それはそうと、そろそろ作者の原作知識が尽きましたので完結方向に向かっていきます。
売ってなかったんだよ。
前々話にて、アイシャと春姫がついてくると書いてましたが、実際にはアイシャのみです。
修正しました。
ベル・クラネルの日記:10
█月█日
ウィーネが拐われた。
犯人はカーリーファミリア……
アマゾネス供を、なんとか撒いて帰ってきた時に現場に居合わせたのだが、ロキファミリアに襲撃されて見失った。
アマゾネスの言葉で何か言い残していったのだが、僕にもアイシャさんにもわからなかったので、ちょうど襲ってきていたロキファミリアのアマゾネスに翻訳させた。
「今夜、あの砂浜に1人で来い」という意味だと聞きだし、用済みになった姉妹を格納した。
帰るのが遅くなりそうだから早めに日記を書いたので、晩御飯は抜き。
█月█日
いやー、今日はとても良い日だ!
実験動物がたくさん手に入ったし、ウィーネも無事。
更に広大な土地と船が手に入った!
気分が良いので、ロキファミリアのアマゾネス姉妹は返してあげた。
お土産として、魔液を服用させてあげたくらいには、清々しい気分だ。
切り札の魔法その1は想定通りの効果を発揮したし、切り札その2の試作品の稼働データも得られた。
それと、アイシャさんへのプレゼントも渡した。
火精霊の護布を参考に、装着者に高い耐火性能と精神力を流すことで火の付与魔法を発動できる、火精霊のブレスレットと命名した一品だ。
火精霊の護布は、火精霊が自らの魔力を織り込んで作る。
魔力とは精神力であり、即ち精神力自体を直接操れるならば、改造も難しい事ではない。
今回は火精霊の護布を解き、属性付けした魔液に浸したりして効果の拡張を行い、織り方で付与魔法を付属させた。
氷耐性は消えたが、火という括りにおいて、できない事はあんまりない!
そう言い張れるだけの出来だ。
それと、ウィーネの正体がバレた。
拐われた時、ネックレスが千切れかけていたようだ。
ヴィーヴィルというモンスターを知らない子供達は大丈夫だったのだが、ロキファミリアの誰かに見られていたらしい。
変身アイテムの存在がバレ、変身していた姿から宿がバレ、ウィーネを見て人間みたいなモンスターがいることがバレ……
色々考えて相談した結果、オラリオに戻ることにした。
色々トラブル続きで使い続けることになって、そろそろ魔石が尽きそうだったのでちょうど良い。
しばらくはイシュタルファミリアが匿ってくれるそうだし、何か手土産を作っていこう。
今日の晩御飯は舟盛りと蟹……の予定だったのだが、ロキファミリアが襲撃してきたので御破算。
この所業、絶対に許さんからな。
食べ物の恨みは、末代まで祟られても仕方ないものだと知るが良い。
そのためには、神々が管理しているという魂を確認・接触・加工する方法を見つけなければ……
来世、来来世、そのまた来世までも、死因が餓死になるようにしてやる……!
█月█日
久しぶりに椿さんとヴェルフに会いにいった。
抱きつかれた後、バックドロップを叩き込まれた。
死ぬかと思った。
まあそれはそれ。作品を見せてもらった。
初めて此処に来たあの頃と違って、イシュタルファミリアとの取引で金はあるのだ。
そういえばマトモな打撃武器を持っていなかった事に気付いたので戦鎚、手軽な武器も欲しかったのでダガー、そして切り札製作に必要だと思った肩まで覆う不壊属性付きの籠手を購入。
改造するつもりという事を伝えると、その現場に立ち会う事を条件に許可が出た。
なので、工房を借りて戦鎚とダガーを改造した。
籠手? ちょっと素材が足りなかった。
先ず戦鎚は、土属性の属性付けをした魔液に漬け込んだ。
土属性の魔液に漬け込むと、重く鈍く頑丈になりやすい傾向がある。
今度、リリルカさんの武器にも同じ処置を施すか、聞いてみることにする。
ダガーは実験動物の1匹が使っていた、蠱毒の付与魔法を付与してみた。
これでこのダガーは切れば切るほど、より深い毒を持つこととなる。
コッチは魔法を発動するための結晶化した固体魔液燃料を入れるためのスペースと、魔法を発動するための印字を刻み込んで完成。
その結果、椿さんから技術指導を頼まれた。
明日も特に予定はないはずなので、魔液を寝る前に服用する事を条件に受けた。
前に装備の整備方法を教わったしね?
もちろん魔液の効力と原料、安全性が証明されたわけではないということは伝えてある。
製法はまだ秘密だ。
そういえば、フリュネさんがなんか面影がないくらい変わっていた。
身長は変わらず、スラッとした美人になっていた。
思わず名前を聞きなおしたくらいは驚いた。
今日の晩御飯は久しぶりのミアさん特製定食。
僕は知らないけど、母親の味っていうのはこういうのなのかもしれない。
█月█日
本日は椿さんへの指導日。
先ずは魔液の効果が発揮しているか確認。
その後は昨日買っておいた魔石製品を分解して刻まれた紋様の解読、平行して精神力の操作の練習を行った。
コレでは鍛治師というより、魔道具屋のようだと言われたが、実際そうなのだから仕方ない。
簡単な魔法の詠唱と精神力の動かし方を教えたあたりで今日はおしまい。
それと、夜にダンジョン内に入った時にリリルカさんを見かけた。
なにかのストレスを発散するかのように……なんだろうアレ。
大斧と戦鎚と槍を足して2で割ったような武器を振るいながら、ゴライアスと戦って……蹂躙していた。
確かゴライアスはレベル4くらいのモンスターだったはずなので、リリルカさんはレベル4以上の強さになっているらしい。
昔は卑屈で内気でだったリリルカさんが、あそこまでアグレッシブになるだなんて……
今日の晩御飯はパエリア。
同じ海鮮系の料理でも、刺身や海鮮丼とは別方向で美味しい。
遊びで食材をダメにする、食い切れない量を注文して残す、他人の食事の邪魔をする、米粒を残す、明らかに食べきれない量をチャレンジメニューとして作った料理人。
この5つの条件のどれかに当てはまった人は断食でもして、食材への感謝を思い出して欲しい……!
米一粒一粒に、神が宿っているのだ……!
火精霊の護布みたいな護布アイテムは、精霊が自らの魔力を織り込んで作ったって書いてあるのを何かで見た。
はて、精霊って今もいるの?
もしいるなら、ヴァレン某やクロッゾが優遇される理由がわからん。
血を与えるとかなら捕獲して、血を奪うことで量産できる。人間ならやる。
逆に居ないとすれば……作る手段がない可能性を考慮すると、水精霊の護布を水着に改造したロキは死罪が妥当なのでは……?
フリュネ、モデル体型に。
最早骨格からして別人。身長は2M超えくらいしか特徴が残ってない。
頭のサイズから違うって、本当に人類だったんだろうか…?
ベル君
切り札1
・使えばカーリーファミリアを、生きたまま捕獲する事ができる魔法。
切り札2
・現在試作品
・籠手を素材に使う予定
どっちも一応、元ネタにする予定の物があります……が、1は効果とか色々完全に違うので、信用しないで下さい。