鬼滅の波紋使い   作:速川渡

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はい、連載版二話目でございます。

今回は、独自解釈により、悲鳴嶋さん参加前の柱たちを登場させようと思います。
といっても、関わらせたかったから出しただけですが。



当時の柱たち

 産屋敷の案内に従って、歩くことしばし。道の中途で肉体が出来ている訳でない青年には、多くの休憩を要する。余り道草を喰うわけにもいかないので、男は青年をおぶって先を進んでいく。

 ()()()()()()()()()()()()()()(()1()2()0()k()m())。本来であれば、もう数日は掛かっていただろう道のりに、男は()()()()()()()()()()()()()()()、青年一人背負いながら辿り着いた。産屋敷はその並々ならぬ体力と、体躯にやや驚くと同時に、鬼を殺せるほどの力があるということを確信させられた。目的地に着いた頃には夜の帳が降りつつあった。

 

「随分と立派な屋敷だな」

「私の一族は、代々この屋敷の主を受け継いでいます」

 

 なるほど、これほど立派な屋敷の主で、鬼殺しの扇動をしているのであれば、先の声やたち振る舞いに納得がいく。男は、屋敷の手前でその主を降ろすと、邸内を案内するよう促す。それに頷き、産屋敷は男に声をかける。

 

「ここまでの送迎に感謝を。そして、ようこそ我が屋敷へ。歓迎しよう」

「ああ、茶の一杯くらいは出るんだろうな」

 

 軽く自分がした対応に引っ掛けて一つ皮肉を零して、邸内に入っていく。邸内には嫁か兄妹と思わしき女(後で聞いてみれば嫁だったようだ)と黒髪の赤子が一人であった。夜も遅くその日は、その産屋敷邸に泊めてもらうことにした。雑魚寝で十分だった男は、布団の柔らかさというものを知る。

 

 翌日、青年の組織する鬼殺隊という鬼殺し集団の説明を受け、その組織の最上階級である『柱』になってほしいと申し込まれる。男は苦笑しながら、その話を呑んだ。

 

(柱の男を倒すための技術を持っている俺が、柱と呼ばれることになるとはな……運命とは奇妙なものだ)

 

 そして、今日ここにその最上階級である他三人の『柱』を呼んであるという。その彼らと対面し同じ最上階級という立場で頑張ってほしいと、やけに心が洗われるような声でそう言われる。いつの間にか、敬語をやめていたが、それは上下関係を確りと確立させるためであろうと納得した。そして、その違和感もすぐに消え、やはり恐ろしい小僧だ、と男は心を落ち着けるために煙管に火を落とし一服した。

 

 やがて、黄色と朱か赤かの混じり毛の草臥れたような男と天狗の面を被った男、そしてやや上背の低い顔に傷がついた男の三人が、屋敷の縁側から見える庭の方へ集合していた。それぞれ、『炎柱』『水柱』『雷柱』だったか。

 

「やあ、皆。急に呼び立てたにも関わらず、集まってくれたようで何よりだ」

 

 その言葉に、(くだん)の男たちは平伏した。産屋敷のことを主というか、神のように崇めているように見えなくもない。なんという神格的才能(カリスマ)か。青年の才に、ゾッとしているとその青年が自分を呼び紹介しようとしている。屋敷の奥から煙管を加えながら招集に応じて、縁側脇に腰かける。肺の中の煙を吐き出し、やや緊張はほぐれた。あまりこういった場に縁がないせいか、柄にもなく気が張り詰めていたのだ。

 

「やや、失敬。こういった席にはあまり縁がないもので、少し気分を落ち着かせていた」

「紹介しよう、彼が例の日輪刀なしに鬼を殺せる怪異殺しの男だ。彼にも柱を勤めてもらう」

「紹介に預かったものだ。産屋敷殿の言うように怪異殺しを生業としている」

 

「なるほど、彼が。心強いですな」と『水柱』は言い、

「ふむ、御館様の推薦であれば、実力は確かなのだろう宜しくな」と『雷柱』は言った。

そして、納得がいかないのか不満げに『炎柱』はこう切り出した。

 

「御館様の推薦ならば、それはよいのです。しかし、彼の名は? 名も知らぬものを信用せよというのは些か」

「まぁ、その通りだな。理由を言っておこう。名乗らないのではない、()()()()()のだ」

「それは一体……? 」

「旧い怪異に鵺というものがある。正体不明の怪物というが、あれは()()()()()()()()()()()()のだ。名というのは、その者の正体を示す。俺は()()()()()()()()()()()()()()()。故に俺に正体はなく。他の怪異は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。だから、名は教えられない。俺の安全のためにもな」

 

 一応、明かすことができないというわけではない。しかし、彼らが敵前で明かしてしまえば、俺は正体不明でなくなる。だから、言えないのだ。

 その理由に一応納得したのか、『炎柱』は引き下がった。

 

「うん、話は纏まったようだね。じゃあ貴方を『波柱』とする。よろしくね」

 

 恐らくではあるが、産屋敷は自分の名を知っている。いや、知っていてもおかしくない。そんな気配を感じる。

それでもあえて名を呼ばないでいてくれることに感謝し、『波柱』を引き受ける。

 

「ああ、宜しく」

 




明治コソコソ噂話
[妖怪鵺]
主人公が自分に取り憑かせている怪異。
これにより、一部血鬼術を無力化できたりする。物理的なものは不可。
(例:魘夢の血鬼術、猗窩座の羅針など対象が自分に及ぶ場合)
また、他にもいろいろ効果がある。

[柱]
水柱は皆さんご存知鱗滝さん(原作で元柱といわれている)、鳴柱(雷の呼吸)は善逸の師匠桑島さん(原作で元柱といわれている)、炎柱は煉獄槇寿郎さん(原作柱の父、こちらも他の柱と同様)です。他の柱もいるけど今回この場にこれたのはこの3人だけだったよ。

この後の話でたくさん絡めていければよいかなと思っています。

誤字脱字や講評批評、質問などその他感想お待ちしております。

次の展開について中々決まらないのでアンケートで決めます。

  • 波紋による治療編
  • 各柱(原作)との絡み編
  • 各柱(本作)との絡み編
  • 以上全てダイジェストにして原作へ
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