天の道を往き、総てを司る撃槍   作:通りすがりの錬金術師

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お待たせしました!復活です!
久々に書いたので、文がおかしな所あったら遠慮せず感想や、メッセージ等で言ってください。

あ、前回のS2CAですが、修正をいれました。投稿時から色々と変えてるので、見てなくて気になるなら見ておいてください。


夜に蠢く

 町外れの海沿いにある廃病院。そこは今、武装組織フィーネのアジトとなっていた。

 先日、全世界へと宣戦布告を行った彼女たちだったが、それ以降特に行動を起こしてはいない。

 

 しかし、そのアジトも緒川を始めとする二課のエージェントたちの尽力により突き止められ、突入作戦が行われようとしていた。

 

 

『……いいか!今夜中に終わらせるつもりでいくぞ!』

 

 

 相手の装者に対抗するため、二課の装者四人がメインとなるこの作戦。更にフィーネ側のライダーが現れた時の対抗要員として響もこの場に呼ばれている。

 

 全ての準備が整うと、五人は病院内へと突入していった。

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその様子を仕掛けてあるカメラで確認していた男女がいた。

 

 

「期待通り、来てくれましたか」

 

「そのようですね。では……」

 

「ええ、始めましょうか」

 

 

 院内のとある仕掛けを起動するスイッチを押すと、男はソロモンの杖を、女は何かのグリップをそれぞれ手に取り、二手に別れていった。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 フィーネと名乗ったあの人たちのアジトと思われる廃病院に潜入した私たち。意外と中は広いようなので、翼さんとクリスの二人組と、私と奏さんに響の三人組に別れて捜索することに。

 

 アジトの中を歩いてしばらく。曲がり角の先からノイズが隊列をなして現れた。

 

 

「どうやらアタリのようだな」

 

「翼さんとクリスの方にもノイズが出たそうです」

 

「んじゃ、あたしたちもやるとするか!」

 

 

 響はカブトゼクターを呼び出して、私と奏さんはギアペンダントを取り出す。

 

 

「変身」

 

【HENSIN】

 

【CHANGE BEETLE】

 

Rei shen shou jing rei zizzl

 

Croitzal ronzell gungnir zizzl

 

 

 変身した私たちはそれぞれノイズへと攻撃していく。攻撃が当たったノイズから、どんどんと炭へと変わっていく……はずだった。

 

 

「ッ!?どういうことだ……?」

 

「ノイズが、再生していく……?」

 

 

 私たちが攻撃したノイズが起き上がり、崩れた体を再生させている。いくら攻撃しても、一体も倒せない。こんなことは初めてで、何が起きているのかさっぱりわからない。

 それになんだろう。身体が、重い。時間が立つにつれて段々と動けなくなってきている。それは奏さんも同じようで、息を切らせてアームドギアを支えにして立っている状態みたい。響の方は普通に動けているみたいだけど……。

 

 

「クロックアップ」

 

【CLOCK UP】

 

 

 私たちが動けないのを見た響は、クロックアップで加速してノイズが完全に消滅するまで、連続で攻撃を加えていく。

 

 

【CLOCK OVER】

 

 

 そして次に響が姿を見せたときには、もうノイズは倒され尽くしていた。

 

 

「大丈夫か?」

 

「ご、ごめん響……身体が重くて……」

 

「わりぃ……動くのですらかなりキツイわ、これ。何が起きてるんだ……?」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 状況を逐一確認していた二課でも混乱の声があがっていた。未来たちだけでなく、分かれて捜索をしていた翼たちにも同様の事態が発生していたのだ。

 

 

「装者たちの適合係数が低下!」

 

「このままでは戦闘の継続が困難です!」

 

「何が起きている!?」

 

 

 製作者であるフィーネは、シンフォギアを玩具と称したが、不具合があるとは考えづらい。あったとしたら先の戦闘でそれを突いて来ていたはずだ。

 ならば、原因は他にある。そうとしか考えられないのだが、その原因はなんなのだろうか……?

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 ノイズを倒し終わって状況を確認していたその時だった。月明かりで照らされていたのが急に隠れたかと思えば、物陰から何かが飛びかかって来ていた。気づいた響が手の武器を振って弾いてくれたお陰で誰も怪我はしなかったけど。

 

 

「グルルッ」

 

 

 飛びかかってきたものの正体は、ノイズとも違う異形で、四足で歩く白い怪物だった。

 

 

「……あれは?」

 

「攻撃しても炭にならない……ってことはノイズではなさそうだな」

 

 

 奏さんがそう言うと、パチパチと手を叩く音が聞こえた。

 

 

「誰だっ!」

 

 

 暗がりから歩いてきたのは、白いコートの男性……以前会ったことがあり、現在行方不明となっているウェル博士だった。白い怪物は床に置いてあったケージへと自分から入っていく。怪物が入りきると、自動で閉じられ、ロックがかかる。

 

 

「そうか、お前が……」

 

「ええ、意外と聡いじゃないですか」

 

 

 博士は懐からソロモンの杖を取り出すと、数体の飛行型ノイズを呼び出して、ケージを外へと運び出した。

 

 

「ソロモンの杖を返してください!」

 

「それは出来ない相談ですねぇ」

 

 

 さらに何体かのノイズを追加で呼び出して、博士は言葉を続ける。

 

 

「バビロニアの宝物庫よりノイズを呼び出し、制御する事を可能にするなど、この杖を於いて他にありません。そしてこの杖の所有者は、今や自分こそが相応しい……そう思いませんか?」

 

「ッ!ざっけんな!」

 

 

LAST ∞ METEOR

 

 

「ゴフッ!?」

 

「奏さん!?」

 

 

 奏さんがその場でアームドギアの穂先を回転させ、竜巻を放ってノイズを吹き飛ばす。だけど、今の状態での大技の代償は大きかったみたいで、口から血を吐いて床に膝をつける。わずかに残ったノイズは響が片付けた。

 

 

「ふむ、なるほど。これはしかたありませんね」

 

 

 でも、ソロモンの杖はまだ博士が持っている。次またノイズを出されると……。

 そう思っていると、博士は予想外の行動に出た。

 

 

「降参しましょう。いくらでもノイズを呼び出せるとはいえ、これは分が悪すぎます」

 

 

 少し呆気に取られながらも、博士を拘束。あんまり動けない私たちに変わって、響には先ほど外へと運び出されたケージを追いかけて貰おうとしたその時。

 

 

「ああ、君が向かうべきはそちらではありませんよ」

 

「それは、どういう……?」

 

 

 なぜか不適な笑みを浮かべた博士が響にそう言った。それと同時に弦十郎さんから通信が入る。どうやら、翼さんとクリスのところにライダーが現れたらしい。それを聞いた響は、クロックアップを使って二人の元へと走りだした。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 少し時間は戻って翼たちのところへ。

 

 

 

「くっ……」

 

「弱体化した貴女たちでは、この程度ですか」

 

 

 苦戦しながらも、なんとかノイズを倒しきった二人の前に現れたのは、ライブ会場でサソードに変身して響と戦った少女。

 彼女は手に持ったグリップに、蜻蛉型のゼクター――ドレイクゼクター――をセットし、ドレイクへと変身。マスクドフォームのまま二人を相手に戦い、抑え込んでいる。

 

 

『今、響くんがそちらへ向かった。もう少しだけ耐えてくれ!』

 

「了解しました!」

 

 

 翼がドレイクへと剣を振り下ろす。しかし、出力の落ちたギアでのその一撃は、マスクドフォームの鎧に簡単に阻まれて通らない。クリスの銃撃も同様だ。

 

 

「……そろそろですね。キャストオフ」

 

 

【CAST OFF】

 

【CHANGE DRAGONFLY】

 

 

 ドレイクの銃撃を躱し、再接近した翼。だが、その瞬間にドレイクはゼクターの尾を引っ張り、キャストオフ。弾けた鎧に翼はクリスの横まで押し戻される。

 そして、ドレイクは銃口を二人に向け、ゼクターの羽を畳み、尾を引く。

 

 

「ライダーシューティング」

 

「ライダーキック」

 

 

 放たれた一撃は、割り込んだ響の蹴りで爆発を起こしつつも、相殺された。

 

 

「来ましたか」

 

「ああ」

 

 

 交わされた言葉はただそれだけ。次の瞬間にはドレイクゼクターとガンモードのカブトクナイガンから、それぞれ弾が放たれ、拳や弾丸が入り乱れる戦いが始まった。

 

 

『聞こえるか、二人とも。ライダーの相手は響くんに任せて、クリスくんは奏と未来くんとともにウェル博士の護送を。翼はウェル博士が外へと逃がしたケージを追ってくれ!』

 

「「了解!」」

 

 

 響がドレイクの相手をすることにより、フリーとなった二人は、己の役割を果たすために走り出した。

 

 

 

 

 

 そして………。

 

 

「時間通りですよ、フィーネ」

 

「フィーネ、だと……?」

 

 

 後一歩でケージへと届く。その瞬間に突如現れた黒いガングニールを纏ったマリア。彼女のことを、拘束されているウェル博士はフィーネと呼んだ。そのことに二課の面々は驚き、目を見開いた。

 再誕せしフィーネ。彼女の、彼女たちの目的はなんなのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――?」

 

「……うん、ここまでは予定通り。この後は―――」




linker使ってる奏と、そもそもギア出力の低い未来ではanti linkerの影響下ではどうあがいてもノイズを倒しきれず、装備が重くなり動けなくなる仕様にしました。決してanti linkerが強力になったわけではないです。響の動きが鈍らないのはライダーシステムのお陰ですが、融合してるガングニールは影響を受けるので、ノイズに対する攻撃力が実質的には落ちています。
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