それは、各所にある恋模様のひとつ。



各高校で恋愛系を書いてみようと思って実行。
オリジナル設定で共学になっているところもあります。
書きなれないものなので拙いですが良かったら読んでくださると嬉しいです。

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初めはプラウダ高校から

今回のヒロインはクラーラです。


ノックダウン

 

「Ураааааааа!」

 

「「「хорошо! правда!」」」

 

「Ураааааааа!」

 

「「「хорошо! Катюша!」」」

 

 

 

白銀に覆われた大地をスコップ一つで掻き進みながら雪を天高く放り投げる。

 

俺が声を上げると周囲からも声を上がり、同じように高く雪が放り投げられる。

 

これは我らがプラウダ高校で行われる同志たちによる雪かきの光景だ。

 

 

 

「よーし、1班は開通! そっちはどうだ!?」

 

「2班、開通!」

 

「3班と4班、共に開通!!」

 

「よし! では雪かきはこれにて終了、みんなお疲れさん!」

 

「「「Ураааааааа!」」」

 

 

 

俺の号令で解散するとみんな男子寮へと帰っていく。

 

最初は鍛錬のつもりで一人でやっていた雪かきだが、気が付けば男子生徒達が手伝ってくれたりして人数が増えた。

 

これを繰り返していく内に筋肉がついたり、ぽっちゃり系が数か月で痩せてマッチョになったりと話題になっている。

 

最近ではこの雪かき同好会を【雪男部隊】と呼ばれているが、これを名付けたのは…。

 

 

 

「アンドレイ! 雪かき終わったの!?」

 

「同志アンドレイ、お疲れ様です」

 

 

 

後ろから声かけられて俺が振り向くと二人の女性が歩いてきた…いや、一人は肩車されている。

 

アンドレイと呼ばれているがこれは俺のあだ名だ。

 

そして肩車されている金髪の小さい方がカチューシャ、そして肩車している黒髪の長身の方がノンナ。

 

俺の同級生であり、戦車道の隊長と副隊長だ。

 

 

 

「雪かきは終わったぞ。ちゃんと格納庫までの道も開通させたから安心しろ」

 

「それならいいのよ! このカチューシャがあんた達に雪男部隊って名誉をあげた甲斐があるわ!」

 

「善意で手伝ってくれている奴らに雪男って…」

 

 

 

そう、雪かき同好会に雪男部隊って名付けたのはこの小さい暴君様だ。

 

因みにあの掛け声を考案したのはノンナだ。

 

ダラダラやるよりは一斉に声掛けしてやった方がいいのではという意見で掛け声でするようになった。

 

ちなみにあの掛け声はカタカナに直すと

 

 

 

『ウラー!』

 

『ハラショー! プラウダ!』

 

『ウラー!』

 

『ハラショー! カチューシャ!』

 

 

 

となる。

 

学校を称えるのはともかく、何でカチューシャを称えるのかって?

 

おいおい、掛け声を提案したのはノンナだぞ? これでやれって言われたんだよ。

 

 

 

「同志アンドレイ、そろそろ練習の時間では?」

 

「ん、そんな時間か。ありがとうノンナ」

 

「いえ、試合が近いですからね。頑張ってください」

 

「そうよ! 無様に負けたら承知しないんだからね!」

 

「負けねぇよ。そっちも戦車道頑張れよ」

 

 

 

2人に見送られた俺は男子寮に戻って違う服に着替えてまた出かけた。

 

そして校舎の近くにある小さい体育館に入って練習着に着替え、中に入る。

 

すると既に多くの生徒達が練習をしていて、俺に気づくとデカい声で挨拶してくる。

 

俺はそれを返しながら練習を始めた。

 

 

プラウダ高校では、戦車道が強い学校として有名ではある。しかし、それは女子生徒での話だ。

 

男子生徒では有名なものがある。それはコマンドサンボだ。

 

軍隊格闘術として名を上げ、昔はボクシングと柔術を組み合わせた格闘技が始まりとされている。

 

 

何でプラウダで格闘技が流行っているか?

 

女子の嗜みとして戦車道みたいなもんだ。男子は嗜みの一つとして格闘技を推奨されている。

 

そして俺はこれから総合格闘技の北日本代表選抜戦が控えている。

 

全国大会は勿論、各地方から強い奴らが出てくるので楽しみだ。

 

 

 

「練習お疲れ様です。同志アンドレイ」

 

 

 

練習終わって体育館から出ると流暢な日本語で話す金髪碧眼の少女が声をかけてきた。

 

彼女はクラーラ、カチューシャやノンナ達と同じ戦車道の仲間だ。

 

 

 

「ん、クラーラ。そっちは練習終わったのか?」

 

「Да。せっかくなので同志アンドレイの練習を見に来ました」

 

「試合ならともかく、サンボの練習なんか見ててもつまらんだろ?」

 

「нет! 頑張っている同志アンドレイの姿は素敵ですから飽きません!」

 

「お、おぅ…そうか」

 

 

 

こちらの目をまっすぐ見つめながらそう言うクラーラに俺は思わず顔が赤くなったので片手で隠した。

 

彼女はそれを許してくれず、俺の手を降ろして両手で俺の両頬に手を置くとその冷たさに練習とさっきの熱気で火照った顔が冷えていく。

 

突然のことに俺が困っていると悪戯っ子みたいな笑顔をしたクラーラが俺の耳元でそっと囁いた。

 

 

 

『普段は男らしくて素敵なのに、困っている顔は可愛いですね』

 

 

 

ロシア語でそう言うと背伸びをして俺の額に口づけすると笑顔のまま「試合、頑張ってください♪」と言って女子寮の方へと帰っていく。

 

俺は顔を真っ赤にしたままその場で蹲る…完全にノックダウンさせられてしまった。

 

 

 

後日、選抜戦では相手をめちゃくちゃ圧倒して北日本代表の一人として選ばれた。

 

試合に全勝した時には応援に来てたカチューシャ達に向けて雪かきの時の掛け声を挙げた。

 

その時に最前列にいたクラーラと目が合った時に拳にキスしてその拳をクラーラに向ける。

 

 

あの白い肌が少し赤くなった彼女の顔は、とても綺麗だったのは今でも覚えている。

 

 

 




閲覧ありがとうございます。

基本的にオリ主はそれぞれ違う部活などをやっている設定でいきます。
各高校のモチーフに合わせてやっていこうと思います。
今回のアンドレイはロシアの格闘術、コマンドサンボ(コンバットサンボ)です。

クラーラかわいいですクラーラ。

それでは、また。

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