鉛色から空色へ   作:雨が嫌い

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『なんだ、このソラの存在感…』
ここに来てやっと、オリ主らしい感じになってきた。

VSアリア。
決着します。




第3話 『称賛』

!!!

「おいおい、マジかよ……」

「誰だよ。アリアの瞬殺で終わるって言った奴は……」

先ほどまで、声を大にしてソラをバカにしていた面々は揃ってその勢いを無くし、固唾を飲んでアリアとの戦いに魅入っている。

「何だよ、今の技。全然出だしが見えなかったぞ!?」

「何か、どこか同じような光景を見た気がする」

「あの一年、もしかしたらもしかするんじゃねえか?」

「…上勝ち…アリア相手に。まさか、な…」

縦横無尽に駆け抜ける二人のように、観客たちも興奮の色を醸し出してくる。

(…ほう。あのレキが態々選んだ奴なだけあるわ。まだまだ甘ちゃんやけどな)

 

とある武偵高は言った。

強きは美なり(strong is beauty)

武偵──特に強襲科(アサルト)では強いことはそれだけで素晴らしいことなのだ。

弱肉強食の世界。

ここでは、強者は受け入れられる。

あの根暗気味のキンジでさえ、強襲科では一種のスター扱いなのだ。

アリアのように、直接人が寄り付かなくとも、羨望の眼差しが送られている。

ならば、そのアリアと互角に戦っているソラに向けられる気持ちがどんなものなのかは、想像に難くないだろう。

 

「どーだっ! これがソラ君の実力だよ!」

(何で、間宮が)

(そんなにも)

(威張ってるんだ…?)

あかりと一年の強襲科生徒でした。

二、三年の前で威張るわけにもいかないのも確かだが…。

少なくとも、一年生の大半はソラのことをある程度知っている。何せ、組手をしたことがある者も多いのだから。

さすがにアリア相手にここまでやるとは思っていなかっただろうが。

しかし、アリア先輩相手でも、喰らいつきはする。──その位にはソラを評価している者は少なからずいた。

「あかり、おまえどっちに勝ってほしいんだよ…」

「そんなのもちろんっ! アリアせんぱ……ソラく……あれ…? …ライカぁ。あたしどうすればいいの!?」

「いや、知らねえよ…」

憧れの先輩と、大事な友達の板挟みに悩み涙目のあかり。

「それにしても、ソラの奴──」

「──朝霧ソラが、これほどの使い手だったなんて!?」

ライカの思考に割り込むように、少し離れたところで聞き覚えのある声が聞こえた。

「あれって…」

確かめるようにあかりが、人だかりをかき分けながら進み、ライカもそれを追従する。

「……完全に計算外だわ…(あかりに手を出す不届き物を有罪判決にしようにも、この実力じゃ正攻法では無理そうね)」

「あっ。やっぱり、高千穂さんだ」

「げっ。こいつもいたのかよ」

そこにいたのは、強襲科一年Aランクのエリート。高千穂麗その人だった。

いつも通り、愛沢姉妹(取り巻き)を連れて、腰に片手を当てたポーズで立っている。

ただ、考え事に集中しているせいか、あかりの接近に気づいていない。

「……財力を使うのは…効果的じゃないわね。絡め手にしても相手は諜報科。こうなったら、佐々木志乃との共闘も視野に入れないといけないわ……」

センスを口元に当ててブツブツと呟くその姿にあかりの頭の上に「?」が浮かんだが、すぐさま気を取り直して、再び声を掛ける。

「おーい。高千穂さーん!」

「…何よ! 今大事な考えごと…を………あかり?」

「やっと、気づいてくれたぁ。高千穂さんも来てたんだね!」

「あ、あかり、ど、どうしてここにいるっちゃ!」

「どうしてって…あたしも強襲科の生徒だし…」

「そ、そうだったわね。オホホ…」

(何か、今物騒なこと考えてなかったか、こいつ)

下手に取り繕う麗。半目でそれを睨むライカ。鈍感あかり。

純粋なあかりは、このまま汚い世界のことは知らなくていいのだ。うん。

「アリア先輩は当然として、ソラ君もすごいよねー」

「そうね。悔しいけど、かなり高レベルな戦いであることは否定できないわ」

「……そうだな」

 

「おら殺れ。そのまま殺っちまえ!」

益々、外野もヒートアップ。

そして、こんなのが教師でいいのだろうか東京武偵高。

 

(──異常だ)

スゴイスゴイと周りがわめく中、ただ一人、ライカはそう思っていた。

この強襲科の空気にでは無い。

(今のソラはおかしい。何で誰も指摘しないんだよ。あかり、おまえは何も思わなかったのか…?)

それでも、熱は冷めることは無く燃え上がる。

 

──緋色に輝く炎のごとく。

 

 

 

 

「アリア先輩…随分と楽しそうですね」

僕からの攻撃を喰らったにもかかわらず、この人は面白いと言う感情を前面に押し出している。

……Mなのだろうか…?

冗談だ。

「あんたこそ気づいてる? 自分が笑ってるってこと」

「…えっ…」

思わず右手を頬に添えると、口元が確かに緩んでる。

自覚しているよりも、僕は楽しんでる…?

こんな感じは初めてだ。でも、悪くない。

「楽しい…?」

いや、そうじゃない。

「──楽しいですね。アリア先輩!」

「そうね。ソラってば、強襲科(ここ)に染まりすぎたんじゃない?」

こっちにばっか来るからよ。

呆れた風にそう言うアリア先輩。

「それは…何と言うか…怖いですね」

「そんなランランとした目で言われてもね…」

元祖戦闘狂にそんな事言われる今の僕って……

「それと! わかったことがあるわ」

ヒュン!

チィ! 不可視の投剣はまたも、躱された!

「その技の欠点。いくつかをねっ」

「…へぇ」

「まず、両手同時に放てない。構造上ワイヤーをからませた技と複合もできないんでしょ? そして、何より弾数制限(・・・・)!」

ガガンッ!

ギィィィンッ!

動きを掴んできたのはお互い様だ!

そんな、単純な軌道じゃいくらでも防げる!

「腕の動きを阻害することの無いように、あまり多くは仕込めない!」

「…さぁ、どうなんでしょうね?」

「ナイフを右手から左手に持ち替えていたのがいい証拠だわ! 左手はもう弾切れってわけね!」

ドンッッ!──『瞬脚・廻』!

──キィィィンッ!

「その技も! 踏み込む音が大きくて、始点がまるわかり。目で追えなくても死角からしか来ないと分かっているなら、いくらでも対応できるわ!」

それはあなただからです。普通はわかってても捉えられんのですよ…。

やっぱり強すぎだ…この人。

「アリア先輩って、ホントに人間ですかっ!?」

「いや、あんただって、十分人間離れした動きしてるわよ…」

確かに、このスタイルは欠点というより、動きの疎外を抑えるために、暗器をやたらめったら仕込めない。

袖に、いくつかの棒手裏剣。

懐には、匕首の他にナイフが二つくらい。

あとはまあ、一応ワイヤーは持ってるけど。今は意味ないし。

装備を多くすると、『不可視の投剣』だけでなく『瞬脚』も使えなくなってしまう。

軽装備、一対一の短期決戦用装備なのだ。

「常に接近戦に持ち込めばいいだけです!」

「確かに、防ぐのはともかく、離れるのは無理そうね」

キィン! キィン!

匕首と懐から取り出したナイフでの二刀流でアリア先輩を攻める。

対するアリア先輩も小太刀二刀流にシフトチェンジし、応戦してきた。

二人の間に風切音がこだまする。

数手に渡る斬り合いは、お互いに一歩も譲らなかった。

よし! 斬撃戦には中距離戦のような技術の差は無い!

なら、基本的に身体能力が高い僕が有利──

「──なんて考えてるなら、甘いわよ!」

跳ぶように向かってきたアリア先輩は、斬撃をすり抜け、僕の手に足を絡ませた。そのまま『クルンッ』と一回転するようにして──

「わっ!? な──」

投げ技!? バリツか!

ほとんど曲芸に近い技だ。さっきの意趣返しのつもりか!?

このまま地面に叩きつけられるのは勘弁な僕は、匕首を手放し、空いた手で地面を弾く。

バンッ!

更にもう一回転して頭を上に戻し、しがみついているアリア先輩をそのまま逆に投げ返そうとしたところで、ひょいっと抜けだされた。

 

──ここだ!

 

ああ、アリア先輩。

確かにあなたは強いです。でも、推理はやはりうまくないようですね。

さっきのアリア先輩の推論、実はいくつか間違いがありましたよ。

いや、態と間違えるように誘導したんですけどね。

確かに弾数制限はある。

でも、左手にはまだ一発分残っているんです。

それともう一つ。

そう、悪いけど僕が勝たせてもらいますよ。

僕らの間は、ギリギリナイフが届かない程度の近距離。

ここからなら、いくらなんでも躱せない!!

 

体勢の崩れたアリア先輩に最後の凶刃が迫──

 

「…あら、両手で撃てたのね」

「えっ!?」

ダンッ!

不可視の投剣を放とうとした刹那、何かが右袖に当たり、ナイフが弾かれた。

「ぐっ!?」

そして、左手からの(隠していた)攻撃は。

「──ッ! 一発くらい、当たる覚悟があれば、どうとでもなるわ、ね!」

アリア先輩の何も持っていない(・・・・・・・・)右肩に命中した。

一瞬の攻防だった。

僕は背中を地面に付け、アリア先輩に押し倒されて、首に小太刀を突きつけられている。

カランカラン──

静寂の中、響く音。アリア先輩が投げ、僕の腕を弾いた小太刀と、僕のナイフが地面に落ちた音だ。

「あたしの勝ちよ」

「…はい。僕の、負けです」

僕は、勝てなかった…。

最後で、本当の意趣返し。この人は、本当に負けず嫌いだなぁ。

悔しい……

 

ワァーーー!!!

 

大きな歓声の前に少しビクッとする。

あっ…。目立ちすぎた…?

アリア先輩相手だもんな…。調子に乗ってるとか思われてたらどうしよう?

「アリア相手によくやったぞー!」

「ああ、すごかったぞ一年!」

称賛にも聞こえるのは僕の勘違いだろうか?

「おうおうおう! 朝霧やったか? 神崎相手にようやったわ。おまえ強襲科に来いや。ウチが特別に扱いたる」

死後至るにしか聞こえない。

「…ダメヨ、蘭豹先生。朝霧チャンハ諜報科(ウチ)ノ秘蔵ッ子ナンダカラ」

ウー教員。いたのか…相変わらず姿は見えないけど。

そして、その評価は初めて聞きましたよ。

因みに、駆けこんでくる、興奮した強襲科生徒たちに恐怖を覚えるまで、あと十秒だった。

 

 

 

 

あそこから逃げ出した僕は、人通りの少なくなった廊下を歩いていた。

「はぁ…。さすがに少し堪えた」

あのままだと、野次馬にもみくちゃにされてたな。四月のキンジさんのごとく。

こういう時、気の隠形はホントに便利だ。

それにアレ──

 

『何で、全力で戦わなかったの?』

本気で戦いました。これはウソじゃないです。

 

確かに僕には奥の手が三つある。

でも、二つは物理的に使えなかったし。一つも状況的に使えなかった。

あの時は、本気だった。アリア先輩は、少し不満げだったけど理解はしてくれた。

それに、こういうのはあんな衆人観戦の前で見せるようなものじゃないしね。

「あっ」

…そういえば、何で『不可視の投剣』が見切られていたのかを聞くの忘れてた。

 

 

「朝霧ソラ君! ソラ君じゃないっすか! こんな所で会えるなんて嬉しいっす!」

聞き覚えの無い声に呼び止められる。

──まただ。

またこれだ。知らない人が僕の事一方的に知ってる状況。

この入り方って大抵、僕が碌な目に遭わないんだよね……

「えっと…?」

振り向いた先にいたのは一人の少女だった。廊下には他に誰もいないから、声を掛けてきたのは、この少女だろう。

髪は肩までかかるくらいの長さ。内側に向かって軽くカールしている、ふんわりした銀髪。

ただ、顔は東洋人っぽいけど。ちょこちょこ見える八重歯がどこか小悪魔的雰囲気を漂わせている。身長は佐々木と同じくらいだろうか?

細身な分だけ、身長以上に──以下に小柄な感じがするけどね。

誰だ…? 見覚えないんだけど。

「…もしかして、ウチのことわからないっすかぁ?」

シュンとした、小動物を彷彿させる仕草が、僕の罪悪感をえぐる。

「あ…。待って、今思い出すから…!」

とは言ったものの、全然わからない! 中等部が同じだったとかか…?

いや、でも……

「わくわく」

ああ……わくわくしていらっしゃる…。

「り、リーファン…?」

いやいやいや、誰だよ。自分で言っておいてなんだけど!

「そうっす!」

「マジで!?」

ミラクル大勝利!?

僕は今日から天運を名乗ってもいい気がするぜ。

 

「はい。初めまして、銀華っす」

「初対面じゃねーか!!」

何だよ、それ! 僕の悶々とした時間を返せよ!?

「あっ。硬貨じゃないっすよ? 金角銀角の銀に蓮華の華で、銀華。愛称としては『銀ちゃん』がおススメっす」

イタズラめいた笑顔に、イラッドキッとした。ただし比率は9:1。

「おいコラ。待てコラ」

「愛称は銀ちゃんがおススメっす」

「…ねえ、話聞いてよ。銀華とやら…」

「愛称は銀ちゃんがおススメっす」

「……銀ちゃん。話聞いて?」

「おおっ! いきなり愛称で呼んでもらえるとはっ。これはウチに気があるって考えてもいいっすか? いいっすよね! あっ。でも、ごめんなさい。ウチはまだソラっちをそんな目見られないっていうかぁ。あっ。ソラっちのことを嫌いなわけじゃないっすよ? 好き嫌いで言ったら、むしろ大好きっす。…きゃっ。言っちゃった」

ソラっちときましたか。

もう、何か嫌いな人との会話と流れが似過ぎていて、一周回って逆に清々しいんだけど。

で、もう言ってることグチャグチャだし。

「悪いけど、Cカップ未満は対象外なんだ」

「ガーン!! フラれたっす。しかもセクハラで!」

カツェに嘘はついていない。選べる立場にいないって言っただけだ。

それに、これこそただのジョーク(嫌がらせ)だよ? やられっぱなしは癪だしね。

「で、その銀ちゃん(貧乳)が何の用?」

「あれ? 何か今、すっごい悪意を感じたっす…」

…鈍くは無いみたいだ。

「とりあえず用件は? 話が止まってるし」

「そうっすねぇ。いやぁ、見たっすよぉ。アリア先輩との戦い」

見たのかアレ。ということは、こいつは強襲科…?

「あっ。ウチは野次馬じゃないっす。これホント。銀ちゃんウソつかない」

「うん。野次馬より厄介そうなのは見てればわかる」

「酷いっすぅ。まあ、それは置いといて。ウチはソラっちのファンなんです」

「は?」

ファン…? 扇風機とかそう言う系…?

何この子。意味が解らないんだけど。

「いやいやいや。そっちじゃなくて、愛好者の方のファンっすよ!」

「むしろ、そっちの方が解らないんだけど…」

「ソラっち。カッコイイし、ファンがいても不思議じゃないと思うんだけどなぁ」

ほう、カッコいいソラっちとやら。

そいつはどこにいるんだ。少なくとも僕は知らんぞ、そんな奴。ああ、紹介しなくていい。メンドイから。

「さっきの試合見てた人からファンが出来ないとは限らないっすよ? ソラっち大人気の予感ビリビリ来てるっすよ。もうドラえもんのスネ吉兄さんくらいの人気っす!」

「それ、人気あるのか…?」

「ニコニコ」

いや、ニコニコ、じゃなくてね…?

「ギラギラ」

「むしろ、狙われてる!?」

「ぴゅーんっ!」

ぎんか は にげだした。

「………」

えっ。今ので話終わり!?

「おいちょっと『PLUUUU!』──ッ!」

鳴らされた携帯に気を取られて隙に、僕のファンを自称する少女はどこかに行ってしまった。

何だったんだ、アレ。嵐のような奴だったな…。

「──もしもし」

『ああ、朝霧。少しいいか?』

電話の相手はキンジさんだ。

「はい。大丈夫です」

『ああ、この前言ってた単位のことなんだが……』

 

 

 

 

──翌朝。

僕は第二グラウンドに呼び出された。

僕を呼び出した相手はあのキンジさん。何でも彼の単位に関わることらしい。

協力すると言った手前、別に呼び出されたことに不満は無いのだけど。

「はぁ…『サッカー』ですか?」

「ああ、そうだ。人数がまだ10人しかいなくてな。ダメもとで今日は呼んだんだが……忙しかったか?」

「いや、別にそんなことは無いですけど」

練習自体は普通に出られるね。

「一応聞くけど、朝霧。おまえ、サッカー知ってるよな?」

「常識の範囲でなら」

足でボールを蹴る。ゴールに入れると1点。キーパーは決められた範囲内でなら手を使ってよし。イエローカード二枚、レッドカード一枚で退場。

「──そんな感じですかね」

「ああ、それだけ知ってれば十分だ」

じゅ、十分なんだ…。

細かいルールはもちろん、実際にはやったことの無い素人なんだけど。

でも、その理由はすぐに分かった。

 

サッカーそっちのけでアホを追い掛け回しているアリア先輩。昨日の今日で元気なものだ。

これは僕が言えることじゃないけど。

明らかに運動音痴な星伽先輩と平賀先輩。

フランス人なのにサッカー知らなかったジャンヌ先輩。ただし、ブルマは素晴らしい。足とか白くてすっげー綺麗だなぁ。……おっと。

ルール知らない上に腹が減って力が出ない状態の風魔。

星伽先輩を厭らしく見ている大柄な男子。多分先輩。

レキ先輩。

それに経験者がなんと、一人しかいないらしい。

 

などなど、と。問題点を挙げればきりがない。

キンジさんには、僕でさえが、どれだけまともに見えた事だろう。

勝てば、1.2単位。負ければ、0.6単位のこの任務。

キンジさんの進級に必要な単位があと0.7単位だから、

 

「……とりあえず、あと0.1単位ですね」

「そこは諦めるなよ!」

 




◆◇◆◇◆

・アリアに敗北した。
  『知名度』が20上がった。
  『戦闘経験』が4上がった。
  称号【諜報科の秘蔵っ子】

・銀華に出会った。
  『SAN値』が3下がった。


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