鬼滅の波紋使い   作:速川渡

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連載版7話目になります。

前回のあらすじ。(連載版の前回飛ばした人用)
波柱「お前らやり方がバカだわ」
産屋敷「ぴえん」
波柱「こうしたらマシになるんじゃね」

というわけで、物語としては柱合会議回です。
男の提案、波乱を呼ぶ会議となりそうな予感です。

前置きはこれくらいで物語をどうぞ。


柱合会議にて(前編)

 炎柱、煉獄槇寿郎は鬼を倒した帰りに鎹烏に柱合会議を行う旨を伝えられる。

 あの波柱という信用ならない男が来てから、半月も経たないでの柱合会議。本来、半年程の時間を置いて柱たちの意見を基にお館様が方針を定めるものであるが、前回と今回は例外である。

 

「わかった、向かうとしよう」

 

 また、あの男の話だろうか? 不満に息を漏らして、酒壺から一口呷りつつ槇寿郎は産屋敷邸へと足を運ぶのであった。

 

 

 

 産屋敷邸にて、波柱はすでについていたようで屋敷の縁側に座して煙管を吹かしていた。

 槇寿郎は頭が痛くなった、前回は食客のような扱いだったしお館様は寛大であるから、こちらも何も言わなかったが、柱となったならもう容赦はない。

 

「おい、波柱。煙草を吸うのはお館様の前では控えろ。後、縁側(そこ)ではなく(こちら)に来い」

 

 声を低くして、若干の怒気を孕ませながら男に声をかける。槇寿郎としては代々恩義あるお館様に対して、無礼な言動や態度を示すこの波柱に対して苛立ちを感じていた。そも、本当に素手で鬼を倒せるのか怪しい。お館様の言葉を信じないわけではないが、真偽は不明瞭である。故に不信感は湧いてしまう。

 

 一つ間を置いて、男は槇寿郎を見据えて煙を吸い込み、面倒くさそうに肩を竦めて煙を吐き出した後、けだるそうに一言で返答をした。

 

「いやだね」

「なっ!? 貴様どういうつもりで――」

 

 槇寿郎が怒りに任せた反論を告げるより前に、男の言い訳が始まる。

 

「ハ、お前さん何も、俺に喧嘩売りに来た訳じゃなかろう? それにここの主には諸々許可をもらってるしな」

「っ……」

「ここの主か、あるいは使用人に煙が迷惑だからやめろといわれりゃ煙管はしまうし、庭に出て座れと言われれば考えなくもないが......この屋敷の使用人でもないそれも酒壺持ち込んでる奴にそんなこと言われても、聞く道理はないだろう? 」

 

 槇寿郎は言葉に詰まり、男は言葉を放つ。男の言には確かに筋は通っている上、酒壺を持ち込んでいる自分には返す言葉もない。波柱が煙管を吹かしている割にはやけに澄んだ空気を軽く吸い込んで、ため息をし諦めることにした。

 

 水柱と鳴柱も到着すると、波柱の男に一言二言文句を垂れたが、先程と同じような言い回しで結局、縁側から離れさすことは叶わなかった。

 

 

 

()()()()()鳴柱が言い負かされて、ぐぬぬと唸っていると、産屋敷が姿を顕わにした。

 

「みんな、良く集まってくれた」

 

その声を聞いたと同時に波柱以外の3人の柱は、産屋敷の正面に横並びとなり跪く。

 

男は相も変わらず縁側で、煙管をふかしており、煙を吐いたあとに欠伸まで分かりやすく漏らす始末であった。

 

柱達は額に青筋を浮かべながらも、産屋敷への挨拶を口にして、産屋敷はそれに応じて今回の議題を述べた。

 

「今回は波柱から提案された入隊試験や隊の規則の改正について君たちの意見も聞きたいと思ってね」

 

 柱達は、やはり波柱の話であったかと考えつつ、改正案を出してきたことに驚いた。今までの態度から鬼殺隊に協力するだけで隊のアレコレには興味が無いものと思っていたからだ。

 

波柱は最初に提案の結論から話し始めた。

 

「まず、お前らに柱を辞めてほしいんだ」

 

柱達は今までの態度も含めて我慢の限界で、怒声を返したのだった。




本題に入ったらもっと伸びそうだったのと、区切りが良かったので前後編とさせてもらいました。

誤字脱字、講評批評、その他感想などお待ちしております。
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