後、久々に書いたから、違和感とかあるかも?
あ、リリなのコラボガチャは初回の10連でなのは&ビッキーとフェイト&翼両方当たりました。やったぜ
「我ら武装組織フィーネは、各国政府に対して要求する!そうだな……さしあたっては国土の割譲を求めようか。24時間以内にこちらの要求が満たされなかった場合は、各国の首都機能がノイズによって不能となるだろう」
マリアは何を言っている!?そんな要求、ふざけているのか!?シンフォギアはこの沢山の一般人の前で使えるはずもなく、ガタックゼクターも単体では何も出来ない。そもそもベルトがない。……あってもシンフォギアと同じ理由で使えないが。
「……その言葉、何処までが本気だ?」
「私が王道を敷き、私たちが住まう為の楽土だ。素晴らしいとは思わないか?」
奏が告げた言葉に対し、さも当然かのようにマリアは言い返す。
「何を意図しての騙りかは知らぬが……」
「私が騙りだと?」
「そうだ、てめぇごときがあたしのガングニールを纏えるもんか!」
すると、奏が胸元からギアペンダントを出そうとして……って、ダメ!
「ちょ、奏!?」
『ダメです、奏さん!今、動いては世間にシンフォギア装者だということがバレてしまいます!』
「……ちっ」
「あら、そう言うなら自分で確かめてみたらどうかしら?私の言った事が騙りなのかどうか」
こっちが手を出せない事を分かっていてか、マリアは挑発をしてくる。奏の拳が震えていて、今にも飛び出しそうだ。なんとか、なんとか状況を変えなければ……。
「……そう。ならば『会場のオーディエンス諸君を解放する!ノイズには手出しさせない、速やかにお引き取り願おうか!』」
な、なんだと!?
「これならば、貴女たちも存分に戦えるでしょう?」
――――――――――――――――――――――
「ビッキー……行くの?」
「ああ。すまないが荷物は頼んだ」
マリアの宣言を受けて、観客たちが続々と避難していく中、響だけはステージの方へ足を向けた。
「まっかせなさい!その代わり、今度美味しいご飯作ってよね!」
「ファイトです!」
響の荷物を持って、三人娘が出口へと駆けていく。響もステージへと向かう。
だが、ステージ裏へと近づいた時、響は急に足を止め振り返る。
「……そこに居るのは誰だ」
「気づいていたんですね」
響が声をかけると、現れたのは黒いフードを被って顔を隠した低めの身長の人物。声からすると、女性だろう。その女性は懐から一振りの剣と蠍型のメカを取り出した。
「ッ!それは……」
「しばらくは私と踊ってもらいます。変身」
【HENSIN】
サソードヤイバーとサソードゼクターを用いてサソードへと変身した女性。響へと駆けると、剣を振り下ろしてくる。響はそれを横に避けると、ベルトを巻きカブトゼクターを呼び出した。
「変身」
【HENSIN】
剣とクナイがぶつかり合う。響は剣を弾くと、後ろへ飛び退き様子を伺う。
「……お前の目的はなんだ」
「時間稼ぎ。それが第一です」
会話の中、女性はサソードゼクターを押し込む。それを見た響も腰のカブトゼクターに手をかける。二人の鎧に電気が奔ると共に、軽く浮かび上がる。
「「キャストオフ」」
【CAST OFF】
【CHANGE BEETLE】
【CHANGE SCORPION】
鎧をパージして軽装のライダーフォームとなった二人はそれぞれの武器だけでなく、格闘も織り混ぜていく。
響は剣による突きを避け、腹部へと蹴りを放つ。しかし、それは上げられた膝によって弾かれる。そして再びぶつかり合う剣とクナイ。お互いに有効打が出ないまま、状況は硬直する。
次はどうするか。響がそう考えていると
「 Croitzal ronzell gungnir zizzl 」
「 Imyuteus amenohabakiri tron 」
ステージの方から二人の聖詠が聞こえる。それを合図にしたのか、女性は腰のバックルへと手を伸ばす。
「クロックアップ」
【CLOCK UP】
それを追うように響もクロックアップを行う。そして、互いの武器が交差したその時
「――――」
「……何?」
――――――――――――――――――――――
「ハアァァァァ!!!」
「甘いッ!」
緒川さんがやってくれたのか、テレビ中継が切断された。それによりあたし達はシンフォギアを纏いマリアと交戦している。あたしと翼、二人の攻撃をマリアは徒手空拳と自在に動くマントで綺麗に捌いている。
「くそっ……認めたくはないが、この感じは」
「間違いなく、本物のガングニール!?」
「ようやくお墨付きを付けて貰った。そう、これが私のガングニール。何者をも貫き通す無双の一振り!」
やりにくい。マリアには隙が一切なく、防御を掻い潜る事が出来ない。だけど、逆にマリアの攻撃もこちらをまともに捉える事がない。
拮抗する状況を変えるには、何かが起こらないとダメだ。けど、その何かを待っていても……。
「ッ!?それは本当なの!?」
来たッ!?何が起きたか知らないが、マリアの気が逸れた。攻めるなら今しかない!
「行くぞ、翼!」
「ええッ!」
「ッ!?しまっ……ぐっ!?」
刀身を回転させて炎を纏った翼の刀と、矛先を回転させる事で風を纏ったあたしの槍。それがマリアへと吸い込まれ、吹き飛ばす。
「話はベッドで聞かせて貰う!」
「こいつでしまいだ!」
LAST ∞ METEOR
翼の炎にあたしの放った竜巻が重なり、勢いが激しくなる。それがマリアへと叩き込まれる。だがその時、後ろにいたあたしには見えた。
「ッ!?翼、上だ!」
上から飛び出てきた緑色の少女は大鎌を振りかぶっている。翼はマリアへと向けていた刀の向きを変え、大鎌ごと少女を弾き飛ばす。
「デデース!?」
そこに丸鋸がいくつも飛来してきて、翼は弾きながらもあたしの横まで後退してくる。マリアもあの少女も何もしていない。……つまり。
「……危機一髪」
「まさに間一髪だったデスよ!」
「装者が……三人ッ!?」
「これでこちらの有利は確定したわ。……ほんとは切歌と調の助けが無くても、この程度の相手は余裕だったのだけどね」
2対3か、こりゃやっかいだな。マリアだけでもあの隙がなけりゃ厳しかったが……いや。
「貴様らみたいなのはそうやって……」
「見下してばかりだから勝機を逃す、ってな!」
「――ッ!上か!」
マリアがそう言うと同時に会場の天窓を突き破ってクリスと未来が飛び降りてくる。
「どしゃ降りのぉ、10億連発だ!」
これは避けられないと悟ったのだろうマリアは、他の二人の装者と自身の頭上をマントで覆って身を守る。あたしらもこの弾丸の雨の中には近づけないが、未来は違う。弾丸の影響を受けない、死角となった頭上でアームドギアを連結させ巨大な
「えいやぁぁぁぁ!!!」
【RIDER SLASH】
「えっ?……きゃあ!?」
ッ!?何が、起きた?
――――――――――――――――――――――
いたたた……。いったい何が……。いきなり鏡が割られて、誰かに地面まで叩きつけられて……。
【CLOCK OVER】
「ッ!あいつは……」
「まさか……」
奏さんと翼さんの声にマリアさんたちの方を見ると、そこにはリディアンでフィーネさんと戦った時に居た蠍のライダーが。
「……姉さん、大丈夫?」
「ええ、助かったわ。セレナ」
「ライダーまで……!まさか、施設を襲撃したのも!?」
ちょっと、マズイかな。ライダーを相手出来るのは響だけ。響が来ないと……って心配するまでもなかったかな。
「未来、大丈夫か?」
「うん、私は大丈夫」
あの人達はこうして事件を起こしてる。たぶん戦いは避けられないのだろうけど、せめて理由を知りたい!
「あの!なんでこんな事をするんですか?今日という日を楽しみにしてた人も沢山いるのに!」
「小日向……」
「……そうね、それは悪いと思っているわ」
「だったら――」
「マリア!こんな奴らの言うことなんて聞く必要ないデス!」
「……偽善者たちの言葉なんて、信じられない」
え……。ちが、私は、そんな。
「偽善者……か。それは違うな」
響?
「あの人が言っていた。正義とは私自身!私が正義だ。
私は常に自分に従って行動している。……もちろん、未来たちもな」
「ッ!綺麗事を!」
そう言ったピンクの装者は、ギアのツインテール部分から大きな鋸を展開。放とうとするけど、それは蠍のライダーに止められる。
「セレナ!なんで邪魔を……」
「カブトに対抗出来るのは、同じシステムを使ってる私だけです。それはマムと一緒に皆で決めましたよね」
「……わかった」
「そういう訳でさっきの続きといきましょうか」
「ああ」
響とセレナと呼ばれた人は、私たちから少し離れるように移動しながら武器を交える。
それと同じくして、私たちもそれぞれのギアを手に、相手の装者三人と戦闘に入るのだった。
端末の画面左上が不定期でタップされる不具合で、書きにくいたらありゃしない………。変な所に文字入ったり、消してしまったり……。もう2年近く使ってるし、そろそろ買い替え時かなぁ?