCの社長に偵察情報を渡して会話が終わったところだ。
「ふぅ」
「お疲れ様です。ティム」
ミラがそう言って持ってきたのはコーヒーであった。一口飲むとコーヒーの苦みにほんのり何か甘い味が?
「なぁ。これミラのと間違えてー」
「無いですよっ」
いやっ、俺コーヒーはブラックが好きだって知ってるよな?そう言おうとしたら彼女は被せてきた。
「ありがとうな」
「っ....!どういたしまして」
ミラはそう言うと、俺が座っているソファーの空いている右側に座って身を寄せてきた。
「次は、もっと短い期間の依頼が良いかな」
「そうか?ならそうするか」
「じゃないと、メイプルシロップ欠乏症になる」
そっちかよっ!?内心そう思っていると顔に出ていたのか、ミラはニヤニヤしていた。
「ふふっ、それだけじゃ無いけどねっ」
そう言うとテーブルにマグカップを置くと俺に抱き着いてくるミラ。アインスとツヴァイは二人してじゃれあっているのでこちらの状況に気付く事は無かった。
「オフだと、本当に甘ちゃんだな」
「戦術人形ですからっ」
そう言って笑う彼女の左手薬指には銀色に光るものがついていた。
何か脳裏に出てきたから書いてみました。
分かりずらいのはごめんなさいな。
コメント等はお気軽にして行ってくださいっ!
では、また何処かで