クラネルさんちの今日のご飯   作:イベリ

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遅くなりました。諸事情でこっちに手をつけられなかったことをお詫びします。お正月話やろうと思ってたらバタバタしてて完全に時期をはずれてしまった…ので、3月のイベント、ひな祭りを開催いたします。

今回はアイズよりもリヴェリアとの絡みがメインとなっております。

今回でファミリア内でのベルくんの立ち位置がわかるかも…?


今日は楽しいひな祭り

「ベルー!準備できてる?」

 

「できてるよー、そろそろ行こっか。」

 

二人揃って家を出る。とびきり着飾って、とびきりの笑顔で。極東の衣装、春の訪れとともに咲くとされている、桜の花弁を模した柄をあしらった桃色の袴を纏って。

極東に存在する古き伝統的な行事、知神のタケミカツチに教わって、料理の知識も十分、抜かりはない。

 

女子の健やかな健康と成長を願って、綺羅びやかに着飾らせた人形を飾り、厄や穢を人形に移し身代わりになって貰うという、極東の季節行事。

 

桃の節句。今日は、楽しいひな祭りだ。

 

 

 

「ロキ、ベル連れてきたよ。」

 

「おお!やっと来たか!ベルにアイズたん!おかえりー!」

 

「おかえり、ベル。待っていたよ。」

 

「久方ぶりだな。おかえり、ベル。皆が今か今かと待っていたぞ。」

 

「おう、坊主!酒は持ってきたか!お主の作ったニホンシュは格別だからな!それと、何じゃ…よく帰ったのう。ゆっくりしていけ。」

 

「こんにちは!お久しぶりです!」

 

「あら、帰ってきたわね?おかえりなさい。」

 

「おぉ~、店主くん!いらっしゃい!いや…お帰りなのかな?」

 

ここは【黄昏の館】。名実共にオラリオ最強とうたわれるファミリア。ロキ・ファミリアの本拠。かつてベルが住んでいた、実家の様な場所。

順に神ロキ、団長であるフィン、副団長のリヴェリア、幹部であるガレスが、他にも事情を知るレフィーヤ、ヒリュテ姉妹が一同に歓待する。ベルは少し戸惑いながらも微笑みで返した。

 

「はい…ただいま帰りました。」

 

気恥ずかしさを感じながら、主神と幹部たちに囲まれて───どこか、本当の家族のような暖かささえ感じる。久方ぶりの帰宅。

 

「さて…今日のメインイベント!始めるでぇー!!」

 

その号令とともに、背後に布をかけられ隠されていた七段飾りの大きな雛壇が披露される。そこには男雛、女雛を始めとした雛人形が厳かに飾られていた。

 

「…綺麗…!」

 

「ほんと…僕もこんなにすごいなんて思ってなかったよ!」

 

「むふふー!せやろ?なんたって、アイズたんに、レフィーヤ、ティオナにティオネ、女性団員()のためだけに、うちがオーダーメイドで作り上げたんやからなぁ!」

 

ロキが自慢げに、しかし悲しげに声を張り上げた。懐がだいぶ寂しくなったのだろう。ベルは心情を察して遠い目をロキに向けた。

雛壇の前では、ベルの横から無理やり引っ張りだされたアイズが、ティオナやティオネ、レフィーヤ、ベルは名も知らぬ女性団員と共に談笑している。

戸惑いながらも、アイズが笑顔を見せていることがたまらなく嬉しかったりするのだ。

 

「…お前はいいのか?」

 

そう離れたところで見守るベルの隣に立ったのは、リヴェリアだった。

 

「リヴェリアさん…えぇ、僕はいいんです。彼女が笑顔でいるなら。」

 

「お前は、昔から随分と無欲だな。」

 

「いいえ、十分に欲深いですよ。アイズを独り占めしてるんですから。」

 

笑って返したベルに若干呆れながらも、リヴェリアは嬉しそうな表情を浮かべた。

 

「やっぱりお前は…昔からいい子だな…色々と、感謝している。」

 

「…いいえ、感謝しなきゃいけないのは、僕の方です。」

 

「全く謙虚な子だな…今日くらいゆっくりしていってくれ。また後でな。」

 

そう言って頭を撫でて隣を離れたリヴェリアに、ベルはポシャりと呟いた。

 

「…母さん…か…」

 

ぽそっと零した呟きは、喧騒に飲み込まれた。

今も雛壇前が賑わう中、ベルはそ~っと抜け出して、今日の宴会用の料理を用意することにした。

 

「さて…今日は何を作ろうかな…」

 

そうしてベルがキッチンに入って、食材を前にしていると、頭にポンッと手を置かれた。

 

「全く…ちっとも言うことを聞いてくれないな。たまには休めといっているのに…」

 

「り、リヴェリアさん!?」

 

ベルの頭に手をおいたのは、リヴェリアだった。彼女はやれやれと呆れたように首を降ると、髪を纏めひとつ結びにして、薄緑のエプロンを身に纏った。

 

「手伝おう。ベルとキッチンに立てるなんて暫くなかった。それとも…母と(・・)料理なんて…お前もそう思ってしまうか?」

 

「─────いいえ…ううん、嬉しいよ母さん…手伝って欲しいな。」

 

「任せろ。始めにお前に料理を教えたのが誰だったのか…思い知らせてやる!」

 

イタズラっぽく笑ったリヴェリアに、ベルはやはり敵う気がしなかった。いつも、彼女にはいつも心を読まれっぱなしだ。彼女はベルが拾われて以降も、随分と世話をしてくれた。ベルが独り立ちを決心して、修行の為にある酒場に口利きしてくれたのも彼女だったりする。だから、彼女には頭が上がらないし、自分が唯一母を感じることができる人物なのだ。

 

それに、こうして彼女の子として振る舞えるのが、嬉しかったりするのだ。

 

「それで、今日は何を作るんだ?」

 

「今日は、せっかくだから雛祭りにちなんだご飯を作ろうかなと思って。『ちらし寿司』っていうんだけど。」

 

「ほう…流石だな。情報収集はぬかりないか。」

 

「もちろん!その辺は丁寧に聞いてきたから!」

 

グッと力瘤を作ってアピールするベルがどうにも可愛くて、撫でてやりたくなったが、場所が場所なので、己の欲を律した。

 

「…そうだな…よし、私も久々だが、包丁くらいは扱える。」

 

「本当?母さんが台所に立ってるところ久々に見るかも。」

 

「そうだな…もう少しお前が帰ってくれば、私も作る機会があるのだがな?」

 

「あはは…お店が意外と忙しくって…」

 

「ふふっ、わかっているさ。お前の店が軌道に乗ってきたようだし、盛況と噂も聞いている。店には夜にしか行けないから、盛況の様子を間近で見たのは、ほんの数回だがな。」

 

度々リヴェリアが店に足を運んでくれるのだが、そのときは他のエルフが王族の身分であるリヴェリアに恐れ多いと客足が急に遠のいてしまう。そのために、彼女はベルの店に立ち寄ることを遠慮している節がある。正直、ベルの店の利用客はエルフとヒューマンがとにかく多い。そのせいも有り、リヴェリアは深夜帯も営業している週末にしか行かないのだ。

 

「もっと来てくれてもいいのに…集客率よりも、母さんが来てくれたほうが宣伝になるんだけどなー。」

 

「嗚呼、母まで利用する強かな子に育ってしまうとは…私は悲しい…よよよ…」

 

「はははっ、ウソウソ…普通に来て、僕のご飯を食べて欲しいな。」

 

「…そこまで言うなら、今度は昼時に行かせて貰うとするか。」

 

「うん!精一杯おもてなしするよ!」

 

こうして、来店の約束を取り付けたベルは、嬉しそうに鼻歌を歌いながら、調理に取り掛かった。その後ろ姿を微笑みと共に見つめるリヴェリア。キッチンに並ぶ二人の姿は、本当の親子のように見えることだろう。

 

「まず、鍋にお湯を沸かす。それと同時に海老を剥く。このとき、海老の頭を根本からとって、えびの両足の間に親指を入れ込んでそのまま殻と身を引き剥がすように片側へと身を寄せていくとツルっと剥ける。」

 

「おぉ…流石、プロだな。手慣れている。」

 

初めて海老に触れるリヴェリアとは違い、なれた手付きで瞬時に30程剥いてしまうベルの手際を、感心したようにリヴェリアは唸った。

 

「そしたら、剥いた海老の背中に切れ目をいれて、切れ目から見えている背わたの下に、爪楊枝の先をくぐらせるように浅く差し込んで、背わたを引きずり出して、お湯に入れてボイル!」

 

「…どうしてそうホイホイできるんだ…」

 

「慣れだよ、慣れ。母さんだって、やってればできるようになるよ。」

 

「むぅ…そんなものか…?」

 

手際が良すぎるベルの手付きに、感嘆を漏らしながら作業は続く。

 

「そしたら…人参を細切り、レンコンは薄いいちょう切りにして酢水にさらしてからしっかりと水気を切る。

干し椎茸は水で戻して柔らかくなったら石づきを落として薄切りにする。絹さやは筋を取り、熱湯でさっと茹でて半分に切る。」

 

本当に、ちょっとリヴェリアが手を拭いている間に、すべての作業が終わっている。魔法を使っているんじゃないかと疑い始めてしまう程だ。

 

「次は、鍋に干し椎茸の戻し汁と水を合わせて入れ、砂糖、酒、醤油を適量加えて火にかける…人数が多いから適当でいいんだ。煮立ったらニンジン、レンコン、干し椎茸を加えて炒め煮にする。5分ほど煮て水分が少なくなったら火を止め、しばらく置いて味をなじませる。その間に錦糸卵を作る。」

 

さっと慣れたように用意されたフライパンと、ベルの真剣な顔を見て、リヴェリアは成長を感じて嬉しくなると同時に、少しの寂しさを覚えた。

 

(もう…こんなに大きくなってしまったのか…早いものだ…)

 

「ん、どうしたの母さん?」

 

「…いいや、あまりにも早いものだからな…驚いてしまった。」

 

「アイズにも言われるんだけど…そうなのかな…?」

 

「あぁ、お前のその技術は確かなものだ。誇ってくれよ、私のお墨付きだ。」

 

「じゃあ、今度から店頭に飾っておこうかな、『あのリヴェリア・リヨス・アールヴお墨付き!』とかどう?」

 

「ほう?ならば私直筆のサインでも飾ってみるか?街中の同胞(エルフ)が挙って来そうだがな。」

 

「あははっ、それいいかも!」

 

なんて、冗談を挟みながらも着々と準備は進んでいく。薄く焼いた卵を丁寧に細切りにしてフワッと空気を含むようにほぐしておく。

 

「さって…ボイルした海老は水で締める。そしたら…母さんはいこれ。」

 

「ん?うちわ?何をするんだ?」

 

「そりゃあ扇ぐのさ。まぁ、僕をじゃないけどね?」

 

土鍋から炊きたてのご飯を大きな半切り樽に移して、しゃもじに酢を垂らす。

 

「お酢を入れて…ご飯を切るように混ぜる。あ、母さんご飯に風を送ってほしいな。うん、ありがとう。お酢が馴染んできたら砂糖と塩少々を入れる。」

 

「コメを扇ぐのか?」

 

「うん、扇ぐことで余計な水分を飛ばして、ご飯のベタつきを防ぐんだ。それに、熱で酢の風味とかが飛ばないようにとかね。」

 

「初めて知ったぞ…博識だな。」

 

「まぁ、酢飯自体が極東の文化だから…あそこは閉鎖的すぎて、文化とか技術とか、直接聞かないとわからないから。」

 

「なるほど…やはり、世界は未知に溢れているな。」

 

世間話を交えながら、完成した酢飯に水気を切った炒め煮野菜を入れて、さっくりと混ぜる。

 

「味はこのくらいでいいよね?」

 

「どれどれ…うん、これだけでも十分に美味しい。」

 

「ふふふっ、これからもっと美味しくなるから見てて!さーてこの基礎に、いくらをたっぷり、蒸し海老は豪華に丸ごと!錦糸卵を盛り付けて…完成!!」

 

地味な配色だった酢飯が、あっという間に色鮮やかに変化する。リヴェリアはその変化に舌を巻いた。

 

「美しいものだ…極東は食をも一つの芸術と捉えることがあるらしいが…頷ける。」

 

 

 

─今日の献立─

 

・ベル特製海鮮ちらし寿司

 

 

 

「よし!みんなのところに持って行こう!」

 

「手伝うよベル。随分と大きいからな。」

 

「ありがとう、母さん!」

 

二人で抱えてやっとの大半切り樽を抱えて、未だ喧騒の止まない広間に持っていく。

 

「おまたせしましたー!ご飯できましたよー!」

 

「おー!なんか見当たらん思ったらご飯作ってくれとったんか!ウッヒョー!しかもメッチャ美味そうやん!!てかエプロン付けたポニテリヴェリアマジ萌!!」

 

「やかましい、寄るな。」

 

「ベル!リヴェリアといたんだね。」

 

「うん、母さ…リヴェリアさんが手伝ってくれてね。」

 

「…あぁ、一人では大変そうだったからな。この大人数だ、手伝いくらいいるだろう?」

 

「そういう事…それに、アイズは袴着てるからさ。汚れちゃれあれでしょ?だからそんなむくれないで。」

 

どうして自分を呼ばなかったんだとむくれるアイズを宥めているベルを見て、リヴェリアは少し悲しげな表情を浮かべた。

 

「今日も変わらず、ベルのご飯は美味しそう…」

 

「うわっ!すっご~い!これリヴェリアと店主くんで作ったの!?」

 

「ほんと、綺麗ね!」

 

「うわ~…本当にプロですね…」

 

「こりゃ酒が進みそうだわい!ベルー、ニホンシュを頼む!」

 

「うん、これは本当に美味しそうだ。早速食べてみてもいいかい?」

 

「どうぞ!召し上がってください!」

 

一同がベルとアイズに倣って手を合わせる。

 

「それじゃあ」

 

『いただきます!』

 

それぞれが皿に盛り付け、口に運んでいく。

甘酸っぱい酢飯が、いくらや蒸し海老とマッチして、なんとも言えない幸せな味を引き出してくれる。やはり、極東料理は万人受けすると言われただけはある。

 

「ん~…美味しい!ベルの料理はもはや中毒レベル。」

 

「不穏なこと言わないでくれないアイズ?」

 

「ほんっとに美味しわよね…これで女だったら…強敵だったかも…!?」

 

「ほんにょこへおいひいひょね!いきゅらでもはべられはう!」

 

「ティオナさん、せめて飲み込んでから喋ってください~!」

 

「酢飯なんて久々に食べたわい…やはり酢飯にはニホンシュじゃな!カパカパ進むわい!」

 

「本当、とんでもなく美味しいね…これをどうにか遠征で食べられればいいんだけれど…おっと、止めておこう。何かあったら本気でアイズに殺される。」

 

一部不穏な言葉が聞こえたが、アイズがすぐさま睨みを効かせ黙らせた。アイズの隣りにいたベルは、離れたところにいるフィンの発言など知る由もない。

一人離れたところでその様子を眺めるリヴェリアは、どこか上の空だった。すると、トトトっと白兎が近寄ってきた。

 

「母さん、はい。取り分けてきたよ。」

 

「…あぁ、ありがとうベル。いただくよ。」

 

「うん!召し上がれ!」

 

満面の笑みで返されたリヴェリアは微笑んでから、ちらし寿司を頬張る。お酢は馴染みがないものだったが、嫌な風味ではない。初めて食べるいくらとやらもプチっと口の中で弾けて、濃厚なタレを引き出してくれる。自然と、口が咀嚼をはじめて、ゆっくりと飲み込む。感想は、まさに条件反射的に零れ出た。

 

「あぁ…美味しい。美味しいぞ、ベル!」

 

「本当!良かった、そう言ってくれるのが一番嬉しい。」

 

心配そうな顔から、一気に花が咲いたように笑顔を見せたベルの頭を、リヴェリアは撫で回した。

 

「こんなに一人前になっているとは、なにかご褒美でもあげなければな?」

 

「いいよ、そんなの。母さんが僕の料理を食べてくれるだけで…僕は幸せだから。」

 

「…そうか。」

 

「ベルー!」

 

「呼んでるぞ。行ってやれ。」

 

「うん。じゃ、一杯食べてね!」

 

そうして離れていくベルの背中を、ただ見つめた。

 

「ベル、イザナミ!」

 

「はいはい、おかわりね。薮蛇丸のマネしなくていいから。」

 

そうしてじゃれる二人の姿を見るのが、どうにもこそばゆく、嬉しい。この胸のざわめきすらも、成長の証だと収めることにした。

 

 

 

 

 

「今日はありがとうございました!」

 

「こっちこそやでベル!あんな美味しいもん用意までしてくれて!何より、アイズたんの袴姿が良かったわ~!!」

 

「美味かったぞ、ベル!今度の遠征打ち上げはベルのところでやるかのう!」

 

「馬鹿者、こんな大人数の打ち上げをあそこでやれるか!」

 

「じゃあ、二次会かな?幹部のみなら行けそうだけれど。」

 

「それ、賛成ー!」

 

そうして、夕暮れとともに二人を見送るために、玄関に幹部が勢揃いした。

 

「では…また近い内にこさせてください!」

 

「あぁ、その時は歓迎するよ。」

 

「いつでも来い!儂秘蔵の酒を馳走してやる!」

 

「いつでも来てな、ベル!待っとるでー!」

 

「また来てくれ…ベル…」

 

「はい…また!」

 

背中を向けるベルに、リヴェリアは未だに迷いを抱いていた。ベルが自分のことを公に母と呼べないのは、リヴェリアの立場的に混乱を招いてしまうと、幼いながらに聡いベルは理解していたから。

それに、自分の臆病さもある。本当に、彼の母としてできているのか。不安なのだ。

 

だけど、だけれど

 

それでは、あまりに悲しい。

 

リヴェリアは、果たして決心した。

 

「ベル!」

 

「母さん…?」

 

立ち止まったベルにしっかりと聞こえるように、大きな声で、満面の笑みで伝える。

 

「お前の帰りをいつでも待っている、ここはお前の家だ…辛いこと、嬉しいこと、悲しいこと…何でもいい。暇になったから来たでも構わない。だから…私に…母に顔を見せておくれ…我が息子よ(・・・・・)!」

 

「────」

 

大声で暴露されるそれに、知らぬ周りは困惑する。ベルは呆けたまま、自然とこみ上げる何かをグッと噛み締めて、負けないくらいの声で返した。

 

 

 

 

 

「うんっ!行ってきます!母さん(・・・)!!」

 

「────行ってらっしゃい、ベル。」

 

 

 

 

 

このとき、本当の意味で、二人は家族になれた気がした。

 

微笑むリヴェリアに、フィンがいいのかと声をかける。

 

「いいのかい?リヴェリア。今まで隠していたのに。」

 

「あぁ…いいんだ。私を母にしてくれた子…隠し立てする意味がないだろう?それに…ずっとそう呼んでほしかった。」

 

「…それもそうだね。」

 

 

 

 

3日語、【風の通り道】には、美しい額縁に飾られた色紙が一枚。店頭のショーケースに飾られていた。

 

 

 

 

『味保証!我が名はアールヴ』

 

 

 

 

そしてこれから、エルフの客が以前の30倍になった。




なんか、女の子の祝日みたいに言われてるのにベルくんとリヴェリア中心になっちまった。許せ、今日はイチャイチャなし!

はい、エドテン。
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