本当はハロウィン当日に出したかったのですが、出したと思ったらパソコンの不調で初期化、履歴すらだいぶ前のものになっていたのでガン萎えしてました。
では、じきはずれですが、どうぞ…
グツグツ滾る、鍋の中。かき混ぜかき混ぜドロドロと、真っ赤な果実をボトリと落とす。
「ふふふ…ふふふふ…」
怪しい笑みを浮かべながら、白い影が鍋をヘラで掻き混ぜる。
その様子を、背後の壁から覗く金色の視線。すると、白い影がグリンっと振り返り、視線をにらみ、不気味な笑顔を浮かべた。
はっと飲んだ息に、バレやしないかと胸の拍動を一層高鳴らせる。
その視線が消えて、そっとまた壁に隠れながら、白い影の様子を伺う。すると、その場に白い影は影も形もない。グツグツと甘い香りを漂わせる鍋があるだけだった。
そろ~っと、足音をたてずに鍋に近づき、ソロリソロリと忍び足ですぐ近くの鍋に手を伸ばす。
そう、彼女は気づいていなかった。背後に忍び寄った、真っ白な兎の影に。
「何してるのかな?アイズ。」
「─────ッ!!??!」
ビクッ、と肩を跳ね上げたアイズは、背後に仁王立ちを決めるベルに、顔を青くしてギギギッと錆びついた動きのまま、背後を振り返った。ニッコリと微笑むベル。いつものアイズならば真っ先に抱きついて、自分も笑顔を浮かべているところだっただろう。そう、平時であるならば。
「毎年毎年…何回言えばわかるのかな?このトフィーアップルは孤児院の子どもたちに用意してるものだよって言ったよね?」
しかし、今ばかりはその微笑みが、ダンジョンのモンスターよりも怖い気がした。
「あ、いや…その…」
オドオドとどもるアイズが、伸ばしていた手をスっと自分の後ろに隠した。
鍋の中には、真っ赤な塊───透明の水飴にコーティングされたイヌリンゴ。現在、オラリオにて開催されている祭りにおいて、重要な意味を持つお菓子。トフィーアップル。それを摘み食いしようとしたアイズは、それはもう毎年のように怒られている。
「去年はボクスティ10人分つまみ食い、その前はかぼちゃパイを1ホール…その度にギリギリで作らされる僕の事を考えてくれないかな?」
「そ、それは…ベルの料理が美味しいから…」
「…いや、それは嬉しいけど…って!それとこれは別の話だから!」
うぐっ、と唸ったアイズを正座させて、ちょっと嬉しそうに口元を歪めたベルだったが、キュッと口を締め付けて、アイズを叱りつける。
「僕もボランティアで参加しているだけだけど、これも大事なイベントだし、いつも渡しに行く時楽しそうにしてるじゃないか。」
「それは…そうだけど…」
毎年開かれるこの祭り。ノリノリで仮装して子供達を追い回してるアイズにとっては、まぁなんとも言えないのだ。知り合いの女神様が開いているオラリオの大孤児院に、炊き出しや援助を行っている2人にとって、このイベントはそこの子供達と触れ合える大切なイベントなのだ。故に、このギリギリでつまみ食いをされて、全員分をまた用意しなくてはならないのは手間がかかる。それに、祭り価格になっているのか、普段安い食材が異様なまでの高騰を見せている。あのベルが提携している果樹園と喧嘩1歩手前まで行ったほどに。あのベルが、だ。
「君は知らないかもしれないけどね?この時期って材料費が馬鹿にならないんだ。特に、お祭りに使うものなんて…経費で落としたら2ヶ月分は飛ぶんだよ?」
「ごめんなさい…」
アイズはそう言いながらも、今も甘く魅力的な香りを放つ鍋に目が釘付けだった。ベルは、「色気より食い気か…」なんて呆れながら、アイズに餌を出すことにした。
「今日のお祭りが終わったら、夕食は少しだけ豪華にしようと思ってるんだ。」
「本当…?」
「勿論!だから、今は我慢して?」
正座するアイズの頭を撫でながら、ベルはよしよしと呟いた。今までアイズの
しめしめと悪い笑みを浮かべ、ベルは漸くゆっくりと調理に取り組める。そんなことを思いながら、横から鍋に伸ばされたスプーンを叩き落とす。
「あっ…」
「…」
せめて水飴だけでも。なんて思考が見え隠れする表情を見せるアイズは、「ヤバっ」と言うような顔を見せてから、そろ〜っと厨房を出ていこうとして、余計にベルに怒られた。
「…アイズ、準備はいい?そろそろ行くよ。」
「平気…衣装は注文通り完璧な仕上がり。仮装も準備出来てる。」
ダンジョンに潜む兎型のモンスター、アルミラージに仮装をしたベル。そして、その隣にいるモフモフの尻尾を揺らし、紫がかった狼の耳を生やすアイズが、ベル謹製のお菓子を大量に持ちながら、孤児院の協会のドア前で待機していた。
そして、にっこりと笑った2人は大扉を開けて大きな声でこう言った。
『みんなー!ハッピーハロウィン!!』
その声に、中にいた子供たちが一斉に2人に殺到した。
『トリックオアトリート!!お菓子くれなきゃイタズラするぞ〜!!』
そう、今日はハロウィン。過去に存在した収穫祭であり、現在では子供たちが仮装をして街を練り歩き、決まり文句を言って菓子をねだる。今ではオラリオ恒例の行事だ。
「よーし!みんなー!順番に並んでねー!」
『はーい!!』
「ねーちゃん!はやく!」
「おにーちゃんもはやく!」
アイズの声に元気よく反応した子供たちは、2人の前に並んでいく。
木製のバスケットに、棒を刺したトフィーアップルを子供達に順番に手渡していく。子供たちは、キラキラと光る真っ赤なキャンディーを貰い大興奮。ベルはその様を満足気に眺めていた。すると、品のある微笑みを称える妙齢の女性と、子供のように笑う少女神が現れる。
「本当に、いつもありがとうございます。クラネルさん、ヴァレンシュタインさん。」
「楽しそうだねぇ?いつも助かってるよ…ベル君にアイズ君!」
「マリアさん、ヘスティア様!」
「お久しぶりです。」
シスターの格好をした女性と少女。この孤児院の院長であるマリアと、この孤児院の主神である、孤児や孤独の母である神ヘスティアが笑顔を浮かべながら、ベルの隣に駆け寄った。
何故、ベルとアイズがボランティアをしているのか…それは、ベルが店を開いたその翌年、バイトで雇ったヘスティアが、偶然見つけた孤児院の話をした事にあった。
自分が孤児であったことや、アイズの提案で度々このような催しを行うことになったのだ。
「しっかし、相変わらず君の料理は美味しいよね。これが毎日食べられるアイズ君は羨ましいよ。」
「ふふん…当然。それに、料理だけじゃなく、可愛い。」
「ハイハイ、ありがとうアイズ。」
「本当におふたりは仲がよろしいですね。仲睦まじい事は良きことですよ。」
常に肩を並べる2人を微笑ましい思いで眺めるマリア。そして、2人を羨ましげに眺めるヘスティア。
「いいよなー、僕は将来の伴侶なんて居ないしさー。喧嘩とかしたりするの?」
「んー…したことあったっけ?」
「…本格的なのは、ないと思う…?子供の頃も、仲良かったし…」
そうだよねー。と笑顔を向け合う二人を見て、やはりヘスティアは少し羨ましかった。
すると、孤児院の子供達が駆け寄ってきて、ベルに群がった。
「ねー!遊ぼーアイズー!」
「うん、いいよ。何して遊ぼっか!」
鬼ごっこやかくれんぼが挙がる中、子供に埋もれるアイズは楽しそうにしていた。
そんな所を、懐かしそうに見つめる。
「ベルもこれくらい小さい時は、みんなより元気だったよね。」
「まぁ、確かに。いっつもアイズの帰りを部屋で待ってたよ。それは今も変わってないけどさ。」
なんだかんだと遊んでいると、時間がだいぶ経ってしまい、もう帰る時間に。
「お二人共、今日はありがとうございました。」
「本当に助かったよ!2人とも。ロキのところにいるのが勿体無いくらいだ!」
「相変わらず仲悪いんですね…あれ?そう言えば、あの3人はどこに行ったんですか?今日見てませんけど…?」
「あっ…フィナにライ…フゥも居ない…?」
2人は、いつも最後まで近くにいた印象的な3人の子供たちを浮かべた。
すると、マリアはそう言えばと二人を見た。
「あの3人は、去年のハロウィン終わりから学区に行っています。」
『ええっ!?』
驚く2人を可笑しそうに笑ったヘスティアは、子供の成長を見守る母親のような微笑みを浮かべながら、3人を思った。
「あの3人はこの中では1番の年長者で、責任感も強かったからね…3人とも君たちを目標に、大きくなって帰ってくるってさ。」
「ライとルゥはアイズさんのような冒険者になるために…フィナは、ベルさんの様な料理人になりたいと言っていました。そして、ここの子供たちを支えたい…と。」
「そ、そうなんですね…」
「私を、目標にはしない方がいいと思うけど…」
そんな驚きを持ちながら、高い志をもつ子供たちに目標にされた事で恥ずかしくも、誇らしい気持ちになった。
名残惜しさを引き摺りながら、二人は子どもたちに来年も来ることを約束して、孤児院を出た。
その帰り道、手を繋ぐ2人は、今は会えない3人の事を考えていた。
「子供の成長って…本当に早いなぁ…去年に会った時は、まだ子供だと思ってたのに…」
「うん…でも、成長ならベルだって凄いかったよ?会った時は、言葉もたいして喋れなかったのに、すぐに話せるようになって…今じゃ、身長も同じくらいになっちゃった。」
「そりゃあ、あれから10年近く経ってるしさ…そうじゃなくて!心の話さ。」
「心の…?」
「そうそう。そうしてみるとさ…彼らはもう、子供じゃないのかもね。」
「…そっか…なんだか────」
寂しいね。
その言葉を、アイズは飲み込んだ。
ベルの言葉に、数年前から3人の友達であるアイズは、なんだか寂しく感じた。その寂しさは、ベルが「独り立ちをする」と宣言した時の様で、そうでないようで。
どこか、複雑な寂しさだった。
それを察したのか、ベルはそっと肩を寄せ、アイズに寄り添った。アイズは、無言でベルの肩に寄りかかる。
家につくなり、アイズはリビングのソファーにどっかりと座って膝を抱えて何やら考え事を始めてしまった。
ベルは、アイズの後ろ姿に微笑みを零し、調理を始めることにした。
「さてと…今年はちょっと豪華にしなきゃね…」
ベルが最初に取り掛かったのは、ハロウィンの代名詞とも言えるかぼちゃだ。
半包丁を入れて、半分に切ったものを四等分にして、蒸し器の中に入れて30分放置。
「次は…うん、よく漬かってる。」
棚から瓶詰めのレーズンを取り出す。中のレーズンはラム酒に漬けられていて、甘く、ほろ苦い味わいを醸し出している。
そして、次に用意するのは、準強力粉、きび砂糖、トレハロース、塩少々、無塩バター、スパイスミックス、イースト菌、全卵を混ぜた生地を少し発酵させた物。
それをキッチンに置いて、ラム漬けになっているレーズンを入れ混ぜる。そして、ベルの隠し味を投入。
「…緊張するなぁ…」
そのまま捏ね上げ、ケーキ型に詰め込み、オーブンで20分焼き上げる。
そして、蒸しあがったかぼちゃの半分を小さく角切りにする。そして、生クリーム、塩適量、胡椒少々、バターで炒めたベーコンブロック、玉ねぎ、ブロッコリー、かぼちゃを投入して、しんなりとしてきたら、パイ型にしっかりと敷いたパイシートの上に、炒めたものを入れて、溶き卵4つを満遍なくかけ、チーズをたっぷりとかける。そして、ケーキ型と同じオーブンで同じ時間こんがりと焼く。
「さーて、次は…アイズが好きなやつでも作ろうかな。」
その後、すぐさまベルはにんにく、玉ねぎをみじん切り、新鮮なイカを輪切りに。オリーブオイルを加えて熱したフライパンに、唐辛子を半分。それを炒め、唐辛子の香りが引き立ってきたところで、トマト缶を入れる。ここでポイントは、フライパンの底が見えてくる位に水分が飛んだら、みじん切りにした玉ねぎとにんにく、イカを投入。
夏に知ったことだが、アイズはイカがお気に召したようなので、今日はアイズの好きなものを作ることにした。
「さて…そしたら…白ワイン、水、コンソメ、イカスミペーストを加えて…塩、胡椒で味を整えて…弱火でじっくり炒める…」
その間に、ベルは作り置きにしていた生のパスタを沸騰したお湯で少し固めに茹ですぐに水を切って、フライパンに加え、しっかりと絡まるように炒める。
「よーし…完成!」
その時に、丁度こちらを壁際から覗くアイズを発見する。
「アイズ、どうしたの?」
「…べ、別に…その…お腹減って…」
「もう少しだから、フォークとナイフ…あとは、グラス用意しといて。」
「…うん…」
アイズの少し暗い雰囲気を感じながら、頭を撫でて調理に戻る。
その時、丁度オーブンに入れていた料理が完成したようで、チンッ!と焼き上がりを知らせるベルが鳴った。
オーブンを開けると香ばしい香りと、少し甘い匂いが漂う。
「うん!いい出来だ!」
ふたつを取り出して、ケーキ型は、切り抜いてバターを塗り、しっかりと冷ますために切り分けて皿に盛る。
パイ型はそのまま取り出し、8等分に切り分けて、大皿に盛る。
「アイズー、出来たよ!食べよー!」
〜今日のご飯〜
・ベル特製、濃厚イカ墨パスタ
・ふわふわ卵と野菜のパンプキンキッシュ
・ラム漬けレーズンのバーンブラック
2人は席に着いて、手を合わせる。
『いただきます』
アイズはいつもよりは元気がないが、ベルの料理を見たら少し元気になったのか、ベルに取り分けられたキッシュを、大きく頬張った。しっかりと噛み締めて、味わって、飲み込む。パスタにも手を伸ばして、アイズは頬をリスのように膨らませた。
「…おいひぃ…おいひぃよぉ…」
「そっか…良かった。」
カリッとしたチーズが、ふわふわの卵を包み込む様に口の中で混ざり合い、甘いかぼちゃが更に味をひきたてる。1件美味しそうに見えないイカ墨パスタだって、1度味を知ってしまえば、もう虜。魚介の香りが口いっぱいに広がって、濃厚な味わいを醸し出す。
アイズは、少しだけ目じりに涙を溜めながら、心の内に溜まっていた何かを吐き出す。
「…みんなが、どっか行っちゃう気がして…ベルも、どっか行っちゃうと思って…!」
「そっか…子供の成長って…本当に早いからね…」
目尻に溜まった涙を拭われながら、アイズはやけくそを起こしたように食べ続ける。これはきっと、今までの不安や心配が爆発してしまったのだろう。そう言えばと思い返せば、ベルが店を開いて独り立ちをするとロキに宣言した時も、誰よりも反対したのがアイズだった。生い立ちを知ったベルとしては、あれは不味かったと反省している。
柔らかな黄金の絹を撫でて、優しく微笑む。
「大丈夫さ。僕はずっといるつもりだから。」
「…うん…約束…」
「うん、約束。それで…さ、このケーキ食べてみてくれない?」
「ん、これ…バーンブラック…?」
「そ、食べてみて?」
このバーンブラックは、ベルとアイズが初めてのハロウィンに作った料理で、その時に初めて失敗した、色々な意味で苦い料理なのだ。
アイズは緊張した面持ちで、この料理の味を思い浮かべた。
「前作った時は…すっごく苦くって…」
「大丈夫!もうあんなミスはしないよ。」
ミスの原因がベルのオーブンの焼き時間ミスだったのだ。それを払拭するために、3年越しに挑戦した。まぁ、それ以外にも作ったわけがあるのだが。
「じゃ、じゃあ…いただきます…」
頬張ったアイズは、本当に驚いた。広がるレーズンの甘みとラム酒の苦味。ぎっしりと詰まった生地がしっかりとした食べ応えを与えてくれる。そして、香ばしい香りが、更にアイズの手を進ませた。
「お、美味しい…!美味しいよ、ベル!」
「良かった!いっぱい食べてね!」
「うん!」
ハムハムと食べているアイズを、楽しそうに見ていると、アイズが食べかけのバーンブラックを差し出してきた。
「あ、あーん…」
「…ふふっ…あーん…うん!よく出来てる!」
「当たり前…ベルの料理だもん…美味しいに決まってる。」
「なんでアイズが誇らしげなのさ。」
呆れ笑いをこぼしたベルは、その時を今か今かと待っていた。そして、アイズのバーンブラックが最後の一口に差し掛かり、その1口を頬張る────
「ヒック…」
ことは無かった。
「……ん?」
「ヒッ……ヒッ…」
アイズの目がぼーっとし始めて、若干頬が赤くなる。何が起きたのか分からないベルは、ようやく思い至り、自身の失態に頭を抱えた。
「────しまったぁ…!
「ベリュ〜」
舌っ足らずなアイズが机を跨いで、服が汚れることも気にせずに撓垂れ掛かってきた。
「アイズの弱さを舐めてた…ロキ様に言われてたのにぃ…」
「ベリュ〜?ねぇ〜?」
折角こんな回りくどい真似までしたというのに、最後の最後で自身の詰めの甘さに涙を見ることになるとは思ってもいなかった。
ベルに抱きついたアイズは、暫く匂いを嗅いだり甘噛みしてから、自分勝手に寝てしまった。
ベルは心臓に悪いアイズの行動に、未だに鼓動を高鳴らせながら、深い溜息を吐いて、アイズの食べかけた最後の一口をフォークで切り分ける。
「はぁ…こんなものまで入れたのに…本当に情けないなぁ…」
取り出したものは、耐熱性のおもちゃの指輪。そして、ベルの懐に入っていた、アイオライトの宝石が嵌め込まれた指輪の入った箱を、机に置く。
「ほーんと…決まらないなぁ…」
呆れながら、穏やかな寝息をたてて眠るアイズの頭を撫でる。
「君と初めてハロウィンに作った料理で、決めたかったんだけどなぁ…」
仕方ないか、とベルは諦めて、指輪を自分の隠し場所に隠してから、しがみつく様に眠るアイズを寝室まで運んで、アイズの汚れた服をぬがし、寝巻きに着替えさせて、自分も寝る支度をして、同じベットに潜る。
「ベリュ〜…ん、どこ行くのぉ…」
「ここにいるよ。僕が初めて愛した人…」
「んへへぇ…」
手を握れば、デヘヘっとだらしなく笑ったアイズは、先程の暗い雰囲気は吹き飛んでいた。さらりと流れる髪の毛を撫でる。
「
────なんてね…おやすみ、アイズ。」
額に口付けをする。
小さなリップ音が、寝室に響いた。
バーンブラックに指輪を入れるのはしっかりと意味があり、指輪が入っていた場合は結婚を意味するらしいです。
ちなみに、アイオライトの石言葉は『初めての愛』や『癒し』『不安の解消』です。
結婚石としても有名らしいのでこの石にしました。