話が思いつかなくてかけてませんでしたが、イベントで思いついたんで書きます。
ごめんよ、今回もアイズは空気だ…
静かに降り注ぐ雪は、その日の訪れを教えてくれる。
聖夜の夜。それは、誰かにとっては幸せな一時。
誰かにとっては、家族と共に過ごす大切な日。
そして、誰かにとっては、僅かな記憶にある、大切な2人の家族を思い出す日。
いつも通りの日々、何一つ変わらない、ただ人が定めた記念日のようなもの。なんでも、神になった人が生まれた日だそうだ。
世間では、家族で、友人で、恋人で過ごすのが通例らしい。
しかし今現在、このトラットリア【風の通り道】は閑散として、ベルの隣にはリヴェリアも、アイズすらいなかった。
いつもより随分と着飾って、髪の毛もキッチリとセットして。一流のコックを思わせる清潔なコックコートで、今日訪れる2人を待っていた。
「────いらっしゃいませ。ようこそ、【風の通り道へ】お待ちしておりました。さぁ、お席へ。」
今日は、今日だけは貸し切りなのだ。ベルのただ2人の、家族の予約が入っている。
「来たぞ、ベル。」
「ふふ、今年も随分と力が入っているな…楽しみにしていたぞ。」
「来てくれて…ありがと。去年はごめんね。お姉ちゃんが嫌いな食べ物入れちゃって。こうすれば、食べてくれるかなぁって思って。おじちゃんは好き嫌いしないから、献立が楽でいいや。」
「ははは、俺は文字通り、なんでも食うからな。」
「この歳になって嫌いな食べ物で口煩く言われるなんて思いもしなかったが…その気遣いは嬉しいよ。ありがとう、ベル。」
静謐な店内には、自分で稼いだお金で初めて買った、お気に入りの蓄音機。流れる賛美歌の透き通るオルガンの音が、胸に響いて痛かった。
向かい合った形で座る3人。
煌びやかな燭台と、真っ白なテーブルクロス。最高級の銀食器に、洒落たアンティークの西洋皿。オーダーメイドした、精巧なワイングラス。全部、この日にしか出さない特別仕様。
全部、目の前にいる姉がこだわっていたもの。
「ご飯は味だけじゃない。グラス、食器、皿にテーブルクロス。それに、音楽。ぜーんぶ含めて食事…だよね?おじちゃんは味と愛情だ〜って言ってたっけ。」
「あぁ、そうだとも。全ての調和が伴ってこそ一流と言える。その点で言えば、ここは毎年満点だ。」
「まったく、口煩い叔母だ。そう思わないか、ベル?料理はやはり、味と愛情だろう?」
「お前のような無骨な大男が言うと面白いからやめろ。」
銀の髪を揺らし、翡翠と灰色の瞳を優しく細めた彼女──アルフィア。そして、目元に大きな傷のある、屈強な戦士──ザルドはベルに笑いかけた。
「今年はね、デメテル様が野菜とかいいのを沢山くれてね、あと、リヴェリアさんが美味しい牛肉を持って来てくれたんだ…僕達のために。」
「そうか…あの、豊穣の女神には感謝せねばな…ついでに、女王様にもな。」
「まぁ、あの、女神と女になら感謝できる。」
語気を強めて言う2人の脳裏には、アルフィアの主神と別の豊穣の女神(美)の口喧嘩という名のマウントの取り合い。もとい、醜い女の争いを繰り広げる姿が思い浮かんだ。
「さて…作るか。」
「私達も見に行かせてもらうか。」
「ははは、今年はどれ程腕を上げたか…見てやるとしよう。」
ベルの一流料理人を凌駕する味覚は、この2人によって形成されたと言っても過言ではない。
厨房でエプロンを締めるベルをみると、どうも感慨深くなる。たった数年、されど数年。共に過ごした幼少期は忘れもしない。
「…昔は、おねしょをして私に怒られまいと、布団に息を吹きかけて乾かそうとしていたのに…立派になったものだ。」
「おい、やめてやれ。あれはこいつの中でも相当な黒歴史だろう。今はこんなに立派なんだ。そこを讃えるべきだろうに。」
「…なんか、嫌な記憶が過ぎった…」
そうして小声で昔話をしながら、ベルの作業を眺める。
「まずは、メインの牛肉…と言っても、もうほとんど完成してるんだ。」
パカりと蓋を開ければ、この日のために何日もかけて煮込んだ、自信のメインディッシュ。ゴロッと転がる角切りの牛肉はいい塩梅に蕩け、形を保ちつつもその柔らかさが伺える。角切りの野菜達の隠れた主役、茶褐色の湖に丸ごと浮かぶ*1ペコロスは、きっと柔らかく野菜の甘味とシチューの旨味を引き立たせる、最高の脇役になっていることだろう。
「ん~…いい香りだ。ビーフシチューか!しかも全て1から作ったな?これほど手間を掛けているものは久々だ…」
「お前がよく作ってやっていたな。ベルは、私の料理よりもザルドの料理を好んでいたからな…いや、実際美味かったが。」
「『おじちゃんのほうが美味しい』だったか。子供は偽りがないからな。」
「屈辱だった…何よりお前に負けていることが…」
「いや、お前のは料理とは言いにくいだろう。焼いて調味料ぶち込んだだけの男飯じゃ……」
「あ"?」
「……はは、冗談じゃないか…はは…」
乾いた笑みを浮かべるザルドは、向けられたアルフィアの睨みが今でも怖い。正直、ベヒーモスなんて目じゃなかったと思う。というか、生きていた中で一番恐ろしい。
「これね、ちゃんとブイヨンから作ってるんだ。野菜を細切れにして、弱火で煮ながら野菜のピュレにしてね…ブラウンソースも作って、ようやくできた最高のビーフシチューなんだ。」
「分かる、分かるぞベル。その苦労と喜びが…」
「ザルド…お前は、冒険者なぞやらずに料亭を開いていたほうがずっと性に合いそうだ。」
「全くだ…いや…ソレもこれも運命だ。こうして、ベルに出会ったのだから、なに…悪くないさ。」
「…そう、だな。」
そんな話をしていると、ベルはバケットを厚切りにざっくりと切り分けて、バターを溶かしたフライパンで炒めていく。
こうすることで、トーストにバターを塗るよりも、バターの焼けた香ばしさと香りをより楽しめるのだ。
「両面に焦げ目が付いたら…完成!」
バケットをフライパンから取り出し、銀のプレートに乗せて、弱火で温めていたビーフシチューを真っ白なアンティーク皿に盛り付け、上からパセリをふりかけ、3人分をサッと用意して、机にそれぞれ運ぶ。
「お待たせ!」
「ふふ、待っていたぞ。」
「あぁ!腹の虫が早く食わせろと煩いくらいだ。」
メニュー
・オラリオ風ビーフシチュー
〜バター香るバケット付き〜
そうして並んだ料理は、こんな時期にしては品数も少なく、やけに質素に見えるが、それだけに、このビーフシチューに対するベルの自信が伺えた。
「敢えてこの1品だけで勝負するとは相当な自信…我が甥ながら、大胆な事だ。」
「はははっ!料理人はそれくらいじゃなきゃなぁ!お前の親父にもその気概を見習って欲しかった……いやいや、さて…頂こう。」
「召し上がれ!」
そうして、精巧な銀食器のスプーンで、2人はシチューを丁寧に掬って、口元まで運ぶと、まずは香りを楽しむ。
「んぅ〜…やはり香りが段違いだ。煮込んだ時間も、かけた手間も違うからか…これは、赤ワインだな。間違えれば邪魔になるブドウの香りだが…いいワインを使っている。まさかこれも自家製か?」
「実は、ワインも自家製でね!デメテル様といっぱい相談して今年にようやくできたものなんだ!」
「ほぉ…通りで。私達がワイン好きなのを覚えていたのか?」
「お姉ちゃん達ワイン好きでしょ?だから、それも自分で作りたかったんだぁ…」
そうしてへにゃりと笑うベルの顔に、2人の顔も柔く緩んだ。
「さて…肝心の味の方だ…どれどれ────っ!?」
「────これはっ…!」
2人は、口に入れたシチューのあまりの衝撃に、思わず叫んだ。
『────美味い!!』
声を揃えた2人の顔は、思わずと言ったように微笑みを浮かべていた。
「くぅ〜!ブラウンソースがいい味をしている!まろやかで力強い香りと、芳醇で濃厚な味…さながらワインを嗜んでいる様な…ある種の品を感じる!」
「シチュー特有の粉っぽさもなく、味もしつこ過ぎず飽きさせない。見た目も満点…最後に散らしたバジルは……オラリオバジルか…通常のバジルよりも癖が強く扱いにくいあの香草をよくぞここまで…」
「お肉も食べてみて。野菜も、とっても美味しいんだ。」
1度シチューを飲み込んだ2人は、それぞれ肉と野菜を掬いあげて、大きく口を開けて頬張った。
「────はぁ〜っ、美味い!肉の旨味、油、柔らかさ。共に完璧!スプーンで押しつぶすだけで解れる程にホロホロ…これは、想像以上だ…!バケットのバターの香りとも絶妙に合う!」
「人参、じゃがいも…それに、ペコロスだったか。それぞれが柔らかく、しかし野菜としての食感を残している…味も染みていて…野菜が主菜になっている…というのだろうか。いや、本当に美味しいよ。」
「美味しかったらいいな…はい、ワイン。」
トクトクっとグラスにワインを注ぎ、ベルも自分の分のグラスにワインを注ぎながら、1人喋り始める。
「…そういえばね、アイズがLv8になってから、色々あったんだよ。」
「あの娘が…Lv8か…時が過ぎるのは、早いな。」
「…ベルは金髪にやけに憧れがあったなそういえば。」
「悪い神様がオラリオを転覆させようとしてた計画とすごく強かったらしい眷属を、アイズとオッタルさんが無傷で叩き潰して、土下座させてた。」
「Lv8からは本格的な人外になるからな…」
「その更に上にLv7で届きそうだったお前が言うか。」
そうして、なんでもない話をした。
今年になってアイズとお付き合いを始めたことに、アルフィアが若干キレたり。
オッタルとの関係に、ザルドは気恥しそうに頭を掻いた。
なにより、2人にとっては幸せそうに今年1年の思い出を語るベルの笑顔を見れた事がとても嬉しかった。
そして、ベルも酒が進み、1人でワインひと瓶を飲み切ろうかと言うところまで行った時に、ポツリと心の内が漏れ出した。
音が消えて、それまで感じていた熱も、全てが消えた。
「…なに、やってんだろ……1人で…」
1人店内で、まるでそこに2人がいるかのように喋り、店を貸し切って、食事まで用意して。
目の前にあるのは、もう冷めてしまったビーフシチューと、形見として残された2人が身につけていたものだけ。
もう、灰色の姉も、緋色の叔父も、誰もいないのだ。
「ははっ…馬鹿だなぁ…本当に…」
魂は輪廻する。死ねば、人の身であるのならば、どこで死のうと、どう死のうと、例外なく天に帰るのだ。幽霊なんてものも、絶対に居ない。
どんなに望んでも、再会はありえないのだ。
『強くなれなんて言わない。泣くななんて言わない。だが、男なら…覚悟を決めた男を、黙って見送ってくれ。なぁに、苦しくないさ。辛くないさ。お前だけは、知ってくれているのだから。なぁ────弱くあってくれよ、ベル。』
叔父は、最後の邂逅で語った。この世で至上の悪となる訳を、その願いを知ってくれている、お前だけは忘れない。だから辛くないと、血濡れのままに笑っていた。
『お前は、置いて行く私達を恨むだろう。お前から私達を引き離したあの神を恨むだろう。それでいい、恨んでくれていい。だから、忘れないでくれ。お前を愛した、英雄達がいた事を────お前は、弱くていいんだ。ベル。』
恨んでいい。だから、私達を忘れないで欲しい。身勝手でも、その先にあるお前の幸せを、私は掴むために今死ぬのだと。血を吐きながら、笑って火の中に身を投げた。
「忘れる、わけ…っないのにさぁ…!」
恨んださ、憎んださ。2人を連れていった神に何度も石を投げた。人の身と変わらぬ神にとっては、子供が投げた石でも、痛かっただろう。
目の前で姉を殺した少女達に、言葉を投げつけた。酷い言葉だったろう。優しい彼女たちの心に、きっと幾度となく刺さっただろう。
叔父を殺した男に、殴りかかった。自分の手がボロボロになるまで殴り続けた。武骨なあの武人は、ただ目を瞑って自分の痛くもない拳を何時間も受け止めていた。
ヤケになって、冒険者になろうとして恩恵を無理言って刻んでもらって。結局、姉を失ったその場所に対する恐怖で、1歩も動けなかった。吐きそうな所を、アイズに連れていかれただけで、終わってしまった。
僕は、英雄になれなかった。
それでも、月日は経って自分の周りの状況も変わっていった。
『私が、英雄になるから…ベルは、そのままでいて。』
そんな事をアイズが言ってくれた。
不甲斐なくて、情けなかったけど、それだけが支えになっていた。
その弱さが、ベル・クラネルであると言うように、自分には弱さがついてまわったのだ。
自分には、どうすることも出来ない。
弱くてごめんなさい。何度そう嘆いたか。けれど、何も変わらなかった。
そうやって酒のせいもあって泣いていると、どこからとも無く、鐘の音が聞こえてきた。
「…お姉ちゃんの、鐘の音…」
ゴォン、ゴォン
響く鐘の音は、いつも聞いていた姉の物と酷く似ていた。
「ふふっ…温かい…」
感じるはずのない温もりは、音に乗って。不器用な優しさを運んでくれた。
ベルは毎年こうして誰にも知られずに、ただ泣いている。2人の優しさを思い出してしまう。
それでもきっとベルはまた、この聖夜にパーティーを開くのだ。
それが、ベル・クラネルの弱さであり、2人が願った、変わらぬベルだから。
「…メリー・クリスマス。」
誰にも届かぬその言葉を、鐘の音が連れ去った。
カランコロンと、ドアが開いた。
夜の帳がおりた店内に、大きな影が入り込んだ。
「クラネル……寝ているのか。」
この店の常連である、オッタルだった。
机に突っ伏して眠るベルの前には、すっかりと冷めてしまった2人分のビーフシチューと、グラスに注がれたワイン。ベルの傍に置いてあるボトルを見れば、ほぼ空になっている事から、相当飲んだ事が分かる。
露骨なため息と共に、そばにあったブランケットをかけて、ベルの向かい側に目を向ける。
「…そこに、いるのか…?」
暫くの沈黙の後に、らしくないと苦笑してから、ベルの頭にそっと触れて、髪を梳くように撫でる。よく見れば、涙の後が深く残っていた。
「…んぅ……おじ、ちゃん…お姉ちゃん…」
「……アイツらは、こんな風にお前を撫でたのか…」
相変わらず、この少年の前だと、らしくないことばかりしてしまう。
数年前。ベルはどこか、ザルドの影を追うように、オッタルの背をついてまわった時期があった。その時も、こんな風に撫でてやったのを覚えている。
その様子に、
宿敵とも言えた。因縁とも言えた。勝手に挑んで、勝手に目指すべき頂きをそこに見いだしていた。その頂きから託されたような少年に、オッタルもどう接していいか分からず、アタフタしていたのは、きっと消せない記憶だろう。
ザルドは、どう思っていたのだろうか。最後の瞬間。自分に託した言葉は、ザルドの心残りだったのだろうことは分かった。
『この身が悪に堕ちたのだとしても…この名が永劫に消えることの無い悪の烙印であるとしても…俺は…ザルドと言う、1人の人間は願ったのさ……屈託のない愛を向けてくれる、あの子の……平穏な未来を────』
今際の際は、厄災を前にする人類などかなぐり捨てて、ただ1人の少年の平穏を願っていた。
目を閉じていたオッタルは、ゆっくりと錆色の瞳を向けて、淡々と語った。
「今や、俺たちはお前達がいた時代の勢いを取り戻しつつある。最後の英雄は、新たに誕生する。」
その約束が、オッタルを縛り付ける鎖だった。それで良かった。強く、さらに強く。
その約束は、新たな英雄を誕生させる糧に。
「────喰らうぞ、ザルド。貴様の願いすら…俺は、糧として。そして約束しよう…貴様が、その今際の際まで望んだ、最後の願いを…!」
ただ、それだけが言いたかった。この少年が家族の温もりを求めて、この聖夜にこのようなことをしているのは、耳に挟んではいたが、果たすべき約束を果たすその時に、こうして来たかった。
そうして、その場を去ろうと扉に目を向けると、外に4つの影が見えた。
「…驚いた。貴方もここに来ていたのね、オッタル。」
「『猛者』…ですか。」
「珍しいお客さんどすなぁ…」
「過去なんざ振り返らない質だと思ってたけど、そうでも無いのか?」
「…アストレア・ファミリアか。」
そこには、アストレア・ファミリアの団員であるアリーゼ、リュー、輝夜、ライラの姿があった。
「…お前達も……か。」
「あら、貴方も?意外ね、主神以外興味無いのかと思っていたけれど?」
「俺はここの常連だ。クラネルの料理にもてなされている客に過ぎん。」
「彼の料理は、そこまで美味しい…そういう事ですか。」
「へぇ…猛者行きつけかぁ…アールヴの紋章まであるし、ここマジでやべぇな。」
「…まぁ、私達が顔を出していいのかは、若干疑問だがな。」
様々な反応を見せるアストレア・ファミリアの面々を前にして、オッタルは踵を返すようにバベルに足を向けた。
「行くのね、猛者。」
「…俺は、約束を果たすだけだ。」
立ち去る武人の背に、4人はまた自分たちが殺した女の最後を思い出した。
『きっと、私達の思い出が、あの子を縛り付けるだろう。けれど…いつかあの子が…私達を忘れるくらい、幸せで溢れる世界を────』
アリーゼは、そんなアルフィアの言葉を思い出して、いつものように得意げに笑った。
「無理よアルフィア!彼が貴方達を忘れる未来なんて、いつになっても来やしないわ!」
だって、何年経っても彼はこうして家族を想っているのだ。こればかりは、正義の使徒と言われる彼女たちでも一生無理だ。
彼の優しさを、温もりと平穏を。そして、孤独を知っている彼女たちは、いつだってこの約束を胸に誓うのだ。
「彼が、剣を握らぬ未来を。私も願う。」
「子を抱き、幸せに溢れる家庭を築く様が、目に浮かぶようでございますねぇ。」
「泣き虫で、弱くて。それでいいんだぜって、言ってやれるくらい、何にも怯えない未来を。アタシだって願ってるさ。」
「ここに新たに誓いをたてましょう!約束するわアルフィア!彼の平穏を!貴方の願いを!必ず実現させてみせる!」
剣を合わせた正義の天使たちは、英雄の階段を駆け上がる。
『────正義の剣と、翼に誓って!!』
ここは、オラリオ。英雄が産まれる都市。そして、誰よりも英雄を願った者が、想いを託した街。
「この店を訪れる時は、私達が英雄と呼ばれるその時に……打ち上げでもしに来ましょう!」
「えぇ、必ず。」
「そうしましょう。」
「だな。」
「じゃあ…行くわよ!ダンジョン!」
最後の英雄達は、いつだって誰かの願いを胸に、歩みを進める。
次回は…
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寝正月!
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実家回っておせちを喰らう!