鬼滅の波紋使い   作:速川渡

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 な、何が起こったのかを説明するぜ。
 俺は適当に一時間程度で、直接的に鬼だとか波紋だとかの描写を入れず、設定、プロット諸々ふわふわな小説を書いたと思ったら、一日経たずに1000UAを越えてお気に入りが11件も入っていた。
 何を言っているのか分からねぇと思うが、俺も何が起こってるのか分からなかった。頭がどうにかなりそうだった。
(以下略)


 需要はあったんやなって。
 さて、本来ならあの一話だけで完結しようと思ってたのですが、想像以上にUAが伸びたのでちょくちょく不定期に続きをあげようと思います。
 遅くなりましたが、こんな戦闘描写も省略された小説をこんなに読んで頂きありがとうございます。
 取り敢えず両者のバランスを壊さないように頑張って書こうと思います。


第2話

 さて、鬼殺隊という組織から逃げに逃げ。西へ東へえっちらおっちらしてたわけではあったのだが。とてつもなく強い、柱とか言う連中に五、六人で囲まれてしまい逃げようが無くなり、仕方なくお縄についた。

 どこぞの山の奥地、産屋敷邸に連れられて、九人の柱と病に犯された男、産屋敷某に無理やり面会の運びと相成った。

 

「貴方には、鬼を日輪刀もなく倒す力があると聞いている」

「まぁ、そうだな。日輪刀がなんだかは知らないが、そのような力があるのは確かだ。基本的に怪異殺しをしている」

「私たちは、鬼の元凶である鬼舞辻無惨を殺す為に──」

「あー、皆まで云うな。つまり俺に協力しろ。或いはその力を教えろと? 」

「......短的に言えば、そうなる」

 

 ため息を一つ。柱と呼ばれるガキどもから、若干殺気を飛ばされているが、気にしない。

 彼らに一杯喰わされたのは、数人で囲まれてしまったが故だ。なので、二対一までなら確実に逃げ切れた。その彼らの顔を観る。そして、確信を得た。

 

「両方ともお断りだ」

「何故だ! 俺たちが気に入らないからか! 」

「違う、確かに追っかけ回されて嫌な気分になった。しかし、教えを請うというなら、それはそれと流すさ」

 

 人相の悪い傷だらけの柱が喚いて来たので、宥めながら応えてやる。

 

「理由は二つ。一つは組織が苦手だからだ。組織に属すると自由に動けなくなる。行動に制限がうまれる。それが堪らなく嫌いなんだ」

「なら、教えるくらいなら」

「二つ目。柱といったか、君らには確かに素質はある。教えれば、修行を数ヶ月すればかなりの使い手となるだろう」

「じゃあ、何故! 」

「君ら、早死にしても構わないという心構えだろ? 俺はこの力を来るべき時まで、長く継承し続けなければならない。継承し続ける気がないやつに教えるつもりはない」

 

 彼らは純粋に鬼、鬼舞辻某という元凶さえ倒せれば、死んでも構わないという面持ちであった。

こんな若い少年少女たちにそんな覚悟が見られるとは、幾つもの死線を通って来たのだろう。

 確かに教えれば、彼らはより強くなれるだろう。より生存率も高くなるだろう。だが、それは彼らの都合だ。俺の弟子としてこの力を継ぐ気が無い者に、教えるなんてお節介してやる義理はない。

 俺の言葉に何も返せず。焦る表情を見せる(ガキ)たち。そして、落ち着き払い病魔に犯されて、二、三咳払いをした余命幾ばくもない青年はじっとこちらを見据えている。

 

「では、貴方の力の継承にたる者を手配しましょう。代わりに貴方の力を彼らに教えてください」

「なるほど、そう来たか」

 

 先日、免許皆伝とした西洋人の弟子はいたが、日本にも幾人か弟子を作って置いても悪くはないだろう。

 

 

 

「分かった分かった。その根気強さに負けたよ。この子らにその力を、()()()()()()を教えよう」

 

 

 こうして、男は()()()()()()という、太陽の力を少年少女たちに伝授するのだった。

 これにより、死ぬはずだった者たちの運命は変わったりするのだが、それは別の話。




 もしかしたら、プロット練って最初から書き直しするかもです。
 この話と一話は残す予定なのでご安心ください。ただ、全く別物になることだけご留意ください。

 もっと、鬼殺の刃に波紋使いが出てくる話増えろ!(誤字脱字、講評批評、その他ご感想お待ちしております!)

追記
なんか短編ランキングの日間で7位だったですけど。(驚愕)

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