名もない星が、一柱の神を産み落とした。
その名はエスペランサ。
希望の概念を冠する、神霊種。

しかし、彼女の生まれた世界に――――希望はなかった。
大地を焼く戦火、空を覆う灰燼、降りしきる霊骸。
彼女は――――自身の存在証明になるものを何一つとして持ってはいなかった。

だが、希望無き世界で誰かが希望を抱いた。
種族のうちにも数えられない獣、人間。
希望を持つ彼らを、見聞し自身もまた希望を理解するために――――神は、地上へと降り立つ。

これは、ちっぽけな悩みの種を枯らす物語。
一柱の、神霊種の物語である。
  まえがき
  Prologue1 生態調査2019年06月20日(木) 11:53()
  Prologue2 行動原理2019年06月23日(日) 23:33()
  Prologue3 潜入調査2019年06月28日(金) 11:52()
  Prologue4 印象操作2019年06月30日(日) 22:19()
  Prologue5 身分偽装
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