ベル・クラネルの日記帳   作:重言 白

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シンダー・エラの可能性-part2
条件って
イメージ出来ること
体格が似通っていること(将来的に消えるかも?)
の2つだけ。
高レベルになって、ミノタウルスを一撃で消し飛ばす自分
とか
イメージするものは常に最強のリリ自身です
とか出来る可能性も……?


ベル・クラネルの日記:4

 █月█日

 

 朝の運動にリリルカさんがついてくるようになった。

 非力な筈の小人族が拾った大剣を小枝のように振り回している姿を見ると、恩恵の強化率は凄いと思った。

 人のふり見て我がふり直せというが、冒険者に対する自分の考えが少し甘かったかもしれない。

 ちょっと乱雑に扱ってしまったので、今度椿さんにメンテナンスの方法を習いに行こう。

 お願いしに行くんだし、何か手土産を持ってくべきだよね? 

 女性用の化粧品や置物、流行りのお菓子とかより、実用的な物……なんだろ? 

 鍛冶場で使う物は論外として、彼女が使いそうな……そうだ! 

 コレは僕よりシルさんやリューさんの方が詳しいと思うので、今度お店を教えてもらおう。

 それはそうと今日、何故かロキファミリアの人が訪ねてきた。

 この間僕を睨んでいたうちの1人……名前は知らない女性が急に尋ねてきて、いきなり「そこの人間、ついて来なさい」とだけ言って何処かに行ってしまった。

 なんだったんでしょうね? とシルさんと話していると、怒り心頭になった女性が戻ってきた。

 何故ついてこないのか! と怒鳴っていたが、彼女は不審者について行ってはいけないという、一般常識を学ぶ機会がなかったのだろうか? 

 そもそも用件も何も言わず、人間が彼女の命令に従うと思って……ああ、そういえばエルフは、基本的に多種族を見下してるんだっけ? 手や肩に触れられたくらいでガチギレする程度に。

 同じエルフのリューさんが優しいから忘れていた。

 ……彼女達を拘束した状態で、目の前で住処の森を焼き払えば、少しはその高慢さが治るかな? 

 伝説のクロッゾの魔剣と同等の物を量産できれば、不可能じゃないと思う。

 結局、彼女は名乗ることすらなく帰っていった。

 何をしたかったんだろう? 

 今日の晩御飯は唐揚げと白米。

 いきなり全員分の唐揚げに、レモンを絞ろうとしたアーニャさんは絶対に許さない。

 絞る前にシルさんに止められていなければ、戦争遊戯も辞さない所存であった。

 

 

 

 █月█日

 

 今日はへファイストスファミリアに駄女神を届けに行ったとき、椿さんと出会った。

 そういえばアポも取らずに教わりに行くのも失礼だと思い、今度武器の手入れの方法を教えてほしいと頼んでおいた。

 彼女は快く受諾したが、条件を出された。

 条件は使った武器を見せることと振るった相手の情報を教えること、その時ファミリアの後輩も1人参加させること。

 彼女が紹介する人なら信用できるかな? と思い、その条件で合意。

 とりあえず今達成できる条件ということで、大猿と植物のモンスターについて話した。

 大猿のモンスターはシルバーバックというらしい。

 植物のモンスターは現状、判断できないとのこと。

 強化種の魔石は虹色なのかと聞いてみたけど、知らないそうだ。

 というのも、強化種は元のモンスターの域を大きく超え、魔石を破壊してでも仕留めるというのが当たり前。むしろ最優先で魔石を破壊するらしい。

 なので虹色の魔石が植物のモンスター固有なのか、強化種の特徴なのかはわからなかった。

 昨日いきなりロキファミリアの人が現れたことも相談しようかとも思ったけど、流石に頼み事を重ねるのは厚かましいかなと思ったのでやめた。

 それにロキファミリアは彼女の顧客でもあるので、下手な事を言って営業妨害する気もなかった。

 それと帰り道、不壊属性付きの大型打撃武器の値札を見てきた。

 高すぎて今の僕やリリルカさんでは、借金(ローン)してでも手が届かないということがわかった。

 今日の晩御飯はサザエの壺焼きとハマグリの酒蒸し。

 オラリオの側にある港町のメ……メラミ? から、定期的に新鮮な魚介類が仕入れられるそうで。

 そこに一軒家を買っておいて、老後を過ごすのも悪くないかもしれない。

 美味しいは正義。

 

 

 

 █月█日

 

 まーたロキファミリアがやってきた。

 今回はアイズ・ヴァレンシュタインって人だった。

 用件は怪物祭のとき、僕が戦っていたのを見ていて、どこかの神の眷属なのではないか? という疑いがかかっているから、確認のためについてきてほしい……とのこと。

 彼女は名前と所属、用件を伝えてきたので、ミアさんに事情を報告。

 開店までに帰ってくれば良いと外出の許可がおりたので、ついていくことにした。

 リリルカさんが護衛として自分も! と言っていたが、彼女はお留守番。

 彼女は買い出しの荷物持ちとして最強……縁下力持って凄い。

 今思えば、彼女についてきて貰えば良かったと思う。

 アイズ・ヴァレンシュタインのいうがままに剣を二振りとも持って、ほいほいついていった先はロキファミリアの本拠地。

 幾何学的に狂ったデザインの大きい建物だった。

 案内されてついたのは中庭。

 そして何故か、こちらに向けて武器を構えていた冒険者の群れ。

 ……コレはつまり、そういう認識で良いんですよね? 

 その問いに頷いた彼女の首を真っ先に取ろうとしたが、レイピアで防がれてしまった。

 彼女の細い腕でもピクリとも動かせないあたり、恩恵というのはやはり絶大な力を持ち主に与えるようだ。

 彼女に更に攻撃を加えるより先に、こちらに武器を向けていた冒険者達が斬りかかってきたので、乱戦状態になった。

 そんな状態では大型の武器は使いづらいので放棄、襲いかかってくる冒険者達から武器を奪いながら戦った。

 1番効果的だったのは、冒険者の切り落とされた腕であった。

 恩恵は切り離されると無効になるのか、直ぐに壊れてしまったけれど。

 いやー、ダンジョン内で痛みとか精神耐性は高いと思ってたけど、実際は驚くほど豆腐メンタルだった。

 流石に致命傷は回避したけど、結構ぼろぼろだ。

 気づけば襲ってくる相手は全員倒れ臥しており、アイズ・ヴァレンシュタインは居なくなっていた。

 まあ敵ではあるが、死なれると面倒くさいので、死なない程度に治療して帰った。

 といっても、止血くらいしかしてないけど。

 帰り道、怪我をしていたところを見たミアハファミリアのナァーザという方に、ポーションを売ってもらった。

 彼女の腕は義手なのだが、神が手がけた貴重品らしい。

 正直言って解体して観察させて欲しいと思ったが、それはないなと思い直し、よく観察させてもらえないかと交渉した。

 今度彼女のお店に行き、商品を買えば許可を出すとのこと。

 椿さんとの用事が終わり次第、行こうと思う。

 今日の晩ご飯はガーリックステーキ。

 怪我は肉食えば治るというミアさんの発言通り、今ではしっかりと治っている。

 ポーションは基本、最低限しか使わない物だと思います。




ダンまちのエルフって、どうして高慢なんですかね?
魔法に適性があるといっても、恩恵を授かる事を前提とした能力ですし。
美形……ではあると思いますが、なんの力も持たない美形の多い長命な種族とか、奴隷一直線なんじゃないでしょうか?
……もしかして昔は奴隷種族だったけれど、神々の降臨と恩恵の付与により才能が発覚し、主人を殺して解放。
奴隷時代からの影響で、触られる事への恐怖心や間近で見ていた人間の高慢な態度を学習した可能性も?

あれ?ベル君。精神ダメージ受けなさすぎ……?

「つまりそういう(あなた方は敵という)認識で良いんですよね?」
「(ロキの場所に案内するから彼らは無視で良いよね?)……うん」
ロキファミリア関連のフラグが全て折れた瞬間である。
別に作者がロキファミリアが嫌いなわけじゃないんです。
今作のベル君的に考えて、強くなりたいとか言いながら、恩恵に頼るアイズ・ヴァレン某との相性は最悪かもなー。
じゃあほぼ敵対で良いや。
くらいの気持ちです。

肉食えば身体は治る。骨折の場合は牛乳。
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