てなわけで、更新遅れました、はい。
久々なので、少し量は少なめ(約3000字)……思い出しながらなので、文的におかしなところあれば遠慮なく教えてください。
少し時間は戻る。響が翼とクリスの代わりにドレイクと交戦し始めた後、その二人は本部からの、ウェル博士がノイズに命じて運び出したケージを回収せよ、との指令を受け、外へと向けて走っていた。
しかし、Anti Linkerの影響を受けながら戦っていた二人の足取りは少し重い。
「クリス!翼!無事だったか!」
「奏!小日向!」
なんとか外へと着くと、ウェル博士を拘束した未来と奏の二人と合流。Anti Linkerの影響がより大きい二人をサポートするため、クリスはウェルの監視に加わった。もちろん、クリスにとってはソロモンの杖も放置しては置けないという気持ちも強かったからというのもある。
そして、翼は空を飛ぶノイズが運んでいるケージを見つけると、今出せる全速力をもって駆け出した。しかし、そのケージはすでに海の上。シンフォギアの力で跳んでも届かないだろう。
『そのまま飛べ!翼!』
『司令!?……了解しました!』
そこに入った二課からの通信を信じ、海岸から翼は跳び上がった。だがやはり、ケージには届かない。
『仮設本部、急速浮上!』
『総員、衝撃に備えろ!』
海に落ちる、まさにその瞬間。二課の仮設本部となっている潜水艦が翼の足元に浮上し、新たな足場となった。そこを強く踏みしめた翼は再び跳び上がる。
今度は距離も高さも十分。まずは手にしたアームドギアを一閃。ケージを運ぶノイズを切り裂いた。後は落下するケージを回収するだけ。翼がケージを掴もうと手を伸ばしたその時だった。
「ぐあっ!?」
翼の真上に突如現れる人影。それは翼に一撃を加え、弾き飛ばすと共にケージをその手に掴み取った。
海へ落下した翼が二課の潜水艦の上へと戻り、その正体を確認する。
「……貴様は」
水面に突き刺さる槍。そこの上に立っていたのは、黒いガングニールを纏ったマリア・カデンツァヴナ・イヴだった。
「時間通りですよ、フィーネ」
「フィーネ、だと……!?」
フィーネ。ウェルは、何もない空中から現れたマリアのことを、確かにそう呼んだ。
その発言はシンフォギア装者を始めとする二課の面々を混乱に叩き落とすには十分すぎた。
「嘘……。だって、あの時了子さんは……」
「ああ、フィーネはあの時確かに」
動揺する二人を尻目に、ウェルはさらに言葉を続ける。マリアがフィーネの魂の器であり、輪廻転生システムであるリンカーネイションにより、新たに生まれ変わったのだと。
――――――――――――――――――――――
先手必勝とばかりに、天羽々斬を振るい蒼ノ一閃をマリアへと飛ばす。だが、マリアはそれを軽く身を捻って避けると、足場にしている槍から跳び上がり、私の居る仮設本部の上へと着地した。なお、その手に持っていたケージは、跳んでいる最中に上へと放り投げると、そのまま姿を消した。
あれは如何なる技術によるものなのか気になるが、今優先すべきは、アームドギアを手にし、こちらへと駆けてくるマリアの対処だ。あちらに気を取られてはマリアにやられてしまう。
以前のようにマントを鋭く伸ばし、刃のようにこちらへと突き出される。それは足場である甲板に傷をつけながら私を襲う。右へ左へとステップを挟みながら、マントによる斬擊を避け、マリアへと近づき斬りかかる。
「貰った!」
「それはどうかしら……ね!」
懐へと入り込んだと思ったが、予想以上にマントは自由自在に動くようで、剣を受け止められた。返しの槍による一撃がくるが、その前に後ろへ跳び退く。
今のままでは少し厳しいな。どうにかしてマリアの気を逸らせれば……気を逸らす?ふむ、ここは一つやってみるとしようか。
「なんど来ても同じこと!」
「ふっ……それはどうかな?」
「何を言って……はうっ!?」
再び、襲いくるマントや槍を躱しながら、マリアへと近づいていく。先ほどより鋭く、勢いも増しているが、この程度ならまだ対応出来る。
マリアの槍を受け流し、切先を向けマリアがマントを動かそうとするその瞬間。マリアの背後から蒼い小さな影が、マントを掻い潜り腰へと高速で激突。予想外の痛みにマリアの動きが止まる。勝機!
即座にアームドギアを大型化。エネルギーを纏わせた大剣でマリアを直接斬りつけ、振り抜く。ダイレクトに受けざるを得なかったマリアは甲板から吹き飛び、海へと落ちる。
この功労者(?)はマリアの腰にぶつかった次の瞬間には離脱していて、今は私の肩に留まっている。そう、天羽々斬と同じく、私の相棒であるガタックゼクターだ。(ちなみに奏は片翼、つまりは私の半身と言うべき存在)
『聞こえるか、翼』
「はい、司令」
『これ以上、船体に傷が付くと潜水艦としての機能が危うくなる。出来るだけマリアをこちらに近づかせるな!』
「了解しました!」
私がここにいては、また船に傷が付く可能性がある。脚部のブレードを展開し、そこから火を吹かし、マリアを追いかける。陸の方も気になるが、大丈夫だろうか……?いや、仲間を信じなくてどうする。皆なら大丈夫だ。そうだろう?
――――――――――――――――――――――
「さて、そろそろですかね……」
翼さんがマリアさんを徐々に追い込んでいる最中、突如ウェル博士がそう呟いた。その呟きを耳にしたクリスが問いただす前に、私たちを分断するかのように丸鋸が飛んできた。これは……!?
「なんとイガリマァァァ!!!」
さらに翠のギアの子も、また空中から現れクリスへとアームドギアの大鎌を振り下ろす。そのままクリスへと接近し、何度も振り回している。クリスは迎撃しようにも、私たちを気にしてか、いつものように攻撃出来ていない。
そしてもう一人、桃色のギアを纏う子は私と奏さんの方へ続けて丸鋸を飛ばしてくる。Linkerを使用している奏さんよりはまだ動ける私がミラービットを盾にしたり、ビームを放って撃ち落としたりしている。状況は拮抗……ううん、向こうの方が少し有利。このままだと押し負けてしまいそう。
そうこうしていると、いきなり後ろにあった廃病院の壁が吹き飛んだ。その風の勢いで、近くにいた奏さんとウェル博士が引き離された。さらに少し間を開けて、壁のあった場所から響じゃない方のライダー……えっと、響が言うには、確かドレイク?が吹き飛ばされてきた。地面を幾度か転がると変身が解除されて、現れたのは一人の女の子。あの子、他の子より幼いような……?
「セレナ!?」
桃色の子が叫ぶと、攻撃を止め、足のローラーを用いた高速移動でその子を抱き上げ回収する。
「セレナ、大丈夫?」
「アハハ……大丈夫です。心配ありがとうございます、月読さん」
「セレナが無事で良かったデス!それにしても全く、こいつはホント手のかかる困ったやつデスね……」
「ははは、これは手厳しい。ですが、状況は僕たちの優位のようですよ」
ウェル博士とソロモンの杖も、翠の子に回収されてしまったみたい。私と奏さんにはほとんど余力は無く、クリスも肩で息をしている。一方のあちらはソロモンの杖でノイズを操れるウェル博士に、ほぼ万全の装者が二人。この場にいる人たちだけなら絶望的な状況。でも、私たちには頼れる仲間がまだいる。
「あの人が言っていた……。『まずい飯屋と悪が栄えた試しはない』と。未来たちに代わって、ここからは私が相手になろう」
(歌以外は)基本的になんでも出来ちゃう、私の親友。響ならこの状況も、きっとなんとかしてくれる。私はそう信じてる。
残念ながらマリアのターンは来なかった……。それもこれもガタックゼクターの活躍によるものさ。
蒼ノ一閃・零落
零距離で放つ蒼ノ一閃。
剣を直接ぶつけるため威力は通常の蒼ノ一閃より大きいが、大振りな上、距離間を間違えると剣を振り切れなかったり、通常の蒼ノ一閃になってしまったりする。
さて、今後の目標としては二週に一回、水曜日か土曜日くらいに投稿出来たらな、と。
まあ、職場が月曜日から忙しくなるらしくて、自分たち(新入社員)も駆り出されて、手伝うことになるので仕事内容次第では落ち着く予定の8月末まで書けなくなる可能性もなきにしもあらず……ってところです。